麗しの青林檎 -Marine & Silk-

AN OLD & A NEW MAC A NEW LEGEND ~だって俺、MACだもん~

Power Mac G3(B&W) 既知の問題点と対処法のまとめ

2006年03月29日 | Tips
 これまでに明らかになっている、Power Mac G3 B&W(通称 Yosemite)における不具合や対処法等をまとめてみました。情報ソースは主に「Yosemite User's group(以下YUG)」や「fullcolorapartment」さんですが、両サイト共にサイトそのものが消滅してしまったため私の記憶に寄るところも大きく、思い込みや間違いもあると思われますので、補足訂正等がございましたらコメント欄の方へお願い致します(その他ソースが明確なものは出来るだけリンクを貼るように努めます)。


・初期型におけるKag1チップの不具合

 Yosemiteにおける最も有名な不具合はおそらくこれなんじゃないかと思います。Yosemiteは99年1月~6月頃までに、CPUが300/350/400Mhzのモデルが発売されました(350MにはDVDドライブ搭載モデルも有り、計4種)。6月以降に販売されたものと比較して俗にこれらを「初期型」と呼びます。これらの初期モデルにはATAチップに欠陥があり、ハードディスク(以下HDD)の増設において様々な不具合が報告されています(色々なケースがあるようなので具体例は示しませんが、詳しくは「Kag1」「G3」「Yosemite」等で検索して調べてみて下さい)。

 自分のマシンが初期型かどうかを見分ける方法としては、ロジックボードのPCIスロット付近にある、切手大程度の黒いチップを探して表面を見ます。Kag1と書かれていれば初期型でありKag2と書かれていれば不具合が修正された後期型チップです。また、内部のロジックボードを見なくても本体背面のシールで出荷時期が分かりますのでそれを頼りに6月以前に出荷されていれば初期型と言えると思いますが、初期の四機種であってもATAチップだけがKag2に変更されているものも存在するようですのでやはりチップ表面を確認した方が安心です。

 自分のマシンがKag1だった場合最もてっとり早い対処法は、ACARD社の「AEC-6280M」等のIDEアダプタをPCIスロットに増設することです。どうせチップがKag1であれKag2であれノーマルのATAバスの転送速度はATA33と非常に遅く、標準で付属しているHDDも容量が6Gしかありません(9Gモデルもありますが少ないことには変わりない)。また、130G以上なんていう昨今の大容量HDDには当然対応していないのでHDDの増設は必須事項。これからYosemiteを買って使おうという人(まだいるのか…?)はKag2モデルを一生懸命探すより初めからATA133やS-ATAのPCIカードを増設することを考慮した方がいいでしょう。

参考: FullColorApartment(YOSEMITE改造道)

#「AEC-6280M」経由のHDDはSCSI接続と認識されます。
#初期型と後期型はATAチップだけでなくHDDマウンタの形状も違います。初期モデルのマウンタは一体型になっており後期型の方がHDDの取り替えがしやすいようです。これもごくたまに、Kag2チップでありながら初期型のマウンタだったりするモデルが存在するようです。
#ATAカードの増設による体感スピードの向上についてですが、OSX環境下においてはカードの増設「だけ」ではそれほどの速度向上は望めないようです。私の場合は同時にHDDを7200回転・8MバッファのHDDにしたことが大きいようです。


・メモリ四枚挿し問題

 Yosemiteのメモリスロットは4つあり256×4で合計1G(1024M)まで増設が可能なのですが、「メモリを4枚挿すと不具合が生じることがある」という厄介な問題があります(あるようです)。また、Yosemiteはメモリの相性問題も極めてシビアであると言われているようです。

 対処法としてYUGで挙げられていたのは、「メモリを挿すスロットを色々と入れ替えてみる」「出来ればPC133のメモリよりPC100のメモリを使う(不具合が出にくい)」等だったと思います。また、やはり初期型より後期型の方がメモリ周りの安定性も向上しているようです。その他、電源を大容量のものに交換することでメモリへの電力供給が安定するのでメモリ周りの不具合も解消される、という記事をどこかのサイトで見た気がします。

