最近知ったこと(2014年3月)

2014-03-31 | 撮影のこと
■Xperiaのカメラは、実は露出補正ができる
もともと、携帯/スマホのカメラは露出はオートでやっているわけで、ISO感度、絞り(どの程度変えられるのかはわからないが)、シャッタースピードの変更ができないわけではない。露出補正は、その基準値を変えるだけの話なので、もともとできて当たり前と言えば当たり前。
以前使っていたSharpのSH-05Cはできなかった。その頃のスマホのことは全く知らないのだが、どうだったのだろう?

■Adobe BridgeのRAW画像表示は撮影時の設定は反映されない
RAW+JPEGで撮影した写真の場合、、、。
Nikon のView NXだと、ホワイトバランスなどはRAW(サムネイル画像)の表示にも反映されていてRAWとJPEGを交互に見てもぱっと見にはまったく同じに見える。
一方、AdobeのBridgeの場合、RAWはもろもろの撮影データ(ホワイトバランスとか、レンズのゆがみ補正とか、ヴィネットコントロールとか)は全く反映されず、かつ、もともとのビット数に基づいた(表示上は16ビット)表示になる。
JPEGでは何を表示するか?RAWでは何を表示するか?を「べき論」で考えたとき、Bridgeの方が正しい姿であるように思える。

(20140416追記)
■Xperiaのカメラはどうやら、、、
検証には限界があるので断定的には言えないが、AF補助光が原因でフレアが発生する。
何しろ、、、フレームに太陽を入れてもフレアを起こすことは稀なのに、夕方以降、暗くなってからだとフレアが頻発する。むしろ、街灯をど真ん中にすえて撮ったりすると、フレアが起こらなかったりする。
、、、ほぼ間違いないと思う。

日本橋ストリートフェスタ

2014-03-26 | 撮影地メモ
第10回 日本橋ストリートフェスタ2014
、、、という催しがあったので行って来た。
こういう催しがあって、もう第10回とは、、、正直なところ、聞いたことすらなかった。全体としていろいろやってはいるようなのだが、メインは大コスプレ大会?である。堺筋の恵比寿町付近の道路が1kmくらい?、3時間歩行者天国になり、コスプレイヤーが自由にパフォーマンスしてよい場所になる。
以下箇条書きで簡単にまとめる。
■ルール的なもの
・コスプレイヤーの参加は有料
・見る分にはお好きにどうぞ
・歩道でのパフォーマンスは禁止みたい

■イベントに対しての感想もろもろ
・外国人が結構いる。コスプレイヤー側にもいる。
・人はむちゃくちゃ多い。ただ、混雑度合いは場所による。
・カメラを持っている人はやたらといる、、というか、スマホ、携帯は除くとしても、3割くらいの人はカメラを別に持っていたような気さえする。コスプレイヤー側の人も持っていて、パフォーマンスをしていないときは撮っていて、かなりシュール。
・人それぞれなので当たり前と言えば当たり前だが、表情やポーズを作るのがうまい人も下手な人もいる、テンションが高い人も低い人もいる。
・たまに、すごい装備の人がいる

■撮影をしていての感想等
・作品的な撮り方をするのはけっこう難しい。背景不定、レフなしなので、、、。次回も行くなら、フラッシュは必須かも。
・プレイヤーさんたちはいわば撮られるために来ているので、移動中の人でも頼めば大体応じてくれる。
・撮影が始まってからもちゃんと声はかけるべき。撮影者はたくさんいることが多く、プレイヤーさんは適宜自分のタイミングでいろんな方向に向く。そのため、、「こっちお願いしまーす」⇒向いてくれたらすぐ撮る⇒「ありがとう」ですぐ、離してあげるとプレイヤーさんもやりやすそう。


