まにあっく懐パチ・懐スロ

古いパチンコ・パチスロ、思い出のパチンコ店を懐古する
(90年代のパチンコ・パチスロ情報がメイン)

向ケ丘遊園でリノ(ニイガタ電子)を堪能(平3~平6)

2016-11-01 06:05:02 | 思い出のパチンコ店


(C)Google


小田急線・向ケ丘遊園駅(北口)の多摩市民館通りに
「Ginza P-style」というパチ屋がある(画像参照)。


この北口界隈は昔からホールが3軒あるが、全て同系列。
その中でも、一番駅から離れているのがコチラの店だ。
(といっても、改札から徒歩2分。他の2軒はもっと近い)


ここ最近は足を踏み入れていないが(パチ・スロ共に引退の身)、
平成初期の1990~1994年は、それこそ連日のように入り浸る。
因みに、当時の店名は「パーラーニューギンザ」。店員の格好は、
男性が黒スラックスに青Yシャツ。女性は町工場の事務員のような、
ブルー系のいかにも昭和染みた制服であった。


私にとって、この店は、パチ・スロに縁した90年4月以降、多くの台を
打ち回ってその魅力を存分に堪能した、思い出深き店として記憶に残る。


同店では、1990~91年の旧要件期に「ドリームX」「エキサイト麻雀3」
「マジック7D」「FレクサスIVD」「FフラッシュI」「FボルテックスII」
「キャスター」「マーブルX」といった「おまけチャッカー」デジパチと
対峙。また、「ジャスティ」「ターゲットI」「ビッグポーター」などの
一発台もよく打った。91年~92年の新要件初期は、「サーカス(銀座)」
「FスパークCX」「スターマイン3」「エキサイトカムカムAW」
といったデジパチや、「スーパースリー」「ダブルエース」
「ニューヨーク」「トリプルスリー」「マンハッタン」などの
権利モノと戯れた。ハネモノでは、旧要件時代に「うちのポチI」
「マジックカーペットI」「演歌道I」「ディスクジョッキー」などの
マッタリ系に手を出した一方、新要件機では「サンダードラゴンGP」
「ゴリコップ」等の荒波台も打った。連チャン機全盛の93年前後には、
「エキサイトグランプリγ」「エキサイトジャック2」「FパワフルIII」
「FクイーンII」「綱取物語」「エスケープ2」「FガールズI」などの
デジパチを実戦。京楽の6回ワンセット機「フルーツパラダイス2」も
ここでよく打った。さらに、大一の一般電役「フルーツパンチ」の
シマにも通い、その後続機「ジャーニー」とも対峙した。加えて、
初期CR機の「CR花満開」「CRFワールドI」なども打った記憶アリ。


まぁ、数え上げればキリがないが、90年代前半に通ったホールの中でも、
マイホの新宿・歌舞伎町に負けず劣らず、足を踏み入れる機会は多かった。


※そうそう、「新宿リノ」といえば、レトロな名店「富士」(閉店)が有名。
私もたびたび足を運んだ小店のスロ専だ。但し、いわゆる「みなし機」の頃、
さほど頻繁に出向く事は無かった(当時いわゆる「珍古台マニア」では
ない)。むしろ90年代前半、富士にリノやアニマルと並んで、まだ
スープラやスペーススペクターがあった時期に、歌舞伎町からハシゴで
訪問。当時、富士と同じ路地には「新世界」という古いパチ屋もあった。


当時は大学生だが、別に、遊園が学校の「最寄り駅」だった訳ではない。
本来なら、小田急で終点の新宿駅まで行き、さらにJRに乗り換えねば
ならなかったが、車内でパチ・スロの誘惑にかられて、途中下車して
ホールに直行していた訳だ。お陰で2年時には大量の単位を落として、
後々さんざん苦労した(以前も書いたが…)。


かくも思い入れあるこの店。パチのみならず、スロの記憶も強く残る。
先述のように、私のスロ歴は1990年に始まるが、その初期、まさに
素人同然の頃から、スロ各機種をこの店で実戦して色々鍛えられた。


当時、スロは裏口側の通路2列に、計4シマ(カウンターから見て右手)。
この「裏口」には、店が毎日スロに「モーニングサービス」を入れた為、
開店前になると、いつも大勢の人だかり(モーニングの並び)ができた。


2号機時代は、(市民館通り側の正面入口から見て)左が「ベンハー」
(2シマ)、右が「リバティベルIV」(2シマ)。その後、90年末の
入替でベルIVの代わりに「コンチネンタルI」を2シマ設置。言わずもがな、
香ばしいビッグの連チャンにより、コンチIのシマは連日盛況であった
(系列店「スター」もコンチI導入。もう一つの系列「銀座ホール」は
「コンチIII」を設置)。さらに、91年秋になると、ベンハーの壁付き
1シマが外されて、代わりに「リノ」を導入。以来、この店のリノは
大いに人気を誇り、まさに「看板台」的存在となった。


