
一日一本時代劇を見ていく企画の本日の一本は・・・
5社体制の邦画会社がTV普及によって斜陽の産業からじり貧の産業にまで落ち込んで
東映はヤクザ映画という金脈をあてて加えてTVではできえない時代劇でのエログロ路線で糊口を凌ぎつつあるなか
東宝は一早く配給会社に転向して
松竹は寅さんお一人で会社を支えていたものの
不動産もなきまま大映と日活がダイニチ映配を組んでいた時代の1970年に作られた映画ですから
多少のエロはあるものの寸止め時代劇映画です
が俳優陣はそれなりの役者を揃え大道具はたとえじり貧でも映画屋魂で手抜きなしっていうのは実にうれしい限りです
主演の安田道代は、私のお気に入りの女優さんのお一人です
当時倒産寸前の大映の時代劇や現代劇をある意味お一人で支えてこられたお方でして
エロっぽい作品にもちゃんと出演されてはいますが
オールヌードでは後ろ姿であり
胸を出してるシーンでは引き画で顔はわからないボディダブルですねぇ
アップは

ちゃんと顔を見せてくれてますが・・・
脱ぎっぷりには期待ができませんのですが
結構この時代に活躍されていましたねぇ
なんとこんな映画って言ったら失礼に当たる
なんせ谷崎潤一郎の『恐怖時代』が原作ですから
大嶋監督の奥さま小山明子さんが実におきれいでして・・・
他に水を得た魚のようなキ○ガイ殿様に岸田森さん
そして己の出世と女欲に生きる若き侍に田村正和といい役者を使える余力が大映にはまだあったのかなぁ
登場人物全員が己の欲望に忠実に生きていくと言う
もうピカレスク時代劇
結局悪は滅びてしまうと言うオチでしかないんだけども
誰か一人だけでも生かしておいてくれたらねぇ私好みの作品となっていたんだろうなぁ
全員が死んでしまうっていうのはわかるんだけども・・・
1970年製作、日本映画、大映作品
池広一夫監督作品
出演:安田道代、田村正和、小山明子、佐藤慶、岸田森、小松方正、芦屋小雁
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