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haruru*

娘とのまいにちの記録日記

Montepulcianoモンテプルチャーノへ

2013-11-29 08:00:00 | 2013イタリア


Pienzaに居た間、通ったCOOP。
青果が1個単位で買えるので便利でした。



種類毎にビニールに入れ、機械で値札シールを打ち出して貼るシステム。
ここでもカートを引っ張りたくて仕方ない娘。

* * *


翌日は宿を引き払い、ワインの産地で有名なMontepulcianoモンテプルチャーノへ。
モンテプルチャーノも丘の上の城壁で囲まれた町です。
人口は1万4千人。このあたりでは大きな自治体になるらしい。



もう収穫後なので実は着いていなかったけど。
周囲にはワイン用のぶどう畑がいっぱい。
ぶどうの木には害虫発生のシグナルとしてバラの木を隣に植える
と聞いたことがあるけど、確かにバラの木で囲まれていた。



町中にはエノテカがいっぱい。
でも、オフシーズンだからかな、何となく寂しい雰囲気だった。
ここでワインを飲まないなんて、勿体ない限りだけど・・



町の中心に向かって坂道を1.5km登り続けるとグランデ広場へ。
広場に出ると、なんだか急に元気が出るよね。
この正面にあるのが市庁舎。フィレンツェのヴェッキオ宮にそっくり。



お昼になり腹ぺこだったので、この広場の端っこの小さな店に入った。
中にはお爺さんがたった1人。座って新聞を読んでいる。
「Buongiorno!」って挨拶したものの、お店の人はいないのかな?
怪訝な顔のお爺さんに「食べれますか?」と聞いたら、
やっと「Pregoどうぞ」と招き入れてくれた。
準備を始めたお爺さんは、体が悪いのか歩くのもやっと。
そしてダースベーダーばりに息づかいが荒い。
お爺さんが近づいてくるとヴォーーって音がするのΣ(゜д゜;)
あのお爺さんが作るの?お店のチョイス失敗した!?と思いながら、
軽くホットパニーニやリッボリータ、サラダなどのセットを注文した。
ところがね、これがまともにおいしかったの。
後から店に帰ってきたお婆さんが作ってるみたいで、
イタリアノンナの味って感じなのかな。
リッボリータはトスカーナの冬の定番メニューで、残り物の野菜と
白いんげん豆、パンを煮込んだどろりとしたスープ。
ここのはシャキシャキ感を少し残した黒キャベツが入ってて、お代わりしたい位w
もちろん、お爺さんに「おいし~い」って言ったよ。



お腹も満たされて、次のお目当てはこの市庁舎のテラスに上ることだったんだけど、
中世の雰囲気の中、現代の公務員さんが働いているなか階段を上がって・・
テラスの場所を聞いたら、「今月から閉まってるよ」だって(゜Д゜;)
ああ、上からのモンテプルチャーノ見たかったなー。


さあトスカーナ州に別れを告げ、次はお隣のウンブリア州へ。 

トスカーナでドライブ

2013-11-27 16:00:00 | 2013イタリア

トスカーナに行くと決めたときから、必然的に考えたのはレンタカー。
オルチャ渓谷の小さな町には鉄道はないし、バスは本数が少ない。
ここは夫にがんばってもらいましょうm(_ _)m

海外レンタカーは、日本からネット予約がお得。
クレジットカード、パスポート、日本の免許証、国際免許証が必要です。
予約していたシエナ駅近くのHERTZで手続きをして、いよいよドライブ。
2年前までマニュアル車に乗っていた我が家。
前に来たときもちょっと運転したけど、随分経ってるし
左ハンドルでは操作する手も走行車線も反対。・・・・大丈夫か!?(゜_゜i)

ちなみに日本のマニュアル車と違って、ギアをバックに入れる時
シフトのノブを引き上げるようにしながらリバースに入れるらしい。
引き上げタイプと押し込みタイプがあるみたいなので、マニュアル車の場合は
初めに確認しておいたほうがよさそう。
場合、というか欧州ではほぼマニュアル車だし・・・。



夫はFIATの500チンクエチェントに乗りたかったみたいだけど借りたのはFord。


* * *


車を運転し始めて、まず遭遇するのはラウンドアバウト。
信号はほとんどなくて、ラウンドアバウトばかり。
ラウンドアバウトというのは、交差点がロータリーになっていて回りながら
進む円形交差点のこと。ロータリー内の車が優先と決まっています。
信号がないので、信号待ちをする必要がない。
左から来る車に気をつけて反時計回りにロータリーに入ります。


