~昭和の名機シリーズ~
平和「バリアント」(1回権利、オール13、1986年)
(画像は「殿堂蕨店」にて撮影)
★バリアントのゲーム性について
(1)まず、盤面最下部のセンターチャッカーに玉を入賞させる。
(2)センターチャッカーは7セグデジタルを内蔵しており、デジタルは1、3、5、7、9の順で絶えず動いている。
(3)回転するデジタルが「7」を表示している時、センターチャッカーにタイミング良く入賞すると、権利獲得となる。7セグの動きとチャッカー入賞タイミングが当否に直結する仕組みで、デジタル式権利物でありながら、アナログ的な性格も持ち合わせたユニークな台だ。
(4)権利デジタルは高速で動いている訳ではなく、目に見える速度で、かつ規則正しいリズムで回転を続けている。一見すると、デジタルに「7」が出る確率は1/5(20%)のようだが、実は「7」が表示されている時間は、他の数字よりも長めである。実際にデジタルに7が出る確率は、約25%程度だ。
(5)権利獲得後は、センターチャッカー両脇のストレートチャッカー(オトシ)入賞で、盤面中央役物のハネが9.75秒、若しくは10カウントまで開放する。
(6)ハネの開放は、最高8回(8ラウンド)まで継続する。但し、権利消化中にセンターチャッカーへ再度玉が入り、デジタル表示が「7」だった場合は、権利消滅(パンク)となる。
(7)なお、盤面中央でグルグルと回転を続ける発光体は、ゲーム性に全く関与しない。
地味な存在だが、本機最大の急所ともいえるセンターチャッカーとデジタル。ただ、今回実践した台は、経年劣化により液晶の7セグ表示が一部欠けていた。
権利獲得後、「CHANCE」と書かれた両サイドのオトシ入賞で、役物のハネが開く。
(刀剣を模したハネ。開放時はこんな具合になる。役物に入賞した玉数は、上部7セグに表示。また、1R、2Rとラウンドが進む毎に、下の丸い小ランプが一つづつ左から点灯して行く。)
パッと見ると、盤面で一番目立つ存在である、中央の回転体。しかし、ゲーム性には無関係の単なる「飾り」に過ぎない。こうした意表を突いたゲーム性が、「Variant」(異質)たる所以か。
いかにも昭和チックな上皿&下皿。角ばったハンドルにも趣がある。