Tigerの次の「Mac OS X」のバージョン、10.5。そのコードネームがLeopardであることはすでに発表されているのであるが、その読み方はレパードとレオパルドと日本語的にどっちが適しているんだろうという疑問もさることながら、実は以前から気になっていたことがあった。それは「パッケージ版Leopard」についてである。
LeopardはIntel製チップが搭載されたMacの発売と同時に発表されるということが現在濃厚である。で、たしかminiやiBookがIntelMacの第一陣だとかいう話だった。当然それらに搭載されているのは「Intel用OSX Leopard」なわけでそれは問題無い。そして「Intel用Leopard」というのはパッケージ販売は無い。これまでに市販され現在流通しているMacは基本的に全てPower PCが搭載されたMacなのであるからして、「Intel用 Leopard」が販売されてもそれをインストールするためのMacが存在しない以上販売する意味が全く無い。PC/AT互換機にならインストール出来るかもしれないが、「MacOSXをMac以外のコンピュータ上で動かす事は認めない」とAppleは(現状では)公言しているのだから、ますますそんなものを販売する道理が無い。また「Intel用 Leopard」をインストール出来るIntelMacにはそもそも最初からLeopardがプリインストールされているのだから「IntelMacにインストールするためのLeopard」というのは単体で販売される意味が全くないわけである。
だから当然「現在TigerをはじめとするOSX各バージョンを使用しているMacユーザー」がOSをバージョンアップ出来るように「PowerPC用 Leopard」というものが単体パッケージ販売されるのであろうと私はごく自然に考えていた。10.2Jaguarや10.3Pantherを使用していたユーザーが10.4Tigerの単体パッケージを購入して上書きインストール等でバージョンアップするのと同様、LeopardはPowerPC Mac版が単体販売されるに違いないと。
しかしよくよく考えてみれば、Appleとしては今後全面的にIntelMacにユーザーを乗り換えさせたいわけで、もしかするとPowerPC MacにインストールできるOSXはTigerで打ち止め、LeopardはIntel用のみしか作られないし販売もされない、という可能性もある。「いつまでもOS9使ってないでOSXにしなさい」「いつまでもPanther使ってないでTiger買いなさい」というのと同様「Leopardを使いたければ新しいMacを買いなさい。古いMacじゃあTigerまでしか使えないよ」というわけである。
この「Leopardは単体販売されるのか否か」という素朴な疑問に対し何かを言明している人を私は何故か全く見かけない。果たして「販売されるに決まっている」と思われているから誰も何も言わないのか、「販売されない(LeopardはIntel用のみしか存在しない)に決まっている」と思われているから誰も何も言わないのか、それとも私が見逃しているだけで既にAppleから何らかのアナウンスがされているのか? Leopard(というかIntelMac?)にはRosetta(ロゼッタ)というツール(?)のようなモノが用意されていて、PowerPC用に作られたアプリケーションも一応「Leopardが搭載されたIntelMac」上で動作が可能になっているらしい。しかしこのRosettaが「新規にIntelMacを買っては見たけど対応ソフトがまだ何も発売されてないやんけー」という人がこれまで購入したソフト(あるいはその時点で市販されているPowerPC用ソフト)をインストールして使うために用意されているものなのか、それとも現行Macに「PowerPC用 Lepard」を購入してインストールした人がこれまで使用していたソフトをそのまま使えるようにとのことで用意されたものなのか、果たしてどちらなのか(あるいは両方なのか)判断がつきかねるのである。
