前回の予告をいきなり裏切ってしまいますが(汗)、PCI Extreme! のお話の前にまず Radeon 9200 を増設した直後の段階でやってみたことを先に書かねばいけませんね。
一般に、わざわざ高価なグラフィックカードを買う目的はと言えばもちろんグラフィック性能をより高めるためなんですが、具体的に何をどうしたいのかっちゅー問題がありますよね。で、「とにかくベンチマークをあげたいんじゃ」というベンチマーク至上主義の方というのは流石に少ないでしょうから(笑)普通は体感速度の向上、つまり「2D性能をあげたい」とか「3D性能を高めたい」ってことになります。そこでまず3D性能が「体感上」どのくらい変わるのかテストしてみました。
使ってみたソフトは、私が持っている数少ない 3D ゲームソフト(当然フリーの体験版:爆)である「NoLimits Simulator」であります(Windows版もあります)。3D 酔いする人や絶叫マシンがとにかくダメという人にはオススメできませんが、効果音と相まってデモを見ているだけで「その気に」なれるかなりお気に入りのソフトです。これまで CPU を300Mhz→350Mhz(ジャンパピンでアップ)→450Mhz(交換)とクロックアップしてきた際必ずこのゲームで体感速度を検証してきました。ATAカードでHDD性能を上げているので 300Mhzでも遊べないということはないのですがコースターが急激に落ちるような時にやはり描画が重くなるんですね。それが CPU のアップごとにちょびっとずつ改善され、現在の G3/450Mhz では「う~ん、やはり落ちる時にちょっと突っかかる感じがあるなぁ」というところでした。スピードが明らかに遅くて「重い」と感じるのではなくて、スピードを遅くしないように描画を端折(はしょ)っていると言いますか、「普通は1秒間に24コマのアニメを、高負荷の時には12コマに減らして全体のスピードを下げないようにしている」というそんな感じ。それが、450Mhzの今は16コマくらいに増えたかな、みたいな。
で、Radeon 9200 の増設後はどうなったかと言いますと、その突っかかりが「微妙に」改善されたかなぁという感じです。ほとんど気にならなくなったんですが、コースターが落ちる時に画面をよ~く見るとまだ少し「突っかかっている」ということが感じられます。上の例えで言うと20コマくらい。
因みにこれは余談ですが、実はこのソフトもう随分前にインストールしたにも関わらずこれまでずっとゲーム設定を弄らずに遊んでいたんですね。今回の検証で今更ながら実は色々設定項目があることを発見して、16ビットに設定されていたところを32ビットにとか背景を「Most」とかにしたりとかごちゃごちゃやっていたらこれまでよりはるかにリアルで細密なグラフィックになったんです。でもってその「超リアルになって明らかに負荷もこれまでよりかかるに違いない」設定で遊んでみたところ、それでも以前と体感上全く変わりませんでした。この設定のまま再び Radeon から Rage128 へカードを戻して検証すれば(そして Rage128 だと重くて遊べね~ってことになれば)Radeon のパフォーマンスがより一層明確になるんですが、面倒なのでそこまでやることは当分無いと思います(ごめんなさい)。
体感上の3D性能に関してはこのくらいにして、ベンチテストもしてみましょう。OSX用の定番ベンチマークソフトと言えば「X bench」なんですが、このソフトはグラフィックに関してはかなり評判が悪いようで「Radeon の評価は他のソフトを使うか3Dゲームでの体感をもってせよ」というのが一般的なようです。1.1.3から1.2にバージョンがアップした際、ほとんど別のベンチアプリと言ってもいいくらいに計測方法というか出てくる数字が変わってしまったので「グラフィック関連も性能に見合った数字を出すように改善されたのかな?」と期待して一応計測してみたんですが、やはり X bench 上ではRadeon は Rage128 よりも低性能ということになっています(涙)。また、「CocoaBench」というソフトでも試してみましたがこれまた「X bench」同様増設後の方が数値が下がってます(更に涙)。
