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まにあっく懐パチ・懐スロ

古いパチンコ・パチスロ、思い出のパチンコ店を懐古する
(90年代のパチンコ・パチスロ情報がメイン)

大滝秀治さん逝く

2012-10-05 18:34:21 | 雑記

俳優の大滝秀治さんが亡くなられた。享年87歳。

 

(C)タレントデータバンク

独特の個性で知られる大滝さんは、映画、ドラマ、舞台と幅広く活躍された名優だ。

CMでも、「南アルプス天然水」「キンチョール」「やずや」などでお馴染みだった。

私は、故・伊丹十三監督の映画のファンなのだが、大滝さんは数々の伊丹映画に、味わい深い役どころで出演されている。

「お葬式」(1984年)では、ちょっとKYでマイペースな所が嫌味の親族代表、雨宮正吉。

「タンポポ」(1985年)では、蕎麦屋で汁粉の餅をのどに詰まらせる、美食家の老人。

「マルサの女」(1987年)では、酸いも甘いも噛み分けたベテラン税務調査員、露口。

「あげまん」(1990年)では、一流銀行のトップにも拘らず、夜な夜な「ふんどしバー」(Men's)に通う男好きの千々堂頭取。部下の鈴木主水(津川雅彦)に平手打ちを喰らい、「飼い犬に手を噛まれた!」と嘆くシーンが印象的だった。

そして、「ミンボーの女」(1992年)では、弁護士の井上まひる(宮本信子)に全幅の信頼を寄せ、ヤクザに毅然と立ち向かう「ホテルヨーロッパ」の会長を演じた。

いずれの映画も脇役ではあったが、作品に「深み」を増す大きな存在感を示していた。まさに、「味のある脇役」を地で行く方だった。

 

パチンコ繋がりでいえば、「マルサの女」の港町税務署でのワンシーンが、真っ先に思い出される。

大滝さん演じるベテラン露口が、女性調査員の板倉亮子(宮本信子)に声をかける場面だ。

露口「おはよう。板倉君、今日はパチンコ屋か?」

亮子「はい、大光商事です。」

露口「髪に寝グセが付いてるぞ。」

亮子「あ・・・(きまり悪そうに笑って髪を直す)」

露口「一万円札、仕込んだかい?」

亮子「(自信を持って嬉しそうに)はい!」

露口「あれ、原始的だけど案外効くんだ。」

亮子「はい!」

 

「一万円札を仕込む」とは、税務調査員がパチンコ屋の内偵を行う際、店の両替機にマジックで目印を付けた一万円札を何枚か仕込む、という昔ながらの手口だ。

こうすれば、オーナーが店の売り上げをちょろまかした時に、足が付く可能性が高まる。

映画でも、調査に乗り込んだ亮子が事務所で不審な現金を発見し、調べてみると例の「目印」が付いた万券が混じっていて、オーナーの「売上除外」を暴くことに成功する。

まぁ、公開当時はともかく、今もこうした泥臭い方法が使われているかは不明だが…。

(映画「マルサの女」のパチンコシーンを考察した記事)

http://blog.goo.ne.jp/selfconfide777mc/e/548d9a23aa069d43633e179a2ed2176e

 

それにしても、常に飄々として深みのある演技をする、素晴らしい役者さんだった。

また一人、「本物」の俳優がこの世を去ってしまった。

大滝秀治さんのご冥福を、心よりお祈り申し上げます。



3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (あなろぐ)
2012-10-05 20:48:45
此処で知りました,御冥福をお祈り致します、、私も残り後10年と思っています
あっちのパチンコ屋では沢山出しますから!
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Unknown (Unknown)
2012-10-05 21:30:32
夜勤明けにパチスロのモーニングだけ頂いて家に帰ると大滝さんの出てた「特捜最前線」の再放送やってました。
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Unknown (マサルちゃん)
2012-10-05 21:52:58
今、こちらで知りました。

そうですか、ご冥福をお祈りします。
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