遠征、栂池ヒュッテ

2014-10-20 | 撮影地メモ
栂池行ってきた。もろもろのメモ。
■鎌池と雨飾山
鎌池はそれほど大きな池ではないが、紅葉の名所のひとつであり、小ネタがたくさんある、と言う感じのスポット。
あと、鎌池への行き帰り、また鎌池からもチラッと見える雨飾山。山全体がまだらに紅葉していて、上の方はがけになっていたりして、なかなかフォトジェニックな山。

■寒さ対策
・人間用
ああでもない、こうでもないと無駄な時間を過ごした挙句、
http://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1107486
ジオラインL.W.ラウンドネックシャツ
を買った。暖かい。たぶん、15度以上くらいの室内であれば、これ一枚で余裕。

・カメラ用
八方遠征時の教訓を生かし、「■結露のこと」で書いたことに忠実に実施。

■寒さ対策、結果
夜、屋外で撮影したのは21時頃から、22時過ぎ辺りまで。同行者の持っていた温度計によると気温はおおよそ0度。体感的にはもう少し上かな?という気はしている。
・人間用
上半身外から、レインウェア、フリース、麻のシャツ、ジオラインLW
下半身外から、レインウェア、ジーンズ、綿の下着
靴、ローカットのトレッキングシューズ、綿?のソックス

終了直前頃、上半身と靴の中に冷えを感じた。以前も感じたことではあるが、下半身は思ったほど冷えない。
もう少し気温の低いところ(冬山など)に行く場合は、更なる対応が必要。

・カメラ用
14-24F2.8にタオルを二つ折りにして細くし、1周巻いた後、使い捨てカイロを上に載せ、そのままタオルでぐるぐる巻きに。簡単に撮影してみてタオルがはみ出してケラレなどが発生してないことを確認。
極低温だとすぐ冷え切ってしまって(硬くなって?)使い物にならないなどと言う話もネットで見かけたので時々チェックしてみたが、カイロ自体はそれなりに暖かかったので、問題は無かったように思う。
また、同行者がボディーが結露している、、様なことを言っていたが、私のカメラに関してはレンズはともかく、ボディーも結露はしていなかった。
さらに気温が低いようなケースではなんとも言えないが、とりあえず、気温0度付近の対策としては十分なもののように思える。
この後、バッグにカメラをしまい(レンズキャップ、ボディーキャップを宿の部屋においてきてしまったので、つけたまま)、可能な限り密封。早朝、撮影の可能性もあったが、結局夜明け後、宿の中から若干枚の撮影を行っただけであったため、トラブルらしいトラブルは発生せず。

■夜間撮影用のピント合わせ等
14-24F2.8を18mm(24mmよりは広い方がいいかな?と言う程度で、取り立てて理由は無い)に固定し、ピント合わせも行い、テープで固定した。
撮影時、一部、もう少し広く、もう少し狭く、撮りたい場面もあったが、18mmでほとんど問題は無かった。

■夜、眠れるようで眠れない、頭痛?
事実として、3点。
・今回は八方のときと異なり、極端に早い時間から寝始める、と言ったことはなかった(就寝時刻はおそらく23時ごろ)。具体的な時間はわからないが、寝始めから何時間か(3時間前後か?)は眠れていたように思う。
・何か気になるような音があるとか、枕に違和感があるとか、、「××が理由で眠れない」の××の心当たりは無い。強いて言うなら口の中の乾燥?起床までに3回ほど、スポーツドリンクを口に含んだが、それが気になって?それが嫌で?目が覚めたと言う感覚も無い。
・気がついたら少し頭痛があった。ただこれも、(はっきりは記憶に無いが)何度目かに目が覚めたときにふと気づくと頭に違和感があって、少し痛いかな、と思った、と言う程度。

■写真
宿泊地、栂池ヒュッテから歩いて5分もかからないくらいの場所(栂池自然園の中)から撮影したもの。雲が多く、撮影はしづらかったが、何とか形になった一枚。


XMPファイル

2014-10-18 | 後処理のこと
Photoshopをいじると作られる、XMPファイルとは何ぞや??
これまで、全く考えたことが無かった。
http://www.adobe.com/jp/enterprise/xmp.html
を開いてみる。以下のようなことが書かれている。
「Adobe Extensible Metadata Platform(XMP)は、デジタルメディアおよびワークフロー間でのメタデータ(ファイル内容を示す情報)のキャプチャ、保持、移植がしやすい、オープンな標準ベース対応にするテクノロジです。
XMPはXMLを使ってメタデータを記述します。」
、、、、XMLらしい。
直近でPhotoshopをいじったときにできたXMPファイルを開いてみた。