もう時効なので書くが、ここのリノは、いわゆる「小役落ちVer」。
(他にも複数のVerがあったが、私は現役時、このVerしか打った
ことが無い。新宿「富士」も小役落ちVer。爆連Verは、数年前に
新宿のスロゲーセンで実戦)


簡単に説明すると、ビッグ後5G内のチャンスゾーンで小役が落ちれば、
ビッグが連チャンするタイプだ(ビッグ終了時の小役カウンター値で、
チャンスゾーンは変化する)。その判り易い挙動と、ツボにハマれば
軽く一撃2~3000枚程度出てしまう爆発力が、打ち手の心を捉えた。


当然、壁付きの1シマは常に満席に近く、空き台待ちの客も多かった。
かくいう私も、リノに空台が無いと、背中の空いたシマのベンハー
(このシマは「マジカルベンハー」⇒「チェリーバー」と変遷)で
ゆっくり打ちながら、お目当てのリノで、金が尽きる客が出ないか、
チラチラとチェックしたものだ。


そういえば、リノの隣の通路にあったコンチIも、当時よく打った。
(「最初で最後の原稿料※」と検索すれば、当時の逸話がヒット)

※リンクを貼りたいが、最近リンクを入れると記事が全消滅するバグに
たびたび襲われるので、怖くてできない…大変恐縮だが、各自で検索を)


同店のコンチIは、92年夏、半分の1シマが後継機「コンチネンタルII」
入替わったが、その後の新装で、2シマともECJ4号機「チェリーバー」に。
さらに、チェリーバーの1シマは、94年初頭に「オリエンタルII」と入替。
但し、外れたチェリーバーは撤去とならず、そっくりリノの背後のシマに
移動した。新しく入ったオリIIも、香ばしいビッグの連チャンを見せた。


因みに、この店では、オリIIが入った時期、データカウンターを
導入した記憶アリ。但し、ゲーム数ではなく、コイン投入枚数
(差し引き枚数だったかも)が表示されるタイプ。同じ時期、
パチンコシマでも、大当り時に頭上プレートが自動で出てくる、
先進設備(当時としては)が導入されたと記憶する)


かくして、ユニバ系が居並ぶシマは、割と頻繁に入替が行われたが、
リノの壁付き1シマだけは、長く入れ替えられる事もなく、同店の
人気台であり続けた。もちろん、皆が狙うのは、ビッグボーナスと
その後に訪れる「小役落ち連チャン」だった事は、言うまでもない。


(ニイガタ電子、3-1号機「リノ」 1990年登場)
香ばしい連チャンはファンに支持されたが、お上の
怒りを買い、「検定取り消し」処分の憂き目にあう。




リノといえば、「攻略」の宝庫で知られた。有名な「ポロリンセット」や、
「ボーナスフラグ成立中の小役抜き」「ビッグ後1枚掛け・連チャン延命打法」
(必勝ガイド誌は「電撃マンボ攻略法」と命名)など、「偶然のバグ」とは
思えない程に、攻略要素満載の「怪しい台」だった。また、店と攻略プロの
間では、「対策⇒新手順発覚⇒対策」という「いたちごっこ」も起きていた。


だが、一般ファンに過ぎない私には、いずれも大抵が「後追い情報」で、
雑誌にネタが載る頃には、既に対策が取られている事が大半であった。
また、台自体に対策がされてなくとも、例えば、1枚掛けしただけで
すぐ「変則打ち」とみなされて、店員から厳しいチェックを受けた。
(それくらい、当時は攻略ネタに敏感な店が多かったのだ。メモを
店内で取った程度で、しっかり怒られた時代だし…)


まぁ、攻略プロの面々には格好の獲物となったリノだが、私から
すれば、「ヒラ打ちで、純粋に楽しむ台」という認識の方が強い。
(期待した人には申し訳ないが、リノのセット攻略手順などは、
割愛させて頂く。情報は押さえていても、自分がホールで全く
実戦しなかった手順を書いたところで、虚しいだけである。
(荻窪の「かもめ」にポロリンセットできるリノがあると
知人に聞いて、出向いてみたら対策済みだった記憶はあるが)
そのテの情報は、元・専業の方々が、ネットのあちこちで
詳細に残してくれているので、是非そちらを参照されたい)


