麗しの青林檎 -Marine & Silk-

AN OLD & A NEW MAC A NEW LEGEND ~だって俺、MACだもん~

いわゆる「痛iPod」を作ってみた(披露編)

2012年07月09日 | iPod・iTunes・iPhone
 <痛iPod制作~お披露目編>

 iPodを落札した後で考えた事はやはりケース等のこと。物色していると「iGuy」や「iKitty」といった懐かしいケースに出くわしたり。うぉお、これ欲しかったんだよねぇ。ただ、「iKitty」は今では数百円で某所で手に入るものの、猫好きの私からしてもなんだかこれはイマイチ可愛くない…「iGuy」の方がどちらかと言えば欲しいけど、こっちは見つからないなぁ。

 っていうか、第四世代iPod用のケースが流石に見つからない。5世代以降は割と互換性があるようなんですが、4世代はディスプレイサイズが小さかったりイヤホンジャックの位置が違っていたりするせいか(余談ですが、画像検索してもiPodの上面を写している写真ってほとんど見つからないんですよね。イヤホンジャックの位置を調べるのには相当苦労しました)、Yahoo!オークションでさえもほとんど出品されていることがない。おそらく家電量販店のワゴンにすらもう残っていないのでしょう。まぁ、今更第四世代用のケース欲しがる人なんて私くらいでしょうしね。

 それに、iPodのオシャレ・デコレーション・メイクアップと言えばケースだけではありません。私が常に「敬愛する」という枕詞を付けてことあるごとに紹介している、敬愛する美人スチームパンカー麻理様が、それはそれは素晴らしい iPod を以前制作なさっておられましてですね(最近ではiPhoneも)、iPod を入手したら私もマネしてみたいなぁーとかねてから思っていたのです。
 で、麻理さんのサイトで紹介されている GELASKINS の楽天ショップ で色々とスキンを物色してみました。かなり気に入ったのもあるにはあったんですが、なんだかこう今ひとつしっくりこない。

 そしてもう一つ、実はこれを貼ろうかなという目論みもあったりしました。風神蒔絵シール


 (金銀蒔絵プリント)

 買ったはいいがどこに貼ろうか悩んでずっと放置状態だったんですが、iPod を落札しようと物色中に、ワンポイントとしてゲゲゲの鬼太郎のシールを裏に貼った素敵な iPod mini を見つけまして、こんな感じで裏に風神を貼るのはアリだな、と。ただ、これを貼るからには他の(シールで隠れない)部分はピカピカでなくてはカッコ悪かろう、というので、前回の「お磨き編」になったわけです。だからこその「マグ&アルミニウムポリッシュ」購入だったんですね。

 まぁ、そんなこんなと色々考えているうちにふと脳裏によぎったのが、

 「そういえば、痛車とかって流行ってるけど痛iPodってのは無いのかな」

 …検索してみると、あるわあるわ(笑)。iPodよりはiPhoneやiPod touch、更にそれよりは任天堂DSやPSP等の携帯ゲーム機の方が数は多いようですが、「痛iPod」は私が考案するまでもなく既に人口に膾炙した言葉であったようです(因みに、私は「いたあいぽっど」と読んでましたがどうやら「イタイポッド」と読むらしい。なるほど)。

 それに、ここまで表面(おもてめん)が傷だらけ↓だとちょっとやそっと磨いたくらいではどうにもなりそうにもないし…


 こりゃあいっそシールで隠した方が早い(爆)。

 よし!いっちょ痛iPodを作ろう!

 最初は簡単な方法を考えました。単に画像をプリントアウトして、クリスタルケースで挟み込む。簡単に取り替えが効きますし、いざとなれば通常状態に戻せる。し・か・し、前述の通り、第四世代用のクリアケースが売ってないんです。いや、正確には売ってました。パワーサポート様のクリスタルジャケット。もちろん検索中に見つけてはいたのですが、いかんせんお値段が(なんせ三つのiPodを2650円で買った身としては)ちょいと高めだったので、スルーしてたらそのうち存在を忘れてしまっていたのでした。「iをありがとう(旧・ありがとうiPod)」の管理人 THNXi 様に教えて頂いて思い出した次第。どうも申し訳ありませんでした。

 ま、とにかく、安くてお手頃な奴はないようなのです。第六世代の160GB用ケースとか、寸法を調べると1mmくらいしか変わらないようなので無理矢理嵌め込めば嵌まるのでは?とも思ったのですが、前述の通りイヤホンジャックの位置が違うので自分で穴を空けなければならないし、結局ケースで覆うのは(今回は)諦め、シールを作ってただ貼るだけに致しました。ま、シールで作ってから、財布に余裕がある時にでも(苦笑)パワサポのクリスタルジャケットを買って保護用に包んでやってもいいですしね。

