麗しの青林檎 -Marine & Silk-

AN OLD & A NEW MAC A NEW LEGEND ~だって俺、MACだもん~

Appleが本当にIntelチップを採用したら…

2005年06月05日 | Mac & Windows
 あちこちで取りざたされている「AppleがIntelチップ入れちゃうかも」疑惑。こんだけ騒ぎになってくるとやはり私も今のうちに何か一言書いておくべきではないかと重い腰を上げてみることにしますです(いや、どちらかと言えばアンタは尻軽だろうという突っ込みが聞こえてきそうですが…)。

 えー、まだ本当かどうか確定していないニュースなのですが、とりあえず「本当にIntel採用しちゃう」という前提で以下進めて行きます。

 Windowsユーザー(というかPC/AT互換機ユーザー)には嬉しく、現Macユーザーには穏やかならぬ、と言った印象のこのニュース、個人的な感情としましても、以前「CPUは間に合ってます」なんてカッコいい捨て台詞を吐いたジョブズに対して不信感や失望感を抱きたくなります。だがしかしです。今後Intelチップを採用することでMacがOSXとWindows(もしくはLinux等)をデュアルブートできるマシンになるのであれば、まず「Virtual PCが要らなく」なります。Virtual PCは今やマイクロソフトの製品ですからこの売り上げが激減するのはマイクロソフトにとってはプチダメージとなるでしょう。もちろん軽いジャブにすらなりそーにない、ホントにプチ程度なことではありますが、今まで「ほんのちょっと動作確認やWebでの表示確認をしたい」というだけのためにWindowsOSを使用する必要があった人には朗報でしょう。また、Intelチップが採用されたMacでOSXが動くようになるということは、PC/AT互換機でもMacOSXが動くようになる、PC/AT互換機用のOSXが開発される、という可能性があるわけです。

 「いや、そんなことは分かってるよ。だから騒いでるんじゃん」と突っ込まれそうですが、これはジョブズ(Apple)にしてみれば最後の切り札とでも言うべきものであって、OSXがTigerまで進化したところでいよいよ「完全に機は熟した」と見たのではないかと思います。つまり、「OS9(までのMacOS)という過去の資産を捨て、UNIXベースのOSXを作り上げ熟成させる」「iPod+iTunesというユニークで魅力的なグッズ+ソフトでWindowsユーザーの目をAppleに向けさせる」「Mac mini でWindowsユーザーをある程度スイッチさせ、スイッチしない人にも一層の興味をもたせる」という数々の布石をばらまいておいて、この攻勢です。OSの進化はもうかなり行き着くところまで現段階では行っていると(凡人の私の頭では)思いますし、ここで更にMacのシェアを高めWin帝国の牙城を崩すならやはりIntelチップ採用というのは相当の起爆剤になるのではないでしょうか。三国志で言えば、黄蓋(字が違うかも)が百叩きの刑になったりホウトウ(漢字忘れた)が連環の計を囁いているといった「赤壁前夜」の時期を過ぎ、いよいよ周瑜(どうしてこれだけ変換できるんだことえり!)が開戦の雄叫びを上げる、と言ったところでしょうか。

 もう「あのださい“Intel入ってる”シールが可愛いMacに貼られるのは…」という小さなことを言っている場合じゃないんです(いや、気持ちは私も痛いほどよくわかりますが、そんなもん剥がせばよろしい。だから剥がしやすいシールにしてね)。また、「CPUは間に合ってる」と言った手前一番悔しいのはジョブズでしょうが、しかしこれは「IBMがいつまでたってもPower PCのクロックアップや省力化に成功しない」ことに業を煮やした、なんて短絡的なことでは無いはずです。

