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(90年代のパチンコ・パチスロ情報がメイン)

キタノユ777(北の湯777)(北電子、4号機)

2014-11-21 16:00:14 | パチスロ4号機

この所めっきり寒くなって、「温泉恋しい季節の到来という事で、今回振り返るのはコチラの機種。





キタノユ777(北電子4号機、1999年登場)

(同筐体で、確率甘めの「キタノユ7」もある。コチラは「低換金用」で、本機が「高価交換用」か。先に登場したのが「7」の方だった記憶アリ)

文字通り、「温泉」をモチーフにした機種だ。そういえば、この年(1999年)には、山佐から「河童の湯7R」、そしてテクノコーシンからも「温泉天国」がリリースされている。スロ業界で、ちょっとした「温泉ブーム」が起きた年だった。




当時、東横線・自由が丘駅の「三光」(閉店、跡地は現在「P・GRACE」)とか、小田急線・相模大野駅前の「パラッツオ」(閉店、跡地は現在「ベルシティ」)なんかで、チョイチョイ打っていた。

「カトチャンランプ」をペカッと光らせたり、ビッグ確定の「遅れ」を堪能したりと、勝ち負け抜きでよく遊ばせて貰った。それでも、いかにも北電子のAタイプらしく、小気味よいボーナスの連打も味わった。



社名の一部である「北」を機種名に織り込んだ本機は、筐体デザインの「遊び心」が特徴だった。下パネルの銭湯っぽい壁画(富士に松)や、女性の艶っぽい後姿にも風情があった。

また、下パネルには、これまた銭湯でおなじみの「地元商店の宣伝用看板」なんかも描いてあった。デザインが小さいので、あまり注目されなかったが、よく見ると「岸不動産」「RV・外車専門 並木自動車」「BARBAR サキノ※」「杉田産婦人科医院」「川崎商会」「季節料理 なるみ」といった怪しげな看板が、女性の背後にズラリと並ぶ。おそらくは、開発スタッフや関係者の名字を取ったものだろう。
※正しくは「BARBER」だが、スロなので、あえて「BAR-BAR」にしたのだろう(好意的解釈)。


一方、リール窓に目を転じると、窓上部には「大・幸・運」の大きな文字が。また、リール右サイドのランプ類の表示も、実にユーモアたっぷりだった。GAMEOVERは「おしまい」、WAITは「ちょっとまって」、リプレイは「もう一度」、払い出し表示は「お勘定」、クレジット表示は「まだあるわ」、そして投入口は「めだるをいれてね」といった具合である。

また、ストップランプの表示も一風変わっていた。各リールともに、STOPではなく「止め」と表示されており、さらに、左には「泉質 強幸運泉」、中には「効能 開運、招福」、右には「成分 金銀含有」の併記もあった。これを見て、11PMの「温泉紹介ギャル」を思い出した人は、オッサン確定である(笑)。


そして、上パネル左の説明書は、時代劇っぽく「御定書(おさだめがき)」となっていた。但し、書いてあるのは「BIG CHANCEはBONUS GAMEを3回行うか30ゲーム行うと終了します。BONUS GAMEは12ゲーム行うか8回当たって終了します」という、4号機のボーナスゲームに関するごく普通の説明だ。




★ボーナス確率

本機は「セブンライン」を採用しており、全設定でビッグボーナス確率が甘めに設定されていた。
(但し、確率違いの「キタノユ7」と比較すると、ビッグ確率は少々抑え気味。)

BIG BONUS
設定1:1/287
設定2:1/273
設定3:1/256
設定4:1/248
設定5:1/237
設定6:1/221

REG BONUS
設定1:1/910
設定2:1/910
設定3:1/862
設定4:1/862
設定5:1/819
設定6:1/819

※参考…「キタノユ7」のビッグ確率(設定1⇒6の順)
1/277、1/264、1/252、1/241、1/234、1/215
(REG確率は「777」と同じ)



★役構成

BIG BONUS(15枚)

ビッグは2図柄を採用。7は「逆さになった女性が、温泉から両足を出した」形(デザインの妙)。


REG BONUS(15枚)

のれんチックな黒い「ゆ」は、右リールのみ存在。「ゆ」が右上段停止で、ボーナス確定(後述)。


小役、リプレイ

左上:チェリー(2枚)⇒さくらんぼが手拭を頭に乗せて、お湯に浸かっている。何とも愛嬌がある。
左下:イス(通常時10枚、ビッグ中6枚)⇒銭湯でよく見かける、プラスチックの椅子。
左下:風呂桶(0枚)⇒こちらも銭湯でお馴染みのプラスチックの桶。中には「ケロ〇〇※」の文字。
右下:Tバック(リプレイ)⇒女性のお尻を模しているが、セクシーというよりコミカル(個人的感想)。
※「ケロヨン」や「ケロリン」は実在する名称なので、あえて後半を読みづらくしたと思われる。



★セブンライン機

先述の通り、本機はセブンラインを採用(北電子初のセブンライン機「ビッグフット7」に次ぐ第二弾)。
通常の5ラインに加えて、「中・中・上」「中・中・下」(エクストラライン)に図柄が揃っても、払い出しあり。
 