 で、痛iPod用の画像制作となったわけですが、いやぁ大変でした。痛iPodの作り方に関しては検索すれば山ほど出て来るのでここでは省きますが、おかげさまで Inkscape の使い方にかなり慣れました(苦笑)。なんといっても、第四世代 iPod 用の型紙なんてどこにもなかったので苦労しました(まんぼうの道具箱 別館 ほかほか様制作の第六世代用を修正して使わせてもらいました)。

 後は、使うフィルム(ステッカー)の選択。痛PSP用の用紙選び(改訂版):(暇人大学生MOOのブログ さん) で紹介されているエーワン 手作りステッカーホワイト光沢フィルム+透明保護フィルムラベルA4判 ノーカット 3シート 28809 が凄くよさそうだったのですが、現在は生産中止でこちら(手作りステッカー 29421)に商品が切り替わっているとのこと。ただ、この商品、レビューが皆無。一方、「エーワン 手作りステッカーキレイにはがせるA4 28874(←Amazon 等では写真が違いますが商品番号が同じなので同じものだと思います)」は使用事例も豊富で評判もなかなか。どちらを取るか迷いましたが、ヘタレな私は「貼り直せる」という謳い文句に惹かれて後者を選びました(実際、こちらのタイプを買って大正解でした)。
 …で、作成に関しての苦労話や裏話、失敗談及びちょっとしたテクニック等、細かいことは次回にゆっくり書くとして(めんどくさいのでこの記事の反響次第では書かないかもしれないが)、もうそろそろいい加減見て頂こうではありませんか完成した My 痛iPodの姿を!!!










 どどん!

 (クリックでそこそこ大きくなります)

 どうですか! って果たしてコレは「痛iPod」というカテゴリに属するものなんでしょうか(笑)。とにかく思いっきり趣味に走ってみました。



 リボルテックタケヤの仏像フィギュア五体を配置、漢字を使いたかったので左右と下には「進・戻・聴」の文字。ど真ん中の梵字は広目天のモノです。広目天そのものもど真ん中に配置してあるし、なんだか広目天びいきですね(苦笑)。本来は四隅に四天王を配置して真ん中のクリックボタンの辺りを空けておくとか、そこに梵字を配置する方が収まりがいいんでしょうが、阿修羅の画像がカッコ良すぎたのでどうしても五体配置したかったのですよ。
 その他、どうでもいい裏話としては、最初は「再生 / 一時停止」の代わりに「聴 止」という漢字を配置していたのですが、横書きにしても縦書きにしてもどうにも収まりが悪く、しかも「聴止」というわけのわからん単語にも見えかねないということで「聴」のみにしました(因みにこの字には旧字体を使ってます。旧字体にこだわったせいでまた大変に苦労することになりましたが:笑)。それと、「menu」の代わりに「一覧」という字を入れたり、やはり見た目がイマイチなため「覧」一字だけにしてみたりと試行錯誤しましたが、結局「覧」も無くしてしまいました。四天王、阿修羅それぞれの梵字を調べてPNG画像を作ってそれぞれに配置、なんてこともやってみましたが、なんだか邪魔で見にくいだけになってしまったのでこれも却下。最終的にこんな感じになりましたが、なかなか気に入ってます。

 そして、裏! さぁ皆さんお待ちかね、これぞまさに万人が思うところの「痛iPod」!(笑)










 じゃじゃん!

 (これもクリックするとそこはかとなく拡大します)

 PS2用ゲームソフト「アマガミ」、及びアニメ番組「アマガミSS / アマガミSS+」に登場する七咲逢さんです。実はワタクシこう見えて意外にも最近のアニメやゲームはほとんど知らないので、御他人様の「痛モノ」を見ても元ネタがさっぱり分からない程のキャラクター音痴だったりするのですが、「ねんどろいど 七咲逢」でその存在を知ってからこの娘(だけ)にはすっかり惚れ込んでしまいました。右下には一応ピンポイントで林檎マークを。やっぱりコレがないとね(笑)。私としてはここは絶対に青林檎にするべきなんでしょうけども、背景の色が薄い青色なせいか、どんな青色を配置してもここにしっくり来ないので普通に Mac の起動画面に出て来るグレーな林檎にしました。これはこれでいい感じなんじゃないかな、と(自画自賛)。



 曲面に馴染む「のびる」タイプのシールを使わなかったので、シール全体をあえて小さめに制作し、平面部分のみに貼付けました。サイドの白色や銀色がそのまま残る事になりますが、額縁のように淵が囲われているのもそれはそれでカッコイイと思ってあえてこうすることにしました。
 (エース清水のシグネチャーギターの「横にブラックライン」の逆パターン、などと分かる人にしか分からないことを言ってみたり)



 裏のような画像を使った「痛iPod」は割と良く見られるものでしょう。
 表のようなiPodを作る人も、数はそれほど多くはないでしょうけども、世の中にはAppleのレザー刻印サービスでiPodに般若心経を入れる人もいるくらいなので、まぁいないことはないでしょう。
 しかし!
表と裏でここまで違うiPodはこれ以外はおそらく世界中どこにも無いでしょうっ!どうじゃっ!!!