 「MacがMacたる由縁(所以)」をどんどん切り捨てて行くようで従来のユーザーが悲しみ離れて行くのは分かりますが、しかし、ジョブズは常に「世界を変える」ことを考えている人で(はないかと思いま)す。シェアにして3%程度のMac、そのシェアをアップさせるべくあらゆる手はもう尽くした、というか、Win帝国に痛手を負わせるにはもう従来の方法論ではどうしてもダメなことに気づいて腹をくくったのかもしれません(OSXはWindowsとの親和性がかなり練られているOSですが、これはやはり「巨大なシェアのWinのことを考えねば、独自路線で気を吐いているだけでは、この世界ではもはや立ち行かない」という考えからでしょう)。「Macintosh」というコンピュータとその独自性を愛して止まない、しかしシェアはたった3%、という従来のユーザーを切り捨て(ある意味裏切り)、90%以上の新規ユーザーを取り込む、そしてMacOSのシェアとWindowsのシェアをひっくり返す、これはコアなMac信者であればあるほど悲しいことなのかもしれませんが、もし本当にWinとMacのシェアが逆転などということになったら私なんかにはもう笑いが止まりません。爽快なことこの上ない。「やはりジョブズは信長だ、たった三千の兵で今川軍を破りやがった」と扇子で膝を叩いて思わずほくそえんじゃいますよ。

 まぁIntelチップを本当に採用したからと言ってそんなトントン拍子に事が運ぶはずも無いわけなんですが、第一段階として「Macの中に(Virtual PC無しで)WindowsOSが入れられる」ようになれば、より一層Windowsユーザーからのスイッチが見込めるのではないかと思うのですよね。これだとWindowsのシェア自体も減る事は無いわけですが、両方のOSを使い比べる人が増え、直接MacOSXを使う機会が増えてくれば、じわじわとWindowsよりMacOSXの方を使う頻度が多くなってそのうち「本当に必要な時」しかWinを使わなくなってくるんじゃないかと(この辺はどちらのOSが優れているかという水掛け論に発展してしまいますし、個人差もあるので一概には言えませんが)。

 そして第二段階、「PC/AT互換機用MacOSX」です。こうなってくると、第一段階に比べ更に訴求力は高まる事でしょう。OSを買って来て自分のPCにインストールするだけですから「Macをちょっと試したい」人には実に有り難い。ただ、仮にAppleがIntelチップを採用するにしても第一段階のままで止めておく、つまり「Macの中にWinをインストールすることは出来るが、PC/AT互換機では(基本的に、と言うかそれほど簡単には)OSXを動かせないようにする」という可能性は高いかもしれません。もちろん「Macのハードが売れなくなる」からなんですが、本当に売れなくなるんでしょうか? これってよく言われることなんですが私にはちょっと疑問なんですよね。Macはその独特かつ先進性のあるデザインで人を惹き付けていた面が非常に強いわけで、最近でもMac mini のバッタもんみたいなPC機を見て皆さん「うわダサっ」とか言っちゃってるわけですよ(笑)。また単にデザインだけの問題に限らず、「PC/AT互換機でOSXを動かす」より「Apple純正のハードでOSXを動かす」方がおそらく明らかにハードとOSの親和性が高いでしょうから、初めはOSだけ試しに買って家のPCや自作機に入れていたような人も、次に買い替える時など、段々とAppleのハードの方に移って行くんじゃないでしょうか。ちょっと楽観的すぎますかねぇ。

 ホントに私が書いているようなことが仮に起こったとして、そんでMac(OSX)のシェアが全体の7割とか8割とかになっちゃった時に、またまたAppleが「IntelチップからPower PCに乗り換え」なんてことをしたら楽しいんですけどねー(爆)。でもそれまでIBMやPower PCが生き残れるかどうか…(涙)。


<追記>
 「紅巳堂」のmyinya様より長文コメント(及び疑似TB)を頂戴致しました。トップページを開いてこの記事を読んでいる場合コメント欄までは表示されませんので注意! ぜひご覧下さいませ。

<6/8 AM2 追記>
 Mac一台でMacOSXとWindowsがデュアルブート可能に、という予想はどうやら的中した模様。「PC/AT互換機用MacOSX」ははっきり否定されてしまいましたがこれも将来的にアリではないかと思いますので、当たった時に「どうだー」と言えるように今のうちに書いておいておきます(笑)。

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7 コメント

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パーソナルコンピューターは魔法の箱ではなく (myinya)
2005-06-05 14:05:57
今回の騒動。一Macユーザーとしては、マジなんだかなぁ~なんだけど、パソコンという全体的な視野から見てみると、偉大な改革になるかもしれないと思う。