ロータリーの出口に町名の標識が出ているんだけど、
運転している夫は見逃すこともあり、助手席から「こっち!!」と
叫んでも、「こっちって、どっち??」って感じでバタバタ。
でも、ラウンドアバウトのいい所は、何周してもいいってこと。
分からなかったらぐるぐる回りながら準備できます。


田舎のラウンドアバウトは良かったけど、フィレンツェの大型ラウンドアバウトは
無法地帯のように車があふれて、左右から割り込んでくるので恐ろしかったー。
ラウンドアバウト内は車線がないので、行けたモン勝ち(?)。
その時はタクシーに乗り換えていたので高みの見物だったけど・・・。
夫は「フィレンツェ市内で運転しなくて良かった・・・」と青ざめていたw


* * *


要注意なのはZTL(Zona a traffico limitato:交通規制区域)!
イタリアの旧市街地のほとんどは、町の保存のため車の進入を規制していて
それを表すのが、この赤丸の標識。違反するとカメラでチェックされて
違反切符が送られてくるそう。
ところが許可証を持ったバスや地元住民はバンバン入っていくので
旅行者にはそこが交通規制区域なのか分かりにくい。
イタリアで車を運転する場合、ZTL区域がどこなのか必ず事前に調べて
おくことをおすすめします。
ちなみにホテルやレンタカーオフィスがZTL区域内の場合は、
あらかじめどのように対処するか連絡して聞いておくべき。

我が家は都市部では車を使わず、田舎では旧市街のすぐ外に駐車する
という方法をとりました。
あとは違反切符が届かないことを願うばかり(-m-)


* * * 


さて、次の問題はパーキング。
イタリアの路上駐車スペースは、車を停める枠が3色に分かれてます。
=フリーパーキング =有料駐車場
=月極め、または身体障害者優先駐車場



近くにこういった標識が出ているので、よーく見て。
これは青枠駐車場近くにあったもので、『8時から22時まで有料。
(許可された住民以外)』って感じかな?




チケットの自販機で必要な時間分を買って窓の内側に置いておきます。


* * *


高速の料金所は、Telepass(ETCと同じ)・現金・カード払いの3種類。
レンタカーはTelepassレーンは使えないので現金かカードのどちらかへ。
カードは壊れていて出てこないという災難も聞くので、我が家は現金で。


* * *



今回はナビもロードマップも用意していきませんでした。
そのせいで(夫は)苦労したけど、2人組なら現地の標識を見ながらでも
何とかかんとかたどり着けるようです。
それでも、あらかじめgoogle mapなどで調べて、大体の位置関係や地名を
把握しておく必要はあると思います。

ドライブ最終日、フィレンツェ郊外のオフィスへ返却のため向かっている際、
フィレンツェへの高速出口3箇所のうちインターチェンジの名前を
調べ忘れるという大失態‼ (゜Д゜;)
結局スマホのMapで現在位置を確認しながら、一部Uターンしたりしたけど
無事、無事故でたどり着けましたo(*^▽^*)o ホッ~  

PienzaのAgriturismoアグリツーリズモ

2013-11-26 08:00:00 | 2013イタリア


アグリツーリズモというのはAgricoltura(農業)とtourism(旅行)を組み合わせた造語。
農家が営む宿泊施設のことです。
今回、キッチン付きの宿泊施設を探していて、旅行ブロガーさんの泊まられた
アグリにすごく魅かれたので、場所を教えてもらってWEBで予約しておいた。



このアグリは3部屋あり、私たちが泊まったのは寝室が二つある部屋。
バスルームもそれぞれついているので2世帯でも借りられる。



キッチンダイニングもついてます。
食洗機もオーブンも冷蔵庫も鍋や食器も各種揃っているので、自炊可能。



ここで飼っていたルナという6歳の犬は、とても賢くて
決して私達に噛み付いたり吠えたりしませんでした。
娘はもうメロメロ。 ルナがだーいすき。


犬がいたり、猫がいたり、裏庭にはニワトリがいたり・・


娘にとっては、楽園・・!?ヽ(*^^*)ノ

* * *


実はここについた日、急に雨風が出て薄暗くなった15時ごろ到着。
無事に着いたと思ったけど、人っけがない。
旅行ブロガーさんが着いたときも、タクシーの運ちゃんに2階のドアを
ドンドンと叩いてもらってたので、それにならって外階段上がって
2階のドアをドンドン叩いて呼んだり、ブザーを探したり。
5分くらい経ってどうしようかな~と思った頃、2階からお婆ちゃんが降りてきた。

