まにあっく懐パチ・懐スロ

古いパチンコ・パチスロ、思い出のパチンコ店を懐古する
(90年代のパチンコ・パチスロ情報がメイン)

スウィングI(三共、ハネモノ)

2013-10-15 18:09:13 | ハネモノ

1990年(平成2年)に三共から登場した旧要件ハネモノ「スウィングI」

★賞球…オール13

★最高8ラウンド継続

★非貯留タイプ

★当時の実戦店…新宿西口「ニューミヤコセンター」(閉店、跡地は現在「新宿カレイド」)など


懐かしの新宿「ニューミヤコセンター」(左下の写真が正面入口)ハネモノコーナーで、平和の名機「ビッグシューター」を打つ女性(平成2年)。当時、この店は「2.5円交換&3000発終了(ハネモノ)」で、探せば甘い釘の台も結構落ちていた。設置機種が多く出玉良好な上に景品も豊富と、今思えばかなりの「優良店」だったと思う。いわゆる「チューリップ台」(平台、普通機)も良く出していた。

なお、赤い矢印部分は、この店の台下に付いていた「灰皿」。可動タイプの簡易灰皿ではなく、手元のレール部分に直接穴が開いていて、火災防止の為に水が入っていた。当時、この灰皿に小銭を落として泣いた客は数知れず…。


 

(ゲーム性)

ヤクモノ自体は非常にシンプルな構成で、玉本来のアナログな動きを楽しめた。

本機は「時計」がモチーフで、盤面上部に懐中時計を持った「白ウサギ」が描かれている。これは、名作童話「不思議の国のアリス」に登場するウサギがモデルだろう。作品中、時計を手にした白ウサギが慌てて走り去る様子が、コミカルに再現されている。

また、ヤクモノ奥には「1~12」の数字が書かれた時計盤があり、時計の針は通常「1時50分」を指している(大当り中は、針の位置が変わる=後述)。

また、時計盤の上には鳩時計を模した「小窓」があり、通常時や大当り中に開閉する。さらに、ヤクモノ下には大きな「振り子」があって、盤面を落ちる玉が当ると、ブラブラと左右に文字通り「スウィング」する。

 

ハネに拾われた玉は、ヤクモノのステージ上に直接落下する。ステージは奥に向かって緩やかに下っており、玉はステージ左右の壁にバウンドして奥へと向かう。ステージの一番奥には3つの「仕切り穴」があって、左右の大きい穴がハズレ、中央の小穴がVゾーンとなっている。

本機のハネは、一番内側の部分が「突起状」に盛り上がっている。その為、ハネに乗った玉の大半は、この突起によって一旦動きが止まる。そして、ハネが閉じる際に、ハネの根元で静止した玉が、ステージに向かって力強く放り投げられるのだ。勢いづいて落下した玉は、ステージ左右の壁にクッションしてランダムに跳ね返るが、うまく中央のV穴に入れば大当りとなる。

まぁ、上記はV入賞の典型例に過ぎず、ハネの開閉タイミングによっては、ハネに乗った玉が根元で静止せず、いきなりステージに落下する事もあった。左右の壁をトリッキーに玉がバウンドして、「あれっ」という感じで知らぬ間にVへ飛び込む事も少なくなかった。

なお、ハネ開放時は、ステージ上の左右に埋め込まれた小さな白い「突起」が、交互に上下動を行う。この突起は、オトシ(1チャッカー)入賞時はそれ程意味をなさないが、ヘソ(2チャッカー)入賞時には、ヤクモノ内の玉の動きに影響を与える。

 

首尾よく大当りになると、ヤクモノ5個入賞までは、通常時と同様の動きをする。本機に貯留機能は一切なく、また大当り時にVゾーンが広がるような仕掛けもない。

ただ、ヤクモノに玉が5個入賞すると、ステージ奥の時計盤に付いた短針と長針が、クルッと180度上下に向きを変える。通常時「1時50分」を示していたのが、5カウント後は「8時20分」へと変わるのだ(下の画像を参照)。


(5カウント前の針の位置=上向き「1時50分」)


(5カウント後の針の位置=下向き「8時20分」)

針の向きが変わると、長針と短針の間にある二本の透明な長い突起(ガイド)が、ちょうどVゾーンの真上に来る。こうなると、ステージ奥に向かった玉はガイドのサポートで動きが安定し、V穴へ入賞し易くなる訳だ。これが、本機におけるラウンド後半の「継続サポート機能」といえる。

また、大当り中も、ステージ左右の白い「突起」は、交互に上下動を繰り返す。この突起の動きと独特のハネの形状が相まって、玉はヤクモノ内で千差万別の動きを見せた。構造的には極めてシンプルだが、通常時も大当り中も飽きることなく楽しむ事が出来た。

件の「ニューミヤコセンター」では、打ち止め3000発まで行かずとも、数百円の投資から1000発弱の出玉で満足し、そのまま「チョイ勝ち」を決めこんだ事も多い。まぁ、その程度の出玉で換金する事もあったが、換金所がエラく店から離れていた為、メンドークサイ時などは小説やレトルト食品などと交換して、帰りの電車内で取ったばかりの本を読んだりもした。


(ニューミヤコセンターの景品陳列棚。奥にカウンターがある。小説は右上奥の棚に並んでいた。)

当時、財布の中身はそれ程充実していなかったが、その中でのささやかなパチンコライフは、大いに充実していた。今の自分に、あれ程の気持ちや熱意が残っているかと問われれば、間違いなく「NO」である。パチもスロも引退同然の私にとって、現在のパチ・スロを存分に楽しめる方々は、ある意味で羨ましくもある。



2 コメント

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Unknown (たろへい)
2013-10-15 23:36:46
サイタサイタの設置店で登場したオアシスにて遊技した事ありますU+2048
三共の時計風羽根物で遊技時期が合っているから間違いない…でしょう(^_^;)


最近のパチンコは羽根物が復活傾向です。
風情や趣きは昔と変わったと思いますが、打ってみると今時のパチンコなりに楽しめるかも知れませんよ(^^)

今だってパチプロ野郎より
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懐かしいニューミヤコ (サンドイッチ)
2013-10-16 01:46:09
昭和62年から平成元年にかけて、度々行った記憶があります。丸っこいツルツルの赤い椅子と灰皿がやはり印象に残っています。当時は出たてのハイライトマイルドを吸っていたことも思い出しました。
ご年配のお客さんが多かったような・・・古めの台もあったと思います。大枠に「真っ赤な太陽」と書かれた平台を権利モノと勘違いして打ち、小銭でスローに楽しむのもありだ、と認識させてくれたお店でした。
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