MSだAppleだと企業間のシェア争いとは別の部分で、ジョブスもげいつくんも何が実現したい事かといえば、日常的な道具としてのPCの普及。それが当たり前としてある世界の実現なんだと思う。

そう、PCの専門知識なんてなくても、OSのことなんて何も知らなくても、作りたいものが作れて、欲しい情報が手に入って、なんか細かい部分を気にしなくてもクリエートに専念する事ができる、そんな道具にPCができたらいいなぁと思っているんじゃないかと感じる。



それを実現させるため方法は、まったく違っているけどね。げいつくんは根っこが1つになれば実現すると思ってる。ジョブスは根っこを人の想いに近づけることで実現しようとしている・・・のかなぁ?

(時々やたらと派手好きだがねぇw)



何度もいろんなところで話しているけど、PCは魔法の箱なんかじゃない。窓機なりMacなりを買ってきただけでは、例えばすごくかっこいいプレゼン資料が作れる訳ではなく、いきなりプロ並のCGが描けるようになるのでもない。

人がなんもしなくても勝手に建築図面ができるわけではない。

画面のどこに何を置くか、何がどういう動きをすればいいのか、逐一人間がPCに命令してやらないとそれはできないことで、それはてきとーにすればいいというものではなくて、PC以外のいろんな知識を人が学び自分のものにしているからそのちょうどいい位置を人はPCに命令できる。



今はまだ、その人が学んできた知識の上にPCの知識を学ばないとしたいことを実現させる事ができない世界だ。MacならMacの特性を、窓なら窓のできることとできない事を知らないといけない。そして、できたものを第三者に見せるにしても、OSの違いを考慮して互換性に気を配って(特にMacなw)本来のクリエート以外の部分にまで頭を働かせる必要がある。



純粋なクリエーターとしては、それは結構苦痛だったりするんだよね。

願う世界は、Macや窓やUNIXやと考えなくてもいい世界。

個人のこだわりとしてはブランドを選べるが、それが生み出す創作物にブランドが関与しない世界。



その昔、絵を描き始めた頃。クロッキーにUNIの2Bを使うのがいいって思い込んでいた事があった。なぜってすごく絵の上手い人がそれを使っていたから。

でも、UNIの2Bにしただけで絵は上手くなる事は無くて、すごく絵の上手い人は、私の筆箱から適当に取り出して描いた絵もやっぱり上手かった。

そういうことなんだよ。



あー表現がずいぶん抽象的になっちゃったけど、そうなるのがいいと思うんだよな。
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すっげー長くなっちゃいました(苦笑) (SeireiK)
2005-06-05 21:24:50
 myinya(固い文書モード)様、疑似トラックバック(苦笑)ありがとうございます。以下余りにも長くなったので「myinya様への私信」というタイトルで新規投稿しようかとも思ったのですがやはりコメント欄に書く事にしました(笑)。



 ジョブズもゲイ○(何故か伏せ字)も「コンピュータを日常の道具に」という思想を持っているに違いない、というのは私も全く同感です。そして、myinyaさんが願う世界、「クリエーターがクリエイティブな作業に注力できたり、素人でも(互換性など考えず)本当に簡単にコンピュータを扱えるような世界」「個人のコダワリでブランドを選ぶ世界」になった時、じゃあそういった作業に「最も向いているブランドはどれか」ってことになると、Macが一番っていうことになってくる(なっていく)んじゃないかなと私なんかは思うわけです(まぁ今でもMacは初心者向けなんて言われていますが、今はまだOSの表面的基本的な使い勝手はどちらも大差ないと感じます)。また「ウィルスや不正アクセスのことなど気にせずしかも最も簡単に扱えるコンピュータのブランドは」というとやはりWinその他よりMacということになってくるのではないか、と思うんですよね。だからこそ私は、言わば「万人の幸せのために(笑)」MacのシェアがWinを上回ればいいなと願うわけで、それが実現するためならどんなチップが乗っていようが変なシールついてようが全く構いません(いや、やっぱ少しは嫌だけど)。