  

 そうそう、後で気がついたんですが、七咲逢さんって、名前「アイ」じゃないですか!なんという都合のいい名前(笑)。これより我が第四世代 20GB iPod を「逢 Pod」と命名致します(笑)。


 さて、これで大ネタの公開は終了。一応画像とか用意してあるのでこの後失敗談とか書く予定ですが、読みたいって人どのくらいいるのかなぁ…。

周回遅れで時代を経巡る男、遂にiPodを手にす!(次ネタはあるけどとりあえず最終回)

2012年07月08日 | iPod・iTunes・iPhone
 <傷のついたiPodをキレイキレイしちゃうぞ編>

 無事にiPodを落札出来たのはいいが、流石にジャンク品だけあって見た目がかなりよろしくない…。ケーブルも黒くなっているし、自慢の裏面の鏡面仕上げも傷だらけ。日本の小企業が磨き上げていることで有名なこの鏡面、そしてもちろん同様に傷のついた前面も出来るだけ綺麗にしてあげたいところです。







 傷消しにはピカールがいい、いや悪い、という様々な意見、中には「歯磨き粉が使える」なんていう情報もありましたが、一応私とてモデラーの端くれ。特にこのために散財しなくとも、メラミンスポンジはもちろん、タミヤのコンパウンドも、クレオスの「Mr.研ぎ出しクロス」も、最終仕上げ用のタミヤのモデリングワックスも既に持っています(ドヤァ)。
 更に、メガネ拭きだってあるし、PCモニター用のクロスだってある。更に更に、こんな時のために100円ショップで数年前に購入しておいた「金ピカ美人↓」だってある!体勢は最初から万全です。




 完全分解が出来れば自慢の超音波洗浄機でプラスチックパーツを水洗いすることだって出来るのですが、完全分解の情報はなかなか見つからず。バッテリーやHDD交換のために分解する人はいても洗浄のために分解する人はあまりいないのだなぁ(苦笑)。

 ま、とにかく手持ちの道具でちょっと試してみました。まずはタミヤのコンパウンド(10年以上も前に買った年代物。当然細目用とか無い時代の奴)でしこしこ磨いてみる。おぉ、いい感じに綺麗になってきた…けどこれでは傷は消えないなぁ。

 続いて、クレオスの研ぎ出しクロス。これは編み目状の布…というよりもの凄く目の細かい網戸みたいな感じ(笑)のもの。私の持っているのは1000・2000・3000番のセット。


 (あ、写真ボケちゃった…気になる人は商品名で検索してくださいませ)

 まずは1000番で。ぬおおおお、更に傷がぁあああ…って、1000番ならこれは当たり前。傷と言っても2000番3000番と番手をあげて行くうちに消えるであろう程度の傷。そうそう、iPodの鏡面を、ピカピカではなくむしろ「台所用洗剤スポンジの裏」で擦ってヘアライン仕上げにするという人もネットでちらほら見かけましたが、このクロスの1000番手辺りもそういう目的には向いてるんじゃないでしょうか。そのくらいの傷です。

 でもって、2000番。目立つ傷はあらかた消えたけど、うむむ、2000番台でも細かい傷が結構ついてしまうなぁ(因みにこのクロスで鏡面をヤスると指が真っ黒になるので注意:笑)。



 因みに、ヤスる前や後(↑)にはコレ↓も試しに使って磨いてます。ケーブルを買いに行った時(第二回参照)ついでに仕入れておきました。金ピカ美人と同じようなものだと思いますが、同じものを買っても仕方ないと思ったので。サイズは小さいけど三つ付いてるし。




 …と、金をかけるつもりがなかったのにマザーズの「マグ&アルミニウムポリッシュ楽天市場 FortyFive-Degreeというのがいい、しかも230円で手に入る!と知ってつい注文してしまいました(苦笑)。iPodに使うならこのくらいの量で充分…ってかこれだけでも お前 iPod 何個磨くつもりだ ってくらいの量です。実はコレ、私がこの後iPodに施す予定のことを考えたらほとんど要らないものだったんですが、っていうか、そもそもそれを考えたら鏡面仕上げとか全く意味が無かったんですが、その時は欲しかったんです。っていうか、一応必要だったのですよ注文したその時点で目論んでいたことのためには(詳細は次回参照のこと)。

 さて、1000番台までクロスを使って表面の傷を出来るだけ消したら、金ピカ美人に少しだけポリッシュをつけて磨いてみます。ぬおおおお、こりゃ凄い!


