清運寺だより

ようこそいらっしゃいました。甲府市にある日蓮宗寺院の住職のブログです。日々の出来事、感想、行事などをご紹介します。

散華に使うえこくと華葩(けは)

2009-11-30 18:30:40 | 道具

<散華に使う衣裓(えこく)に華葩(けは)をのせています。>

衣裓(えこく)とは華籠(けこ)、華筥(けろ)、花皿とも言って、法要の際、散華の華葩をのせる皿です。

衣裓についている飾紐(かざりひも)は持つ方向が決まっていて赤を向こう正面、青を左、白を右とします。

これは陰陽五行の考えにもとづくもので、赤は南、青は東、白は西を表します。

北を表す黒の飾紐はありませんが、その位置に自分を置くように持つのです。

散華の時にまく華葩は一般的に紙製の華(花びら状のもの)を使います。(柄も形もいろいろあります。)

この華をまく理由は佛は華を以って座とすると言われていて、佛様がいらっしゃった時の座席とするために行うものです。

多くの仏像は蓮華座に乗っていますでしょう。それと同じです。

衣裓を持って散華する様子は図の通りです。

華葩を額のあたりまで掲げてハラハラと散らせていきます。

図には襟元に中啓、引鏧(いんきん)と柄香炉(えごうろ)を衣裓とともに持っている形になっていますが、これは法要前に道場を清め、魔障を除くために行う灑水散華をするときの形です。

 衣裓をしまう時は、写真のように、飾り紐がからまらないようにそれぞれの飾紐を丸めて、皿の上にのせます。ちょっと珍しいしまい方でしょう。

*タイトルに衣裓と入力するとどうしても、裓の文字がコード名になってしまって表示できないのでひらがなで表示しました。

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1 コメント

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Unknown ()
2009-12-01 00:53:12
衣裓と華葩についての詳しい説明を有難うございました。
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