テレ東・TBS ワンセグ視聴者拡大 若者の“手元”ターゲット

2009年02月27日 12時18分50秒 | ニュース
http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200902270022a.nwc

テレビ局が携帯電話向け地上デジタル放送「ワンセグ」の視聴者拡大に向けて、取り組みを強化している。生活様式の多様化などで、家庭でテレビを視聴する人が減少しているといわれるなか、携帯の利用時間の長い若年層を番組に誘導。テレビ視聴者のすそ野拡大につなげる考えだ。

 テレビ東京26日、バンダイナムコゲームスと共同で、ワンセグ放送に対応した携帯向けキャラクター育成ソフト「カゾク★グルミ」を開発し、NTTドコモのiモード限定でソフトの無料配信を始めたと発表した。携帯にダウンロードしたソフトの起動や、テレビ東京のワンセグ放送の視聴で、キャラクターが成長。利用者が卓球の番組を見ると卓球の素振りを始めるなど、キャラクターの行動が変化するのも特徴だ。

 同社のデジタル事業推進局では「普段、携帯でゲームを楽しでいる人を自然にテレビ番組に誘導したい」と、携帯の利用頻度が高い若年層などの視聴拡大を期待する。

 TBSも同日、ワンセグ向けの通信販売番組「ナイトマーケット」を27日から3月20日まで毎週金曜日の深夜に、試験的に放送すると発表した。番組は2部構成で、前半でドラマやバラエティー番組を放送。後半部分では、番組内で登場した商品を通販する。販売する商品は1回の放送につき1商品で、試験期間に真珠のネックレスなど4商品を販売する計画。「若年層が深夜にテレビ番組を試聴している場合が多い」(広報部)ことなどから、携帯での買い物に抵抗の少ない世代の利用を見込んでいる。

 NHKも4月6日から昼夜1時間ずつ、ワンセグ専用の番組を放送する。一番組の長さを短くするなど携帯からでも見やすいように工夫した番組放送で、携帯からもNHKを視聴してもらえるようにする。

                  ◇

【予報図】

 ■新収益源へサービス合戦

 視聴者の生活パターンの多様化で、決まった時間に家庭でテレビを見るという図式は崩れつつある。そのなかで、屋外でも手軽に視聴できるワンセグは、“第2のテレビ”として存在感を高めている。

 携帯端末から買い物やデータ通信を利用できるため、テレビに比べて番組と連動した新たなサービスが生まれやすい分野でもある。景気後退によって広告収入が落ち込むなか、新たな収益源を目指してワンセグでの新サービスが相次いで登場しそうだ。(松岡朋枝)


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