Canonetふたたび、の続き。
少し前の話になる。
■修理依頼
八尾富、大林カメラに相談してみて、ダメだったので半ばあきらめていたのだが、もう少しがんばってみるかと考え直した。ネット上の情報で当たりをつけ、メールで連絡を取った2件目。相談先はここ。
上沢写真機修理店
故障状況としては、私が見てわかる範囲はレンズシャッターが開いていない、ということ。その点について相談してみたところ、
・レンズシャッター機はシャッター羽根の油のにじみや油切れが原因でシャッターが開かなくなることが多く、シャッターの分解清掃とグリス入れ替えにより回復すると思われる
・ただし、実機の確認で初めて、修理不能とわかる場合もあるので、その点はご容赦いただきたい
とのことだった。
Canonetとの距離感?は不思議なものがあり、正直なところ、強い思い入れがあると言うわけではない。父から譲り受けたものではあるが、そういう点は私から見れば枝葉の部分であり、とても古いが使える機械として関心を持っている。丁寧に扱うのはもちろんのことなのだが、それでも、壊れてしまったらそれはそれで仕方ない、と思っている。修理に出すことに関しても、同じ感覚である。
修理店主人の回答は特に問題ないと考え、修理に出すことにした。
■復活
当初の予定どおり、一月ほどして連絡があり、修理が完了したようだった。宅配便で送ってもらい、Canonetは再び、私の手元に戻ってきた。
動かしてみて「あれ?」と思ったことが1点。露出計が動かない。しばらく試行錯誤する羽目になったが、露出の設定がマニュアルになっていることに気づいた。これをAutoに変えると、無事、露出計の針が触れた。また、レンズの前から見ると、シャッターボタンに反応して、ちゃんとレンズシャッターが開く。
「動いた!」
感激したので、修理店へお礼の一報を入れておいた、、。
■お試し
シャッターがちゃんと開いているので、大丈夫とは思うものの、「本当に?」と思う部分はゼロではなかった。そのため、なるべく早く試し撮りをしたいと思っていた。で、やってきた。問題なし。下にCanonetで撮った写真の1枚と、同じアングルでD800で撮った写真を上げる。
Canonet
D800
■余談
ちなみに、Canonetのレンズは45mmF1.9。比較用のレンズとして28mmF1.8を使い、かつ焦点距離(というか画角)をなるべくそろえるためDXのクロップモードで撮影した。
以前の繰り返しにはなるが、、、Canonetの写真は、
・(おそらく、ダイナミックレンジ(=フィルムだからラチチュードというべきだが)の狭さに起因すると思われる)コントラストのやや異常な高さ
・解像感の低さ
が感じられる。これは、現代的な写真を撮影するには残念なことではあるが、一方で、現代のカメラでは簡単に得ることができない写真を撮影することができる。端的に言って、「古さ」「昭和」を感じる。これは、むしろ利点というべきかも知れない。
※D800との違いを語るなら、実はもう少しわかりやすい写真があるのだが、ここでは掲載したくなかったので上記の写真をサンプルとしてあげた。
少し前の話になる。
■修理依頼
八尾富、大林カメラに相談してみて、ダメだったので半ばあきらめていたのだが、もう少しがんばってみるかと考え直した。ネット上の情報で当たりをつけ、メールで連絡を取った2件目。相談先はここ。
上沢写真機修理店
故障状況としては、私が見てわかる範囲はレンズシャッターが開いていない、ということ。その点について相談してみたところ、
・レンズシャッター機はシャッター羽根の油のにじみや油切れが原因でシャッターが開かなくなることが多く、シャッターの分解清掃とグリス入れ替えにより回復すると思われる
・ただし、実機の確認で初めて、修理不能とわかる場合もあるので、その点はご容赦いただきたい
とのことだった。
Canonetとの距離感?は不思議なものがあり、正直なところ、強い思い入れがあると言うわけではない。父から譲り受けたものではあるが、そういう点は私から見れば枝葉の部分であり、とても古いが使える機械として関心を持っている。丁寧に扱うのはもちろんのことなのだが、それでも、壊れてしまったらそれはそれで仕方ない、と思っている。修理に出すことに関しても、同じ感覚である。
修理店主人の回答は特に問題ないと考え、修理に出すことにした。
■復活
当初の予定どおり、一月ほどして連絡があり、修理が完了したようだった。宅配便で送ってもらい、Canonetは再び、私の手元に戻ってきた。
動かしてみて「あれ?」と思ったことが1点。露出計が動かない。しばらく試行錯誤する羽目になったが、露出の設定がマニュアルになっていることに気づいた。これをAutoに変えると、無事、露出計の針が触れた。また、レンズの前から見ると、シャッターボタンに反応して、ちゃんとレンズシャッターが開く。
「動いた!」
感激したので、修理店へお礼の一報を入れておいた、、。
■お試し
シャッターがちゃんと開いているので、大丈夫とは思うものの、「本当に?」と思う部分はゼロではなかった。そのため、なるべく早く試し撮りをしたいと思っていた。で、やってきた。問題なし。下にCanonetで撮った写真の1枚と、同じアングルでD800で撮った写真を上げる。
Canonet
D800
■余談
ちなみに、Canonetのレンズは45mmF1.9。比較用のレンズとして28mmF1.8を使い、かつ焦点距離(というか画角)をなるべくそろえるためDXのクロップモードで撮影した。
以前の繰り返しにはなるが、、、Canonetの写真は、
・(おそらく、ダイナミックレンジ(=フィルムだからラチチュードというべきだが)の狭さに起因すると思われる)コントラストのやや異常な高さ
・解像感の低さ
が感じられる。これは、現代的な写真を撮影するには残念なことではあるが、一方で、現代のカメラでは簡単に得ることができない写真を撮影することができる。端的に言って、「古さ」「昭和」を感じる。これは、むしろ利点というべきかも知れない。
※D800との違いを語るなら、実はもう少しわかりやすい写真があるのだが、ここでは掲載したくなかったので上記の写真をサンプルとしてあげた。
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