このお婆ちゃんは田舎の優しいお婆ちゃんという感じだったけど
記事で読んでいた通り、英語は全く話せなかった。

お婆ちゃんが、寝室1つの小さいほうの部屋に案内してくれたので
予約メールを送ったときのやりとりをプリントアウトしたものを見せると、
大きい方の部屋に案内してくれた。

ところが、入ってみると、まだベッドメイキングやら準備が済んでいない。
お爺ちゃんもやってきていろいろしゃべるけど、100%イタリア語なので、
肝心なところがよくわからない。
するとティーンエイジャーの孫が呼ばれて来て英語で通訳してくれた。
「前の人の退出が遅かったので、準備がまだ。30分で準備する」とのこと。
(後で分かったことだけど、予約がきちんと通ってなかったみたい)


ところで、3時までお昼ご飯を食いはぐれた我々。
どこか食事処がないか聞いてみると、この時間に開いてる店を探すのは難しい。
COOPも開いてないらしい。するとお爺ちゃんが自分の車で近くの店に連れて
行ってくれるとのこと。近いから帰りは歩きでと。
お爺ちゃんは、車の後部座席に積んであったパンジーの苗をおろして私達を
Pienza旧市街のお店まで送ってくれましたw 助かった~



食後、買い物しがてら歩いて戻ると、部屋の準備は終わっており、
暖炉には薪が燃え、部屋はオイルヒーターで暖かい。
昨日までとうってかわって寒くなったので、うれしかった。


* * *


夕方になったら、英語の話せる娘さんが仕事から帰ってきて
部屋の説明や宿泊手続きをしてくれた。
「No booking・・」と言われたけど、メールのやり取りを見せたら
思い出したらしく、「No problem!」となった。


次の日宿に戻ると、この娘さんが「良かったら自家製ワインやオリーブオイルを
試食しませんか?」と声をかけてくれたので行ってみることに。



一緒に宿の裏庭の方へ回ってみると、家畜小屋があった。
宿のHPには赤ちゃん豚が載っていたのに、1.5m位の巨大な豚に成長していた!
もう柵の中で身動きできないくらい大きい。これが、生ハムに・・・



その他にニワトリ、鳩、ウサギ、アヒルを見せてくれた。
お婆ちゃんがウサギを抱かせてくれて、娘は大興奮。
心の中で『これ、全部食用だよ』とつぶやく父と母でした(゜Д゜||)



その他にも、自家製のビンサント用の白ブドウを干していたり、棚いっぱいのトマトソース。
自家製ペコリーノチーズや生ハム・サラミの熟成室も見せてもらった。



その次に、ワインの醸造場。旧式のタンクや新式のステンレス樽を見せてもらった。
オリーブオイルは町の共用の圧搾機まで運んで絞るそう。
さていよいよ試食タイム!
ワインやバゲットに絞りたてのオリーブオイルをかけたもの。
青々しいフレッシュな香り。
生ハムやサラミ、ペコリーノチーズ・・と全て自家製。
お代わりも出してくれるので、小食な日本人はお腹いっぱい!
いいなー、こんなの全部手づくりする生活。


試食の前にカメラの電池切れで写真がないのが残念(´_`。)


* * *  


ベッドサイドランプの下に手編みのレースが敷いてあったり
クローゼットの中のポプリ入れにお花の刺繍がしてあったり、
とてもかわいらしく、きれいな部屋でした。



ここで過ごした2日半、大喜びでルナと遊んでいた娘。
Pienzaを離れた後、しばらくは時々思い出して涙ぐんでいました。  

オルチャ渓谷Val d'Orciaの小さな町② 

2013-11-25 08:00:00 | 2013イタリア

次に向かったのは、Bagno Vignoniバーニョ・ビニョーニ。
早口言葉のようなこの町は、ピエンツァから車で20分ほどの古代からの温泉地。
今でも52℃の温泉が湧き出ているそう。
昔はたくさんの人が集まっていたんでしょうか。
今は入浴禁止と看板が出ていました。
ホテルなど宿泊施設もあるので、そちらでは入れるようです。



近くには、ローマ時代の浴槽跡があったり。



私達の目的はこの水路。上の写真の温泉をひいているみたいです。
ここで自由に足湯が楽しめるということでしたが
あいにくこの日は、急な冷え込みで極寒の日でした。
お湯が冷めすぎて温度がぬるかったので見るだけで我慢。
さて、お腹もすいたのでSan Quirico d'Orciaサン・クイリコ・ドルチャへ。