 ↑と言ってもこれだとイマイチわかりにくいかなぁ。表面がヌラヌラして、上の方に天井が映り込んでいます。


 ↑映り込む天井の蛍光灯。


 ↑どーですかこの輝き。しかしこうやってみると3000番のクロスをかけても細かい傷は消えてませんね。「マグ&アルミニウムポリッシュ」と共に紹介されている、ワコーズのメタルコンパウンドを先に使ったり、クロスの番手をもっとあげてしっかり下地処理をしないと、この輝きっぷりではかえって傷が目立ってしまうくらいですね。


 画像上の黄色いもの、金ピカ美人↑。このポリッシュで磨くともの凄く黒くなります(笑)。
 あ、あと画像はアップしませんが、ケーブルと電源アダプタも濡れティッシュ等でキレイにしましたですよ。


 と、まぁなんだか中途半端ですが、こんな感じで「綺麗編」は終わり。次にやることを考えたら綺麗にする必要性が無くなってしまって、結局このくらいで満足しちゃったんですよね。それより早く次の行程に行きたくて(苦笑)。
 次回はいよいよ、皆さん(← twitter で私をフォローしている人)お待ちかねの、あのネタに突入でございます(あ、このタイトルはこれで終わりにして次回は別のタイトルにしよう、そうしよう)。


 (そういえば iPod の、特に古い iPod のディスプレイの表面に使われている素材って何だろう…ガラス?それとも強化プラスチック?「マグ&アルミニウムポリッシュ」で磨いていいのかなぁ…。こういう素材はなかなか検索で調べづらい…)

周回遅れで時代を経巡る男、遂にiPodを手にす!(第三回)

2012年07月04日 | iPod・iTunes・iPhone
 <第四世代 iPod 修復編>

 (大きい画像はサムネイル表示にしてあるのでクリックしてご覧下さい)


 さて、本命の iPod 20G、私のiTunes内の音楽容量は約3200曲でもうすぐ15GBというところなので容量としてはまさにビンゴ。容量がもっと欲しくなって来たらHDDだけ取り替えればいいし、…と、そのためには何よりもまず内部が死んでいないことが条件。

 オークション説明では「林檎マークだけ出ます」とのことでした。電源アダプタに繋いで早速試してみると、林檎マークが出た後に !マークのついたフォルダ が出る。リセットを試してみるが効かず、とりあえずMacに繋いでみる…と、この「初めて繋いだ時」だけは何故かすんなりと認識(その後が大変だったんですが…)し、

 

 復元が必要であるとの表示。



 復元してみたら…既に記憶が曖昧なんですが、確か失敗してこの時以降「Do not disconnect」の文字とマークが出るようになったんじゃなかったかな(画面がキャプチャーしてある↓ということは、その前にアップデートをまず試みたのかも)。

 

 で、ここからが時間がかかりまくり。まず、復元をやりなおしたくてもMacやiTunesでの認識が出来なくなってしまった(これは他の要因があったみたいなので後述)。Macで認識してくれない以上MacのディスクユーティリティでHDDを調べるわけにもいかず。何度やっても何をしても画面には「Do not disconnect」(たまにマーク無しで文字だけの時もあった)。ディスクモードを試すとディスクモードにはなるものの、「Do not ~」は変わらない。「接続外しちゃダメよ」って言われても、iTunesにもMacにも認識されてない以上どうせいっちゅうねん、と、何度も強制的に外しては再接続したりリセットしたり。そして、とにかくネットで「Do not disconnect」の情報をひたすら漁る。

 調べまくっていたらようやく、「テストモード」という機能があることを知る(How-to テストモードでiPodの健康診断 - ABCiPod | iPodまとめサイト)。これだ!とりあえずこれでHDDをスキャンしよう!これでダメなら諦めてHDDを取り替えようという覚悟も出来るというもの。
 (ここで全くの余談ですが、「諦めがつく」の「つく」って漢字でどう書くんだろ? 調べてもよくわからん。Web辞書に「諦めつく(カ行五段活用)」と書かれていたものがあったが、もしかするともともと一語の動詞だったのか?)