補足1:もちろん「医者や弁護士や警察のいらない世界」を望むのと同じで、例えば「アンチウィルスソフトメーカー、セキュリティソフトメーカーが採算取れない世界」というのは、Macの世界では今そんな感じですが、Macのシェアが上がってくれば今後は厳しくなるはずで、「全くセキュリティに気を使わなくてもいいコンピュータ」なんてものはインターネットを使う以上やはり実現不可能でしょう。しかし、たとえMacのシェアが上がりクラッカーの標的にされることが多くなったりしたとしても、今のWindowsより明らかに「セキュリティに気を使う度合い」とか「OSそのものの不具合」は、少ないのではないかと考えます)



補足2:家庭用コンピュータを初めて買うという人に対し必ずと言っていいほどアドバイスされる「MacとWinの違い及びメリットとデメリット」ですが、Macのデメリットでよく挙げられるのは「互換性がイマイチ」「対応している周辺機器が少ない・高い」「ソフトが高い」「周りに友達がいないので有事の際困る」「少数派ゆえWeb上でのサービスで使えないものが多い」「少数派ゆえMac(やSafari)での見た目を考慮していないWebサイトが多く、レイアウトが崩れて見える」といったものです。あとは「メモリの使用量が多い」なんてのもありますが、結局ほぼ全て



 「シェアさえ多ければ解消されうる問題」



なんですMacの場合。シェアが多くなれば当然「クラッカーの標的になりやすい」というWindowsでのデメリットも生じてくるでしょうが、補足1で述べたようにWindowsほどのデメリットにはならないはず。だからこそMacのシェアが増えてくれれば「万人が幸せ」になれるんじゃないかと思うわけで、Intelチップ採用でシェアが伸びるということであるならば私は大歓迎です(以上補足終わり)。



 長いので一度切ります(笑)。

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ここからは余談です (SeireiK)
2005-06-05 21:25:23
 「げいつくんは根っこが1つになれば実現すると思ってる」についてですが、先日友達と長電話をした際、友達から「Windowsはやっぱり凄い、素晴らしいと思う」という発言が飛び出しました。疑問に思った私(笑)が突っ込んで聞いてみたところそれは「Windowsは素晴らしいOSだ」という話ではなくて、「マイクロソフトのやり方は素晴らしい」という話なのでした。昔はNECの98やらMSXやらシャープのX68000やらが混在している世の中で、それらを(たとえやり方はどうであったにせよ)全て一掃して、世の中のPCに入っているOSを一つ(一社のもの)に統合してしまった、統合してくれたことはユーザーとして非常にありがたく、PC全体の普及と活性化に繋がったのだと。彼の考え方はまさしく「根っこが一つになること」をメリットと考え賞賛しているものでしょう。



 この他にも色々と「IEが誤った記述のHTMLを独自の解釈で読み込んでしまう」ことや「iPodをはじめ、全てのデータ記憶媒体に著作権保護料を設ける」ことについて話したのですが彼の意見は両方ともに「賛成・肯定」でした。「やはり世の中には色々な考え方の人がいるのだなぁ」ということをしみじみと実感し、議論で完全に言い負かすに至らなかった我が弁舌力と知識のなさを痛感した数時間だったのでした(ちゃんちゃん)。



 「UNIの2Bを使うのがいいと思う(でもそんなことは実は関係ない)」というお話ですが、なんだか最近は凄く良くわかります実感として(笑)。私は「弘法は筆を選ばず」ということわざが昔から嫌いでして、「弘法は筆を選ばなくてもそこそこの字は書けるが筆を選べば更に上手い字を書く」と常々思っていました。例えばギターの場合、初心者は高いギターだろうが安いギターだろうが下手は下手だし、上手い人は安物でもある程度凄いプレイが出来、良い音を奏でられるわけですが、初心者でも高価なギターを初めから使えば変な癖がつかず上達しやすいし、上手い人がいいギターを使えば更に素晴らしい演奏をすることが可能です。「良い筆を使うに越した事はない」のだと。



