ノスタルジーに浸る趣味は皆無と言うわけではないが、そういう理由からではない。
Canonetふたたび、のエントリの中で書いた「少し確認したいことがある」、その道具として、古いレンズを使ってみたかったからだ。
確認したいこと、を簡単にまとめておく。以下の写真を見て、私はこう思った。「昭和の写真ぽい、というか、古ぼけた感じがする。D800などで撮ると、こうはならない」
小さなサイズだと、伝わりづらいのではあるが、、。
なぜそう感じるのかがよくわからない。で、少し考えてみた。
これはどのような写真かというと、Canonetで撮影し、写真屋(Yodobashi)に持ち込み、現像+フィルムスキャンしてもらったもの。ちなみに、、すべての写真でこのように感じるかと言うと、それはまた違って、そう感じるのは一部だけである。
大雑把に以下の原因が考えられる。
・レンズ由来
・フィルム由来
・スキャナー由来
・写真のなんらかの特徴によるもの
一つずつ見ていく。
レンズ。原因のすべてかはわからないが、かかわっているとは思っている。
フィルム。これは昔も今も使われている富士フィルムの135のものである。一番安いものではあるが。原因であるとは考えにくいと思っている。
スキャナー。DPE店に置かれている(?)業務用のものなので、性能的には個人が使用しているものよりも上のものだと思いたい。ただ、出力されるデータの画素数が現在一般的なデジタルカメラからするとかなり少ない(200万画素程度)。これに関しては、調べると言っても限度があるので、とりあえず放っておく。
写真のなんらかの特徴によるものである可能性はある。以下のようなページがある。
写真を古ぼけた感じにする
上の写真は、だいぶ前にプリントしているものをスキャンしたと言うわけではないので、ここで書かれていることは必ずしも当てはまらないと思う。ただ、なんとなく言えそうなことは、
・コントラストが高い
・解像力が低い
・ややノイジー
と言うことが、古ぼけている印象にはかかわっていそうである。3点目に関しては、スキャナー由来の可能性があるので、いったん置いておき、レンズ由来の可能性を探ってみたいと思った。
どのようなレンズがよいのか。
残念ながら、Canonetと同じレンズというのは不可能。そもそもレンズ交換型のCanonet自体が存在しないし、仮に今手元にある本体から取り外しが可能だったとしても、D90やD800に装着することは不可能だ。すると同じ時期、もしくは近い時期のレンズ、と言うことになる。
試すなら残念ながらCanonではなく、Nikon、と言うことになってしまうのだが、こんなWikipediaのページがある。
ニコンFマウントレンズの一覧
これを参照しつつ、古いレンズを取り扱っている店をのぞいてみることにした。
Canonetと同じ時期、というとこの中ではニッコールオートと呼ばれるシリーズになる。ただ、D800に装着することを考えると一般に「Ai改造」と呼ばれる対処をしていないと、そもそも物理的な装着ができないらしい。まあ、改造、と言ってもやることは原始的で、装着するに当たって物理的に干渉する部分があるので、そこをヤスリで削る、と言うことなのだが。これはこれでハードルが少し高いので、いったん後回しにする。
八尾富写真機店で古いレンズを見ていて、目を引くものがあった。
Aiニッコール28mmF2.8
なるべく古いのがよい、なるべく広角がよい、という程度の基準で見ていたので、目移りして困っていた。Aiニッコール28mmF2.8は見たところ3個あって、うち2個は2万5千円程度。ところが残る1個が1万円弱。これを店員に頼んで見せてもらうと、どうも、何かとがった金属でイニシャルを彫った跡がある。これが極端に安い理由らしい。レンズとして使えれば、そういう「跡」などは正直言ってどうでもよかったので、これを購入することにした。
ちなみに、上記Wikipediaによると1977年3月から発売になっているらしい。
■使った印象と検証結果
28mmという焦点距離に関しては、手元に28mmF1.8があるので実はとても都合がよかった。そういう意味ではよい出合いでもあった。で、撮り比べてみたのだが、、。撮ったのは、太陽光がやや弱くなった夕方の写真。残念ながらここには載せられない。
・中央部付近に関しては、大きな差はないがF2.8の方が解像度が低いかもしれない。ただ、これはそもそもピントの合わせ方が甘い可能性がある。
・周辺部に関しては、解像力に明らかな差がある。
・逆光耐性に関してはコーティングの差でF1.8が圧勝(当たり前)。
・F2.8の方が若干寒色系?全体を見る限り太陽光の差はほとんど無いと思われるので、その影響ではないと思うが、、、。
・F2.8の方はノスタルジックか???と言われると、特にそんな印象はない。これはコントラストが高い状況を必要とする可能性が高いので、今回のテストではなんとも言えない。
、、、簡単に言えば、まだよくわからない、ということだ。
私なりの結論を下すにはまだ時間がかかりそうだ。
--
余談。
全然別の理由から、200mmマクロレンズがほしくなった。現行モデルは定価で20万。これはとても買う気にならないが、八尾富写真機店においてあった2世代前?の個体は3、4万程度であった。逆光性能を必要とする場面での使用は考えていないので、これはありかも。D800で解像度の問題が出るなら、D90で使えばいいし。