Fujifilm X-M1

2014-03-23 | 機材のこと
、、、を最近買った。
理由は、、X20の存在理由がなくなり、代わりが欲しくなったため。X20の存在理由は、
1.比較的コンパクトで、メモ的に使えること
2.一定の画質を確保していること
、、であった。しかし、どうしても2.に関しては満足がいかず(主に、ノイズリダクションによると思われる画像の荒れ)、X20は手放すことに決め、Xperiaも買ったことで、1.の理由も消え、X20は完全に居場所がなくなった。
X20の後釜としてはFujifilmで、ということは手放す、と決めた頃から頭にあった。画質面を考えると、APS-Cサイズのセンサーであることも決まり。すると、、
X-Pro1
X-T1
X-E1、E2
X-M1
X-F1
X-A1
、、などとなるのだが。現実的な問題として、あまり高いのもだめ、一方であまり安っぽいのも、、。しかし、スペック比較すると割りとあっさりと決まった。
・上位機種と同じくローパスフィルタレスであること
・バリアングルモニタがついていること
で、X-M1に。
バリアングルモニタは必須と言うわけではなかったのだが、あるなら欲しい、とは思っていて、以前はD5100も検討したことがあった。
また、店頭でX-M1を触ってみたのだが、操作で迷うことがほぼなく、好感を持った。
いざ買う段になって、新品にするか、中古にするかと少し迷ったが、結局中古にした。レンズ交換式なので、レンズも少なくとも1本買わないと使えない。それを考えると、コスト的に新品よりも中古でよいだろうと結論付けた。

■しばらく使ってみて
まだ買ってから間がなく、使い込めてはいないが、画質面ではほぼ不満はなく、安心している。使い勝手も特に不満はない。
D800との違い、という点で、使っていて気づいた点が3点。
まず大きな違い。
・X-M1は赤がやや弱め
まだあまりたくさんの比較はしていないが、ほぼ同じ条件、同じ構図で撮影した場合、D800と比べ、X-M1はやや赤が弱い傾向があるようだ。これはヒストグラムを見て、何枚かで比較してみた結果。RGBそれぞれの成分の相対的な比較をすると仮にBを同じとすると、Bに対してGはX-M1が高め、Rは低め、D800はその逆、という感じになる。X-M1の写真だけを見るとわからないが、D800の写真と比べると、明らかにX-M1の写真は「赤みがやや控えめ」というように感じる。

細かい点。
・測光方法の考え方がニコンと少し違う
ニコンだと測光方法は、マルチパターン、中央部重点、スポット。
X-M1だとマルチ、スポット、アベレージ。こちらのマルチは説明書を読む限りは、ニコンのマルチパターンとほぼ同じ感じ。画面全体を見てカメラが判断する的な、、。スポットは測光する範囲はおそらくニコンの「スポット」と似たり寄ったりと思うが、強いて言うなら「中央固定スポット測光」。なので、使い方はニコンの中央部重点と同じようなものになる。アベレージは文字どおり、平均。ニコンにはない、シンプルなやり方。

・拡張感度はRAWでは使えない
どういう理由でそうなのか予想がつかないのだが、ともかくそういうことらしい。RAW+JPEGもだめ。上側の拡張も、下側の拡張も。上側だけだったらまだ、「ノイズがきつくて、RAWデータを残すには忍びないので、ノイズリダクションをかけたJPEGのみにしときました」的な話かな?とも思うのだが。下もそうだとよくわからない。

厳密であることの凄み

2014-03-16 | 撮影のこと
アンドレアス・グルスキーの写真展を見に行った。
アンドレアス・グルスキー展
この写真展。どこかでチラッと聞いたような記憶はあるものの、明確に、「行こう!」と思ったのは、ニコンカレッジで先生に紹介されたからである。
先生から「すごい」という話を聞いていたので、最初はそういう頭になっていて、無駄にテンションがあがっていて、何か肩透かしを食らったような、感覚だった。冷静に見ることができるようになったのは、一通り回ってからだったかも知れない。結局、3、4回どおりくらい見て回った。

いろいろな写真がある。しかし、ここで一枚一枚、コメントして行こうとは思わない。

なぜこれを撮ろうと思ったのか、意図がよくわからない写真もある。どういう写真かを知って、萎えるような感覚を覚えた写真もある。
一方で凄みを感じた写真もある。ただそれはグルスキーという写真家に対する、というよりはその写真がどうやって撮られたかを想像し、その撮り方(作り方と言ってもよい)に畏敬の念を覚えたゆえ、だと思う。
・水平、垂直をきちんとすると言うことは厳密とかこだわりとか言うレベルではなく、絶対であると言うこと。平行であるはずのものが、写真の上で必ず平行であることもまた絶対である。
・写真に像のゆがみを反映させやすい広角レンズで撮られた(はずの)写真であっても、ゆがみに見えるものが全くない
・最終的に写真として仕上げるときにはトリミングを行っているかも知れないが、無駄なものはほぼ完璧に排除されている。
ここに書いたことは、特別なことではなく、作品としての写真を撮るのであれば、当たり前、と言ってもよい話だ。しかし、これを厳密に、妥協なく遂行することによって、日常的な風景さえ、「作品」に昇華させることができるのだな、と感じた。

私は私自身の記憶をあまり信用していない。グルスキーの写真のことも、たぶんその内思い出せなくなるだろう。しかし、一部の写真は、そうなってはいけない、とも感じたので、カタログ(アンドレアス・グルスキー展図録)を購入した。

センサーの大きさとボケの大きさは関係があるか?