 ここまではmyinyaさんへの反論というか、「やはりUNIの2Bを使った方が上手く描ける人にとってはいい」「初心者も上手い人を真似てUNIの2Bを使う方がいいかもしんまい」という話なんですが、ことパソのお話となるとちょっと違ってくるんじゃないかと最近感じ始めています。ちょっと前までは「フォトショ(えれめんつ)さえあればあんなことやこんなことが…」と思っていましたが、「フォトショップを買ったとしても今の私には多分宝の持ち腐れ」「とにかくまず基本的なペイントソフトのイロハを身につけねば何もできない」と言う事にようやく気づいてきました(爆)。絵で言えば鉛筆の持ち方も知らず、ギターで言えばどう構えたらいいかすら知らないというのがペイントソフトを前にした私の状態。ある程度「絵を描く」とか「パソでお絵描きする」ということの基礎知識がある人はフォトショだろうがGIMPだろうがExpressionだろうが関係なく大体の感覚で使い方がわかってしまうもので、結局何を使っても「何をどうやったらいいか、何をどう描いたらいいかさっぱり分からない」という私からすればフォトショは魔法のソフトにあらず、やはり「そういうもの」なんだなと(笑)。



(書いているうちにどんどん筆(タイプ)が滑りだんだんと訳が分からなくなってきました(爆)。多分にmyiynaさんのコメントの趣旨と論点がずれまくった話が展開されちゃってる自覚はあるのですが一つお許しあれ)

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プロのプロたる由縁 (myinya)
2005-06-05 22:58:55
うんうん、言ってる事の意味はわかるし、論点ずれてるとも思わないよ。

「弘法筆を選ばず」のことわざは誰の立場から言ってるかと言えば、素人の立場で言ってることなんだよね。

プロはその身につけた技術の視点から根拠のあるこだわりを持ってちゃんと道具を選んでいる。

ただ、その辺に転がってるありあわせのでも、素人目にはいつもと変わらない仕上がりになる。それがプロってやつなんだ。



で、初心者ほどいい道具を使えってのは、あたしも賛成。お絵描きにしろ、PCにしろ、初心者だから安物の素材のいい加減なものでいいなんてことをやってると、いつまでたっても上達しないし、何が選ぶべきいいものなのかという違いがわからないままになる。



鉛筆の話で言えば、そこそこ技術が身に付いてきたとき、わかるんだよ。UNIは線ののびがいいとか、シャープさが際立っているとか。まったくの初心者だった頃にはわからない、言葉では伝わらない感覚を悟った時、それが初心者からの脱却であり、表現者としての始まりだ。



自分の中にあるイメージを外に出して第三者に見せるということに方法は何通りもあっていいと思う。どんな道具でそれを表現するかは表現者の好みでいいと思う。でも、それを見た第三者に「これは○○という方法、○○という道具で作られた」という視点で見て欲しくない。ってのがクリエーターとしてのあたしの考え。

そこは大事な部分ではない、表現されているものが大事なんだよね。



余談)最近GIMPもたまに使うけど、本当にフォトショとだいたい同じことできるねぇ。ものによったらGIMPの方がやりやすいものまであったりする。これでオープンソフトだってんだから、イイネ。

絵を描くってことに関しては、ソフトの機能の勉強でなく、アナログでの表現手法の定石(陰影の付け方、色の性質、組み合わせによるイメージ)をまず学ぶ事だよ。
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割って入るのはちと気が引けますが・・・ (みっちい)
2005-06-06 00:57:56
コメントというよりほとんど記事状態ですね(笑)

ちょっと、お邪魔して・・・・・。



自分の会社は印刷会社なので、会社にはWinもMacもあります。

ご多分に漏れず、業界的にMac優位な状態なんですが。でも、会社全体を見て台数を数えて見ると、Win20台、Mac14台。もちろん、営業室では1台を除いて全てWin機だし、サーバーもWin。



こうなっている最大の理由は、なにか?

