ポートレイト講座は撮影会か?

2016-05-22 | 撮影のこと
撮影を楽しいと思えることは重要。それはモチベーションを下げないどころか上げると思えるし、ある意味、モチベーションそのものとも言える。

先日のニコンカレッジの実習は楽しかった。
先生の指導、雰囲気作りもよかったし、モデル(あやさん)さんもとてもノリがよかったし、それらに影響されてか?自分の中で明らかに何か高ぶるものがあった。結果として得られた写真も、自分でよいと思える写真の比率が高かった。

しかし、一つ問題点がある。
現状、ニコンカレッジを離れるとモデル撮影の機会はない。ヨドバシ撮影会のようなモデル複数、参加者大人数、、と言うのは置いといて、ぐぐっと寄って1対1で撮れるような撮影会に関してだが、、。ニコンカレッジ実習は講座の受講でありながら、私にとってのその実態は撮影会に他ならない。気持ちの高ぶりも、ある意味モデルさんと1対1の状況のある撮影会によるものとも言える。
要は、ニコンカレッジを単なる撮影会ととらえるのはどうなんだろう?と言うこと。
ニコンカレッジを撮影会、と考えた場合、コスト的にはどうなのか?ライティングのクォリティが高いのでその点は良いのだが、講義/講評を考えなければ、2回の撮影会で2万7千円。ネットで調べた限りでは、よくあるものは5000~1万円くらい。1回で1万超えとなると、少し高めと言うことになる。

もう一つ。
ニコンカレッジを本来の「勉強の機会」と考えた場合、やはり次の展開を考える。個人的に撮る宛てなどは現時点ではないので、基本的には撮影会などになるが、現状、精神的なハードルを前に「どうしようか?」と立ち止まってしまう感じ。
相変わらず、すぐ答えは出ないところ。
ならばひとまずは、ニコンカレッジを撮影会&勉強会ととらえて訓練を積むしかない、ようにも思う。

ちなみに、先日の撮影実習の写真。
ヨドバシ撮影会で、こんな写真を撮るのは、まず無理。そしてプロのモデルはすごいな、とも思う。大きなカメラに目の前に迫られてもひるむことなく、普通にこういう表情をしてくれるのだから。やはり絵的に良い写真を撮りたいのであれば、相応に経験を積んだモデル相手でなければ無理だろうなと思う。








インターバルタイマー撮影と露出ディレーのこと

2016-05-08 | 機材のこと
■インターバルタイマー撮影とは
決められた時間間隔で(決まった回数)シャッターを切りたいときに、カメラの機能で自動的にシャッターを切らせる機能。
ニコンの一眼レフ機だと高価格帯のものにしかないようだが、やっていることはそんなに大したことではない。
Nikon D810だと、、、
・開始の方法(即時か日時指定か)
・撮影間隔
・撮影回数
・露出平滑化
、、の4つを設定する。最後の露出平滑化は撮影中に撮影対象の明るさが大きく変わる場合にONにしておくと幸せになれるかもしれない機能らしいが、とりあえずここでは置いておく。
撮影間隔はシャッターが切れた後、次の撮影開始まで開ける時間のことではなく、手持ち撮影で言えば、何秒おきにシャッターボタンを押すか、ということになる。
撮影回数は要は撮影コマ数のこと(設定としては、コマ数×回数という設定方法になっている。理由はよくわからないが。単純計算で約10万コマくらい設定は可能)。

■ちょっとした問題点
露光時間を例えば20秒とした場合、上記撮影間隔も20秒に設定しておけば、想定どおりの結果=20秒ごとにシャッターが切れる、、となるだろうか?
答えはNOである。
これを踏まえ、では露光時間を20秒にして、「実質的な撮影間隔」を最も短くできる上記の撮影間隔の設定は何秒だろうか?
私が試した範囲では、23秒である。21秒、22秒ではシャッターのタイミングが間に合わず、実質的な撮影間隔は、21×2=42秒、22×2=44秒となってしまう。

■露出ディレー
そもそも20秒もの露光時間を使う撮影の場合、カメラの振動は大敵である。経験的にほとんどの場合問題はないものの、三脚で固定している場合でさえ、ミラーショックでぶれるときはぶれる。
シャッターを1回だけ切ればよい場合は、ケーブルレリーズとミラーアップの機能を使って撮影すればほぼ問題はないのだが、インターバルタイマーを使って連続的に何枚も撮影する場合、残念ながらそういう手段は使えない。そこで登場するのが露出ディレー。要はミラーアップの後、通常はすぐシャッターが切れるが、指定した時間(1秒、2秒、3秒から選択できる)を空けて勝手にシャッターを切ってくれる。

■ちょっとした問題点の続き
露光時間を20秒、露出ディレーを2秒とした場合、インターバルタイマー撮影の「実質的な撮影間隔」を最も短くできる撮影間隔の設定は何秒だろうか?
上に書いたもの、ほとんどそのままではあるが23秒+露出ディレーの2秒=25秒である。

■ちょっとした問題点、さらに続く
今度は、露光時間を15秒に、露出ディレーは無し、とした場合、インターバルタイマー撮影の「実質的な撮影間隔」を最も短くできる撮影間隔の設定は18秒だろうか?
答えはNO。
1秒短く、17秒が正解。