<x:xmpmeta xmlns:x="adobe:ns:meta/" x:xmptk="Adobe XMP Core 5.5-c002 1.148022, 2012/07/15-18:06:45        ">
 <rdf:RDF xmlns:rdf="http://www.w3.org/1999/02/22-rdf-syntax-ns#">
  <rdf:Description rdf:about=""
    xmlns:tiff="http://ns.adobe.com/tiff/1.0/"
    xmlns:exif="http://ns.adobe.com/exif/1.0/"
    xmlns:xmp="http://ns.adobe.com/xap/1.0/"
    xmlns:aux="http://ns.adobe.com/exif/1.0/aux/"
    xmlns:photoshop="http://ns.adobe.com/photoshop/1.0/"
    xmlns:xmpMM="http://ns.adobe.com/xap/1.0/mm/"
    xmlns:stEvt="http://ns.adobe.com/xap/1.0/sType/ResourceEvent#"
    xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"
    xmlns:crs="http://ns.adobe.com/camera-raw-settings/1.0/"
・・・
</pre>

よくわからないが、、どうもPhotoshopに閉じたものではなく、Adobeのソフトウェア全体でメタデータを使いまわすための共通フォーマットらしい。ネームスペースの定義の中に「XAP」と言うのもあるが、Wikipediaにはこうある。
XAP (Extensible Authoring Publishing) was an old name for Adobe's proprietary metadata format Extensible Metadata Platform
要は、XMPの古い名前と考えればよいみたいだ。
ざっくりと、Photoshopが使用するXMPの情報を上に上げたXMPのソースから簡単に分類すると、
・TIFF関連
・EXIF関連
・Photoshop関連
・XMP(XAP)関連
・PURL関連
・CAMERA-RAW関連
と言う6種類。
よくわからないものも含まれているが、まあ、とにかく6種類。

一つ一つ見ていく。
■TIFF関連
   tiff:Make="NIKON CORPORATION"
   tiff:Model="NIKON D800"
   tiff:Orientation="1"

これだけ。よくわからないが、本当にこれだけ。
情報の表示のために使われるのか、何か別のAPに引き渡されるのか?
さらに言うと、この三行だけの情報であれば、下記EXIFの情報に含むこともできる。

■EXIF関連

exif:ExifVersion="0221"
exif:ExposureTime="8/1"
exif:ShutterSpeedValue="-3/1"
exif:FNumber="28/10"
・・・・


aux:SerialNumber="XXXXXXX" (masked)
aux:LensInfo="140/10 240/10 28/10 28/10"
aux:Lens="14.0-24.0 mm f/2.8"
aux:LensID="146"
aux:ImageNumber="XXXXX" (masked)
aux:ApproximateFocusDistance="4294967295/1"

上側は、EXIFのフィールド名とそのデータがずらずらと並んでいる。30項目。常にこうなのかはわからないが、いくつかのXMPファイルをのぞいてみた限りではすべて30項目だった。
下側もEXIF由来の値なのだが、項目名が変えられている。なぜ分けられているのかはよくわからない。
参考
http://www.vieas.com/exif23.html

■Photoshop関連

photoshop:DateCreated="2014-10-12T21:18:28.00"
photoshop:SidecarForExtension="NEF"
photoshop:EmbeddedXMPDigest="2AD1AC5BA3E424E6C7C1B8C3F9C2974A"

Photoshopはまだ使い慣れてないので、よくわからないことも多々あるが、実際のところ、XMPファイルはCamera Rawの処理が終わったタイミングで作成されるようだし、Photoshop側でいろいろいじったときには、画像ファイルとして保存するか、Photoshopのデータ(PSDとかPDD?)などで保存され、XMPへの出力はないっぽい。
どこで何に使われている情報なのかはよくわからないが、Digestの情報が入っていると言うことは、内部でデータファイルの真正性についてのチェックが行われていることは想像できる。

■XMP(XAP)関連

xmp:CreatorTool="Ver.1.10"
xmp:ModifyDate="2014-10-12T21:39:53.70"
xmp:CreateDate="2014-10-12T21:39:53.70"
xmp:Rating="0"
xmp:MetadataDate="2014-10-14T10:07:20+09:00"


xmpMM:DocumentID="AD8BXXXX0A39XXXX0A3BXXXXC359XXXX" (masked)
xmpMM:OriginalDocumentID="AD8BXXXX0A39XXXX0A3BXXXXC359XXXX" (masked)
xmpMM:InstanceID="xmp.iid:80XXXXXX-9XXX-fXXX-9XXX-af2680XXXXXX" (masked)


<xmpMM:History>
<rdf:Seq>
<rdf:li
stEvt:action="saved"
stEvt:instanceID="xmp.iid:80XXXXXX-9XXX-fXXX-9XXX-af2680XXXXXX" (masked)
stEvt:when="2014-10-14T10:07:20+09:00"
stEvt:softwareAgent="Adobe Photoshop Camera Raw 8.3 (Windows)"
stEvt:changed="/metadata"/>
</rdf:Seq>
</xmpMM:History>

ざっと見たところ、Camera RawのAPの管理情報、と言うか、「XXX.xmp」と言うファイルのプロパティを開くと入っているような、そんな情報。

■PURL関連

dc:format="image/x-nikon-nef"

この一行だけ。
PURL、、この言葉自体私は初めて知ったが、、恒久的に同じWeb Resourceをポイントし続けるURL(Persistent Uniform Resource Locator)、、らしい。どういう位置づけで、どのような方法で「恒久的に」なのかはよくわからないが。とりあえず広く知られておくべき情報のために管理されているURLではあるようだ。
値の表記は、HTTPサーバApacheのhttpd.confに記述されているmime typeを連想するが、直接の関係は無いらしい。

■CAMERA-RAW関連

crs:RawFileName="XXXX.NEF"
crs:Version="8.3"
crs:ProcessVersion="6.7"
crs:WhiteBalance="As Shot"
・・・・

チェックはしていないが、おそらくCamera Rawで変更することが可能なすべての値が羅列されている。

■□■まとめ
Photoshopで扱われるXMPファイルに記録されている情報は、総合すると、、、、
・Camera RawがRawファイルから取得できたメタデータのすべて
・Camera RawがRawデータに対してやったことのすべて
と言うところだろうか?

