goo blog サービス終了のお知らせ 

千里山ブラウズ

SENRIYAMA BROWSE 千里山の商店街や街並みを散策しながら、素敵な人やお店そして風景と出会えれば‥‥

猫じゃらし

2008-09-10 13:59:25 | 千里山花物語り

 この間メヒシバの群生している千里山を紹介したところだと思いますが、もう一面に猫じゃらしの季節に変わっています。千里山団地の周りの草地はいつも手入れがされていて、その都度に雑草が刈り取られてしまうのですが、その時にこぼれた種子がまた次の年に芽を出し繁茂を繰り返します。雑草の逞しさのDNAというものもあるのでしょうか。
 この草が目につき始めると秋の訪れを感じます。大きな毛穂が重みで頭を垂れていく様は、やはりイネ科の雑草で実りの秋ということになります。名前のように飼い猫の鼻先にツンツンして、猫が飽きてしまうまで遊んでやったものでした。別名のエノコログサの方も同じように良く知られていますが、狗尾草(えのころぐさ)と書き、毛穂が子犬(狗児・えのころ・いぬっころ)の尾に似ていることからということです。
 ウィキペディアには「利用」の項目に、次のような記載があります。初めて知りましたが食べられるようです。
「現在は一般的に食用としては認識されていないが、粟の原種であるので食用に使える。若い葉と花穂は軽く火であぶり醤油などで味付けしたり(風味はポップコーンに酷似)天ぷらにしたりして食べられる。ただし終戦直後大量に食べて中毒を起こした学者がいる。近代以前の農村では酷い飢饉の際にカラスムギなどと共にこれを食用としたこともあった。オオエノコロは粟の遺伝子が流入しているので食用に供しやすい。」

まくわうり

2008-09-03 14:12:52 | 千里山花物語り

 梶井基次郎の小説『檸檬』を気取ったわけではないのですが、この本の上に乗せた黄色い果実は昔懐かしい「まくわうり」です。阪急千里山マーケット内の「とらや」さんに夕飯の買い物に行くと、見覚えのあるこの果実(或いは野菜というのか)が一個100円でたくさん売られていました。子供の頃にまだ自分の家の畑でメロン(しかもブリンスメロン)が栽培されていなかった頃に、この「まくわうり」は「まっかうり」と言われて僕らの大好物だったのです。少し瓜の青臭さが残る独特の芳香のなかに仄かな甘味が感じられ、特に果肉の中央にある種をくるむ柔らかい芯の部分が甘味が強かったのを憶えています。いつの間にかおそらく西洋種の豊熟なメロンに押されて、その姿は田舎に帰った時でもめったに見られなくなっていました。
 レジのご主人が近くの初老の男性を指さし、「この人が持って来てくれるんよ。」と言われた方を見ると、前歯が無くなった日焼けした顔で満面で微笑まれています。
「お父さんが作られているのですか?」
「そうよ、亀岡から持ってきてるんよ。」横には茄子やオクラの袋も一緒に盛られているのに気が付きました。
「子供の頃に良く親父が取ってきて食べさせてくれました。もっとはっきりした縞模様があったように思います。でも本当に懐かしいです! 」
「ほうで。」とおじさんは飄々と笑っています。
 帰って夕飯の後で2つに割り半分食べてみると、想像していたよりも甘味が少なく物足りなく感じました。でも昔はそんなものだったのかも知れません。今は果物も糖度を競う傾向がありますので、それに現代人の舌が慣らされていつの間にか仄かな味わいを忘れ去ってしまっているのかも。明日もう半分をお腹の空いた食前に食べてみる積もりです。