 テストモードには…よし、入れた! あ、あれ…? ホイールが効かない…あ、ボタンで下へスクロールするのかこれは。DISK SCAN 、お、あったあった。ポチっとな。

 「HDD SCAN」と表示されるだけで何も起こらねぇ…

 ネットで情報収集してみると、DISK SCAN 時には「HDD SCAN」の下に「START」の文字が出て、その後しばらく(かなり)待つと、「PASS」か「FAIL」かがわかる、らしいのだが、そもそもスタートしてくれない。ぬぅ。

 と、順序が逆のような気がしなくもないですが、ここでHDDの状態を説明させて頂きますと、このiPod、電源を入れると「ヒュィーン」というHDDの回転音の後「カタッ、カタッ」と二回程音がして、また「ヒュィーン」。「ひゅいーん、かた、かた、ひゅいーん、かた、かた」と、これってつまり、ディスク(円盤)のタガが外れているというか、何かにひっかかっているというか、ハリ(?)が上手くディスクを読み込めないというような、音楽CD用のコンポ等でも遭遇するような典型的なHDD不良。それがわかっていながらのここまでの作業だったわけです。で、電源投入後の林檎マーク出現時や「!フォルダ」の表示時にひたすらiPodを振り続けて(笑)いると、とりあえずこのカタカタ音は止むのでこれでなんとかMacやiTunesで認識してくれないか、と粘ったりしていたわけです。

 で、粘る事数時間、やっと再びiTunesで認識される時が来ました
 デスクトップやファインダーには現れていませんが、iTunesで認識されているということはディスクユーティリティが使えるはず!

 ここで、先ほど「後述」と書いておいた補足情報をば。MacやiTunesでiPodが認識されない時は、ポートやケーブルも疑ってみるべし、という情報も見てはいたのですが、我がMac miniにはUSBポートが5つもあるにもかかわらず全部埋まっている状態。MacBookではポートの位置によって電源供給力が違うという話も聞いているので試したいことは試したいんですが、5つのポートをいちいち全部外して確かめるのも面倒。「面倒な作業は出来るだけやらない。最後の最後までやらない。ってか、最後になってもやらない」という私の性格上、これだけは試していなかったのですが(馬鹿)、ポートの一つは外して直接ドックコネクタケーブルを繋いでおいたんですね。で、もう一つの(第二回で書いたように予備にもう一個買っておいた)方、こちらは、普段は外付けHDDに繋いでいるUSB延長ケーブル、これを噛まして使っていた訳です。これは事が何もかも済んでから気がついたんですが、どうもこの「間に延長ケーブルを挟んでMacに繋いでいる時」には上手く認識されなかったということなのではないかな、と今では思っています。

 で、ユーティリティで検証修復を試みたんですが…あぁ、やっぱり失敗。

 

 iTunesでの復元…も、やはり失敗。



 しかもエラー 1406 って、検索して調べても情報が出て来ない。しかし、一度(実際は二度)でもMacやiTunesで認識が出来てしまうとまだ諦めがつきません。
 何度も試すうちにまた認識が出来る時が。この時ばかりとディスクユーティリティでボリュームを削除…したくても出来ない。
 またしてもネットの海を彷徨っているうちに、なんとも奇妙な修復方法に出くわしました。

 普段から度々拝見させて頂いている 若旦那の独り言wp さんの前身ブログ「若旦那の独り言 ver.X」に、なんとなんと、

 50cmの高さから落下させたら治った 

 という、nano の「冷蔵庫に入れる」に続いてまたしても、まるで都市伝説のような驚愕の修復方法。しかし、もう既にほとんど「こりゃ~やっぱりHDD交換かなぁ~」という気持ちにもなっていたし、そもそもジャンク扱いで手に入れたものだし、何よりも見た目が傷だらけで今更落とす事に抵抗感があまり無かったので、ダメ元でやってみることに。

 50cmってどんなもんだろう…巻き尺でしっかり計って(苦笑)、いざ!

 ゴトン! 絨毯の上に落としたにもかかわらず結構大きい音がしてビビる。

 電源投入…あ、あ、あれ? カタカタ音消えてる…相変わらずそれ以外の症状に変化は見られないが、少なくとも「林檎→フォルダアイコン→Do not disconnect」の流れが実にスムーズ。これは…ディスクのひっかかりが無くなった…?

 と、言う事は、今度こそスキャンディスクが出来るんじゃね?

 と思って再度試みると、おお、今度はちゃんと「START」の文字が!!!

 「でもまぁ、FAILだろうなぁ。ただ、FAILという認定が下されれば諦めもしっかりつくし」と思ってスキャンが終るまでとにかく待つ。しかし、事前情報でわかっていたけれどもなかなかこれが時間がかかる上にiPodの熱量が凄い。

 遂に終った。お、お、おおおおお??????

 なんと、結果は「PASS」!!!



 これでまた俄然やる気が復活。PASSが出た以上ディスクの中身自体に大きな問題は無いということ。カタカタ音も消えた。よし、今度こそ!