ってなことを疑問に抱きつつそんなことはいつの間にか忘れていたのだったが、「Apple Brothers」さんのアップルの未来は?? Mac OS X 10.5 Leopard の次は?という記事を読んで思い出した次第。もしかするとPowerPC用の最終型OSは「OSX(Leopard)」、IntelMac用のOSは「OS XI(イレブン)」として新たにLeopardとは別に作られるのだろうか? 「IntelMacへの完全以降は07年が目安」ということらしいので、やはり私が当初漠然と考えていたように移行期の間はPowerPC版(単体販売される)とIntelMac用(プリインストール版のみ)のLeopardを併存させ、08年頃に(PowerPCでは作動しない)OS XIの発表ということになるのだろうか(これが最も可能性が高そう)。しかしまぁ何にしても、歴代OSXって結局どいつもこいつも短命なのね…。
<AppleさんにP.S>
OS XIはPC/AT互換機用のバージョンも販売して今度こそマイクロソフトとガチンコ勝負してもらいたいと思います。
LeopardはIntel製チップが搭載されたMacの発売と同時に発表されるということが現在濃厚である。で、たしかminiやiBookがIntelMacの第一陣だとかいう話だった。当然それらに搭載されているのは「Intel用OSX Leopard」なわけでそれは問題無い。そして「Intel用Leopard」というのはパッケージ販売は無い。これまでに市販され現在流通しているMacは基本的に全てPower PCが搭載されたMacなのであるからして、「Intel用 Leopard」が販売されてもそれをインストールするためのMacが存在しない以上販売する意味が全く無い。PC/AT互換機にならインストール出来るかもしれないが、「MacOSXをMac以外のコンピュータ上で動かす事は認めない」とAppleは(現状では)公言しているのだから、ますますそんなものを販売する道理が無い。また「Intel用 Leopard」をインストール出来るIntelMacにはそもそも最初からLeopardがプリインストールされているのだから「IntelMacにインストールするためのLeopard」というのは単体で販売される意味が全くないわけである。
だから当然「現在TigerをはじめとするOSX各バージョンを使用しているMacユーザー」がOSをバージョンアップ出来るように「PowerPC用 Leopard」というものが単体パッケージ販売されるのであろうと私はごく自然に考えていた。10.2Jaguarや10.3Pantherを使用していたユーザーが10.4Tigerの単体パッケージを購入して上書きインストール等でバージョンアップするのと同様、LeopardはPowerPC Mac版が単体販売されるに違いないと。
しかしよくよく考えてみれば、Appleとしては今後全面的にIntelMacにユーザーを乗り換えさせたいわけで、もしかするとPowerPC MacにインストールできるOSXはTigerで打ち止め、LeopardはIntel用のみしか作られないし販売もされない、という可能性もある。「いつまでもOS9使ってないでOSXにしなさい」「いつまでもPanther使ってないでTiger買いなさい」というのと同様「Leopardを使いたければ新しいMacを買いなさい。古いMacじゃあTigerまでしか使えないよ」というわけである。
この「Leopardは単体販売されるのか否か」という素朴な疑問に対し何かを言明している人を私は何故か全く見かけない。果たして「販売されるに決まっている」と思われているから誰も何も言わないのか、「販売されない(LeopardはIntel用のみしか存在しない)に決まっている」と思われているから誰も何も言わないのか、それとも私が見逃しているだけで既にAppleから何らかのアナウンスがされているのか? Leopard(というかIntelMac?)にはRosetta(ロゼッタ)というツール(?)のようなモノが用意されていて、PowerPC用に作られたアプリケーションも一応「Leopardが搭載されたIntelMac」上で動作が可能になっているらしい。しかしこのRosettaが「新規にIntelMacを買っては見たけど対応ソフトがまだ何も発売されてないやんけー」という人がこれまで購入したソフト(あるいはその時点で市販されているPowerPC用ソフト)をインストールして使うために用意されているものなのか、それとも現行Macに「PowerPC用 Lepard」を購入してインストールした人がこれまで使用していたソフトをそのまま使えるようにとのことで用意されたものなのか、果たしてどちらなのか(あるいは両方なのか)判断がつきかねるのである。