夏の野草

2008-08-18 17:41:06 | 千里山花物語り

 夏になると太陽の光を浴びて木々の葉も濃くなるように思われますが、わずかに残された土の上にも雑草たちが鬱蒼とした姿で生命力を誇示するように感じられます。中でもこの針のように細い花穂を付けた稲科の雑草(メヒシバ)は、千里山でも側溝の割れ目などの逆境を始めとして至るところに蔓延っています。
 僕は30才前後に長期入院したことがあり、その時に禁煙しなければならず口寂しい理由からか、ちょうどその頃に茂っていたこの雑草の茎を“木枯らし紋次郎”風に咥えるようになりました。それ以来この季節には必ずこの癖は変わらずに復活してきます。ちなみに芥川龍之介の肖像写真もこの草を咥えているように想うのですが‥‥。
 さてこの雑草にまつわる小学校の想い出ですが、この草の頭の部分を結んだものを、相互に差し込み両側に引き合って、頭が切れてしまった方が負けという簡単な勝負(草相撲と言ったかな)があり、僕は連戦連勝の秘策を持っていたのです。この季節の勝負事はジャンケンではなくこの草相撲でしたので随分得をしました。その秘密はメヒシバに混じって少なく生えている、とても良く似たオヒシバの茎を皆に内緒で使っていたからでした。オヒシバの茎は全体にやや太く踏みつけにも強いのです。純真であるべき子供時代にズルをしたわけですが、同級生がそれに何時までも気付かないのを良いことに、バレルまで何年間も自分だけが見付けたこの特権を行使し続けました。今はそんな遊びは無くなってしまっているのか分かりませんが、マンションの親しい子供達にも夏休みの遊びとして教えてあげましょうか(その秘策とともに‥‥)。

くちなしの花

2008-06-27 23:56:59 | 千里山花物語り

 明日はまた梅雨空が戻ってくるという予報です。この湿気が高く鬱陶しい季節に似合って、少しでも爽やかな気分にさせてくれる花は紫陽花ばかりではありません。今日の夕暮れ時にスーパーへ買い物に出かけた帰り道、ふと甘い薫りが漂ってくるのに気がつき目をやると、仄暗い中にクチナシの白い花房が幾つも浮かんでいました。
 くちなしの花といえばやはり渡哲也の歌った『くちなしの花』が想い出されます。

作詞 : 水木かおる

いまでは指輪もまわるほど
やせてやつれたおまえのうわさ
くちなしの花の花のかおりが
旅路のはてまでついてくる
くちなしの白い花 おまえのような花だった

わがままいっては困らせた   
子どもみたいなあの日のおまえ
くちなしの雨の雨の別れが   
いまでも心をしめつける
くちなしの白い花 おまえのような花だった

小さな幸せそれさえも     
捨ててしまった自分の手から
くちなしの花を花を見るたび  
淋しい笑顔がまた浮かぶ
くちなしの白い花 おまえのような花だった

 この歌詞にはくちなしの白い花のイメージが、清楚で淋しさを湛えた女性が求めていた小さな幸せさえも、捨てて行かざるを得ない男の生き様や未練として表現されています。それにしても魅力的な薫りです。そして僕ならどういう物語を想うのだろうかと考えています。

紫陽花の葉

2008-06-24 22:17:07 | 千里山花物語り

 千里山月ヶ丘の急坂を下りきったところに大きな紫陽花の花が咲いていました。よく見るとピンクがかった花と、青みを帯びた花が混ざっています。確か土壌の酸性・アルカリ性がその花の色に影響を与えると聞いていたので、両方の色が混在しているというのは別の株になっているのかと思い覗き込んだのですが、はっきりとは分かりませんでした。
 ところで、今日のニュースで紫陽花の葉を食べた人が中毒になったことを伝えています。茨城県のつくば市の飲食店で季節飾りに紫陽花の葉を料理の付け合わせとして出したところ、お客さんが紫蘇の葉と間違えて食べてしまいました。紫陽花の葉はかなり苦味が強いらしいのですが、租借して飲み込むと胃や腸内で胃液などと反応し青酸(シアン)が発生、激しい嘔吐感やめまい・過呼吸・興奮・ふらつき歩行・痙攣・麻痺などが襲い、体調によっては死に至る場合もあるようです。
 牛やヤギも紫陽花の葉は食べないと言います。余りにも身近な植物なのでこれまで警戒していなかったと思いますが、犬の散歩の時にも気を付けてあげて下さい。

