耳鳴りの苦痛軽減治療「ＴＲＴ」

日本人の5％、六十五歳以上では、約３０％が経験しているといわれる耳鳴り。耳鳴りを確実に止める治療法は、まだ見つかっていない。

　しかし、脳の知覚の順応性を用い、耳鳴りが気にならなくなるようにする耳鳴り再訓練法（TRT療法）が欧米で急速に普及。わが国では、まだあまり普及していないが、慶應大病院、名古屋市立大病院とその関連病院などで行われ、成果を挙げています。

　TRT療法は、この脳が重要でない刺激や知覚に順応を示し、耳鳴りがあまり気にならなくなるように訓練する治療法です。

まずカウンセリングで、耳鳴りに対する患者の誤解を解き、治療法を説明する。不安が解消するだけで、耳鳴りはずいぶん気にならなくなる。

　音による治療は、ノイズ発生源として耳かけ型の補聴器の形をしたノイズジェネレーターを使う。この治療器具からホワイトノイズというFMラジオの雑音のような音が持続的に出てくる。

　ホワイトノイズの大きさは、耳鳴りも同時に聞こえる程度に音量調整され、聞き続けると耳鳴りのほうに意識がいかなくなり、やがて脳は耳鳴りを必要のない音と認識するようになる。

この治療で、80～90％の患者さんの苦痛が緩和されたそうです。

耳鳴りも老化現象による物が多いということは、若返りとは行かなくても、若さを保つ事、血液の流れを良くする事により、改善されるんですね。

だから、原因がわからない（これが、老化なのかな）耳鳴りも、鍼で良くなるんだなー。