ってなことを疑問に抱きつつそんなことはいつの間にか忘れていたのだったが、「Apple Brothers」さんのアップルの未来は?? Mac OS X 10.5 Leopard の次は?という記事を読んで思い出した次第。もしかするとPowerPC用の最終型OSは「OSX(Leopard)」、IntelMac用のOSは「OS XI(イレブン)」として新たにLeopardとは別に作られるのだろうか? 「IntelMacへの完全以降は07年が目安」ということらしいので、やはり私が当初漠然と考えていたように移行期の間はPowerPC版(単体販売される)とIntelMac用(プリインストール版のみ)のLeopardを併存させ、08年頃に(PowerPCでは作動しない)OS XIの発表ということになるのだろうか(これが最も可能性が高そう)。しかしまぁ何にしても、歴代OSXって結局どいつもこいつも短命なのね…。
<AppleさんにP.S>
OS XIはPC/AT互換機用のバージョンも販売して今度こそマイクロソフトとガチンコ勝負してもらいたいと思います。
だいぶ混乱されていらっしゃるようですが、「ユニバーサルバイナリ」について、いちど調べてみてはどうでしょう? おそらく疑問のほとんどは解決すると思われます。
「ユニバーサルバイナリ」に関しては恥ずかしながら「PowerPC用に作られたアプリケーションをIntelMac上でも作動させることができるようにするためのもの(コード)」という程度の認識しかなく、また「ユニバーサルバイナリ化されていない(もしくは不可能な)アプリケーションを無理矢理エミュレーション的に動かすのがRosetta」という感じで捉えていたのですが、もしかするとLeopardはOSそのものが丸ごとユニバーサルバイナリ化されているとでもいうか、そもそもPPCMacにもIntelMacにもOS単体がどちらにも対応している(「LeopardはPowerPCもサポートする」とはそういう意味)だと考えればよいのでしょうか。Intel移行の発表の際に明かされた「OSXの開発当初から全てのバージョンがIntel上で動作できるようにしてあった」という話を今までずっと「Intelマシン専用のJaguarやPantherが(PPC用とは全く別個に)存在していた」と解釈していたので、LeopardもPPC用とIntel用は別々のものが存在するのだろうと当然のように考えていたわけなのです。
何にせよ、LeopardのPPCサポートをAppleが明言していると教えて頂いたおかげで随分すっきりしました。まだ混乱していたり話が専門的すぎてよく理解できていない部分があるのでもう少し頑張って調べようと思います。わざわざコメント頂きまして本当にどうもありがとうございました。
この明言が無ければ極端なPowerMacの買い控えが起きるのは確実ですから、当然でしょう。
上のUnknown氏、ちょっとキツい意見ですね(^^;)
こういう書き込みで、「匿名カキコ逃げ」ってのはどうかともお思いますが・・・。
まあ、おっしゃることは分かります。
かなりのOSマニアか、プログラムビルダー以外のフツーのマカが、ユニバーサルバイナリについて深い知識がないのは珍しいことではないと思いますけどね。
一応、ユニバーサルバイナリについて噛み砕いて分かりやすい記事を貼っておきます。
http://allabout.co.jp/computer/macos/closeup/CU20050609A/
OSXは開発当初からユニバーサルバイナリを念頭に置いていたとのことでしたよね。JobsはPPC陣営のやる気のない対応を感じて、Intelへの移行のタイミングを計っていたとも言われています。
かなり用意周到に準備されていることなので、現行PPCユーザーにとっても不利益は少ない(可能性が高い)と思いますよ(^^)
いや、実はMac mini購入する前にちょうどIntel搭載が発表されたので、「現行モデル買っちゃっていいの?」てことで、かなり勉強しましたですよ(^~^;)ゞ
「こんなBlog」と一言で定義されても困ってしまうのですが、この場合はまさに「知らなくて(当人は調べたつもりでもまだよくわからずに)混乱していた人」が、その疑問をBlogにて表したのだとご理解頂ければ幸いです。