※ 詳しいことはこちらのブログ「alps 山に関する情報」を参考にご覧下さい。
※『紫陽花』というオリジナル曲もあります。

ソメイヨシノのサクランボ

2008-06-13 23:46:51 | 千里山花物語り

 一昨年の今頃は千里山6丁目の住宅の前庭に実ったサクランボを、幾つか美味しく頂いたことをブログに書かせて貰いましたが、今日何気なく千里山団地の道端に植えられた青葉の茂ったソメイヨシノの枝先を見上げてみたら、深紅色の果実のような可愛い一粒に気がつきました。ソメイヨシノはあくまで観賞用に改良された桜樹であり、サクランボは別種の果実栽培用の桜にしか生らないように思っていましたので、発見した時は驚きましたが少し嬉しい気もありました。目を凝らしてみると葉陰の所々に覗いています。
 桜の苗木はほとんどが接ぎ木により増やすのが普通ですが、「実生(みしょう)」といって種子から芽生えさせた苗があるのも読んだことがあります。花が咲き始めるには比較的長い年数がかかるようですが、「実生(みしょう)」の苗木の方が人工的な接ぎ木より何か自然で意味深いイメージです。
 そういう思いもあってその小さな果実に手を伸ばし軽く摘んでみました。やはりその感触や弾力はサクランボそのものです。このサクランボは果たして美味しいのか、というよりも「実生(みしょう)」の苗木を育てるためにはもう十分に熟しているのかを知りたく思っています。
 千里山団地の桜並木も老齢化しつつあることと、駅前再開発に絡む工事などで何本残されるのか分ったものではありません。その時にまったく無関係の苗木を植え替えるよりも、生命を繋いだ「実生(みしょう)」の苗木を育てておくという計画はどうでしょうか。庭など無い僕は取りあえず鉢植えにして「My桜」を楽しみたいと思っています。

野の花のページ

2008-05-21 17:37:26 | 千里山花物語り

 一転今日は全国的に五月晴れの穏やかな陽気となりましたが、大阪万博公園のバラ園が満開になっているというニュース映像に、早朝から爽やかさを感じながら気持ちよく仕事を始めました。
 そしてお昼頃に駅前付近に緩やかな坂道を降りて行くと、千里山団地の周りの土手に野の花が彩りを添えているのが目につきました。気を付けて見ていますと春から少しずつその彩りが変わっているのが分ります。相変わらずその草花の名前を調べたりという細やかなことは苦手ですが、携帯写真くらいは手軽に撮り溜めてきています。
 それぞれ小さな花弁ですが、クローズアップしてじっくり見てみますと、しっかりとした構造が当然のことですが実感されます。時々この草花や種実に同じく小さな蝶も見つけることがありました。そこにはまた一つの小さな生態系が豊かに出来上がっているのを、何かリュック・ベッソン原作・監督『ミニモイ』の物語のように想像してしまいます。

※ 千里山.NETの「桜・草木」のページの「千里山と野の花」を改訂しました。

「ウェザーニュース」さくら情報

2008-03-25 01:31:46 | 千里山花物語り

 このところ春らしい陽気が続き千里山の桜並木の蕾も、いっぱいに膨らみを見せてきましたが、僕の通る道筋には見上げてもまだ花のほころびは見つけられませんでした。しかし早くも「Mac住研」の清水社長のブログに千里山団地の桜が開花した素敵な写真が載せられています。春陽の当たり具合や、花枝の近くの屋根の輻射で温度の高い条件がある場合などで、一部の開花が早まることも多いようです。
 さて、桜の季節に賑わいをみせるWEBサイトの一つに「weathernewsさくら情報」があります。「今春も160万人で創るさくらプロジェクト活動中!桜の花を、ツボミから開花まで追う、桜モニターを募集中です」とあるように、全国の登録モニターによる桜の開花情報が、写真とコメント付きで続々と寄せられています。僕もこの季節には毎年楽しませて貰っています。
 吹田市でも12名のモニター達がマイ桜リポートを寄せています。桜名所の開花情報では吹田市では万博公園の桜がピックアップされていますが、余り多くの場所が掲載されていません。その分をマイ桜のモニター情報が補完しようという主旨なのでしょうか。楽しそうなので来年はぜひ参加してみようと思います。

何桜ですか?

2008-03-22 00:00:16 | 千里山花物語り

 今日はコメントで早咲き桜の情報を寄せて頂いたので、心当たりの場所へ夕方の買い物帰りに見に行ったのですが、初めに思っていた関大の女子寮「ドミトリー月が丘」の周りの桜ではなくて、もう少し坂の上の方に一本白い花が満開の木が立っていました。
 それはソメイヨシノではないし、季節がら彼岸桜とも考えたのですが、ほとんど真っ白の花弁が少し違っているようにも思われます。ネットで色々と調べてみたのですが、もしかすると二度咲きの十月桜かも知れません。最近よくテレビで紹介されていた伊豆の河津桜ならもっと早く咲くでしょうし、この花はそれほど濃い色合いではありません。どなたかお分かりになりますか?
 さて千里山は公団の桜並木を始め、公園や住宅の庭木などとしてたくさんの桜が植えられており、この季節には無条件に街全体が華やいでくるのが分ります。土手には水仙の花やヨモギの葉も勢いよく茂っています。身近に季節感を味わえる環境が豊かに残されている幸せを、これからの街づくりにももっと大切に活かしていかなければと思います。

