D600のこと

2012-09-16 | 機材のこと
9月13日、NikonからD600の発売が発表された。
デジタル一眼レフカメラ「ニコン D600」を発売(Nikon)
D800を買ってからしばらくしてから、D600の噂が流れ始めたので、そのときは正直言って「少し早まったかな?」という思いも少しあった。けれども、一方でD800と付き合っていくのだ、という覚悟もそれなりにあったので、D600に関しては、比較的落ち着いて傍観していた。
デジカメinfoというブログがある。「デジタルカメラの最新情報をひたすら紹介するサイトです」、、というブログで、私もよくのぞいている。私が知っているD600に関する噂も、基本はここでのものだった。
そして、D600の発表。そこについているコメントに関して、「コメントに関するコメント」を書き留めておく。

1.D700正統後継機種の登場は現状ほぼ100%ないと思う
D700という機種は、名機とも言われ、実際使っている方もよく見かける。不満は、多かれ少なかれあると思うが、愛着はかなりあるのではなかろうか。
D700に愛着があり、かつ、不満をお持ちの方は、正統後継、と言える機種の登場を待ち望んでいるようだが、現状ほぼ100%ないと思う。
理由は以下のとおり。
D800は明らかにD700とは異なる方向性のカメラ。私はこのD800の登場時点で、D700の「正統後継機種」なるものはまず出ることはないだろうなと思った。それを出す意図があるのであれば、「D800」という名前をつけるはずがない。D800という機種が出たことにより、D700XとかD700Sといった機種が出る可能性もほぼなくなった。D800はD700の後継機種ではない(たしか、Nikonの方がそのようにコメントしたインタビュー記事もあったように思う)。しかしネーミングからして、次世代機種ではある。すでに次世代機種を発売しておきながら、前世代の機種の後継機種を出すというのもなんだかおかしな話である。
そこへD600。数字の並びで言うと7の前、6。前の番号を使って後継機種、というのもこれまたおかしな話のように思える。たとえ、後継機種と思しきスペックであったとしても、「それは違う」ととらえるのが冷静な目ではないかと思う。
だから、、「D700の正統後継機を望んでいた」と言うことを2012年の9月になってもなお聞かれる、というのは、D700への愛着を示す言葉である一方で、少し「痛い」印象も抱いてしまう。


2.あえて少し高く売るのは意図的でしょう、きっと
「予想されていたよりも高いので、見送る、または当面値段を様子見」という趣旨のコメントがちらほら見える。実際の市場の反応が同じかどうかは定かではない。
D800発売開始当初、Nikonは需要に対して供給が全く追いつかないということを経験した。これは私も購入者側として経験したことだから、状況はよく知っている。
少なくともネット上で見た限りでは、D800の予想発売価格は「かなり安い」という印象を持たれていた。そしておおむねそのとおりの価格で発売された。おそらくはそういう状況によって引き起こされた需要過多。
ここから何を学ぶか?とりあえず、他メイカーのことはここでは置いておく。
驚くほど安い値でうわさを流しておき、実際の発売価格はそれよりもはっきりと高い値段にする。すると、、、
「予想されていたよりも高いので、見送る、または当面値段を様子見」
という反応が一定程度、予想される。これで需要過多の状況をある程度緩和できるのではないか、と考えたのでは???
まあ、情報を整理すれば、誰にでもできる裏読みなので、大した話ではないものの、デジカメinfoのコメント欄では見られなかったので、ここに書いておく。