湯気を撮影してみよう

2016-11-06 | 撮影のこと
1、2か月前だったと思うが、コーヒーのドリッパーにお湯を注いでいる写真をFacebookで見た。背景はほぼ真っ黒で、きれいに湯気が立っていたように記憶している。ぴったり同じでなくとも、同じような写真を撮ってみたいと思った。
特に注目したのは湯気。で、「たぶんこうやっているだろうな」という方法を思い浮かべながら、撮影してみた。
大雑把に図を描くとこんな感じ。


で、思ったこと、わかったこと、解決できてない問題点も含めて。
■スポット光必須
ストロボをそのまま使うと、光が広がってしまうため、周辺まで全部写ってしまう。そのため、照射範囲を狭くする工夫が必要。今回は手持ちで唯一の機材である、ハニカムグリッドを使用。

■背景に黒
ストロボ光を湯気に当たると、その粒?が白い点になるはずなので、背景は可能な限り黒にしておく必要がある。ほぼ真っ暗でまず間違いなく暗く(黒く)なる場合でも、後で露出調整などをした場合のことを考えると、背景をちゃんと対処しておくのがベター。
また、黒であるだけでなく、反射しない素材であることも重要(後述)

■スポット光の方向は、なるべく奥から手前
重要なのは、背景に向かわさないこと。背景に向かうとどうしても背景に当たった部分が明るくなるため。

■1カットで必ず複数回シャッターを切る
いくつかの理由があるが、1度で想定どおりの結果を得る確率は100%ではないので、必ず、3~4回はシャッターを切るようにする。

■湯気の出方
どのように出るかは、大雑把にはわかるものの、細かくはやってみないと分からない。

■想定外の事象
今回は、カメラとストロボの距離が近いこともあり、シンクロケーブルを使って行った。
しかしなぜか、全く写っていない(発光タイミングがずれている?)ことが、3、4回に1回ある。

■FPなのに幕切れ?
シャッタースピードを速くすると写っていない(光が当たっていない)部分が発生する。幕切れ?同調のシャッター速度では、最も速いFPを使っているのだが・・・
ちなみに、、1/250=OK、1/500=NG(下の方が写ってない)、1/750=NG(下の方が写ってない)
という感じ。

■被写界深度を深くするとうまくいかない
なるべく被写界深度を広く取りたいと思い、後半は絞ったが、湯気の奥の方がボケている。
一方、最初の方、F4で撮ったやつはボケがほぼない。なぜ?

以下は、今回撮った中で一番マシだったもの。