小雪か白梅か‥‥

2008-02-25 00:13:22 | 千里山花物語り

 起き出しづらいと思ったら早朝から小雪がちらつき、一時は駐車場の車のボンネットに積もるほどの降り方になりました。しかしお昼頃には雲の切れ間から陽が射し、まぶしく雪に反射して直ぐに溶かしてしまうと、暖かさも微かに感じられるようでした。
 前回の雪の日と同じように千里山団地の坂道を抜けながら駅前に出たのですが、その途中には桜の木々に白く積もった雪と見紛うように、白梅が大きな枝を広げ静かに咲き誇っているのに気が付きました。梅は「春告げ花」と言われながらも、桜ほどには華麗さも無く目立たない感じがしていましたが、もしかして季節がら雪の白さに余りにも馴染んでしまうからなのかも知れません。
 明日は久しぶりに暖かい晴天が帰ってくるとの予報です。このところ少し風邪気味の日が続いていましたので、その良い陽気の間にスッキリと体調を整えたいものです。

白木蓮のつぼみ

2008-02-03 00:33:42 | 千里山花物語り

 今日も日本列島は弱い高気圧に覆われていながら、寒冷前線の影響で寒さが厳しく、近畿地方も夜には雪模様になるかもしれないとのことでした。
 でもその一方で、NHK大阪では「春つげ花」との別名がある梅の花がほころび始めているというニュースもありました。千里山でも歩いていると葉も付いていない白木蓮の木が、大きな蕾を幾つも付けているのが見られ、思わず枝先まで近づいて写真に撮りました。触ってみると蕾は細かな毛に覆われ、ビロードのように滑らかで不思議な暖かささえ感じられました。蕾の一つひとつに小さな春が宿っているように‥‥。
 「春つげ花」と言えば、皆それぞれに色んな春の花を思い浮かべるのではないでしょうか。黄色い蝋梅(ろうばい)を求めてあちらこちらお出かけになる人達も多いようですし、水仙の優しい香りも庭のサンシュの木も春つげ花として有名です。
 それにしても、青森では梅の開花と桜前線が一時にやってくるというのをニュースで聞きますと、一様だと思っている日本の生活や文化にも、それぞれ多様な感性が籠もっているのだろうなと思わずにはいられませんでした。

【追記】お魚定食をいつも頂く「魚伊」の暖簾の下に白梅の花が飾られ微かな香りを漂わせていました。

四季の花 in 千里山

2007-12-18 00:54:46 | 千里山花物語り
秋の紅葉の華やかさが小春日和の日差しとともに去ってしまうと、本格的な寒さが訪れるようになり、街にも花の彩りが少なく何か寂しい感じがします。
そこで週末の休みを利用して、この一年間撮り溜めてきた四季の花の写真を整理し、地域情報サイト「千里山.NET」の「花・草木」のページを追加作成しました。これまでに桜や春の花、そして秋の紅葉と冬のイルミネーションのページは出来ていましたので、今回は「初夏から秋にかけての花々」の写真と「千里山に咲く野の花」、そして「果実の生る草木」についてご紹介します。
また、この一年ブログでも千里山花物語として花や草木のことに折々に触れてきましたが、それらの記事にもリンクさせて頂きましたので、合わせて再覧下されば嬉しく思います。
それぞれの写真に状況が想い出されますが、まだまだ沢山の花々や果実に出会ったように思います。それらはまた来年の春からの楽しみとして、この冬をこころ暖かく乗り切って行きましょう。

