空手バカなオヤジの日常

新潟の空手道場「空手道新武会」で稽古に励む、空手バカオヤジの徒然記

我が空手道修行記 ~極真空手道 その1~

2013-10-15 21:42:31 | 空手 エッセイ

 私が、空手道に興味を持ったきっかけは、極真空手道創始者 大山倍達総裁をモデルにした劇画「空手バカ一代」でした。以前にも書いたことがありますが、私、幼い頃からマンガやアニメが大好きで、「少年マガジン」に連載されていた「空手バカ一代」もよく読んでいました。「こんなすごい人間がいるのか。空手ってすごいな。」と思ったのが、私が空手に興味を持った最初でした。

 小学生の頃の私は、肥満児で運動は苦手、勉強も特に出来る方ではなく、何の取り柄もない子供でした。性格も、引っ込み思案でおとなしい方でしたので、いじめられたこともあり、「自分は弱い」ということを小学生の頃から自覚していました。だからこそ、「強さ」に対する憧れは人一倍強く、「強くなるにはどうすればよいのか?」を模索していました。

  中学生の頃、ブルース・リーの映画「燃えよ!ドラゴン」がきっかけとなり、世の中に「空手ブーム」がおきました。私もその影響を受け、あらためて「空手バカ一代」を読み直し、「よし、自分も空手を、大山先生の空手をやって強くなってやろう」と考えるようになりました。それからは、大山総裁の著書を読みあさり、大山総裁の技術書を頼りに見様見真似で空手の基本稽古をやったりしていました。

 両親に空手をやりたいと話したところ、高校生になってから、という条件で許可をもらい、昭和51年(1976年)4月、高校入学と同時に、当時の極真会館新潟支部関川道場に入門したのでした。15歳になったばかりの春でした。

  当時の道場は、少年部と一般部に稽古が分かれており(今も多くの道場では分かれていると思いますが)、入門当初は少年部の稽古に出席していました。現在は少年部も組手を盛んに行いますが、当時の少年部は、基本と型中心の稽古で、組手の稽古は皆無でした。「子供に直接打撃ルールで組手をさせるなど危険極まりない。」と思われていた時代だったのです。

 何回か稽古に出席するうちに、基本や型だけでは物足りなくなり、関川博明師範におそるおそる一般部への出席をお願いすると、あっさりと許可してくださいました。こうして、一般部の稽古に出席することになりました。

 当時の一般部の稽古時間は、午後7時から9時までの2時間、しかし、時間どおりに終わるなどということはまずなく、早くて9時15分、遅いときは9時30分を過ぎることもありました。

 当時の稽古は、とにかく基本重視で、その場基本稽古は、ひとつの技を30本が普通でした。多いときは50本ずつやったこともあります。続いて移動稽古。こちらもひとつの技を何往復も繰り返しました。7時に稽古が始まって、準備運動、基本稽古、移動稽古が終わると、すでに8時をだいぶ過ぎていたように記憶しています。それからミット打ちや組手、補強と続くわけです。とにかくすごい稽古量で、当初は、稽古について行くのが精一杯でした。

 現在、極真空手系の道場の昇級は、無級の白帯から10級のオレンジ帯へと進むのが一般的だと思いますが、当時の極真会館新潟支部は、白帯の次は6級の黄色帯でした。私が初めて昇級審査を受けたのは、高校2年の時だったと記憶しています。最初の昇級審査で私は、何と5級に昇級しました。当時の私は、身体は小さく(今もですが…)、基本も型も下手、組手も弱い、そんな道場生でしたので、6級合格もあぶない、ましてや、飛び級するなどとは思ってもいませんでした。何故5級に飛び級させてくださったのか、未だに謎です…。

 また、当時とても嬉しかったことがあります。極真会館新潟支部では、毎年9月に、新潟市の護国神社で演武会を行っていました。その演武会で、手刀瓦割りの試割りを仰せつかったのです。誰か若い者に試割りを経験させてやろう、というご配慮で、何人かの道場生が候補にあがったようなのですが、何故か私が選ばれたのです。本番ではものすごく緊張しましたが、運良く成功し、以来、手刀瓦割りが得意になり、演武会があるとよく行わせていただきました。

Enbukai_kawarawari 18歳、緑帯の頃、演武会で得意(?)の手刀瓦割り
18sai_kumite 18歳の頃、伝統派をやっていた友人と遊び半分の軽い組手

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5 コメント

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2枚目の写真懐かしいですね。S君は元気にしている... (みき)
2013-10-22 20:50:46
2枚目の写真懐かしいですね。S君は元気にしているのでしょうか?
この写真で相手をしてくれているS・Sくん、その... (karate-baka-oyazi)
2013-10-22 22:18:35
この写真で相手をしてくれているS・Sくん、その後はまったくわかりません。(K・Sくんと勘違いしていないですよね?)
きっとどこかで、元気でがんばってくれていることでしょう(^-^)
もちろん勘違いしていません。 (みき)
2013-10-24 13:32:26
もちろん勘違いしていません。
この夜のことは今でもいろんなことを鮮明に覚えていますよ。
(*゜▽゜)
「我が空手道修行記」今後も楽しみです。 (みき)
2013-10-24 13:36:21
「我が空手道修行記」今後も楽しみです。
( ´艸`)
みき様 (karate-baka-oyazi)
2013-10-25 00:44:51
みき様
「我が空手修行記」次はいつになるかわかりませんが、がんばって続けたいと思いますので、気長にお待ちください…(^_^;)

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