* * *

サン・クイリコ・ドルチャはピエンツァに戻る途中にある小さな町。
ピエンツァは人口2200人だけど、ここも人口2400人と小さい。
ここへ来た目的はひとつ。
Trattoria Al Vecchio Fornoというミシュラン1つ星レストランがあるのです。



うっかり場所も調べていなかったけど、町の入り口に看板があってすんなり到着。



壁にはたくさんのワインボトルが飾られたり、キャンドルがいい雰囲気。
カメリエーレさんも、フレンドリーかつ丁寧で感じよかった。



まずはトスカーナアンティパストの盛り合わせ。



プリモにはココア入りパッパルデッレ イノシシのラグー。
甘くはなくて大人味かな。


セコンドは牛肉のタリアータ。ローズマリー&オリーブオイル風味。



車なので私だけグラスワインをいただく(*゜v゜*)
ワインに空気を含ませるため、デキャンタすることはあるけど、
こんな容器は初めて。




ドルチェにはホワイトチョコのクレープ包みとでも訳すのかな。
中は甘いホイップクリームかと思ったら、甘さ控えめなホワイトチョコ味。
美味しかった。カフェマッキアートを飲んだ後、食後酒をサービスしてくれた。
ん~満足。もっとたくさん食べられたらいいのに。
家族3人でこれが限界。
そういえば、イタリアでは席料にパンが含まれるのですが
ここのは何種類かのパンが紙袋に入っていて、とってもおいしかった。
やめられない止まらないおいしさでしたw



Trattoria Vecchio Forno
Via Piazzola 8, 53027 San Quirico d'Orcia



宿に帰る途中、またヴィタレータ礼拝堂の前を通りました。
トスカーナの絵葉書やWEB素材などに良く使われる有名な礼拝堂です。
しっかり写真におさめて、さあ宿に帰りましょう。 

オルチャ渓谷Val d'Orciaの小さな町①

2013-11-24 08:00:00 | 2013イタリア


シエナを出発してカッシア街道をしばらく南下。とうとうオルチャ渓谷へ!!
オルチャ渓谷はトスカーナ南部に広がる広大な丘陵地です。
14世紀には不毛の地であったこの土地を、300年かけて開墾した
努力が認められて、2004年世界遺産に認定されています。
人々の功績に対してなので、自然遺産ではなく文化遺産です。

オルチャ渓谷を訪れた人が「写真より実物のほうがいい」って書いているけど、
実際行って感じた写真との違いは、そのスケールの大きさ!
日本では地平線が見られることは滅多にないけど、
抹茶色や濃い緑のグラデーションのついた田園風景が
地平線いっぱいに、地球の大きさを感じられるほど広がってるー!!
その上にかわいらしい家や糸杉が並んでいる。
これは日本では見られない景色だ。




初めに訪れたのはMontalcinoモンタルチーノ。
ワイン好きには言わずと知れたブルネッロ・ディ・モンタルチーノの生産地。
グラス1杯でも・・と思ったけど、車を降りたらものすごく寒い!
朝までコート要らずな晴天だったのに、強風と小雨のため撤退~。


ポポロ広場まで来たけど、もう次の宿泊地へ行くことに。

* * * 


次に行ったのはPienzaピエンツァ。モンタルチーノから車で25分ほど。
観光は天候不良のため翌日に。



ピエンツァはメインストリートが400m程、人口2000人ほどの小さな町。
15世紀にピエンツァ出身のローマ教皇ピウスⅡ世が生まれ故郷のこの町を
Duomo、広場、宮殿などを配置した自分の理想都市に作り変えようとして
このような町になったそう。
1996年、ピエンツァ市街の歴史地区として世界遺産に認定。



Duomoの裏にあるカセッロ通りからはオルチャ渓谷の絶景がよく見える。



カセッロ通りから見るDuomo脇にある鐘楼。



ピエンツァは本当に小さな町だけど、ゴミひとつなく
お店のディスプレイもセンスが良くて、きれいな町でした。





ピエンツァはペコリーノチーズ(羊のチーズ)でも有名。
チーズのにおいがムンムンしてます。


お店で生ハム5枚とペコリーノチーズ200g切ってもらって部屋食に。


* * * 



オルチャ渓谷の小さな町②に続く~