まにあっく懐パチ・懐スロ

古いパチンコ・パチスロ、思い出のパチンコ店を懐古する
(90年代のパチンコ・パチスロ情報がメイン)

うちのポチI(三共・ハネモノ)

2011-11-20 15:05:36 | ハネモノ
1990年(平成2年)に三共から登場した旧要件ハネモノ「うちのポチI」。



新しい客層として女性をターゲットにした「可愛い系」の盤面やヤクモノが特徴だった。ヤクモノの犬(ポチ)が、なんとも愛らしい表情をしていたのが印象深い。開閉するハネが「骨付き肉」になっていたのもポイントであった。



当時のパチ屋はまだまだ男性客がメインだったが、メディアの影響などもあって、徐々に若い女性が増え始めた時期である。ホールの変化を機敏に察知して、新たな客層を取り込もうとしたメーカーの販売戦略であろう。
因みに、この年(1990年)には、平和の「たぬき丼」「まねき猫」、西陣の「もちあげ隊」「おジョーズランド」、三洋の「孫悟空」「ぺりかん便」、ニューギンの「さめざんす」といった動物キャラのハネモノが多数登場している。やはり、愛嬌あるキャラクターモノで人気を掴もうとする各社の思惑が表れている。



本機は、当時三共の開発本部でデザイン担当だった女性社員(丸〇静与さん)のアイデアで作られた、と当時の雑誌・※TVで紹介されていた。後に「フィーバーパワフル3」のキャラクター「夢々ちゃん」のデザインも、彼女が担当した筈だ。当時のパチンコ番組には三共の女性社員が良く登場したが、皆さんとても綺麗な方だった、という印象が強い。
※1991年(平成3年)にTBS系列で放映された情報バラエティ番組『敏感!エコノクエスト』で、「うちのポチ」の開発エピソードが紹介された。)



「♪ミドドドソ~、ミドドドソ~、ドシラソファミレド、ミドミソド~」という大当り時の明るいBGMは、今でも口ずさめる人が多いだろう。継続時の「キャンキャン」という鳴き声も、癒し系のサウンドであった。



ポチには、賞球オール13の「うちのポチII」と5&10の「うちのポチII」があった。地元近くのホール(パーラーYケ丘)には、オール13の方が入っていた。背中のシマには平和の「ビッグシューター」、奥には平和の連チャンデジパチ「ブラボー極」が入っており、、良く通った店だ。



本機の大当りルートは、ハネに拾われた玉がポチの耳の上に乗り、一旦ヤクモノ後方へと回った後、両前足の間から出てきてVへ転がっていく、という流れだった。こうしたヤクモノの構造は、かつての三共のハネモノ「ロボスキー」とよく似ている。



大当り中は、普通に打っても継続はそこそこ高かったが、ハネの開閉をカウントしつつ、ヤクモノへの入賞タイミングを調節して、V継続率をアップさせる「プチ攻略法」が存在した。ハズレ玉7カウント後またはハネ16回開閉後は、ポチの耳が上下に動いて玉が貯留され易くなる。そこで、状況によっては止打ちを駆使して、このチャンスタイムに役物に玉を入れる方法が有効だったのだ。



今思えば、この「ポチ」とはあまり相性が良くなかったかもしれない。V入賞も、決して甘い訳ではなかった。ただ、楽しいBGMやヤクモノのアクションに惹かれて、見かけるとついつい座ってしまう…そんな魅力があった。