 再度ディスクユーティリティにかける。しかしやっぱり修復出来ない。というか、消去が出来ない。「メモリを割り当てることが出来ません」と出てしまう。ぐぬぬ。
 「もともとWIndows用にフォーマットされているものだからかな?と思ってFAT32で消去やパーティション設定をしようと思っても出来ない。そうこうするうちにこういう情報を発見(mac HDDのパーティション設定で「パーティションの作成に失敗しました。 POSIX reports:操作を完了できませんでした。メモリを割り当てることができません」と表示される。 | 詩織)。

 なるほど、確かに「20 GB Apple iPod Media」の下にiPodのディスク表示がある時と無い時があった(画像取り忘れたので現在のディスクユーティリティの様子↓を。この「SeireiKのiPod」の部分が、名称は英数字の羅列、更に選択不能の薄い表示になっている、という時がありました)。

 

 しかし、このページを参考にしようにもそもそもFAT32で修復や消去が出来ない。うぬぅ~~。



 ・・・で、ですね。修復情報を求めてここにいらした方、済みません。この後は理由が全くわからないのですが、何度も試しているうちにディスクユーティリティでの修復に何故か成功してしまいました

 ただ、今度は修復がちゃんと終った!と思ったら「ボリューム用のブート・サポート・パーティションを必要に応じてアップデート中」の文字のまま動かない。ありゃりゃ?
 しかし、どうにもアップデートしてる様子も見られないのでこの文章についてまた調べてみると、どうやら日本語化の際の問題らしく、これでもう修復は終っているらしい

 でもって今度はiTunesにて復元を試みる。そして遂に…

 この時がやってきました!!!!!



 この後はもう言うまでもありませんね。ソフトウェアのアップデートをし、iTunesの中身を同期。充電。そして使用。それ以来この第四世代iPodには全く何の問題も生じておりません。強いて言えば、イヤホンを繋ぐと耳元で「シャーー」っと少し音がするのが残念なくらい。これは高いイヤホンを買えば解消されるのかな? 
 バッテリーの方も、それほどヘタれてはいない感じ。分解して大容量バッテリーに取り替える面倒かつ金のかかる作業は出来ればまだまだ先延ばしにしたいので(苦笑)、少し使っては充電、充電終了マークが出たら(80%まで充電したら)すぐ取り外す、を心がけて、少しでも長持ちするように使います(笑)。

 それにしても、一番役に立ったというかビンゴだった解決策がまさかの「落下」とは(笑)。因みにこの方法で治った人をあと二人ネット上で見つけました(笑:一人は1mの高さから落下)。因みにまたしても余談ですが、若旦那さんの該当ページの次の日のエントリにはデーモン閣下の GIRL'S ROCK についての話が。嬉しい(笑)。


 こうして、数時間に及ぶ大格闘の末、めでたく 第四世代iPod編は無事修復成功というこれ以上無い素晴らしい形で大団円を迎える事が出来ました。いやぁ粘ってみるもんだ。自分用へのいい誕生日プレゼントになりましたです。

 それにしてもiPodという機器はいいですね。Apple製品とは思えない程(苦笑)、長く使おうと思えば長く使う事が可能。いや、すぐ壊れるとかすぐ新しいのが出るとかすぐバッテリーが無くなるとかそういう問題はあるんでしょうけど、私が言うのは「古いiPodでも新しいOS+新しいバージョンのiTunesで動く」ってことです。もちろん新しい機能を使う事は出来ませんが、音楽の同期くらいなら最新のiTunesでも出来るというのは有り難いです。ホント、Appleらしくない(苦笑)。

 長い文章をお読み頂きどうもありがとうございました。次回は「お磨き編」になります。
 


(「iPodのバッテリー寿命を正確に調べる方法」という情報も見つけましたがこちらは結局試しませんでした。nano のバッテリーについて調べていた時に見つけたのかな? また機会があったら試してみます)


 注意! 言うまでもない事ですが、50cmの高さから落としたりだのなんだの、修復に関する事は全て自己責任でやってくださいね!

周回遅れで時代を経巡る男、遂にiPodを手にす!(第二回)

2012年07月02日 | iPod・iTunes・iPhone
 <iPod nano 編>

 さて、届いた iPod 群の中からまずは iPod nano(2nd)から行きましょう。実は、最も新しいものでありながら私の中では最も要らない子(酷い)。4Gしか容量が無いし、ピンクというのが私の美意識に合わない(ほら、このブログはそもそも青林檎を絶賛するモノですから、そりゃもちろん青色の mini とか nano とかだって落札視野に入れてたんですよ。でもまぁ縁があったのがこの三点セットであったと)。そんなわけで、これは無事に再生出来たら姉にでもあげるつもりでした。

 で、まぁまずは繋げ…うひ~~~、な、な、な、なんと!

