(記憶が残っている内に、自分史として書き記しておく…)
東京・町田、今は無きパチスロ専門店「さくら屋」。
今から10年程前に通った店。自分にとっては、超の付く優良店だった。
当時、訳あって前の仕事を辞め、丸の内のサラリーマンからプー太郎に落ちぶれていた。
そんな時、この小店で必死に立ち回り、運良く勝ち続ける事が出来た。約1年半の期間だったが、専業即ち「スロの稼ぎだけで喰っていた」のは、後にも先にもこの時のみ。
この店の歴史は、「MSC」(町田さくらセンター)⇒「回専問屋さくら屋」⇒「モーレツ!スロット倶楽部さくら屋」⇒「スロット倶楽部さくら屋」⇒クローズだったと思う。
JR町田駅から徒歩3分。東急ハンズ(当時)向かいの細い路地(大和横丁)を入って右側。陽の当たらない裏通りで、月見草の如くヒッソリと営業していた。
(「さくら屋」のあった町田・大和横丁)
通っていた当時(2002年頃)のシマ設置状況は、こんな感じだった。
路地に面した自動ドアから入店すると、左側に沖スロが4シマ。25パイは山佐や北電子が多く、「ゴールド&シルバー」なんて珍台も置いてあった。
この店の大きなウリが沖スロで、ハイハイシオサイ30(ハイシオ)が18台、シオラー30が20台、計38台を設置。どちらもノーマルだった筈だ(ハイシオの出方は若干荒かったが)。
・ハイハイシオサイ30(2シマ18台)…1番台~22番台(4,9番抜き)
・シオラー30(2シマ20台)…23番台~57番台(4,9番抜き)
ハイシオは、妖しく点滅する毒花、バックライト消灯、そして浮かび上がるボーナス絵柄に心奪われた。逆押しで下段に花が止まればビッグ確定。ノーマルでも連チャン性は強く、かなりの中毒性あり。
シオラーは、オーソドックスなハイビスカス告知に加え、リールサンドランプとBGMの演出が楽しかった。告知時の効果音(さざ波、太鼓、三線、轟音)とランプカラー(赤、黄、水色、白)の組合せで、ビッグとレギュラーの期待度が変わったりした。緑と赤のストライプなら、ビッグ確定。
当時、原町田界隈で沖スロを打てる店は、この店と「ガイアWEST」(大花火30、サザンコースト30、ハナハナ30)の2軒のみ。30パイ好きの自分は、この2店に必然的に多く通った。中でも、圧倒的に多く足を運んだのが、さくら屋である。
「さくら屋」の大きな特徴は、自分の打ちたい台を、コンピュータ端末で予約できた事だ。
「38番台は、暫く出てなかったから、明日辺り上げてくるかな?」と思えば、前日にピッピッと「38番台・予約」と入れる。(予約した)先客がいなければ、翌日は優先的に台を確保できた。
次の日は、当然予約台を朝一から回す。台には「予約台・会員番号〇〇〇〇」というプレートが置いてある。10時の開店から10分経つと予約は無効となる為、遅刻は厳禁だった。
「翌日出そうな台を、前日に予約」…ハッキリ言って、自分の勘だけが頼りの、不確かな手法である。また、店が予約台にピンポイントで低設定を入れる危険性もあった。
それでも、シマを徹底的に研究し、自分の打つ台を店側に伝えた上で立ち回った。また、「意図的に常連をハメる事は少ないだろう」と、店側の「善意」も信じた。
当然、目論見が外れて出そうもない時は、予約台を諦めて他の台へ移動する事もあった。ただ、自分の「台読み」を過信して、予約台で粘り倒した挙句に撃沈する事も…。
結果としては、毎月コンスタントに勝つ事が出来た。当時の立ち回りは、決して間違っていなかった筈だ。
この店で台選択をする際、ヒントとなったのが、台の上に置かれた「シーサー」の置物だ。
当時、こんなイカツイ置物が、沖スロコーナーの各台の頭上に置いてあった。金、銀、黒と色分けされており、それぞれ高設定である事を示唆していた。当然、店に裏をかかれる事も多かった。基本的には金色のシーサーが強く、日によって黒が甘かったり、銀がアツかったりした。まぁ、どのシーサーを打っても全く出ない、「完全回収日」もあったが…。
2機種ある沖スロのうち、自分がメインで打っていたのは、シオラーの方だ。
シオラーは、通常時の小役狙い(ベル・スイカ目押し、ハサミ打ちチェリー狙い)と、ビッグ中のリプレイ外しが効きまくった。なので、たとえ設定判別で5,6が落ちなくても、中間設定くらいあると思えば、その台で粘るのもアリだった。
実際、一日打って、設定4の確率でビッグ・レギュラーが引ければ、かなりの成果が上がった。因みに、当時の実戦データを検証してみると…
(シオラー30、2002年某月の成績)
・総プレイ数:100080プレイ