 私の体験談としては、メモリを四枚挿したことで突然Yosemiteが起動しなくなったり等という不具合は出ませんでしたが、一月に一度くらいの頻度でOS(10.3 Panther)が落ちたり、WebブラウザのShiiraが比較的よく落ちるといったことがありました。メモリ増設と同時期にCPUのクロック周波数を300から350に(ジャンパピン設定を弄って)アップしていたりしたので不安定の原因はむしろそっちにあるのではと思っていたのですが、ふと思いついて四枚のメモリを順番を入れ替えて刺し直してみたところそれ以来OSやShiiraが落ちるといった現象はほぼ全く(OSに至っては全く)無くなりました。

#現在の環境は64+128+256+256Mで、256×2のメモリはPC/AT用のバルク中古品(PC100)をネットオークションにて購入したもの。64+192はもともとボードにささっていたものです。


・OSX(Panther)とOS9(9.2)が切り替えられない

 実は意外と知られていない不具合のようです。OS9.2とPantherを別パーティションに入れた状態で、OS9起動後起動ディスクを変更しようとすると何故か起動できないというもので、原因と対処法はElan's Weblogさんやはまちさんの「札幌パソコン子育て日記(Powermac G3 DVD(B&W)その1)」等に詳しく書かれています。OS9.1以前(8.6でもOK)のATI Driver Updateを拡張機能に入れる事で直るそうです(OS9.2以降のインストールCDしか持ってないって人には悲劇としか言いようがありませんが…)。

 08年5月追記…SCSI機器(ALPS MD-5000)の電源が入っている状態でも、OS9からPantherへの切り替えが出来ないそうです(コメント欄参照)。


・G4殺しの異名を持つFirmware

 YosemiteにOS9(確かOSXも)をインストールする際にファームウェアをアップデートする必要がある(#)のですが、このファームウェアを適用すると、G4のCPUを(サードパーティ製であれApple純正であれ)載せることが出来なくなります。YosemiteをG4化したい場合、各社から出ているパッチ・ファームウェアを更に適用しなければなりません(俗に「G4殺し殺し」)。

Mac OS 9インストール時のご注意(Appleのサポートページ)


・光学ドライブ接続問題

 たしかPioneerのDVR-107(DVR-A07J)について調べていた時に、「Mac日記の日々」というサイトさんで知った情報だったと思います(PIONEER DVR107Dの日々)。Yosemiteに光学ドライブを接続する際、スレーブ側にも何らかのデバイスを接続しないと不具合が生じる(らしい)というもので、Prof.田口さんの「Mac改造天国と地獄」に詳細が書かれています。因みに私は現在PioneerのA07-Jを接続しておりますが全く何の問題も無く、以前Windowsマシンで使っていたDVDドライブやCD-Rドライブを突っ込んでみた時も普通に認識しました。DVDドライブに至ってはなんとジャンパピンをスレーブ設定にしていたのに普通にDVD読み込めてました(恐ろしい事にA07-Jに交換する時になって初めてずっとスレーブに設定されていたことに気がつきました)。「Mac日記の日々」のWAOさんも文中でおっしゃっているように個体差のある相性問題だと思われますが、うちのMarineちゃんはメモリ四枚挿した時もCPU交換した時も特にこれといって何の問題も(前述の通り四枚挿した時にちょっと不安定にはなったけど、不具合と呼べるほどの大きな不具合は)起こしませんでした。ただでさえ不具合の多い初期型モデルなのに、いやぁ本当に素直ないい子ですわ(親馬鹿)。


・Apple DVDプレーヤーのインストール

 Power Mac G3 にはDVDドライブ搭載モデルがありましたが、CDドライブ搭載モデルにOSX(私の場合は10.3)をインストールしてもApple DVDプレーヤー(4.0)がインストールされません。どうやらOSのインストール時にハードを点検して「このハードにはDVDドライブが付いてないからプレーヤーはいらねぇべ」と勝手に判断されてしまい、インストールされないようなのです(#)。私のようにOSXを旧機種に入れてしばらく使った後でCDドライブをDVDドライブに交換、ということを考えている人にとってはホントにありがた迷惑な機能です(苦笑)。単純にDVDを見たいだけなら「VLC」というソフトを使えば見る事が可能ですが「純正ソフトのインターフェイスが好きなんだよぅ」「AppleのDVDプレーヤーって奴を使ってみたいんだよぅ」という人のために以下インストール方法です。方法は二つあり、一つは「Pacifist」というシェアウェアを使用(試用)してOSXのインストールCDからDVDプレーヤーだけを取り出す、もう一つは、PioneerのDVR-0x(xは5以降の整数。多分3とかでも大丈夫そうですが今時入手は難しいかと)等のようにシステムプロフィールでApple純正のドライブであると認識されるドライブに交換した後でもう一度OSを最インストール。どちらの場合でもちゃんとライセンスのあるOSから必要書類を持って来るという作業(というか後者はホントにただの再インストール)なので問題ない行為だと思います(もちろんそのインストールCDのライセンスを所有していることが前提ですが)。