そんなわけで今回のグラフィック性能の計測には「CINEBENCH 2003」を使用。計測終了までには相変わらず時間がかかりますが(苦笑)、Radeon 増設後は「おぉ、確かに3D計測画面(あの変な顔した変な奴が風船の豚飛ばしてる画面ね)が早く動いてらぁ」というくらいには3D性能がアップしていました。OpenGL の具体的な数値としては以下のように 1.83 から 2.62 にアップ。
さて、3Dに関してはとりあえず向上していることが(ベンチは微妙ですがとりあえず体感上では)なんとなく分かりました。次に2D性能です。実は私が Radeon を増設しようと思った意図はコレでありまして、「グラフィックカードの性能は果たしてどこまで動画の再生に影響するのか」という事が知りたかったんですね。もちろん「動画の再生にはグラフィックカードの増設なんかより CPU 性能を上げる方がはるかに効果が高い」と思いますし、「しょぼいクロックの CPU では高性能のグラフィックカード増設したってむしろパフォーマンスは下がる」という話もどっかで読みました。しかし、それを承知であえて「しょぼいクロックの CPU に高性能のグラフィックカードという組み合わせでほんのちょっとでも動画再生の改善は得られるのか?」ということが知りたかったんです。
で、結果。QuickTime や、Flip4mac のおかげで既に無用の長物と成り果てている(笑) Windows media player で重い動画を見てみたりしましたが、やはりというかなんというか特に体感上の改善は見られず。DVD再生に関しては、「ルーク篁 直伝 エヴォリューション・オブ・ギタープレイ(TAB譜付き)」というDVD(笑)で検証してみましたが、これも特に大きな変化無し。私はDVDを(この子で)見る時は基本的にフルスクリーンで見ますが、フルスクリーンで篁氏の顔や指のドアップを見ると、輪郭がかなりギザギザになるんですよ。あとギターの弦とか。止まっている時はキレイなのですが動くと、アンチエイリアスがかかっていないフォントとかかっているフォント(Windows ユーザーに喧嘩売るようで申し訳ないんですが分かりやすい例として、Windows の日本語フォントとMac OS X のフォント)の違いとか、昔の白黒ゲームボーイで止まっている時はキャラがはっきり見えるけど動くとぼやけるみたいな、そーいう感じなんですね。モニターの解像度なんかも関係してそうですし、まぁフルスクリーンじゃなければ気になるほど汚いってことはないんですけど。
ここで補足説明。この Power Mac G3 にはもともとDVD再生できる機種とできない機種というのがありまして、グラフィックカード(Rage 128)にデコーダーカードっちゅーのがついている機種じゃないとDVDが見れなかった(らしい)んです、OS9までは。で、OSXになってからは「ソフトウェアデコード」だか「ハードウェアデコード」だかなんだか(どっちがどっちか忘れた)という機能(?)で、ハード的な問題でこれまで見れなかったDVDをOSの方でサポートしてくれちゃってるんで、グラフィックカードを増設したりデコーダーカードを付けたりということをしなくてもDVDは再生できてしまうんですね。ただし「デコーダーカードが付いているとより一層滑らかに再生される」という情報がありまして、デコーダーカードを付けたり Radeon を増設したりすればこの「フルスクリーンにおけるギザギザ現象」は解消されるのかな?と気になっていたんです。
そんでもって結果。やっぱり変わらず。はじめは「う~ん、微妙にキレイになったかなぁ?」と思ったり、この前書いたように ATI Displays の設定(順応性インターレースがどうちゃらって奴)をオンオフしてみたりしましたが、「もしかしたらキレイになってるかもしんまい」程度にしか違いが分かりませんでした。
最後になっちゃいましたが、最も注目すべき点であるファインダのきびきびさ加減とかジニーエフェクトの滑らかさ等についても特にRage 128 との体感差は感じませんでした(これについては次回補足事項アリ)。
