石井信平の 『オラが春』

古都鎌倉でコトにつけて記す酒・女・ブンガクのあれこれ。
「28歳、年の差結婚」が生み出す悲喜劇を軽いノリで語る。

うなぎの食べ方

2010-08-15 08:35:44 | 妻より
かつて、夫について私が書いた文章があったので、今回は趣向を変えてそちらを掲載します。信平さんの文章を楽しみにされていた方、次週までお待ちください。


私が仕えているご主人様について少し。

ご主人はとても食いしん坊である。目の前にあるものは全て召し上がらずにはいられない。

そして、『おかわりのS平』と別名(私たちの間だけではあるが)がある通り、外食に行ってもコーヒーはおかわり、ご飯もおかわり、何でもおかわりである。「おかわり」とはご主人様にとって非常に重要なキーワードである。レストランに入っては必ず、「コーヒーのおかわりはできますか?」と確認に余念がない。おかわりのできないところはご主人様のリストから自然消滅する運命にある。

ご主人様に言わせると「私は引揚者です。」とのことであるが、私から見ると他に類を見ない食いしん坊である。

うなぎ屋に行ったときのことをご主人様は以前話してくれた。しかも自慢気に・・。「一流のうなぎ屋で煙で一膳、香りとタレで二膳、身で三膳(・・・ホントか?)」食べたそうである。さすがは一流料亭、「NO」と言わなかった姿勢に私は敬意を表したい。


2005/8/23 石井敦子