■□■参考
アドビからパートナー企業向けに?2004年1月にOpenにされているXMPの仕様。
http://kb2.adobe.com/jp/cps/511/511300/attachments/511300_xmpspecification.pdf


遠征、八方池山荘

2014-10-05 | 撮影地メモ
撮影した場所を主眼に置くと、八方池山荘周辺、ということにはなる。残念ながら、八方池には行くことができなかったが、いろいろな経験は得たので、それについてここにまとめておく。

■撮影に関すること
・ある場所で、三脚を使って撮影した後、別の場所に移動して、そこでも三脚を使っての撮影をするとき。カメラは三脚からはずし、できればバッグに入れるべき(暗い場所で、三脚につけたまま移動しようとして転倒。カメラは無事だったが、レンズが故障した)。

■山撮影、気をつけること
「山のポートレート」的に撮影するときに気をつけること。
・山頂の上付近にあまりスペースを作らない。多くの場合、単色の空のみなので、単調で無意味なスペースになりやすい。
・写真の左右の端でなるべく下っているように切り取る。上っているように切り取ると、場合によっては隣のより高い山を感じさせることになり、「主役の山」の写真ではなくなってしまう。
その他、、
・撮影対象の山との距離感もあるので一概には言えないが、まずは50~100mm辺りで考える。

■星撮影、レンズと露出について
・Carl Zeiss 25mmF2.8は絞り開放では、コマ収差が出る。次回以降、F4、F5.6辺りを試す必要がある。
・遠くに町の灯りがある場合、町の灯りはISO1600、F2.8、露光10秒でそれなりに撮れる感じ。星はこれでは物足りない感じになるので、感度と露光時間で1段以上は上げてやる必要がある。

■結露のこと
如何に対処するか。基本的な考え方としては、可能な限り機材を冷やさないこと。今回はたいした経験はつめなかったのだが、思いつくところでは以下のとおり。
・現場ではあまり細かいことは気にしない?
・バッグの中にはカイロを1、2個入れておく
・レンズはカイロを載せて、タオルで巻いておく
・ボディはとりあえず放置
・雪、雨のような環境下では、レンズ交換はしない
・直後に高温多湿環境下(たとえばホテルの部屋)に移動するときは、
 -機材はすべてバッグに詰め込む
 -バッグは可能な限り密封(上記のとおりカイロ入り)
 -密閉できるビニール袋に入れられればなお良し
の状態を作り、最低でも2時間程度は放置

■山登りに関して
・中途半端な場所で、体力を消耗しつくし動けなくなるような状況を可能な限り避けるようにしなければならない。そのため以下の二点に注意すること。1.なるべく小さな歩幅で、段差はなるべく小さいところを選ぶようにする。2.呼吸が激しくなるようなら、ペースが速すぎるということ。少なくとも1時間程度なら、多少の余裕を持って歩き続けられるペースを考えながら歩くようにする。

■画像処理に関して
これは、今回に関して特に、というわけではない。今回撮影した写真のひとつについて、コメントをもらった。それに対していろいろ考えてみたのだが、「さてどうしたものか?」という問題提起としてここに記しておく。将来的にも答は出ないような気もするが。
発想としてはとりあえず二つあって、1.なるべく記憶に近い、自然に見える仕上がりにする、2.記憶とは無関係に、見栄えのする仕上がりにする。どちらもいろいろやりようはあると思う。どれがよいという答は、少なくとも今のところ、自分の中にはない。誰に見せるのか?どのように見せるのか?で変わってくるような気がする。
サンプル写真は、八方池山荘の裏手から撮影したもの。真ん中の三つの山(ピーク)は左から白馬槍ヶ岳(はくばやりがたけ)、杓子岳(しゃくしだけ)、白馬岳(しろうまだけ)。杓子岳の上にほのかに白く、真上に伸びているのは天の川。
(1)ほとんどいじっていない。記憶は定かでないが、見た目と一番近いとは思う。


(2)全体に少し明るくした上で、黒レベルを大きく下げた。天の川の部分が見やすくなった反面、山の部分の明るさはどっちつかずで中途半端な感じ。


(3)トーンカーブも少しいじって、よりメリハリをつけた。あと、星がマゼンタ被りしているような印象があったので、色被りをいじってみたところ、星の色被りはほとんど改善されず、空の色が変わってしまった。


(4)山の部分もしっかり明るくしてみた。空とのバランスが取れたと言えるかも知れないし、ちょっとやりすぎで気持ち悪いとも言える。