Canonetふたたび、のエントリの中で書いた「少し確認したいことがある」、その道具として、古いレンズを使ってみたかったからだ。
確認したいこと、を簡単にまとめておく。以下の写真を見て、私はこう思った。「昭和の写真ぽい、というか、古ぼけた感じがする。D800などで撮ると、こうはならない」
小さなサイズだと、伝わりづらいのではあるが、、。
なぜそう感じるのかがよくわからない。で、少し考えてみた。
これはどのような写真かというと、Canonetで撮影し、写真屋(Yodobashi)に持ち込み、現像+フィルムスキャンしてもらったもの。ちなみに、、すべての写真でこのように感じるかと言うと、それはまた違って、そう感じるのは一部だけである。
大雑把に以下の原因が考えられる。
・レンズ由来
・フィルム由来
・スキャナー由来
・写真のなんらかの特徴によるもの
一つずつ見ていく。
レンズ。原因のすべてかはわからないが、かかわっているとは思っている。
フィルム。これは昔も今も使われている富士フィルムの135のものである。一番安いものではあるが。原因であるとは考えにくいと思っている。
スキャナー。DPE店に置かれている(?)業務用のものなので、性能的には個人が使用しているものよりも上のものだと思いたい。ただ、出力されるデータの画素数が現在一般的なデジタルカメラからするとかなり少ない(200万画素程度)。これに関しては、調べると言っても限度があるので、とりあえず放っておく。
写真のなんらかの特徴によるものである可能性はある。以下のようなページがある。
写真を古ぼけた感じにする
上の写真は、だいぶ前にプリントしているものをスキャンしたと言うわけではないので、ここで書かれていることは必ずしも当てはまらないと思う。ただ、なんとなく言えそうなことは、
・コントラストが高い
・解像力が低い
・ややノイジー
と言うことが、古ぼけている印象にはかかわっていそうである。3点目に関しては、スキャナー由来の可能性があるので、いったん置いておき、レンズ由来の可能性を探ってみたいと思った。
どのようなレンズがよいのか。
残念ながら、Canonetと同じレンズというのは不可能。そもそもレンズ交換型のCanonet自体が存在しないし、仮に今手元にある本体から取り外しが可能だったとしても、D90やD800に装着することは不可能だ。すると同じ時期、もしくは近い時期のレンズ、と言うことになる。
試すなら残念ながらCanonではなく、Nikon、と言うことになってしまうのだが、こんなWikipediaのページがある。
ニコンFマウントレンズの一覧
これを参照しつつ、古いレンズを取り扱っている店をのぞいてみることにした。
Canonetと同じ時期、というとこの中ではニッコールオートと呼ばれるシリーズになる。ただ、D800に装着することを考えると一般に「Ai改造」と呼ばれる対処をしていないと、そもそも物理的な装着ができないらしい。まあ、改造、と言ってもやることは原始的で、装着するに当たって物理的に干渉する部分があるので、そこをヤスリで削る、と言うことなのだが。これはこれでハードルが少し高いので、いったん後回しにする。
八尾富写真機店で古いレンズを見ていて、目を引くものがあった。
Aiニッコール28mmF2.8
なるべく古いのがよい、なるべく広角がよい、という程度の基準で見ていたので、目移りして困っていた。Aiニッコール28mmF2.8は見たところ3個あって、うち2個は2万5千円程度。ところが残る1個が1万円弱。これを店員に頼んで見せてもらうと、どうも、何かとがった金属でイニシャルを彫った跡がある。これが極端に安い理由らしい。レンズとして使えれば、そういう「跡」などは正直言ってどうでもよかったので、これを購入することにした。
ちなみに、上記Wikipediaによると1977年3月から発売になっているらしい。
■使った印象と検証結果
28mmという焦点距離に関しては、手元に28mmF1.8があるので実はとても都合がよかった。そういう意味ではよい出合いでもあった。で、撮り比べてみたのだが、、。撮ったのは、太陽光がやや弱くなった夕方の写真。残念ながらここには載せられない。
・中央部付近に関しては、大きな差はないがF2.8の方が解像度が低いかもしれない。ただ、これはそもそもピントの合わせ方が甘い可能性がある。
・周辺部に関しては、解像力に明らかな差がある。
・逆光耐性に関してはコーティングの差でF1.8が圧勝(当たり前)。
・F2.8の方が若干寒色系?全体を見る限り太陽光の差はほとんど無いと思われるので、その影響ではないと思うが、、、。
・F2.8の方はノスタルジックか???と言われると、特にそんな印象はない。これはコントラストが高い状況を必要とする可能性が高いので、今回のテストではなんとも言えない。
、、、簡単に言えば、まだよくわからない、ということだ。
私なりの結論を下すにはまだ時間がかかりそうだ。
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余談。
全然別の理由から、200mmマクロレンズがほしくなった。現行モデルは定価で20万。これはとても買う気にならないが、八尾富写真機店においてあった2世代前?の個体は3、4万程度であった。逆光性能を必要とする場面での使用は考えていないので、これはありかも。D800で解像度の問題が出るなら、D90で使えばいいし。