以上の事を踏まえて、次回は(次回こそ?)いよいよ「PCI Extreme!」の出番であります。
一般に、わざわざ高価なグラフィックカードを買う目的はと言えばもちろんグラフィック性能をより高めるためなんですが、具体的に何をどうしたいのかっちゅー問題がありますよね。で、「とにかくベンチマークをあげたいんじゃ」というベンチマーク至上主義の方というのは流石に少ないでしょうから(笑)普通は体感速度の向上、つまり「2D性能をあげたい」とか「3D性能を高めたい」ってことになります。そこでまず3D性能が「体感上」どのくらい変わるのかテストしてみました。
使ってみたソフトは、私が持っている数少ない 3D ゲームソフト(当然フリーの体験版:爆)である「NoLimits Simulator」であります(Windows版もあります)。3D 酔いする人や絶叫マシンがとにかくダメという人にはオススメできませんが、効果音と相まってデモを見ているだけで「その気に」なれるかなりお気に入りのソフトです。これまで CPU を300Mhz→350Mhz(ジャンパピンでアップ)→450Mhz(交換)とクロックアップしてきた際必ずこのゲームで体感速度を検証してきました。ATAカードでHDD性能を上げているので 300Mhzでも遊べないということはないのですがコースターが急激に落ちるような時にやはり描画が重くなるんですね。それが CPU のアップごとにちょびっとずつ改善され、現在の G3/450Mhz では「う~ん、やはり落ちる時にちょっと突っかかる感じがあるなぁ」というところでした。スピードが明らかに遅くて「重い」と感じるのではなくて、スピードを遅くしないように描画を端折(はしょ)っていると言いますか、「普通は1秒間に24コマのアニメを、高負荷の時には12コマに減らして全体のスピードを下げないようにしている」というそんな感じ。それが、450Mhzの今は16コマくらいに増えたかな、みたいな。
で、Radeon 9200 の増設後はどうなったかと言いますと、その突っかかりが「微妙に」改善されたかなぁという感じです。ほとんど気にならなくなったんですが、コースターが落ちる時に画面をよ~く見るとまだ少し「突っかかっている」ということが感じられます。上の例えで言うと20コマくらい。
因みにこれは余談ですが、実はこのソフトもう随分前にインストールしたにも関わらずこれまでずっとゲーム設定を弄らずに遊んでいたんですね。今回の検証で今更ながら実は色々設定項目があることを発見して、16ビットに設定されていたところを32ビットにとか背景を「Most」とかにしたりとかごちゃごちゃやっていたらこれまでよりはるかにリアルで細密なグラフィックになったんです。でもってその「超リアルになって明らかに負荷もこれまでよりかかるに違いない」設定で遊んでみたところ、それでも以前と体感上全く変わりませんでした。この設定のまま再び Radeon から Rage128 へカードを戻して検証すれば(そして Rage128 だと重くて遊べね~ってことになれば)Radeon のパフォーマンスがより一層明確になるんですが、面倒なのでそこまでやることは当分無いと思います(ごめんなさい)。
体感上の3D性能に関してはこのくらいにして、ベンチテストもしてみましょう。OSX用の定番ベンチマークソフトと言えば「X bench」なんですが、このソフトはグラフィックに関してはかなり評判が悪いようで「Radeon の評価は他のソフトを使うか3Dゲームでの体感をもってせよ」というのが一般的なようです。1.1.3から1.2にバージョンがアップした際、ほとんど別のベンチアプリと言ってもいいくらいに計測方法というか出てくる数字が変わってしまったので「グラフィック関連も性能に見合った数字を出すように改善されたのかな?」と期待して一応計測してみたんですが、やはり X bench 上ではRadeon は Rage128 よりも低性能ということになっています(涙)。また、「CocoaBench」というソフトでも試してみましたがこれまた「X bench」同様増設後の方が数値が下がってます(更に涙)。