それは何といっても価格。ほぼこれが理由の全てでしょう。



WinとMacは、GUIの草分けですが、初心者(誰でも最初は初心者)が買う時に、やはりかなりのウェイトを占めるのは価格なんだと思います。

いろいろ言われていますが、極論すれば、自分はWinのシェアが広がり、ほぼ独占状態を築けたのは単純に安かったからだと考えます。

Macが信念を捨て、DellかCompaq(現HP)にOSを供給していれば、おそらくこんな状態にはなってなかったと思います。



でも、そんなMac。マカ的にはイヤじゃないですか?近日中にMacにアップグレード(笑)する自分としては、そんなのはイヤです。

それは、デザイン性の問題だけではないんです。なんてゆうか、やはり、「特別」が欲しいんだと思います。



自分としては、逆説的ですが、「みんなに自分と同じようにMacにスイッチしてみて欲しい。」という気持ちもありながら、やはりシェアはそこそこ(倒産しない程度に(笑))であって欲しいですね。

ご存知だと思いますが、ベンツもロレックスも、それぞれの業界でほぼ不動の地位を築いていますが、実はシェアはたいしたことないんですよね。



自分は、Macもこうあってほしいです(^^)

「いつかはMac」みたいな。



「じゃあ、安くMac mini買うお前は何だ?」って?

ええ、きっちりベンツAクラスですよ(TーT)

あんまり、そこをつっこまないで下さいね(^^;)
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はじめまして (みぃにゃ)
2005-06-06 02:54:21
どもども、みっちいさん、お初です。あたしもMac miniユーザーっすよ。日本発売日に買っちゃった人柱志願者でしw



コメント欄というより掲示板化しちゃってますがwいいよね~>Seileiくん



会社で使うとなるとやっぱり価格優先になっちゃうのかなぁ。それってなんかやっぱり悲しい現実ですね。



根っからのMacユーザーのあたしとしては、初めてパソ買おうと決心した時、Macのどの機種にしようかでは悩んだけど、窓とMacとどっちにしようかでは全然悩まなかった人w



パソコンを使って何がやりたいかしっかり決まっていたせいもあるのだろうと思うけど、値段が安くても窓機はなんか事務機のイメージが強くて、趣味でお絵描きするのに使いたいと思わなかったです。

(あー、このあたりも言葉で説明できない感覚なのかも(^^;;)



そういう意味でMacはあたしにとっての「特別」ですね。うんMacOSってやつがね。Apple社が特別だとは思わないんだがw



ただのステイタスシンボルにはなり得ないし、なって欲しくない。人それぞれ、自分だけの特別がみつかればいいと思う。みんなが持っているからではなく、みんなが持っていないからでもなく、安いからいいのではなく、高いからいいというのでもなく・・・。

うちの子達は、表現するための道具であり、あたしの良き相棒としてとっても可愛いんです。
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またしてもなが~ (SeireiK)
2005-06-06 06:23:50
 へいへいへい、掲示板化は一向に構いませんですよ(笑)。というかこうなることを見越してあえてコメント欄に長文載せる事にしたんですから(爆)。それにもともとあんまりBlogっぽくないしこのブログ(自爆)。



 みっちぃさん曰くの「価格」という観点はすっかり抜けてましたね、貧乏な私としたことが(苦笑)。「Winは安かったから売れた」というのはWinが売れた理由の一部であってそれが全てだとは言い切れないと思うんですが、真実の一つではあると思います。しかし、特に昔のMacは高かったらしいんですが、近年になって、例えばおにぎり五色iMacはそれほど値段がWinと変わらずしかもかなりのヒットを飛ばしましたよね。にもかかわらずシェア的にはさほど伸びなかった。これはやっぱり、それまでに既にMSがWin95の普及に成功してしまった後だったから、とかいう事も含め、値段以外の何かがあるはずなんです。



 で、ですね。「Macはなんとなく特別、だから欲しくなる」という気持ちも凄く分かります。私の場合長いものにまかれたくないタチなのでもしもMacのシェアが世界的に9割だったりしたら絶対Mac以外のPCに惹かれていたのではないかと思います^^;。Macをベンツやフェラーリと言った高級車ブランドに比する考えも凄く分かるんですよ。ちょっと高級な感じとかデザインが先進的だったりとか、「誰もが持ってるわけじゃない」的な部分がかっこよかったりとか、それがたまにMacユーザーの「選民思想」に繋がっちゃったりするんですが、そういう「特別性」がMacの一つの(そして大いなる)魅力であることは間違いないと思います。myinyaさん(もといみぃにゃさん)は「Macがただのステイタスシンボルになって欲しくない」という意見ですが、「Macはステイタスシンボル」という考えは私にはかなり共感できるものだったりします。



