麗しの青林檎 -Marine & Silk-

AN OLD & A NEW MAC A NEW LEGEND ~だって俺、MACだもん~

年賀状素材集「賀春 2006」はMacユーザーに優しい

2005年10月13日 | Mac & Windows
 え~、唐突ですが今年(というか06年分)の年賀状印刷は我が家ですることになりました。これまでは結構な金額を払って印刷屋さんにお願いしていたんですね、ウチは。で、WindowsMeをそこそこ使えるようになってきた一昨年あたりから「何もそんな無駄にお金使わんでもウチで刷ればええやん…」と思い家族に意見したりもしたんですが、毎年お世話になっている印刷屋さんへの義理っちゅーもんもありまして、まぁ私の意見なんぞ却下されていたわけです、えぇ。

 ところがなんと先日突然「今年はうちでやるからアンタお願い」ということになりました。なんでも頼りにしてた印刷屋さんの方が年賀状印刷サービスを止めてしまったのだそうで。去年まで「ウチでやればいいじゃん…」と思っていたのにいざ頼まれると急に面倒になったりするんですが(苦笑)、やるからにはいっちょ気合いを入れるべぇと思いとりあえず本屋に足を運んでみたわけでございます(もちろんお金をかけたくなければ年賀状利用OKなフリー素材屋さんをネットで探すという手もあるんですが、なぜそうしないのかは長くなるので略)。

 するってぇと、まだ10月だというのに出てます出てます素材集。よりどりみどりです。安いのから高いのからたーくさん出てます。ただ、ここで注意しなければならないのがソフトの有無やら対応アプリやらといった項目。こーいう時「Mac対応なのか否か」を常に確認することを強いられている悲しきMacユーザーはもう条件反射でそーいう注意書きを表紙に探してしまうわけですが、そんな中から瞬時に目に止まったのが「賀春」でした。

 まず、「宛名職人MOOK版4」が付属しています。Mac版アリです。宛名職人と言えば最近新しいのが出たばかりだったように記憶していますが、なんせこの手の賀状作成ソフトを今まで買った試しも無く、これから買うのもなんだかなぁだった私にとってこのソフトはまさに渡りに船! しかもこのMOOK版、市販品と比べると多分機能制限があるんでしょうけど、それを補って余りある「本に書かれた素材番号を入力するだけで素材を呼び出せる」機能がついてます。しかも市販品には(当然と言えば当然ですが)この機能はありませんし、MOOK版とはいえ使用期間が限られているわけでもありません。市販のMac版はWin版の倍以上の値段ということも考えると、はっきり言って市販品買うよりMOOK版の方がいいんじゃ…という気すらしてきます。更にもう一つオマケとして「Photoshop Elements 3.0」の体験版が付属。この体験版は「宛名職人MOOK」とは違い試用期間が30日と限定されているのでずっと使えるわけでもなく、そもそも名前とメールアドレスを入れればAdobeのサイトからダウンロード可能なので有り難みは薄いんですが、手間と時間をかけることなくCDとして手元に持っていられるというのはなんとなく嬉しいんですよ、とっときたがりの私の性格上。とりあえず今年の年賀状作成には試用期間が切れるまでフォトショを使って画像編集ソフトの操作に慣れておき、その後GIMPに乗り換えるというセコい手も使えますし(コラ)。

 しかし、この「賀春 2006」の素晴らしいところはなんといってもその内容(主に「宛名職人」の使用説明)です。もちろんほとんどの操作説明は世の流れに従いWindowsXPの画面で行われているわけですが、「Macの場合はここがポイント!」だとか「OS9でのフォントのインストールの仕方」だとか、いちいち欄外に細かい説明があるのですよこれが。しかもご丁寧にOSXとOS9それぞれのキャプチャ画面まで添えて。普通こういう本や雑誌って、一応Mac対応を謳っておきながらも説明は適当だったり、「あ~、Macユーザーへの説明も書いとかんとうるせーからなあいつら…はいはい、Macではこうなのよ、わかった?」みたいな高飛車な編集態度が見え見えだったりする(単なる被害妄想かな…)んですが、この本は違います。「Mac OS X 10.1~10.4/Mac OS 9.1以降」と表紙に書かれているのは伊達じゃありません(エレメンツ3.0は10.2,8以降対応ですけど)。ページ数こそWindowsでの説明が多いもののむしろWindowsユーザーへの説明の方が通り一辺倒といった感じで、個別に説明が入る分むしろ逆にMacユーザーの方が特別待遇を受けているかのような優越感すら味わえます(笑)。もちろんWindowsユーザーをないがしろにしているわけでもなく、他にも例えば「かんたんプリント」非対応のプリンタでフチ無し印刷を行うにはどうすればいいか細かく説明されていたり、要するに「賀状印刷のためにこの本を買った全ての人が出来るだけ困ることのないように、精一杯配慮しよう」という編集姿勢や「Winな人にもMacな人にも、いまだにWin98な人にもOS9な人にも、古いプリンタを使っている人にもとにかくできるだけ丁寧かつ平等に」という編集意図がひしひしと伝わってくるのです。しかもこれだけ丁寧な説明が載っていながらそれでもわからない人のために、なんと電話サポートまで用意されてます(!)。

