英国放送協会(BBC)、受信料制度10年維持・英政府最終案

2006年03月16日 12時56分00秒 | ニュース
http://it.nikkei.co.jp/business/news/index.aspx?i=2006031502914aa

【ロンドン=佐藤紀泰】英政府は14日、英国放送協会(BBC)の経営改革に関し、2007年以降も10年間は受信料制度を維持することを柱とした最終案を発表した。巨額の受信料収入を確保することでデジタル化投資やインターネット番組配信など新サービスの拡大が可能となる。野党や民間メディア大手は「BBCの肥大化や民業圧迫が一段と進みかねない」などと批判している。

 現在でも年間30億ポンド(約6000億円)程度の収入がある受信料制度維持を決めたのは、10億ポンド以上とみられるデジタル放送への切り替え投資に向けた財源という意味合いが最も大きい。英国では2012年にアナログ放送を打ち切る。野党保守党はアナログ放送中止で生まれる電波帯域の売却益(最低20億ポンド)をデジタル化の原資とし、値上げが確実な受信料を抑制するよう主張してきたが、退けられた。

 BBCの最高意思決定機関である経営委員会のマイケル・グレード会長は「BBCはデジタル放送への切り替えを巡っても放送サービスの要と認められた」などと最終案を歓迎する声明を発表した。


[2006年3月15日]


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。