横浜焼売(シウマイ)物語2024

2年ぶり再開。ハマっ子のソウルフードは崎陽軒のシウマイ。漫画書き柴犬溺愛。落語らぶ。晴れ時々ランニング、更新随時

待合室にて

2013-06-25 | わんことにゃんこ
かかりつけの動物病院の看板犬?


動物を飼う、ということは、彼らの一生を預かるわけだから、一時の感情や流行とは一線を画さなくてはならないというのが、我が家の信条です。

この動物病院で出会うワンコやニャンコも
「10才です」
「14才になりました」
「12才なの。」と、高齢化。
(犬猫の10才は人間の約60才。以後1年で約5才分年をとります。)
それだけ長生きで、大事に人間と一緒に暮らしている動物が多くなったのね。
縁があって一緒に暮らせるのは、幸せなこと。
ほとんどの愛犬家、愛猫家、動物好きさんはそう考えていると思うし、そう信じたい。


忘れられないのは、以前、この病院の待合室で出会った親子が連れていたワンコのこと。
お母さんがワンコのリードを握り、お嬢さんはニャンコのケージを足元にしっかりはさんで待合室に。
診察を待っている間に何となくおしゃべり。すると、
山形県から引っ越して来たばかりで、市役所で紹介されて来院したということ。
今日はニャンコの健康診断と、ワンコの予防接種に来たことがわかりました。

ふとみると、ワンコの目がオッドアイ(両目の色が違う)*ワンコの場合がバイアイって言うらしいんですが
あら、きれい。と思わず叫んだら、飼い主の奥さんが、
「このコ、田んぼのあぜ道で拾ったんです。」
え?あぜ道?

東日本大震災の後、このご一家の暮らす山形県の某市も多くの震災避難者を受け入れていました。
自家用車に荷物を積んだ避難家族が国道を行き交うのもずいぶん見たそうです。

そして、ある日、件のワンコが田んぼのあぜ道にちょこんと座っているのをお嬢さんが発見。保護して地元の動物病院に。
オッドアイ(バイアイ)のワンコは珍しいから、飼い主が捜している確率大ということで、動物病院の先生があちこちに問い合わせてくれたそうです。
しかし結局、該当者は現れず。
すでにニャンコを飼っていたので、どうしようかと悩んだ末、家族の一員に。そしてご主人の転勤で横浜へ。
もちろん、ふたり(ニャンコとワンコ)も一緒。
奥さんの話は続きます。
「たぶん、避難される方が途中でおいて行かざるを得なかったか、移動中の混乱で逃げ出して戻れなくなったか…」
「震災がなければ、きっと今もかわいがってもらっていたんじゃないか、とか、まだ捜してらっしゃるかもしれないなとか考えますけど…」
「向こうで診察してもらう時に年齢もお誕生日もわからなくて。先生の診断ではおそらく、3~4才だろうという話でした。」

「だから、このコのお誕生日は、我が家で引き取った日なんです。」


みんな元気で幸せに、ね!