
先日起きたスペイン高速鉄道の事故の様子が、現場となったカーブの辺りに設置されていたカメラで撮影されていて、その衝撃的な映像がニュースで何度も繰り返し流れています。
解説では時速80キロ制限のところを190キロで通過しようとしての転覆ということでした。どれくらいの許容範囲を設けているのか詳しくは判りませんが、素人感覚でも相当に無理な遠心力が掛かった感じがします。
命が助かった運転手の聴取によるとかなり到着時刻に遅れが出ていて、その遅れを取り戻すために制限速度オーバーを自覚した上で通過しようとしたようです。15分遅れると幾ら、また30分遅れると幾ら、というように料金の払い戻し制度があるようで、昔の日本の新幹線にもそんなシステムがあったことを想い出しました。
驚いたことに以前同じ場所を時速200キロで走行していたことを、運転手が自慢げにブログに書いていたというコメントもありました。この運転手を想うに、単なるスピード・マニアというよりも遅れを取り戻す腕を自慢していたのではないかという気がします。
時速200キロの時は大丈夫で190キロで脱線の原因は、2両目の車両が重心バランス的に上にあるタイプだったということが言われています。運転士の経験にはにはそんな繊細な情報は有りようが無いと想います。
日本の新幹線では自動的に速度を落とすシステムが導入されていますし、将来的には人的ミスを防ぐための無人化運行の開発が進んでいくものと想います。
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