#因みにこの問題は当然OS9(におけるDVDプレーヤー2)でも生じますが、私の場合OSXをメインに使用している都合上OS9におけるケースはここでは割愛します(検索すればインストール方法はすぐ見つかると思います)。

<追記>はまちさんより、外付けDVDでAppleDVDプレーヤを使うという情報を頂きました。詳しくはコメント欄をご覧下さい。


・DVDプレイヤーで、ほかのウィンドウがかぶさると再生画面がブラックアウトする(10.3.6 以降)

 YUGの掲示板で語られていた不具合です。ATIのグラフィックボード(Radeon9200等)と関連した不具合だったのか独立した問題だったのか記憶が朧げなのですが、確認したところ私の環境(ATIのRage128/OSX10.3.9)ではブラックアウトしませんでしたのでおそらくRadeonがらみの不具合だろうと思います(注文したRadeon9200が届いたら再度確認してみます)。対応策は10.3.5のままアップデートしないこと(爆)。


 やはりRadeonがらみの不具合でYosemite特有の問題ではありませんでした(Radeon 9200 PCI + G4/AGP でも同様の症状が出ました)。また、OSX10.4 では解消されているようですのでこれは消しておきます。

 その他、新たに見つけた不具合や気がついたことがあれば追記・補足・訂正します。

Shiira Nightly 060303 が出てます

2006年03月05日 | Safari・Shiira
 シイラが3月3日のひな祭りにバージョンアップしてます(NightlyのDLはページの真ん中辺りから)。「ページの場所をメールで送信」「ページの内容をメールで送信」メニューを追加、というのが今回のウリみたいですが個人的に嬉しい新機能は「コンテキストメニューから検索エンジンを開くとき、別タブで開くように変更」という奴。フォーラムに要望を出したかどうか忘れてしまいましたが、これもうかなり前から私にとっては「こうしてほしい」と思っていた機能なんですよ。サイトやブログを見ている最中に、気になった単語とか意味の分からない語句をぱっと選択して右クリックしてGoogleで検索する、ということをワタシ度々やるんですが、今までは同じ窓で開いていたのでいちいち前のページに戻らないといけなかったんですね。私は基本的に全ての窓をできるだけ別タブで開きたい人なので、この「右クリック検索」という技はこれまで「便利なんだけど不便」というか別タブになってくれないのが嫌で、別タブで検索したい時は結局新タブを開いてから右クリックでコピーした単語を検索窓に入力するということをやっていたわけです(別窓じゃなくてもいいやという場合はそのまま検索したり、まぁケースバイケースでやってましたけど)。今回のバージョンから「調べたい単語即座に右クリック検索+別タブ開き」という技が使えるというのはひじょ~に便利で有り難いです。

 因みに、1.2.1からはUniversal Binaryのコード分容量が増えています。「muta's mac scribbling」のmutaさんが紹介していた(06年2月21日の記事参照)「TrimTheFat」というフリーウェアを使えばこの余分なコードを削除してPPCで動作させる分だけ残したアプリになるというのでついでに試してみました(使用法等詳しいことはmutaさんのサイト該当記事をご参照ください)。シイラみたいに容量大きめのアプリはUniversal Binary分も1Mほどになるので、HDD容量を少しでも節約したい人にはなかなか馬鹿にできません。当面Intel Macの購入予定が無いという方は各種アプリがスリムになっていいんではないでしょうか。

<追記>
 んー、なんかちょっと不安定みたいです(具体的に言うと「週刊マイロボット」のページを見ようとするとハングして、以後一切どのサイトも開かなくなる)。そういえば特定のサイトを見るとハングしてその後どのサイトも見れなくなるというのは前にも経験したような…。とりあえず1.2.1に戻します。「特定のサイト」に法則性が無いと上手くバグ報告出来ないんだよなぁ…。