 オマケで付いて来たアダプタ(Apple純正の四角い奴)に繋げるケーブルが、な、な、な、なんと、あろうことか ドックコネクタ - Firewire 400 ケーブルぅううううううう!

 私のMac miniには FIrewire800 ポートしかございませんので、400-800変換コネクタが必要になってきますが当然そんなものは持っておりません。ドックコネクタ - USB ケーブルをAmazonやヤフオクで物色しようか本気で考えました、0.5秒くらい。でも、「100円ショップで見た気がする」と思って検索してみたら、やはり売ってる模様。速攻行きましたよ、えぇ。

 ところが、行ってみたらありそうな場所に置いてない。全部携帯用のケーブル。諦めきれずに店内をウロウロしていたら別の場所で発見。いやぁ焦りました。とりあえず100円で手に入れば御の字です(予備にもう一つ買いました)。それにしても100均ってSDカードリーダーまで売ってるんですね。これには驚愕。

 で、家に帰って早速繋げてみました。うん、ちゃんと認識される。前の持ち主の名前がローマ字で入っていたので(空き容量からして曲は一切無かった模様)、一度初期化やらソフトウェアのアップデートやらを済ます。これは姉用にするつもりなので同期はしない設定にして、とりあえず数曲ドラッグ&ドロップでiTunesの曲を入れて、音が出るか確かめたり色々と弄って使い方を覚える(事前にAppleのサイトからマニュアルは落としてあったけど)。

 なんだ、何も問題ないじゃん、しかもシリコンケースに入っていたからかなりの美品(ただしシリコンケース自体が汚かったので一度外して洗いましたが)。ほ~らやっぱりジャンクなんかじゃなかったじゃん、へへへ、と思って、いったんケーブルを外してみた…

 あ、あれ?つかない…?

 事前の調査で、iPodは基本的にスリープ運用するものであり、何かボタンを押すとまた画面が点くというのはわかっています。しかしうんともすんとも言いません。何故じゃ

 充電中だからかな?完全に充電しないとダメなんかな?と思ってひとまず充電が終るまで待つことに。その間に今度は第二世代のiPodを弄ります。

 …で、二世代iPodの顛末は次回以降に譲りまして、ここは時間軸を無視して nano の続きをば。ご存知の方はお気づきでしょうが、この「ケーブルさえ接続されていれば何も問題は起こらないのに、たとえ満充電にしても、ケーブルを外してモバイル状態にすると一瞬でバッテリーが無くなる(もう一度ケーブルを刺すとまた林檎マークが現れる」というのは、 iPodを水没させた時に比較的よく起こる現象 のようです(当方調べ)。

 実際に水没したかどうかはともかくとして、バッテリーが死んでしまっているのはどうやら間違いない模様。「冷蔵庫に入れておくと治る」という都市伝説のような修復方法も一応試してみましたがやはりダメでした。

 結論:ハイ、やはりジャンクはジャンクでした。

 そこでココから先の予定というか対策を少々練ってみました。
 そもそもこれは姉に寄贈する予定のものです。姉はヘッドフォンとかイヤフォンが苦手で音楽を聴くときは必ずスピーカーから聴くヒトなので、モバイルが出来ないというのはこの際あまりデメリットではありません。もともと、家に転がってるスピーカーをこの nano に繋げて使わせようと思っていました。なので、先述のFirewire - ドックコネクタケーブルを繋げてアダプタをコンセントに挿して使えば一応問題は無いわけです。一応は。しかしなんだかカッコ悪いし、そんなものをプレゼントだと言ってあげるのもちょっと抵抗がある、と。それに何より、我が家のコンセント事情は既にかなり厳しいんです(涙)。光回線とか光電話だけでコンセント三つも使うし、当然タップに繋いでいますがもういっぱいいっぱいです。使わせる予定だったスピーカーはイヤホンジャックに繋げるだけのものと、アンプ内蔵(ボリューム付き)タイプと二種類あるにはあるんですが、ボリューム付きの方が見た目とかモロモロいいかなと思っていたのです。…んが、 コンセントを二つも使うんじゃ面倒くさがって姉は音楽なんか聞かない可能性がある と。出来ることならコンセントの使用は最小限にしたい。

 「そもそもさぁ、iPodってバッテリーに色々問題あるじゃん、爆発問題もあったし、そうでなくてもバッテリーがダメになって自分で分解して交換だとか、修理費用だけで新品交換してもらえただとか色々聞く。要するにiPodのバッテリーの持ちがイマイチだってのはみんなわかってるんでしょ? ってことはさ、なんか外付けのバッテリーみたいなもんがあればそんな分解とかしなくても長くiPod使えるんじゃね?っていうかそういう商品無いの?誰もそこに気がつかないの?」

