空手バカなオヤジの日常

新潟の空手道場「空手道新武会」で稽古に励む、空手バカオヤジの徒然記

挑む ~その1~

2022-05-09 21:21:02 | 空手 エッセイ
令和4年4月17日(日)、東京国立代々木競技場第二体育館で開催されました、極真空手道連盟 極真館様主催の「2022年春季全日本空手道選手権大会」のうち、「全日本空手道型競技選手権大会」に、私も選手として出場して参りました。

私が初めて試合に出場したのは、17歳、高校3年生の時、新潟市秋季市民体育祭の空手競技部門「極真ルールの部」への出場でした。もう44年も前のことです。
今では信じられない話ですが、その年の秋季市民体育祭では、極真会館新潟支部関川道場と伝統派の新潟市空手道連盟とが協力して、同じ日、同じ会場で、何と極真ルールと伝統派ルールの両方の試合が行われたのでした。私は当初出場する予定ではなく、先輩方の応援のため会場に行ったのですが、「欠場者が出たから、代わりにお前出ろ。」ということになり、急遽出場することになったのです。大会に向けた稽古を積んでいたわけでもなく、何の覚悟もない状態での出場です。当然のことながら、勝てるわけなどありません。見事に1回戦負けでした。

極真会館時代、その後も「裏日本(新潟県)大会」「全日本ウエイト制大会」「全東北大会」等に出場しましたが、裏日本大会で一度準優勝出来たのが最高成績でした。
極真会館を退館し、羽賀先生の弟子となり、新武会となってからも「新武会自由組手大会」(現在の武空杯自由組手大会)に37歳まで出場し、優秀選抜賞(準優勝)が最高成績でした。


38年前、極真会館 第5回裏日本(新潟県)大会で準優勝

その後は、指導と自身の修行に専念し、試合に出場することはなかったのですが、子供たちを指導していく中で、昔は行われていなかった極真空手の型競技試合が行われるようになり、子供たちが型競技試合に出場するようになってから、自分も一度型競技試合を経験したいと思い、45歳の時に、極真館様主催の「全日本空手道型競技選手権大会」に出場したのでした。極真空手の型は、極真会館新潟支部関川道場時代に学んでおりましたが、あらためて極真館の型について、教則動画や教則本で研究し、また私どものような他流派も参加出来る型競技講習会に参加させていただいて学んでいきました。

そして出場した初めての型試合。何を間違えたのか、優勝してしまいました。そして、翌年、翌々年も優勝し、何と三連覇してしまいました。この間、長女も全日本青少年大会型競技高校女子の部を三連覇し、2006年(平成18年)から2008年(平成20年)までの三年間、親子そろって大会三連覇するという記録を作ることが出来ました。自分で言うのも何ですが、「親子そろって大会三連覇」などという記録は、現在まで私たち親子以外はおりませんし、これからも達成する方はまずいないであろう、すごい記録ではないかと自負しております。


2008年(平成18年)第4回全日本型競技大会で優勝。極真館 岡崎寛人先生(現二代目館長)、長女、長男、次女と


2010年(平成20年)第6回全日本型競技大会で三連覇、長女も全日本青少年大会型競技高校女子の部を三連覇し、親子そろっての三連覇を達成

翌年は、型競技大会は欠場し、組手の全日本壮年大会に出場して準優勝、その翌年は再度全日本型競技大会壮年男子の部に出場し、優勝することが出来ました。45歳からの5年間、優勝4回、準優勝1回という、自分でも信じられないような好成績を残すことが出来、試合はもう卒業しようと決めたのでした。


2012年(平成22年)第8回全日本型競技大会で4度目の優勝。この時、49歳でした。

それから二年後の2011年、私がちょうど51歳になった時、組手の全日本壮年大会に、これまで設けられていなかった51歳以上のクラスが新設されることになりました。これまで、型競技では優勝することが出来たものの、組手競技では準優勝が最高で、一度も優勝経験がなく、そのことがずっと心のどこかに引っかかっていたのですが、私が51歳になるのを待っていたかのように、51歳以上のクラスが新設されたのです。私には、「もう一度チャンスをやるから、チャレンジしてみろ。」と空手の神様が言ってくださっているように思えたのでした。

「組手でも優勝する。」そう心に決めて出場申込みをし、大会までの約二ヶ月間、自分なりに徹底して追い込んだ稽古を行いました。そして迎えた大会では、何とか優勝することが出来たのでした。


2012全日本壮年大会 51歳以上軽量級で優勝することが出来ました。

全日本大会型競技では三連覇を含む四度の優勝、全日本組手競技でも優勝、試合実績としては、もう十分だろうと思い、51歳を最後に、試合からは卒業したつもりでおりました。

しかし、五十代も半ばを過ぎた頃、「もう一度試合に出場したい。」という気持ちが沸き起こってきたのです…

空手道新武会ホームページ

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