なんだかさびしい…

2006年03月02日 | NEWS!
 さて、衝撃の発表からほぼ24時間が経過しました。昨日は(Appleのトップページを見ても)気がつきませんでしたが何やらオサレなスピーカーなんてのも出たみたいですね。私個人の感想としては全く興味ナッシングです。いや、興味はあるけどどうせ我が家では使えません。ヘッドフォンしか許されない環境でございまするゆえ(しっかしホントここ数年スピーカーで音楽聞いてないなぁ…)。でもまぁ仮に爆音大音量(じゃなくてもまぁそれなりな音量)を鳴らせる環境にあったとしてもあれはあまり魅力的では無い気がしてしまいます。確かにオシャレだし音よさそうなんですけど、「あれだけ?」という感じです。もう一つの新製品のiPod用レザーケース(だったかな)もそうなんですが、既にサードパーティから色々出てるものをAppleも出しましたよ的な、ただそれだけな感じで「ここが他の奴らと一味違うとこだぜっ!」な部分があまり感じられないんです。iPod関連商品を出してるメーカー潰しなのかな…。スピーカーに関しては、最近イヤホンで難聴がどうたらとか変ないいがかりつけられてますから「じゃあイヤホンじゃなくスピーカー出しちゃるわいっ!」ってなところもあったりするのかと邪推してしまいましたけど(笑)。いつも「凄いの出るよ出るよ」と煽りつつも結局 Mac miniが出た時以上の衝撃をここ一年の間に感じさせてくれてませんよジョブズさん?

 で、肝心のMac miniなんですが。確かにすんごい進化してしまいました。速度は今までの四倍だそうですし、Core Graphics にも対応してるみたいですし、後ろには接続出来る穴がやたらたくさんあるし…

 ただ、高い。高くなった。これはかなりminiの魅力を半減させたのではないでしょうか。「Mac mini」という機種はWindowsユーザーのスイッチを促すアイテムだと私は思っておりました。スイッチを促す重要な要素としてまず安いこと。何故なら「新しいパソコンを買おう」と思い立った時、多分普通の人は「使い慣れてるから」とか「今までの周辺機器がそのまま使えるから」とかって理由でこれまでと同じOS(互換性のあるOS)の乗ったパソコンを買ったりすることが多いだろうと思うんです(これまでに不都合や不具合が無かったなら安心して同じメーカーのをもう一度買うというケースももちろんあるでしょう)。これまでと別のものに手を出そうという場合、何かそこに「大きな理由」が無いと人は中々動かないんじゃないかと(例えば私みたいに「ずっと前から実は貴方(Mac)が好きでした」みたいな)。「セキュリティに気を使わなくて済むようになるよ」とか「フォントが奇麗だよ」とか「見た目がオシャレだよ」とかどんなに布教活動しても(笑)、「変化」よりむしろ「慣れ」を求める人は多いはず。セキュリティに気をつけることに慣れてしまえば、「セキュリティに(あまり)気を使わなくていい世界」にあえて踏み込もうという気が失せて来るのではないかなと。

 iPodでAppleやMacに興味を持った人に対して、これまでは「Macには興味あるけど…でもなぁ」で止まっていたところを後押ししたのはminiの値段でしょう。昔は「MacはPC/AT機に比べて高い」ということがあったと思いますが、「今は値段変わらないよ」と言ってももう既に時代は手遅れなところまで来ていると思うんですね。「値段が同じくらいなんだったら冒険なんかせずにこれまでのを買うよ」とか「みんなと同じ奴を買うよ」というところまでWindows搭載マシンは普及してしまいました。でもじゃあ、「Macの方が安いよ」と言われればどうでしょう。これでやっと「Mac買ってみようかなぁ…」という気になってきます。ここまでがんばってようやく(苦笑)、同じ天秤の上に立てるのです。

 新機種購入というのも、メインマシンを買い替える場合ばかりではありません。「メインマシンとしては既にかなりのスペックのWindowsマシンを持ってるし、新しいパソコンなんて今のところいらないなぁ」という人で、なおかつ「Macにちょっと興味を持っているんだよね」という人にとっては、Macをちょっと体験してみようかなというのにminiは非常にお手頃な価格だったわけです。こういう人にとってMacは鼻からメインマシンとしてぶりぶりに使う気は(その時点では)無いわけなので、スペックなんて少しくらい低かろうがなんだろうが安い方がありがたいわけです(しかも低いと言ってもminiはかなりのレベル行ってるし)。もともと「次のPCを買いかえるまでの寄り道」的な買い物ですから、つまみぐいにふさわしい値段というものがあるわけで、これがWindowsマシンと同じくらいの値段になっちゃうと「じゃあいらないよ、別に今不自由してるわけじゃないし」ってなるわけです。「冒険しようとする時、人は自然とリスクの低い選択肢を取る」ってな感じでしょうか。「お試し買い換え」はいいけど「メインとしてMacに買い換え」は勇気がいります。