そんなわけで今回のグラフィック性能の計測には「CINEBENCH 2003」を使用。計測終了までには相変わらず時間がかかりますが(苦笑)、Radeon 増設後は「おぉ、確かに3D計測画面(あの変な顔した変な奴が風船の豚飛ばしてる画面ね)が早く動いてらぁ」というくらいには3D性能がアップしていました。OpenGL の具体的な数値としては以下のように 1.83 から 2.62 にアップ。
さて、3Dに関してはとりあえず向上していることが(ベンチは微妙ですがとりあえず体感上では)なんとなく分かりました。次に2D性能です。実は私が Radeon を増設しようと思った意図はコレでありまして、「グラフィックカードの性能は果たしてどこまで動画の再生に影響するのか」という事が知りたかったんですね。もちろん「動画の再生にはグラフィックカードの増設なんかより CPU 性能を上げる方がはるかに効果が高い」と思いますし、「しょぼいクロックの CPU では高性能のグラフィックカード増設したってむしろパフォーマンスは下がる」という話もどっかで読みました。しかし、それを承知であえて「しょぼいクロックの CPU に高性能のグラフィックカードという組み合わせでほんのちょっとでも動画再生の改善は得られるのか?」ということが知りたかったんです。
で、結果。QuickTime や、Flip4mac のおかげで既に無用の長物と成り果てている(笑) Windows media player で重い動画を見てみたりしましたが、やはりというかなんというか特に体感上の改善は見られず。DVD再生に関しては、「ルーク篁 直伝 エヴォリューション・オブ・ギタープレイ(TAB譜付き)」というDVD(笑)で検証してみましたが、これも特に大きな変化無し。私はDVDを(この子で)見る時は基本的にフルスクリーンで見ますが、フルスクリーンで篁氏の顔や指のドアップを見ると、輪郭がかなりギザギザになるんですよ。あとギターの弦とか。止まっている時はキレイなのですが動くと、アンチエイリアスがかかっていないフォントとかかっているフォント(Windows ユーザーに喧嘩売るようで申し訳ないんですが分かりやすい例として、Windows の日本語フォントとMac OS X のフォント)の違いとか、昔の白黒ゲームボーイで止まっている時はキャラがはっきり見えるけど動くとぼやけるみたいな、そーいう感じなんですね。モニターの解像度なんかも関係してそうですし、まぁフルスクリーンじゃなければ気になるほど汚いってことはないんですけど。
ここで補足説明。この Power Mac G3 にはもともとDVD再生できる機種とできない機種というのがありまして、グラフィックカード(Rage 128)にデコーダーカードっちゅーのがついている機種じゃないとDVDが見れなかった(らしい)んです、OS9までは。で、OSXになってからは「ソフトウェアデコード」だか「ハードウェアデコード」だかなんだか(どっちがどっちか忘れた)という機能(?)で、ハード的な問題でこれまで見れなかったDVDをOSの方でサポートしてくれちゃってるんで、グラフィックカードを増設したりデコーダーカードを付けたりということをしなくてもDVDは再生できてしまうんですね。ただし「デコーダーカードが付いているとより一層滑らかに再生される」という情報がありまして、デコーダーカードを付けたり Radeon を増設したりすればこの「フルスクリーンにおけるギザギザ現象」は解消されるのかな?と気になっていたんです。
そんでもって結果。やっぱり変わらず。はじめは「う~ん、微妙にキレイになったかなぁ?」と思ったり、この前書いたように ATI Displays の設定(順応性インターレースがどうちゃらって奴)をオンオフしてみたりしましたが、「もしかしたらキレイになってるかもしんまい」程度にしか違いが分かりませんでした。
最後になっちゃいましたが、最も注目すべき点であるファインダのきびきびさ加減とかジニーエフェクトの滑らかさ等についても特にRage 128 との体感差は感じませんでした(これについては次回補足事項アリ)。
以上の事を踏まえて、次回は(次回こそ?)いよいよ「PCI Extreme!」の出番であります。