 気がつかない訳ありません(笑)。探したらそこそこ見つかりました。ほとんどiPhone・iPod touch用にデザインされてるものですけども。でもこれを入手すれば一応モバイルは可能である、と。
 次に、「色々iPod用のスピーカーとか出てるけども、スピーカーにiPod側から電源を送るんじゃなくて、iPodに電源を供給しつつ音楽も聴けるようなのって無いの?」と。そういうのがあれば、バッテリーが死んだ後でもiPod活用出来るのに。
 …もちろんありました。結構探すのに手間取りましたが、ドックコネクタに挿して使うスタンド、スピーカーも接続可能、コンセントから電源供給。うん、これはいい。…と、私が見つけたのはエレコム製のもの(iPod Dock型スピーカー/充電機能付)でしたが、そもそもAppleから純正でそういうもの(Apple iPod Universal Dock / 現 Apple Universal Dock)が出てたんですね、後で知りました。あはははは(白目)。

 更にもう一つの解決策。ズバリバッテリー交換です。ただ、nano のバッテリー交換はハンダ付けの難易度が高く、先端が細い半田ごてが無いとかなり苦しそう。ハンダ付け自体は結構自信があったりするんですが、ヒトにあげる予定のものに無理をしてぶっ壊して結局あげられませんでした、というのもなんだかなぁ、だし、手に入るバッテリーも粗悪品だったりして危険な可能性がある。分解改造は大好きなのでやってみたいのはやまやまですが、ここはひとまず諦めました。

 こんなところで、nano についての検証考察はおしまい。第三回に続きます。


 (話なげ~~よ!とか思ってます? 次のはこんなもんじゃないですよ、そりゃもう大変でした…)


 余談:本日(7/1)、Apple iPod Universal Dock の中古品がYahoo!オークションにて720円で落札されてました。買っておけばよかったかなぁ…。


 注意! 言うまでもない事ですが、冷蔵庫に入れたりだのなんだの、修復に関する事は全て自己責任でやってくださいね!

周回遅れで時代を経巡る男、遂にiPodを手にす!(第一回)

2012年07月01日 | iPod・iTunes・iPhone
 え~、突然ですが、iPod買っちゃいました。うん、もちろん中古(爆)。
 私は基本的に家でしか音楽を聴かないので、iTunesさえあれば別にiPodは要らないんですね。でも、初代 iPod の発売時から知っている身としてはやはりそれなりに iPod への憧れって奴はあったわけです。そんなわけで以前から「1000円~2000円くらいで買えるならiPod欲しいな」と思って(苦笑)、たまにYahoo!オークションを覗いたりしてたわけです、大体年に1~2度程度(笑)。基本的に、狙うはもちろん iPod shuffle の初代(爆)。その他安そうなのを見つけてはチェック…でも結局そこそこ値が上がったり、「冷静に考えたら別に要らないんだよな…」ということで、これまで手にする機会が無かったわけです。

 …んが! 今回遂に落札してしまいました。しかもなんと!!!




第二世代 iPod!(10G)
第四世代 iPod!(20G)
第二世代 iPod nano!(4G)


 三つまとめて 2300円!(+送料350円) 更に電源アダプタ+ケーブル一本付き!

 もちろんジャンク品です(爆)。正確にはジャンク扱いの品ですね。そう、覚えている方は覚えているでしょうが!私はかつても、ジャンク扱いの動作品を見事に見抜いた男っ!
 第二世代のは、Firewire 400 - 800 ケーブルを買って来ないと動作確認すら出来ないので実用として使えなくてもまぁいいとして(出品者もドックコネクタがないモデルなために動作確認が出来なかった模様)、本命は第四世代と nano 。第二世代は綺麗にして骨董扱いにでも、と(この容姿、大好きだったのですよ)。

 で、四世代と nano 。どちらもとりあえず電源は入る、と。後は画面が付いたり消えたりするとか、林檎マークだけは出る、とか。この手のものは、中身のメカとしては壊れていない(ソフトウェア的に対処可能、あるいはバッテリーやHDD交換だけで直りそう)と判断。1000円台で落とせればいいなぁと思ったんですが、ライバルがしつこくて(失礼)、結果2650円になりました。しかし!当時定価での合計は 11万6990円!(ドヤァ) …時代の流れって切ないですなぁ。

 無事に落札の後は届くのを楽しみに待つばかり。傷だらけの iPod をいかに磨くか検討してみたり、ケースを物色してみたり、録音が可能になる周辺機器の存在を知るなど、いやぁ夢が膨らむなぁこれは、とうつつを抜かしていたのでしたが…(第二回に続く)