 これまでのMacユーザーに対しても同じでしょう。Power MacからPower Macへの買い換えは金銭的にしんどいです(苦笑)。その中継ぎとして、「今使っているPower Macよりは性能がよく、サードパーティ製のCPUを買ってアップグレードをするのと同じくらいの値段」ということになれば、いずれはPower Macを買い換え…というその前にとりあえずワンクッションでminiを買っちゃおうかという気になります(大抵の場合マウスやモニターもそのまま使えるわけですし)。

 今回、Intel Mac miniはその性能アップと引き換えに値段という魅力を失ってしまいました。べらぼうに高くなったわけではないので失ったというのは言い過ぎかもしれませんが(苦笑)明らかに魅力は半減しました。キーボード・モニター・マウスを新調するとなると、これまでは「じゃあiMacの方がいいかなぁ…」というところでしたが、今回のアップグレードでもうかなりiMacとの差が無くなってしまいました(下手すると第一世代のPower Mac G5の下位モデルにも肉薄していそう)。

 「スペックがちょっと劣る」
 「でも必要最低限のことはちゃんとこなせる(一昔前のPower Macよりはるかに高スペック)」

 そして

 「スペックが劣る代わりに値段がお手頃」

というのがminiのminiたる所以であり、魅力であり、Windowsユーザー(あるいはOSXに乗り換えを考えているOS9ユーザー)にスイッチを促すことができる要因だったと私は思うのです。「今までの四倍の速度になったよ! 進化したよ!」というよりむしろ「今までとあんまし変わんないけど値段が1/4になったよ!」と言う方が、喜ぶ人も大勢いそうだしminiらしくてよかったのではないでしょうか。「miniのminiたる所以」が今回失われてしまったような気がしてなんだか妙にさびしさを感じてしまうのです。

 今時Power MacのG3をメインに使っていてCPUクロックは450Mhzしかなくてもそこそこ(そこそこですけどね)快適にPantherを使えていて、「あぁMacってホントに楽しいなぁ、スイッチしてよかったなぁ」と満足しちゃってる私としては、「そんなにもの凄いスペック要りますか?」とついつい感じてしまうのです。「凄いマシン」は魅力的だし憧れの存在としてあってほしいけれども、「万人に近しいマシン」とか「誰もが手を出しやすいMac」という存在があるならば、多少スペックが低かろうがMacユーザーは確実に増え、私と同じようなシアワセを感じられる人は増えるはず(そう言えば eMac がラインナップから消えた時も凄くショックで淋しかったなぁ)。今回の大幅なスペックアップと値段の引き上げには、「miniのminiたる所以」が失われてしまったと同時に「あ~Macにスイッチしようと思ってたんだけどなー」という人も相当減ってしまったのではないかと思うと残念です(少なくともminiにちょっと傾いていた私の友人はこれで完全に買うのを止めることでしょう)。私のいらぬ危惧など吹き飛ばすくらいIntel Mac miniが売れてくれることを祈ります。

Intel Mac mini 来ましたー!!!

2006年03月01日 | NEWS!
 来ましたー。Appleのサイトをちらっと確認したらトップ更新されてましたー。とりあえずささっと見てきますっ。

 …G4版と比べると、ちょっと厚みが増している気がしますね(気がするだけかな)。拡張性がその分高くなっているみたいです。値段も高くなっていますね…危惧した通りではありますが、仕方ないかなこれは。それにしてもCore SoloとCore Duoの二種類で下位モデルと上位モデルを差別化してくるとは予想できませんでしたねー。

 では、より具体的なことは他のブログの方々におまかせするとして(笑)もう寝ますっ!

<追記>
 詳しいことはよく分からないんですが「Intel GMA950グラフィックプロセッサ」によりTigerのCore Graphicsにも対応しているみたいです! それにしても「Mac mini史最大の進歩」ってコピーには吹きました。まだmini史なんて少ししか無いですやん(笑)。