その為、私はニューギンザでリノに座ると、ひたすら3枚掛けで
普通に打って、リーチ目の降臨を待った。ご存知の通り、リノは
リーチ目も単純かつ明快。以下のような目が出れば、ボーナスに
入っていた。また、鉄板目ではないが、「コインの取りこぼしor
ボーナス」のチャンス目などもあって、通常時も大いに楽しめた。


因みに、私はリノで「順押し派」だったから、以下に掲げる
リーチ目も、全て「順押し3枚掛け時」のものとさせて頂く。


(ビッグのリーチ目)


中段7テンパイ=ビッグ確定。しびれる瞬間。


7の右上がりもビッグ鉄板目。当然だが、
普段、狙っても狙っても、頑として止まらない。


下段テンパイでもOK。ビッグ確定。


上段7テンパイは通常時にも出る形だが、中リールの
7がスベッてテンパイすれば、その時点でビッグ確定。
この「スベリ」も、リノの醍醐味の一つであった。


通常時も出る上段7テンだが、スベリテンパイの他、
枠2コマ下が7なら、スベらずとも「ほぼ」ビッグ。
入っていないと、上段ではなく、右下がりにテンパイ。
但し、この形も、中リールがビタだとガセる事がある。
なお、枠2コマ下が7ではなくドル袋の場合は、通常時も
出るのでリーチ目とは呼べない。


先程「スベリ」がアツいと書いたが、
左上段に7がズルンとスベッて来たら、
枠下図柄に注目。枠下がチェリーなら
単にチェリーを蹴ったスベリの可能性も
あるが、枠下がドル袋ならば、積極的に
7を左上段に引き込んで来た証左である。
こうなれば、嬉しいビッグ一確となる。
ハズレ目の羅列が続く中、いきなりこの
停止形でフラグ察知すると、脳がトロけた。
無論、BR共通目orチャンス目が降臨した後、
敢えて左枠内にドル袋を狙い、ズルーンと
枠下に逃げて7が上段に来ればビッグ確定と
いう、消極的なようで積極的な狙い方も可能。


(BR共通目)


ハサミ打ちは勿論、私のような順押し派でも、
左右で7がハサミテンパイしたらボーナス確定。
但し、順押し時だとBR共通。以下の形も同様。
(ハサミ打ちはビッ確かな…順押し派なので詳しくない)
但し、中リールで引き込み範囲の7を引き込まなかったら、
7のハサミテンパイでも、一寸哀しい「バケ目」となる。

 

 
7、ドル袋、コインの各ハサミテンパイのリーチ目に
共通する特徴だが、同時に小役が揃ったらNGとなる。


(バケのリーチ目)


左リールにドル袋は1つしかないが、
その3コマ上には7図柄があるので、
ビッグが成立していれば、左枠内に
ドル袋を狙ったとしても、必ず枠外に
落ちて、左上段に7を引き込む。つまり、
左枠内にドル袋が残った形のリーチ目は、
全て「バケ確定目」となる訳だ。この
右上がりテンパイも同様。


ドル袋の下段テンパイもバケ目だが、
レモンが揃わないことが条件。


上段テンパイもバケ目(ガセもあったかな?)。


右下がりも同じ。


コチラは、あまり嬉しくないスベリ。
左上段にドル袋がズルンとスベって来たら、
バケ1確。バケの3コマ下に7図柄があるが、
その7を枠外に蹴落とし、ドル袋を引き込んで
来たのだから、ビッグの可能性は微塵もない。
勿論、ボーナス出現なので喜ぶべきだろうが、
「中ハマリ⇒バケ」の繰り返しで投資が嵩む
ことも多かった為、やはり初当りはビッグが
好ましかった。


ドル袋のハサミテンパイもバケ。
但し、レモンが揃ったら無効だ。

 
ドル袋の上段ハサミ、下段ハサミは
小役揃いのケースがない為、バケ確。
無論、順押し時でも有効である。

 
ドル袋の中段ハサミは、小役が
揃わなければ、バケのリーチ目。

 
ドル袋の右下がりハサミは、右中段7ならバケ確定。
右中段がトマトだと、トマトハズレを条件にバケ目。


(チャンス目)

 

 
順押しでも、コインが左右でハサミテンパイすれば、
「コイン取りこぼしorボーナス」のチャンス目となる。
なお、コインを引き込む位置で中リールを押したのに、
コインがスベッてテンパイしなければ、コインこぼしは
否定されるから、ボーナス濃厚となる。なお、3番目の
左「トマト・コイン・リンゴ」のコインハサミ目は、
入っていてもバケ濃厚(左枠内に7を引き込んでいない)。