もちろん「よく調べもせずに適当なことを言いふらしているサイトやBlog」に対して義憤を抱かれるお気持ちはよく分かりますし、私とて「個人的なBlogなのだし何をどう書いたっていいじゃないか」という乱暴な考えでやっているわけではありません。それでも「もしかしたらこれは単に自分の無知からくる意見であって、識者の人からすれば凄く頓珍漢でイタいことを書いているのかもしれないなぁ」と感じつつ記事をアップする時があり、またそのような記事には識者の方にコメント欄にてご指導(あるいは突っ込み)頂ければと思っております。今後も間違いや思い込みに対するご指摘がございましたらよろしくお願い致します。
>みっちーさん
どうもありがとうございます。
教えて頂いた記事ですが、やはりユニバーサルバイナリは「両方のMacでソフトウェアが動作する」ことを可能にするもので、Xcode2.1でコンパイル(?)することでソフトウェアのユニバーサルバイナリ化が出来る、とのことですよね。でもじゃあ結局ユニバーサルバイナリって何?ということはその後のNeXTSTEP/OPENSTEPの話からだけでは私には分からないのです…。また「Intel プロセッサで動作するMacOSXが開発されていた」と書かれているので(アランさんへのレスで書いたように)更に混乱しているのです。ここに「OSもまたソフトウェアなのだからOS自体のユニバーサルバイナリ化もまた可能」「(以前から開発されていたという)Intelプロセッサで動作するMacOSX=既存のMacOSXをユニバーサルバイナリ化したもの」という記述があったなら疑問は氷解するのですが、この考え方で果たしてあっているのかどうなのか…(おっしゃるとおりプログラムビルダーの人にはすぐ理解できることなのかもしれませんが、私のように混乱している人は他にいないのかなぁ?)。
分かりやすいかどうか自信がありませんが、かるく説明を(^^;)
ご存知のとおり、極端に言えば、PPC上で動くOSXとIntel上で動くOSXは、本来「似て非なるもの」な訳です。
プロセッサが違うということは、返してくる演算結果が違うからです。
誤解を恐れずに例を挙げます。
abcと入力したら、PPCはそれを1111と演算し、Intelは0101と演算するとします。
PPC上のOSは、1111と返ってきたら「画面にabcと表示」。Intel上のOSは、0101と返ってきたら「画面にabcと表示」するように設計されている。
ここで、PPCにもIntelにも対応した、いわゆる「ユニバーサルバイナリ」を載せているOSなら、マシンがPPC搭載機なら1111を受けたら「画面にabcと表示」し、0101と返ってきたら別の処理。逆に、Intel搭載機なら1111を受けた時は別の処理をし、0101なら「画面にabcと表示」という処理をするんですね。
アプリ(いわゆるソフト)はOSの上に乗っかって走るものなので、OS自体がマトモに動きさえすればあとは、OSと自分とのやりとりなのでCPUの演算結果には(あくまで、基本的には)ほとんど影響を受けません。(このへんは、かなり乱暴な説明です^^;)
「OSXがユニバーサルバイナリを意識して作られていたいた」という意味は、「Intelの場合にはこういう風に処理してください」という分岐処理をするプログラム部分だけを取り除いてビルドされていたという意味です。
つまり、そこだけ書き足せば(これまた、基本的には)Intelでも走るようになっていたんですね(^^)
最後に、「バイナリ」とは人間が読めるプログラム言語を、コンピュータが読める状態に翻訳したプログラムのことです。
分かりましたでしょうか?
てゆか、オレ、ちょっとかっこいい?(笑)
どーして自分はこんなに物わかりが悪いのだろうと考えてみると、やはり「バイナリ」という単語そのものの意味するところだとか、コンピュータが動作する仕組みそのものについての理解が余りにも無さ過ぎるからなのではないかと思い当たって来たところだったんですが、更にバイナリに関する説明までして頂いて本当にありがとうございました。このBlogのプログラミング日記もこのところずっと止まったままですし、やはりもっと勉強しないとダメですね。
>ちょっとかっこいい?(笑)
いや、ちょっとどころかめちゃめちゃかっこいいです^^。
再開おめでとうございます!
こちらこそまたよろしくお願いします^^。