 他にもこの本の特徴は、鼻デカ犬写真のカレンダーがついているだとか素材点数が5800もあるとか(ちょっと多すぎです^^;)、毛筆フォント4書体が付属とか試し刷りハガキ(インクジェット対応の厚紙)が5枚も付いてるとか色々あるんですが、むしろ「あれもこれも」と詰め込むだけ詰め込んで「お値段はたったこれだけ!」みたいなウリに魅力を感じない人というのはいるわけで、私も普段はどっちかと言えばそうです。「宛名職人なんていらん、おらぁWordがあれば充分じゃ」という人や「素材点数が多過ぎてもどうせ使い切れないんだし、素材集なんて安ければ安いほどいい」とか「付属ソフトの解説なんてどうせ読まないし適当でいいよ」とか「去年買った“筆まめ”をまた使うつもり」という人にとっては、おそらくこの「賀春」よりもっとその人にピッタリくる素材集があるはずです。「市販の素材集なんぞ買わない」という選択が自身に一番あっているという人もいるでしょう。そもそも私はアスキームックの回し者じゃありませんし(苦笑)、上記のように「自分にあった素材集」なんて人それぞれなのでこの本を万人に強くオススメしようとまでは思いません。ただ、

・「宛名職人MOOK版」Win用Mac用共に付属
・「Photoshop Elements 3.0 体験版」Win用Mac用共に付属
・素材数5800点
・毛筆フォント4書体付属
・鼻デカカレンダー・試し刷り厚紙付き
・解説が丁寧(電話サポート有り)
・人気作家9人のオリジナル年賀状付き
・これだけ揃ってお値段1419円(税抜き)

 というフレーズに惹かれる方、特に「今年初めてMacで年賀状作るんです」という方にはオススメできるんじゃないでしょうか。少なくとも私にとっては非常にいい買い物でした^^。年賀状印刷のために毎年1500円別費がかかるのは馬鹿らしいかもしれませんが、Macユーザーに優しい編集内容が気に入ったので多分来年も買っちゃうと思います。


<06/12/21 追記>  ↑来年も買う、と上で書いているとおり今年も「賀春」を買うつもりだったのですが、今年は手のひらを返すかのごとくMacへの対応が悪かったです。というかMac用の宛名職人MOOK版が付いてないっ! ぷんぷん。結局今年は別の本(年賀状CD-ROMイラスト7000)を買いました。メーカーが今年はMac用のMOOK版5を製作していないようなので付属させたくてもできなかったのかもしれませんが、それなら去年と同じMOOK版4を付けておいてくれてもいいのに…。私はつくづく「去年買っといてよかった…」と思いましたが今年からMacユーザーになった人はどうしようもないじゃないですか…まぁあまりにもMOOK版の出来がよすぎてノーマルの「宛名職人」の売り上げが激減したりなんかしたのかもしれませんが(それにしてもMac用は高い…)。来年こそMac用のMOOK版5が付属されることを期待&願います。

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2 コメント

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自分ちの場合 (みっちー)
2005-10-14 23:06:00
子供の写真を背景に敷いて、「A HAPPY NEW YEAR!」なんてやるくらいのもんですから(^^;)

てゆか、それ以外の選択肢なんてありえませんから(TーT)

Macにやさしい本ってことなら、立ち読みくらいはしてみたいですね(オイオイ)
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いやーそれが (SeireiK)
2005-10-15 00:32:58
うちも、完璧に出来上がったサンプル素材の中から選んで「これ、これでいい!」と言われて拍子抜けしました^^;。写真に字を入れるような高度な技なんて全く要りません(爆)。裏面に関してはホント馬鹿みたいにサンプルをただ刷るだけです、えぇ。



それでも、今まで宛名も手書きで書いていたのでこれを機に「宛名職人」に親戚縁者友人知人のデータを全てぶち込もうかと思ってます。(PCの)アドレス帳とかWordとかそーいうもんをこれまで全く活用してこなかったんで、1500円で「宛名職人MOOK」が買えるってのは今後の活用という意味も含めると私にはお値打ちかなと^^。
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