goo blog サービス終了のお知らせ 

MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

戒厳令の夜

2019-06-22 22:17:29 | 邦画
日本映画専門チャンネルでは、東映チャンネルとの共同企画で昨年鶴田浩二の特集をした(現在は若山富三郎特集をOA中)
鶴田浩二さんも若山富三郎さんも高倉健さんとは違い東映生え抜きの役者さんではなくて
鶴田さんは松竹を皮切りに東宝でも主演を張っておられた役者さんでして
今回の鶴田浩二特集企画は東映以外での鶴田浩二作品に限っての作品でチョイスされており

その関係からか、角川映画とか旧大映の徳間作品(現在は角川さんが全コンテンツを買い取ってる)等の作品を特集OAしてくれていて
VHSしかソフト化されてなくてDVDになっていない「黄金の犬」を5月に、そしてこの「戒厳令の夜」を今月OAしてくれているので実に助かる
「黄金の犬」ではちょっと書きたいこともあるのですが、こちらの作品を先にブログアップさせてもらうことに

未だデジタルなんて知らない時代ですから映画撮影用の35mmカメラやシネスコフィルムの重たいデッカイカメラではなくて
16mmのフィルムとそのカメラでは軽量と機動性があり、さらにスーパー16mmはなんと所謂16mmでありながら3:4比サイズではなく、シネスコと言うよりかは1:1.3のビスタサイズで撮影できて
さらに劇場での70mm画面にも対応できる優れものを使用した最初の作品ですか
と言うことで海外のロケでも活用されたようで
この作品でもフランス・コロンビアと海外ロケを敢行してますよねぇ

この映画は五木寛之さんの原作を元に映画化されたものだが、マイナーな独立プロダクションの制作でもあり、版権所有が明らかになってないようでDVD化されていないンでしょうか
ってことで鶴田浩二がクレジット第一ではありますが
伊藤孝雄が実質主演を勤め、なんとポスターにもデカデカとSBの白戸家のお母さん樋口可南子さんの映画デビュー作であり、なんとものすごくちっパイなお胸も披露されておられます
そして笑ったのはなんと長門勇さんがオカマの役で登場されます

鶴田浩二は九州に在所する大物の役で自衛隊レンジャー部隊の教官伊吹吾郎を手足として使ってる人物だが
なんとその他にさらに政財界に通じる大物大木実や伊藤雄之助などが敵側の人物で
最後には現役首相までをも謀殺してしまうような人物でしたねぇ

ってことで舞台は日本の九州、時代は70年代、ナチスのゲーリングが集めた美術品が戦時下密かにUーboatで日本に運ばれたって言う架空のお話をメインにして
架空の南米の国の画家の絵を日本で偶然発見して伊藤孝雄演じる主人公と
鶴田浩二演じる大物が私利私欲で隠匿してる美術品を公にしていくのですが・・・

銃撃戦あり、大物同士の腹の探り合いとか2時間16分の長尺の中で展開されていくのですが
結局はなんと言うか大物たちも死に
なんと伊藤、樋口両氏も最終的には架空の南米の国のクーデターによって命を落としてしまうと言う作品でした

ようやっと見られたと言う作品でしたが、娯楽映画としては良くできてはいましたが
ただそれだけの作品で
話が日本の暗部と言うこともあったりで
所謂映画としてのクライマックスのケレンがないのと
上下二巻の原作のダイジェスト感が強く、台詞的に説明台詞が多くてあんまり映画としての盛り上がりがなかったなぁ

東映の役者さんを多用していたのは山下天皇が監督されていたからか
独立プロと言うことで山下監督としてもキレの悪い映画でした

1980年製作、日本映画、夢幻工房ジャパド作品、東宝配給
山下耕作監督作品
出演:鶴田浩二、伊藤孝雄、樋口可南子、佐藤慶、伊吹吾郎、長門勇、殿山泰司、浜村純、大木実、伊藤雄之助、岩城滉一、常田富士男、東郷健、朝丘百合子、岡島艶子、桐原五月、江角英明、稲葉義男、青木義朗、幸田宗丸

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 闇の女手配師-リオ- キャバク... | トップ | 揺れる電車の中で 淫蕩の血... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

邦画」カテゴリの最新記事