■疑問点
下にイメージ図を示した。
ミラーアップ、ミラーダウン(という表現は聞いたことがないが・・、、便宜上、ここではこういう表現を使っておく)の音は、特に静かな場所であれば、耳を澄ますまでもなくはっきりと聞こえる。
露出ディレーは置いておき(OFFの状態)、露光時間20秒、撮影間隔を23秒に設定してインターバルタイマー撮影を開始して、音を聞いているとよくわかるのだが、ミラーダウンと(次回の)ミラーアップの間の時間は1秒にも満たないわずかな時間である。
そこでちょっとした疑問がわく。
ミラーアップからミラーダウンまでの時間は実質22秒以上23秒未満くらいの時間である。露光時間の時間は20秒に設定しているが、本当に20秒なのだろうか?


■実験
撮影間隔と露光時間、露出ディレーの設定をいくつか試してみた。
結果で「成功」となっているものは実質的な撮影間隔=設定の撮影間隔となっているものであり、失敗となっているのは実質的な撮影間隔=設定の撮影間隔×2となっているものである。





















































(1) 撮影間隔25秒失敗
露出ディレー3秒
露光時間20秒
(2) 撮影間隔25秒成功
露出ディレー2秒
露光時間20秒
(3) 撮影間隔22秒失敗
露出ディレーなし
露光時間20秒
(4) 撮影間隔17秒成功
露出ディレーなし
露光時間15秒
(5) 撮影間隔23秒成功
露出ディレーなし
露光時間20秒


瀬戸大橋を坂出側から撮る

2016-05-04 | 撮影地メモ
どう撮りたいかにもよる。
つり橋や斜張橋のような全長が長い橋の場合、真横から、かつ、全体が入るように撮ると、写真のどこかに一本線を引いただけのような写真になってしまう。そのこと自体に意味を持たせるか、何か(例えば太陽)と絡めるか、何らかの工夫を加えないと写真としてはかなり苦しい。
そのため、どちらかの端に寄って、手前の主塔を大きく目立たせ、奥側の主塔は小さく見えるような構図の方が、横から撮影するよりも見栄えがしやすいように思う。
そういう観点から、主に、上記のような構図を撮ることが可能な撮影ポイントをまとめておく。

■沙弥島(しゃみじま)
おそらくここが、橋に近づきかつ、上記の構図を一番取りやすい場所のように思う。
駐車場スペースは狭く、多くて15台程度?近づくにつれ道が細くなっていくような場所。少し手前に駐車できるスペースはないこともないが、保証の限りではない。夜なら可能かもしれないなあ?という程度。

■聖通寺(しょうつうじ)山頂上、サン・アンジェリーナ展望台
単純に橋を見る場所としては、おそらくここが一番無難で見やすい。民間企業が経営している施設ではあるが、展望台は(結婚式などで使用していない限り??)誰でもいつでも入れるようだ。
橋よりも手前の場所の工業用地の灯りが正直いまいちで、そこだけが残念な感じだが、夜景もおおむね無難な感じ。

■聖通寺(しょうつうじ)山中腹、常磐公園
ここは夜間、駐車できるスペースがほぼないため(常磐公園の駐車スペースは閉鎖される)、事前に状況をよく確認しておくべき。
サン・アンジェリーナ展望台と比較して、少し角度が変わるのと、手前の高速道路がすぐ真下を通る感じになる点が異なる。

■青の山山頂
とにかく登っていく道が細いため、夜間に行く場合はその点に注意。車がすれ違うことができない場所もある。
展望台はうまく作られていて、撮影はしやすい。
ただ、橋から少し距離ができるため、夜景の一部としての瀬戸大橋、的な撮り方になりやすい印象。

■角山山頂
頂上まで車で行く手段はないどころか、専用駐車場もないし、そもそもどこから登れるのかがわかりづらい。それさえわかれば、それほど大きな山ではないため、20~30分もあれば頂上には着ける。
一応展望スペース的な場所があって、そこからなら見晴らしはけっこう良い。が、いざ撮影しようとすると、木の枝が張り出していたりして撮影の邪魔になったり、柵がない上に草がぼうぼうでどこから落ち込んでいるのかがよくわからないので、三脚が立てづらいというか、暗くなると足元の危険がある。
一応、、、頂上にも道中にも灯りはあるので、完全に真っ暗ではないが、足元の明るさは保証の限りではないので、もしも夜行くならば、懐中電灯等は必須。

■瀬居島(せいじま)、、の内緒?の場所
車で瀬居島の一番奥まで行っても、10メートル程度?の小高い山があるため、その場所からは橋は見えない。実はその山は越えることができて、そこからなら橋が見える。
しかし、その場所は少々危険。
まず、最後の最後で、急坂と崖の中間のような場所を下ることになる。また、下った先は狭い砂浜をがある岩場なのだが、おそらく、満潮時には砂浜は水につかってしまうはず。
私も、昼間でかつ、潮が引いているときには、下まで降りたことがあるが、夜に行くのは正直ちょっと怖い。