Fujinon XC16-50mmF3.5-5.6 OIS IIについて

2016-06-04 | 機材のこと

あら探しをしたいわけではないが、見つけてしまったものはしかたない。
太陽をフレームに入れて撮る、というのは、私にとってはごく普通のこと。D810でもよくやる。FujiのXC16-50については、過去、やったことがあるかは覚えてないが、今回、たまたまそういう機会が訪れたので、試してみた。
撮った時には正直なところ、気づかなかった。が、あとから見直してびっくりした。逆光耐性が、かなり残念。豪快なゴーストが出る。ゴーストも出方によるが、これは無理。

、、、なのだが、一息ついた後、思い直し、少し調べ直してみた。


焦点距離16mm


焦点距離26mm


焦点距離34mm


焦点距離34mm


焦点距離50mm


上の写真は、すべて同じ日、ほぼ同じ時間帯に撮ったものである。
断わっておくと、、
・一番最初に一枚だけ掲載した写真の焦点距離は50mmである。
・焦点距離はすべて、純粋な焦点距離であり、35mm換算ではない。
・最初の一枚を含めすべて、トリミングを行っている。ゴーストの部分をなるべくはっきりと比較したいためであり、それ以外の意図はない。
太陽に対する雲のかかり具合など、若干の差異は当然あるし、どんどん太陽は沈んで行っている状況なので、光の状況は刻々と変わっていることは間違いないが、見た限り、以下のことが言えそうである。
■ゴースト(の残念な部分)が強く出る場合とほとんど出ない場合がある。
■出る場合でも焦点距離が短い場合にはあまり目立たない。

◆結論、、?
現状ではサンプルが少なく、これ以上のことは何とも言えない。もう少し調べてみる必要がある。

光芒と光条、、主に光条について

2016-06-01 | 機材のこと
■言葉としての違い
光芒と言う表現と光条と言う表現がある。
私自身、根拠はないのだが、使い分けをしていて、光条は
http://photo-studio9.com/making_beams_of_sunshine/  より引用

、、、こんなやつ。
一方で光芒は
http://beatle-hat.hatenablog.com/entry/2014/11/23/204426  より引用

、、、で、こんなやつ。
しかし、ネット上でいろいろ見ていると両者を区別せずに使っている人もいる。で、少し気になって、「芒」とは何ぞや?「条」とは何ぞや?という視点で調べてみた。
「芒」
1.すすきのこと
2.通常は「のぎ」と発音、「ぼう」とも読む。稲や麦の穂の部分、細かく見ると一粒一粒に細長い棒状のものが生えているが、それのこと。
「条」
小枝、細長いもの、条項、箇条、筋道。

、、、正直なところよくわからない。どちらも細長いものを指しているようで、おそらく、「最初にこの言葉を使った人が、どのように使ったか」程度の差なのかもしれない。
ただ、上のような使い分けもある程度は行われているようなので、とりあえずこのエントリでは、特に断りがなければ上のような使い分けで記述する。

■「光条」はなぜ起こるか?
本当に細かい物理学のお話に関しては、情報、知識が現時点で足りないため、とりあえず今後の勉強ネタとして、「どうもこういうことらしい(ホント?)」と言うところに留めておく。
一眼レフを使っていて、光条をよく撮る人であれば、だれでも知っている話ではあるが、要は「強い点光源を絞り込んで撮影すれば出る」。ではそのもとになっているものは何か?
いったん、光条の話から離れ、「絞り込んだら発生すること」と言う視点に切り替えるとその一つに「回折(かいせつ)」がある。
真偽は定かでないが、どうも、光条は回折と関係があるらしい。その辺を指摘しているブログのページがあった。
http://blog.livedoor.jp/fore_fore/archives/6378875.html
ご本人が「なお、私はシロウトゆえ、どこかおかしいところがあるかもしれないけど、そんなこと知らん。」とおっしゃっているので、このページでも「正しい」とは書かず、「らしい」と書いておく。
これを読むと、、、以下のことが「どうも・・らしい」とわかる。
・光の回折が光条に関係している
・その仕組みから、光条の数は絞り羽根の数が、奇数だと羽根の数x2、偶数だと羽根の数(x1)となることも説明できる
・焦点距離が短い方が発生しやすいのではなく、口径(入射瞳径)が小さい方が発生しやすい

■光条ネタ
上でも引用したが、Studio9のサイトに光条がらみで、ちょっと面白いネタがあった。
http://photo-studio9.com/diaphragm_matome/
現在市販されているレンズを片っ端から調べ、絞り羽根の枚数をまとめている。
、、さらに簡単にまとめると、
・時代は奇数枚であり、7枚または9枚が圧倒的に多い
・しかしキヤノンだけは8枚が多い

光条の仕組み上、本数の少ない光条の写真を撮りたければ、おのずと偶数枚の絞り羽根のレンズで撮影する必要があるが、そうするとメイカーも限られてしまうようだ・・・。