コイン揃いの形も、一応はチャンス目扱い。
BR成立後の「当倍返し」の可能性がある為。
但し、単なる小役のケースが大半で、期待度小。
また、コイン抜き対策後は、チャンス目の役割すら
消えてしまった(当倍返しが無くなったので)。


こんな感じで、普段はリーチ目、チャンス目が降臨するのを、
ひたすら待ち続ける。7テンパイのリーチ目は、簡単そうだが
なかなか止まってくれない(ビッグ確定なので当然であろう)。
また、投資を重ねて、ようやくコインハサミ目やBR共通の
リーチ目が出ても、次Pで狙うと無情にもバケ…の繰り返しで、
手痛くヤラれる事もあった。「他に空台がない」と変に粘ると、
バケのオンパレードで財布の中身がスッカラカンになったり…。
リノは面白い反面、非常に怖い台でもあったのだ。


(枚数調整)

ビッグ時は、「マンボNO.5」の軽快な旋律に乗ってゲーム消化。
この際、ビッグ後の連チャンゾーンを広くする為に、「獲得枚数の
調整(枚数調整)」を行うのが非常に効果的だった。方法は、1回目
小役ゲームの3G目、2回目小役ゲームの6回目、そして3回目ゲームの
9回目を、1枚掛けにしてジャックインさせる。さらに、3回目は
1ゲームだけ変則押しして、小役を外すことも必要(自力ハズレを
既に1回引いていれば、ここで外す必要はないが)。こうすれば、
ビッグ終了時の内部カウンター値が「92」となり、小役落ちで
ビッグ成立⇒連チャンとなる「ヒットゾーン」が広がる格好だ。
なお、ビッグ中でもキッチリとコインの目押しをする必要アリ。


先程も書いたが、当時は攻略・変則押しに対する店側の
チェックがことのほか厳しく、セット打法は勿論のこと、
当倍返しを利用した小役抜き、ビッグ後の1枚掛け小役狙い
(3枚掛けより有利)等、ニューギンザでの実践は困難だった。
(ビッグが終わると、毎回店員にリセットをかけて貰う為、
ビッグ後の不審な動きは、特にチェックされ易かった)
ただ、ビッグ消化中だと多少チェックも緩んだので、隙を見て
特定のゲームのみ1枚掛けする事は、何とか可能であったのだ
(店によっては、さらにチェックの厳しい所もあったハズ)。
小役ハズシも、時間をかけずに素早く行えば、さほど不自然さは
無かった。唯一、私がリノで「攻略」的な手順を実戦できたのが、
ビッグ中の枚数調整であったといってよい。


枚数調整がうまくいけば、ビッグ後の1~5ゲーム全てが
小役落ちのチャンスゾーンとなる(調整しないとゾーンは
2~5G(或いは1~4G)の4ゲーム)。調整に成功すれば
チェリーが落ちても連チャンするケースが増えた。また、
調整如何に拘わらず、5G内に小役が一度も落ちなくても、
その後に連続でレモンやコインが落ちれば、ゾーンが復活、
連チャンが発生する。但し、取りこぼし易いコインは勿論、
枚数の少ないチェリーもしっかり狙う必要アリ。当然ながら、
ビッグ後の小役こぼしは厳禁(数枚をこぼすと360枚がフイ)。


そうそう、ここでも「スベリ」がアツく、左にズルーン
(ブルーン)と「トマト・コイン・リンゴ」が滑ってくれば、
10枚役が確定となり、ゾーン内なら連チャンが約束された。
チェリーを左・中段に目押ししていると出ない形だが、
しばしば目押しミスでこのスベリが来ると、脳がトロけた。


こうして、ビッグ⇒終了後小役落ち⇒連チャン⇒終了後小役落ち
⇒連チャンのループが続けば、頭上のドル箱も瞬く間に満タンに。
無論、初当りは設定差による部分も大きいが、肝心の小役落ちは
打ち手の「ヒキ」次第で大きくバラつく。いずれにせよ、単なる
10枚のレモン、トマト、リンゴ、コインが、ビッグ後の5G内に
落ちるだけで、連チャンの大きな決め手となった。この判り易く
刺激的なゲーム性に、当時の私は大いにシビれたのだった。


リノに関して、大半の攻略ネタは「傍観者」で終わってしまったが、
現役時、「小役落ち連チャン」という魅惑の挙動を味わっただけで、
私自身は大いに満足である。


かなり後になって、ストック4号機「スーパーリノ」(山佐)が出た時、
私はかなり積極的に追っかけた。無論、挙動の判り易さやハイエナが
利く点も大きかったが、ニューギンザで元祖リノを打った当時の経験が、
スーパーリノを好む要因となった事は疑いない。