当然、ビッグ図柄が上の形で並んでも有効。この2つのEXラインも、ビッグフット7を引き継いだもの。



★告知機能

(1)定番の告知ランプ


本機は「完全・後告知タイプ」で、ボーナス成立ゲームの第3リール停止後、ストップボタンから指を離した瞬間に、リール左の「告知ランプ」(チャンスランプ)が必ずペカッと光る。
告知ランプに描かれたキャラは、カトチャン似の「チョビひげ・メガネオヤジ(頭に手拭)」で、「あつ~いよ~ん」のメッセージにも味わいがあった。
なお、光る部分はオヤジの「丸メガネ」で、実はこのメガネ、「GO」の英文字を模している(ジャグラー等の「GOGO」ランプを意識したデザイン)。
ちなみに、左リールはボーナス図柄の配置が偏っており、ボーナス成立時に「7」や「北の湯」を引き込まないケースも少なくなかった。また、各リールの制御も一種独特で、一見何の変哲のない出目でも、あっさりペカったりして面白かった。

(2)スタート音の「遅れ」

完全告知ではあったが、ランプ告知前にボーナス成立を察知できる「遅れ」機能(レバーオン時、スタート音が一瞬遅れる)も搭載していた。
遅れは、ビッグ成立ゲーム(限定)の1/4(25%)で発生する(⇒75%は遅れない)。
遅れの「程度」は、かなりハッキリしていたと記憶する。

(3)ボーナステンパイ音鳴らず(無音テンパイ)

通常時(ボーナス非成立時)、ボーナス図柄の「7」や「北の湯」がテンパイすると、「バフフッ」という感じで、テンパイ音が鳴りやすかった。逆に、ボーナス成立時及び成立後はテンパイ音が鳴りにくい。
よって、テンパイ音なしでボーナス図柄がテンパイすると(無音テンパイ)、ボーナス期待が高まる。
なお、テンパイ音発生率は、以下の通り。

通常時…音発生=7/8(87.5%)、無音=1/8(12.5%)
成立中…音発生=1/8(12.5%)、無音=7/8(87.5%)

※ボーナス非成立時も1/8で無音を選択するので、無音テンパイは「確定」ではない。

※「テンパイ音が鳴らない(無音)」方をアツくした理由は、成立後にテンパイ音がよく鳴ると、目押しが苦手の人がテンパイ音を鳴らしまくって、周囲の視線を浴びて恥ずかしい思いをするから、とのこと。
北電子のファンは高年齢層も多かったので、開発陣も、あえてこういった選択をしたのだろう。




★主なリーチ目
(完全後告知だが、一確目やリプレイハズレ目など、ゲーム性の幅を広げるリーチ目が幾つも存在)

 

左「イス・北の湯・7」(イ・キ・ナ)は1リール確定(北電子初の試み)。但し、この一確目を積極的に引き込む制御はない。なお、「イ・キ・ナ」は「粋な」に通じるとの説あり(未確認)。


右上段「ゆ」も、左・中不問の順押し確定目。こちらは、4コマ以内なら最大限に引き込む制御あり。


北電子お得意の「ボーナス図柄の一直線」も、確実なリーチ目となる。図柄の組合せやラインは不問(エクストラライン揃いも有効)。右リールは「ゆ」(黒のれん)も有効で、さらに右は「チェリー」も代用図柄となる
(但し、チェリーは「2連チェリーの上側」のみ有効で、その他のチェリーはNG)。


  

  
ボーナス図柄とリプレイのWテンパイハズレ=鉄板


左中段チェリー…成立後のリーチ目(ペカった後に出るので、あまり意味なし)



★リプレイハズシ
配列及び制御上、ハズシは可能。
「中⇒右」適当打ちで、リプレイがテンパイしたら、以下の要領で外す。
但し、効果はそれ程大きくないので(プラス10枚程度)、適当打ちでも、さほど問題なし。

・上段テンパイ…左上段に切れ目近くの7を狙う(要ビタ押し)。
・中段テンパイ…左枠内~枠下に北の湯を狙う。
・下段テンパイ…左枠内~枠下に北の湯を狙う。
・右下がりテンパイ…左枠内~枠下に北の湯を狙う(「中・中・上」のEXラインは、リプレイを外せる)。
・右上がりテンパイ…ハズシ不可(「中・中・下」のEXラインは、リプレイを外せない)。
・6枚役(イス)テンパイ⇒左テンパイラインに切れ目のイスを狙う(「北の湯」の1コマ上にある)。

※パンクは痛いので、残り14ゲームから順押し・適当打ちに戻す。



2 コメント

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Unknown ()
2014-11-24 08:46:15
北電子の完全告知モノは結構好きだったので新台を見かけたら必ず打つようにしていましたが、ジャグラーと大漁2以外はほとんど出回っていなかったので、これを打ったのは一回だけかも。

初期の単純な7ライン機は色々ありますが、結局どれも馴染めませんでした。ラインズセブンは確率がインチキ(?)だったし、ドクターA7にしても勝てないというイメージばかりで。

この時期あたりかな・・自分がパチンコ・パチスロをガンガン打つ第一線から身を引き始めたのは。新しいゲーム性に適応した若い人たちについていけなくなりましたねぇ。
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Unknown (Unknown)
2014-11-27 13:27:33
本当だ!オヤジランプのメガネでGOになってるww
初めて気づきましたw
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