千里山のクリスマスツリー

2007-12-11 00:21:39 | 千里山花物語り
地域情報サイトの「千里山.NET」の中でもクリスマス・イルミネーションの一覧ページを設けています。昨年のこの季節にかなりの広範囲にわたって、お店や住宅街の飾りを見歩き撮影してきました。彩りの少ない冬の季節花というイメージで、「花・草木」のコーナーからリンク掲載しています。
千里山商栄会が毎年飾り付けるレッチワース・ロードや第一噴水のイルミネーションは、よくある街のイルミネーションと言えばそれまでですが、ベンチに座って水面に映り込み煌めく光を眺めていると、喧噪や車のクラクションなどもしばし消え去って、静かな癒しのひと時を感じさせてくれます。
一方の個人住宅のイルミネーションを最近では、神戸のルミナリエに倣い「イエナリエ」というそうですが、千里山でも高塚の住宅2Fパティオに飾られたスノーボーダー・サンタや、千里山西6丁目のご近所で競い合っている何軒かが印象に残っています。彩り豊かな光が点滅し移動する仕掛けや、キャラクターなどオブジェ的な要素が増えて、何か物語り風に凝った演出になっていく傾向が感じられます。
そして、僕が今提案したいと思っているのは、千里山駅のとんがり屋根をイルミネーションで飾りたいというアイデアです。この駅は大正時代の旧駅舎に換わり1988年に建てられ、シオンの丘に立つキリスト教会の尖塔に模したのか、とんがり屋根が特徴の可愛い姿をしています。旧駅舎の落ち着いたイメージを懐かしがる住民も多いようですが、モダンな現在のデザインに馴染み始めている世代も確実に増えてきています。
来年は新駅舎20周年となります。千里山の夕闇に浮かぶクリスマスツリーが、街のどこからでもそして電車の窓からも見られますように!

※写真は阪急千里山駅のとんがり屋根に、クリスマス・イルミネーションを灯したイメージ(拡大)です。

『葉っぱのフレディー』

2007-12-04 00:32:23 | 千里山花物語り
今年は夏の暑さが長く続き、秋が来るのが例年よりもだいぶ遅かったのですが、そのために今年の紅葉は余り良くないのではないかと、天気予報などでもしきりに言われていました。
しかし、逆に急激に寒くなった為に多様な樹種の紅葉が一斉に始まり、黄色から真っ赤までのグラデーションが山林や街路樹を彩る『錦織り』の情景が各地で見られました。北海道などで春の花が一度に咲き始める美しさと同じようなことでしょうか。千里山でも団地や駅ホームなどの桜並木に混じり、真っ赤に色づいた楓の木枝や銀杏並木が美しいアクセントになり、例年にも増して堪能させて貰いました。
さて、今日の雨に千里山では紅葉がほとんど落ち、木々の梢が寒空を覗かせるようになりました。この季節になると僕はレオ・バスカーリア作の『葉っぱのフレディー─いのちの旅─』の物語を思います。何年か前にこの寓話が一大ブームとなった時は読まなかったのですが、昨年神戸の「人と防災未来センター」を訪れた時に、館内でアニメーションになったものを見て心に残りインショップで一冊買い求めました。
いのち在るものは全てが一枚の葉っぱと同じで、何時かは朽ちていくものですが、大きな営みの中で継ぎのいのちへと繋がっているということが、こころの深みに静かに落ちてくる季節です。

あけびの蔓棚

2007-11-17 07:18:52 | 千里山花物語り
千二地区公民館からの道沿いに、門柱の上を庇のように「あけび」の蔓棚が覆っているお家があり、見上げると赤紫の大きな果実がたくさんぶら下がっています。まだ実は開いてはいないようですが、もうすぐ白くて甘い種部分が美味しそうに顔を覗かせることでしょう。
故郷の徳島では村のお寺の裏山に行くと、僕しか知らない「あけび」のよく生る茂みがありました。やや肌寒い季節になると憶い出したように、竹林を過ぎて灌木を掻き分け「あけび狩り」に行きました。野生のものは子供には高過ぎるところに生っており、しかも写真のようにたくさんは見つかりません。笹竹の先端を割った挟み道具をポケットの肥後の神で現場自作して、何とか採り落とし食べることができました。陽も暮れかかる林の中で甘い果実を頬張ると、鳥の鳴き声が少し不気味に聞こえ僕は我に返ります。秘密の場所なので一人っきりで来ているのでした。
「あけび」は木通と書くように利尿効果があり、腎臓病などむくみを伴う泌尿器系の病気に昔から用いられて来たようです。こちらのブログにはこんな野趣いっぱいの料理も紹介されています。『皮は苦いのですが、ひき肉・長ネギなどを味噌で味付けして、 中に詰め込んで、糸で巻き巻きして揚げます。あけびの肉詰め(←クリックするとレシピへ!) のできあがり~。内側の皮が柔らかく、ゴーヤーのような苦さです。』これは大人の味で焼酎なんかに合いそうです!