2014-03-12 | 撮影のこと
wikipediaの被写界深度のページには以下のようなことが書いてある。
被写界深度(wikipedia)
----<引用ここから>----
同じ画角で撮影しようとしたとき、焦点距離はフィルムや撮像素子のサイズに比例し、許容錯乱円の直径もまた大雑把にはフィルムのサイズに比例する。前者はフィルムのサイズが小さいほど被写界深度が深くなる影響を及ぼし、後者は逆にフィルムのサイズが小さいほど被写界深度が浅くなる影響を及ぼす。前者の影響は後者の影響よりも大きいため、同じ画角・距離・絞り値で撮影したときの被写界深度はフィルムサイズが小さいほど深くなることになる。
----<引用ここまで>----
「焦点距離はフィルムや撮像素子のサイズに比例し」これはわかる。たとえばニコンならフルサイズと同じ画角をAPS-Cで得ようとすれば1/1.5の焦点距離のレンズが必要になるという話だ。
「許容錯乱円の直径もまた大雑把にはフィルムのサイズに比例する」わからない。フィルムのことは正直よく知らないのだが、「粒子」の話をしているのだろうか?だとしたら、それはフィルム製造の方の話であってカメラの話ではないのではないか?たとえば、35mmのフィルムの粒子はAPSのフィルムの粒子よりもフィルムのサイズ分大きいということだろうか?それはフィルムサイズに由来する??よくわからない。
「前者の影響は後者の影響よりも大きいため、同じ画角・距離・絞り値で撮影したときの被写界深度はフィルムサイズが小さいほど深くなることになる。」わざわざ回りくどい表現を使っているが、何のことはない。要するに、
・被写界深度は焦点距離が長くなるほど浅くなる(焦点距離が同じなら被写界深度は同じ)
・APS-Cがフルサイズと同じ画角を得ようと思ったら、その分短い焦点距離が必要になる。その分被写界深度は深くなる。
ということ。焦点距離と被写界深度の関係に帰結する。フィルムサイズ=撮像素子のサイズをわざわざそれに絡める理由がよくわからない。

上記の引用のあとにこういう記述がある。
----<引用ここから>----
(詳しくは下記外部リンク参照)
----<引用ここまで>----
ここのことらしい。
5.被写界深度(カメラと光のはなし)
丁寧に説明されていてわかりやすい。数式が出てくると少し話が追いづらくはなるが。
ただ、、上記Wikiの本文から、このページへリンクされている理由がよくわからない。フィルムサイズの話などはまったく出てこない。

おおむね私よりも上の年齢かつ、フィルムの経験も長い人の口からたまに「センサーのサイズが大きいからボケも大きい」といった言葉を聞くことがある。これまで、「なぜ?」と突っ込んだことはないのだが。
とりあえずこんな実験をしてみた。
・D90に85mmF1.8をつけて、絞り開放、ピントはマニュアルにして、最短撮影距離のところに合わせて夜景をRAWで撮影する
・D800に同じく85mmF1.8をつけて、撮影条件は上のD90と同じ、ただし、DXのクロップモードにし、おおむね同じ画角を得るようにする
・View NXを使って、両者を同じ画像サイズに変換して出力する
D90


D800


ちなみに、、D90とD800とのセンサーの大きさはもちろん、D800の方が大きい。が、1画素の直径という意味では概算でD90が約5.6マイクロメートル、D800が5.0マイクロメートルであり、D90の方が大きい。
上のボケ、サイズを実測してみるとD800:D90で、大体13:12くらいの比。これはセンサーサイズの比でもないし、1画素のサイズの比でもない。
無論、これはただの一例。これをもって、あれこれ言えるほどではないのだが。

とりあえず、、、私個人の感覚としては、ボケの大きさはどう考えてもレンズに依存するものであり、単なる記録媒体に過ぎないフィルムやイメージセンサーがボケの大きさに影響を与えているというのはどうにも理解しがたい。

■結論
・よくわからない
・適当に試してみた限りでは、レンズが同じなら、フォーマットにかかわらず、ボケの大きさは同じ、、という印象。
・とりあえず、Wikipediaに書かれている説明は、説明になってない。