 そこへ来てこの騒動です。既に「Intelチップを採用したらMacのシェアはぐーんと上がっちゃう」という前提で話してますが(苦笑)、これはMacがフェラーリから大衆車のレベルまで下りて来てしまうことを意味してい(ると思い)ます。値段も下がるでしょうし、値段が下がれば更にシェアも伸び、シェアが上がる事で「誰もが持っている」ものになってしまい、Mac独特の「特別感」や「Macを手にする喜び」は薄まるでしょう。それは町中にフェラーリが溢れていたらフェラーリに魅力を感じなくなってくるのと同じです。私が「MacがMacたる由縁がどんどん損なわれて行き、旧来のユーザーは嘆き悲しんでいる」と言ったのはまさにそこなんですね。しかしそれでも、「Macはちょっと特別な感じで素敵」なんて言う意見やユーザーを一刀両断して、AppleはIntelチップを採用し普及車への道を突き進まねばならない。その理由は、これまで述べて来たことをmyinyaさん風に言うならば、



「ジョブズは免許など無くても動かせる車を世界中に普及させるつもり」



だからです。フェラーリのように(フェラーリも安い製品作ってるのかもしれませんが私は知らないんで違ってたらすみません)高級指向の製品ばかりを作る会社なんてものはジョブズの頭にはおそらく無く、ジョブズは「Macは特別だから買う」なんて言う人のことなんぞ全くおかまい無しに、もっと大きな世界を見ているんだと思います。でなければOS9を捨てるなんて事がばっさり出来るはずはありません。



 ここからは私の個人的な考えですが(というか今までもそうか…)、私はWindowsってやっぱりダメなOSだなぁと感じています。OSの表面的な使い勝手はいいのですが、いかんせん「バグが多すぎる、バグへのパッチ当てやセキュリティ対策への手間と金がかかりすぎる」という印象が強いです。実際使用していてもの凄い大ダメージをくらったという経験は無かったものの、ネット上で見受けられる不具合報告は半端ではありませんし、OSそのものでは無いものの、IEやOE等に関して言えばこちらは実際に色々と不具合を経験したおかげで(笑)、個々のMS製品に対する不信感は私に深く根付いてしまいました。



 もし、Windowsがそれなりに優れたOSである(と私が考える)ならば、私は多分Macのシェアにここまでコダワリません。MacとWinがほとんど違いの無いOSだった場合、どちらか好きな方を選べと言われたら単純に「シェアが少なくてかっこよくて特別な感じ」という理由でMacを取るでしょうし、「特別」なのが心地いいから「Macのシェアはずっと低いままがいいなぁ」なんて思うでしょう。しかし、Windowsは現在(私の考えでは)バグが多くひどいOSで、皆不満たらたらでぶぅぶぅ言いながら使っています。にもかかわらず、WindowsユーザーはMacになかなかスイッチしません。miniという安いMacが出た現在、スイッチしにくい理由は値段ではなく、やはり「圧倒的多数ゆえWindowsでないと困る事が多い」からです。「バグが多くてセキュリティは穴だらけでどーしよーもないパソコン(くどいですが私見です)」を、みんなが「もううんざりだ」と言いながらそれでも使う事を止めない、止められない。そんなパソコンのシェアが世界の9割で、そんなOSを作っている会社のCEOは一秒間に5千円も儲けている、なんてどう考えてもイビツな世界です。漫画や小説じゃなく現実だなんていまだにちょっと信じられません。



