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チャレンジマンAZ(尚球社、2号機)

2016-05-26 18:55:04 | パチスロ2号機

1990年(平成2年)に尚球社(現・岡崎産業)から登場した
2-2号機「チャレンジマンAZ」



   
      (青パネル)               (赤パネル)


★ボーナス確率

     BIG  REG SIN集中 パンク
設定1 1/710 1/817 1/714 1/110
設定2 1/628 1/723 1/667 1/112
設定3 1/553 1/637 1/556 1/115
設定4 1/493 1/568 1/500 1/118
設定5 1/449 1/516 1/455 1/122
設定6 1/404 1/465 1/417 1/128



★払い出し表(1)

※ビッグ中の小役ゲーム、JACゲームは3回
※ビッグ獲得枚数は約360枚、バケ獲得枚数は約90枚


★払い出し表(2)

※シングル時、1枚掛けで1リール「P」停止⇒15枚(ハズレ無し)
※シングル時の純増枚数は、3枚+14枚で17枚


★フォトギャラリー
(レトロスロゲーセン、新宿「ミリオン」で過去に撮影)


(7揃い…ビッグ中のBGMは「おもちゃのチャチャチャ」


(BAR揃い)


(「AAA」(シングル)揃い)


(ドクロ揃い…本機の「肝」となる図柄)


(下パネル…当時としては、かなり前衛的なデザイン)




本機は、よく「人気の無いマイナー機」の一言で評されるが、
決して正確とは思わない。少なくとも、私の活動範囲だった
新宿の「日拓本店」(西武新宿駅前通り)や高田馬場の「日拓」
(早稲田通り)では、かなりの人気を誇り、夕方に来店すると、
空き台探しに苦労する程、客つきが良かったのを覚えている。

確かに、全国的には不人気かもしれないが、局地的に見れば、
ある時期、それなりに勢いはあった。ただ、3号機の台頭に伴い、
あっさり新台に入れ替えられて、設置期間が短めだったのも事実。
それ故、印象の薄い人もいるだろう。



本機は、2-1号機「チャレンジマン」(体感器攻略の発覚後、
「チャレンジマン2」へ改修)の後釜として、平成2年春に登場。

チャレンジマンは、「ジャンボフルーツ」と称する小役の集中で、
一撃数千枚の爆裂が期待できる荒波スペックだったが、本機には
小役の集中が無い。代わりに、シングルボーナスの集中役を搭載。

本機のシングル集中は「チャレンジゲーム」と呼ばれたが、
他に「AZパニック」と称される事もあった。ともかくも、
本機はシングル集中を搭載した、「A-C」タイプ2号機である。

ジャンボフルーツは、大きな爆発力が最大のウリだが、その分、
突入率が低く抑えられていた。一方、本機のシングル集中役は、
最低設定で1/714、設定6なら1/417。割と良心的な数値だった。
ただ、入り易い分、パンク確率は1/110~1/128(設定差有)と高い。

集中のパンク契機については、純粋にパンクフラグを引く他、
BIGやREGを引いても、パンクとなる。バケでもパンクするが、
REG確率は、他機種よりも低くなっていた。また、集中機ゆえ、
ビッグ確率も辛めである。

ボーナスでパンクしづらい仕様とはいえ、やはり、本機の集中は
「入りやすく、抜けやすい」のが特徴である。したがって、
ワンチャンスでの大量獲得というよりも、何度も集中に入れて、
ビッグの連チャンも絡めつつ、出玉が増えていくケースが多い。

実戦時の記憶だと、低確率のビッグが、50ゲーム内に連チャンする
ケースが結構あって、集中ナシでドル箱が満タンになったりした。
これに、長めのシングル集中が絡めば、一気にドル2、ドル3と積み上がる。
但し、反動のハマリもキツく、ドル1程度なら、あっさり飲み込んでしまう。
チャレンジマンよりマイルドな波がウリではあったが、ヤメ時を間違うと、
手痛い目に遭うのが本機だった。



集中に当選すると、シングルボーナス図柄の「AAA」「ZZZ」が
頻繁に揃うようになる。同時に、プラム(8枚)確率も大幅アップ。
また、左リールでシングル図柄を優先的に引き込むと共に、
中リールでシングルをテンパイさせる制御が働く。
(⇒テンパイ音が頻繁に鳴る)

したがって、シングルが揃った後、立て続けにシングルが来たり、
シングルのテンパイが続いたりすれば、集中当選の可能性が高い。
シングル当選後は、リール窓上のランプが点滅して、打ち手を煽る。

なお、新宿「日拓」では、頭上の「パトランプ」も集中の告知に
一役買っていた。本機のシマのパトランプは、左右に2個の小さな
ランプがあって、最初にシングルが揃うと、一番左のみ点滅を開始。
以後、2連続揃いだと2個、3連続なら3個点滅と進み、シングルが
4連続で揃うと4つのランプが全灯して、集中当選を知らせる仕組みだった。



先述の通り、集中の途中でパンクフラグを引くか、BR何れかの
ボーナスが入ると、集中はパンクする。このとき、集中の終わりを
告げる忌まわしき図柄が、黒と黄色の「ドクロ」であった。



これが1度出ると、まずもってパンクを疑う。本機では、集中がパンクすると、
ドクロの出現率が大幅アップするからだ。但し、パンクとは無関係に出る
「ガセ」のドクロもあったから、完全に諦める必要はなかった。
ドクロが来ても、再びシングルが揃ったり、シングルテンパイが続けばセーフ。
一方、ドクロ後にシングルが来ず、テンパイも崩れたら、パンクを覚悟すべし。

但し、ドクロは「集中パンク目」であると同時に、ビッグorバケの
強力な「リーチ目」でもあった。したがって、ドクロが何度も
揃った場合は、7パン又はREGパンの可能性が高くなる。
(一度揃っただけでは、パンクやガセドクロの可能性もある)

因みに、ドクロは、設定変更後やビッグ終了後にも出現しやすい。
これを利用した、「設定変更判別」も存在。

また、ボーナス成立後は、チェリー確率も大幅にアップする為、
集中時、チェリーが立て続けに出たら、BRパンクの可能性大。


ドクロ同様、ガセもあるが、チェリーはボーナスの大チャンス。

 
チェリーと共にテンパイしたボーナスが、成立の可能性大


通常時、プラムは中段に揃わないが、
BR成立後は中段に揃う為、これもリーチ目。
但し、ドクロやチェリーより出現率は低い。



※ドクロやチェリーの確率アップ状態(等倍返し)を利用して、
ボーナス成立後、両図柄を毎ゲーム狙うことで、ジワジワと
コインを増やす「チェリー抜き(ドクロ抜き)」が可能、との
噂が一時期流れた。だが、解析の結果、ドクロ、チェリーの払い出しで、
差枚数が一定以上になると、両図柄とも揃わなくなる為、実際は
「現状維持」程度の効果しかなく、噂はガセと分かった。


(チャレンジマンAZの項、了)