まにあっく懐パチ・懐スロ

古いパチンコ・パチスロ、思い出のパチンコ店を懐古する
(90年代のパチンコ・パチスロ情報がメイン)

草野球(タイトー、1985)

2012-03-23 22:49:21 | 昔話あれこれ

前回記事では、大一の一発台「キャンプ」との絡みで、ナムコの某・アーケードゲームに触れた。その勢いなのか、当時ハマっていた別のゲームまで思い出してしまった。

 

それが、1985年のビデオゲーム「草野球」(タイトー)である。

まぁ、知っている人は、かなり少ないだろうな…。

内容的には、ごく普通の対戦型野球ゲーム。12球団の中からチームを一つ選び、CPUと対戦し勝ち抜いていく。

「草野球」といいながら、モチーフはプロ野球のチームだった。ただ、これが草野球たる所以は、ちゃんと存在した訳だが…。

実は、このゲームには強力な「攻略法」があり、ワンコインで延々と勝ち続ける事も出来た。

私がコイツと遊んでいたゲーセンは、実は地元のパチンコ店の敷地内にあった。

ただ、当時はパチと無縁の人間だった為、そのパチ屋にどういった台が置いてあったかは、全く知らない。

 

で、「草野球」の攻略法である。

まずは、ランナーを出す事が必要だが(これが最大の難関かもしれない)、一人でも走者が出れば、大量得点のチャンスだ。

実はこのゲーム、走塁時にランナーが塁間で挟まれても、CPUに「挟殺」テクニックがない。この辺が、「草野球」たる理由の一つでもある。

その欠点を利用して、わざと塁間でランナーが挟まれる格好に持ち込めばOKだ。

CPUは、走者が進もうとする塁にボールを投げる。ただ、走者が塁間でうまく反転すれば、決してアウトになる事はない。

それどころか、反転タイミングがピッタリ合えば、次の塁に進むことが出来た。野手の送球スピードが、メチャメチャ遅かったのだ。

この方法でランナーを次々に進塁させれば、必ず一点は入る。

 

ただ、これだと、さすがに「大量得点」とまではいかない。

半永久的にプレイするには、毎試合「コールド勝ち」(5回で10点差or7回で7点差を付ける)が望ましい。

そこで、ランナーを二塁に置いてからの「ハメ技」が必要となる。

まずは、ランナー二塁の状態にして、次のバッターには内野ゴロを打たせる。

打者のカーソルを巧く調整しながら打てば、ゴロを打たせることは容易である。

すると、守備側のCPUは、なぜか一塁に送球せず、二塁ランナーを殺そうとして三塁に球を投げるのだ。

こうなればしめたもので、コチラは二塁ランナーを塁間でウロチョロさせ、行ったり来たりで三塁を陥れる。

そうやって一、三塁の状態にしてから、今度は一塁ランナーをスタートさせる。

CPUは二塁に球を投げるので、その隙に三塁ランナーがスタートする。CPUは本塁に送球するが、行ったり来たりの走塁テクニックで、最後はホームを陥れる事が出来る。

これで一点が入り、ランナーも二塁に残る。後は、次の打者にもゴロを打たせ、同じパターンで点を取り続ければ良い。

ハッキリ言って、何点でも取れるテクニックだが、先に進むために、15点くらい取った所で、わざとスリーアウトにする。

後は、5回裏までにCPUと10点差を付ければ、コールドゲーム成立で次に進める訳だ。

CPUのバッティング能力は高く、コチラの投手スタミナも減りまくりの為、普通に投げているとガンガン点を取られてしまう。

ただ、CPUにはバッターの「泣き所」があって、カーソルをそこに合わせて投球すれば、10点差で抑える事は十分可能だ。

コールドゲームが成立すると、グラウンドに突然雨が降り出す画面に切り替わる。あれも、安っぽいながら、妙に味があったな…。

で、試合に勝ち進むと、途中で「ホームラン競争」というボーナス・ステージが現れる。ホームランを量産するとスコアの大幅アップに繋がるが、ここでもバッティングカーソルの合わせ方次第で、ホームランをパカパカ打つ事が出来た。

その後は、CPU対戦数試合&ホームラン競争というループが、エンドレスで続く。 

 

これらの技を覚えてからは、50円玉一枚で、ゲーセンで半日くらい粘る事が出来た。まぁ、ハッキリ言って途中で飽きるので、適当な所で切り上げてはいたが…。

で、この「草野球」攻略法を、学校では私以外に同級生の「K」が知っていた。二人で互いの「研究結果」を発表し合い、「完全攻略法」をノートにまとめたりした。そうそう、対戦時の妙なBGMを、二人で口ずさんでは笑いあったな…

結局、私がほぼ独占していた地元の「草野球」は、売り上げが全然良くなかったのだろう、いつの間にか別の台に入れ替えられた。

 

という訳で、今回は全くパチンコ・パチスロと関係ない話に終始してしまったが、最後に一枚の画像を載せておきたい。

私がゲーセンで「草野球」攻略を完成させたしばらく後に、パチ屋ではこの機種がプロたちに「攻略」されていたという。

三洋「ニューパニック」(1987年)

大当り確率1/236.25のオマケチャッカーデジパチ。平均出玉は2000個。

「体感器」という名を全国区にしたのは、この台ではないだろうか。

いわゆる「ゾロ目狙い」で、大当り確率を格段にアップさせる事が出来た。ただ、粗悪な体感器の電気刺激で、文字通り皮膚に「ヤケド」を負ったプロも多かったとか…。