 だから、少なくとも「ごく普通の」パソコンを、みんながあまりぶぅぶぅ言わずに使う世の中、「粗悪な製品は売れない・普及しない」という極めて真っ当な世の中を見てみたい、このイビツな世界を早く正常に戻したい、という思いがあって、私はMacのシェアを伸ばしたくて仕方ないんです(このブログでも折に触れ言っていますがそれは別にMacじゃなくてもいいです。Winよりバグが少なく使いやすいOSであるならばなんでも。むしろWinの牙城をMac以外のOSが崩してくれるなら、前述しましたがMacのシェアなんて低い方が嬉しいくらいです)。私はWindowsが嫌いというよりは、単にみんなが「Windowsは嫌だなぁ」と言っていながらそれでもやっぱりWinを使っている、そんな声を聞いたり姿を見させられることこそがもの凄くイヤなんです。

 

 また、同様に私はOS9までのクラシックMacOSというものも高く評価していません。こちらはWindows以上に使用歴が少なく(というかほとんどゼロ)聞きかじりの知識になってしまいますが、爆弾やらカーネルパニックやらが多く、ソフトをたくさん入れるとすぐコンフリクトを引き起こすだの、とにかく不安定、しかも原因不明の不調に陥りやすい、というOS(らしい)です。これを「んもーMacちゃんってば、かわゆい♪ ホントに生きてるみたいだわ、うふ」なんて大目にみちゃうユーザーがいるから更に始末が悪い(私も絶対そういう部類の人間なんですがね)。



 でも、印刷業界ではまだまだOS9が主流でOSXへの移行が立ち行かない状況であるとのこと(これはみっちぃさんならお詳しいでしょうね)。いまだにOSは8なんていう印刷所もあるんだとか。このように「大人の事情」で簡単にOSやPCを変えられない社会があり、理由があるのは承知しています。しかし、OSXはPantherの成功により「個人ユーザー」レベルにはかなり浸透したのではないかと(個人的な感覚ですが)思います。「OS9じゃなきゃ困る(仕事が立ち行かない)」という人たち以外の、「パーソナル」コンピュータとして一般家庭でMacを使用する人たちが、今クラシックOSを使う意味はもうほとんど無いのではないでしょうか(実際にOS9大好き派の方々がこうした議論をBBSで行い「やっぱり使う意味はほとんど無いんじゃないか」という結論に達しつつあったのを拝見もしましたし)。



 MacOSXの個人ユーザーへの普及と同じく、「会社でどうしてもWindowsが要りよう」だとか、そういう人以外への、家庭用コンピュータ市場におけるMacの割合はもっと伸びていいはずです。そして家庭内へMacが普及していけばそのうち企業内へも普及していけるような「芽」が出てきます。更に、Macが順当に普及していけばそのうち「Windowsでなければならない理由」というものがどんどん減ってきます。そうなったら、もう帝国は崩れます。「Windows」というブランドイメージはかなり悪いと私は思いますし、「多数」であり「安い」という他に人を惹き付けるブランド力はWindowsにはほとんど無い気がします。



 AppleがIntelチップを採用することで、結果としてWinユーザーのMacへのスイッチを促進し、Macのシェアを伸ばし、Windowsの牙城を崩し、パソコンに対する人々の不満が少しでも解消されるということになるのであれば、私はAppleのやり方を支持できます(Macの特別性が失われるのは個人的には残念ですが、Macの特別性を犠牲にしてでもMac以外にWinのシェアを下げられるものが他に無いのであれば致し方ありません)。まだIntelチップが採用されると100%決まったわけではありませんが、6/7(日本時間)にジョブズがIntelチップ採用を発表し、それに伴いMacのシェアがどかんと増加することを期待したいと思います。



#絶対突っ込まれると思うので先に書きますが、MacOSXだって手放しに褒められるOSでないことは承知しています。特に発売当初のPantherでは「Firewire接続の外付けHDDがクラッシュする」というバグがあったとかいう話で(うろ覚えなので違ってたらご指摘下さい)、はっきり言ってお粗末なこと極まりないです。しかし、それでもやはり全体的に見てMacOSXはクラシックOSやWindowsより使いやすく不具合が少なく安定していて優れたOSだと感じますし、優れたOSであるならばちゃんと世間に広まって欲しいと願うわけなのです。
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