・総ビッグ回数:388回(1/257.93) ※設定4=1/256、設定5=1/240、設定6=1/239
・総レギュラー回数:152回(1/658.42) ※設定4&5=1/655、設定6=1/468
・差枚数=+37275枚(等価だと445500両)
という具合である。ビッグ、バケ共に設定4の近似値で、大幅なプラス収支だった事が判る。ただ、今思えば、この数字を1年半もキープできたのは、ある意味「奇跡」だった。
そうそう、店に通っていると、色々な常連と顔馴染みになった。
この店の沖スロ目当ての常連は結構いて、台強打の金髪君、立ち回りが巧い大柄キャップ男、理系の学生っぽいメガネプロ、気の良い凸凹コンビの若者、いつも良く出す中年夫婦、「専業ならしっかり稼げよ」とアドバイスしてくれたジーンズの強面兄さん、青葉台で偶然遭遇した沖スロ好きの若者…と、多彩な顔ぶれだった。みんな元気だろうか。店長やバイト店員の子たちも、みんな良い性格で居心地が良かった。自分では絶対打たないが、いつも店内を見物して回る、「長徳」(そば屋)のオヤジさんも懐かしいな。
隣りに来ると臭いがキツく、皆に嫌われていた通称「ホー〇レス」や、北〇鮮の前・将軍様にソックリの「ジョンイ〇」なんてのもいたが…沖スロ打ちには香ばしい環境だったと思う。
店の2Fには、「モランボン」という系列の焼肉屋もあった。スロ屋のサービスで、食事券を良く貰ったっけ。
まぁ、あの路地(大和横丁)は、食事に困らないほど飲食店が多かったので、この焼肉屋に行く機会はあまり多くなかったが…(食事券が手元に残っている事からも判るだろう)。
あの路地で良く食べた店といえば、ワンコインで韓国海苔とフルーツ付きの美味しいクッパが出てくる「キムチ亭」、そして、夜は小料理屋だが昼間は若女将がとびきりのビーフシチューを出してくれる「さかえ」…もう、どちらもなくなってしまったな。長浜ラーメンの「博多っ子」は、まだ営業しているようだ。路地を出て右側にあったラーメン屋「味楽」のチャーハンも美味かったが、だいぶ前に閉店。跡地では、「熱血食堂すわ」が営業中。
食べ物屋ではないが、路地の角にあったゲームセンター「プレーランドいこい」も良く通った。あの角地では、現在雑貨屋が営業している。
今回は、さくら屋とノーマルシオラーの回想になったが、裏シオラーの思い出については、また別の機会にでも。
僕は家スロをするのですが、このお店にはニュー大漁はありましたか?
家にあるニュー大漁がこのお店のシールが貼ってあったので
もし知っていましたら何か教えてもらえませんか?よろしくお願いします
確かに、さくら屋には一時期ニュー大漁がありました。
沖スロはシオラーとハイシオの「二枚看板」で長い事
安定していましたが、北電子台はちょいちょい入替が
あったと記憶しています。
(本文でも触れてますが、北電子の設置率が高い店)
私がよく知る時期だと(2000~2004頃)、設置期間が
一番長かったのが緑の「ジャグラーV」ですね。次が
「GOGOジャグラー」でした。件のニュー大漁は、確か
「ワンダーレビュー」との入替で、2001年導入のハズ。
ただ、客付きは残念ながらイマイチで、一年持たずに
「ハイパージャグラー」と入替になってしまいました。
私個人は大漁シリーズが結構好きで、シオラーが
不調の時など、ニュー大漁に座ったりもしましたが。
(リョウさんお持ちの台も、当時触ったかもしれません)
同時期、同じ町田の「スーパースター」という店の2Fに
「大漁2」があって、「元祖」と「後継機」を気分に応じて
打ち分けられたのも、いい環境だったなぁと思います。
なお、さくら屋はニュー大漁を外した後、マニアックな
北電子台も導入していて、「ゴールド&シルバー」や
「月光仮面」が並んだ事もありました。
(月光仮面など、僅か数ヶ月で撤去となりましたが…)
私が提供できる情報は、こんなところでしょうか。
やはりニュー大漁あったんですねー
じつは購入してから裏物疑惑がありまして
設定変更後高確率でモーニングが入り
設定変更後ほぼ毎回チェリーとサザエが30G以内に出るし
連荘しないし100G3連以上しないジャグ連的な(これは関係ないかも)
高設定でも毎回400Gオーバー
このお店のは裏物はなかったのでしょうか?
打ってた確率は高いですね
イベントでアホみたいに出たり、-10万逆噴射爆死など
ちょいちょい見ましたが、「高設定の爆裂」「低設定の
ドツボ」と思ってました。ただ、ノーマルを多少荒くした
ハウス物の存在までも、否定するものではありません。
これ以上はちょっとお答えしかねますが…スミマセン。