「我々は燃えている」
タハリール広場をあとにしながら歩いていて、壁の落書きを見つけました。
このように時間をかけてメッセージ的なものを書くことは以前にはできなかったことで、新しい世代の起こりを感じます。
広場から5分ほど歩いたところでデモの大きな声が聞こえてきました。
国連の関連施設の前で100人ほどの人が集まっていました。
このような「小さなデモ」はタハリール広場から離れた銀行や保険会社の前などでも見ました。
給料の値上げやムバラク時代の閣僚の辞任などを求める人が多いようでした。
自分たちの意見や主張をはっきりと言いたいという一般の人たちが増えているのかもしれません。
特に危険な感じもなくこの小さなデモ隊を撮影しているとその一番後方に兵隊の姿を見つけ、その装備に少しどきっとしました。
この日、夜になっても人は減ることもなく、あちこちで国旗を振り、声を合わせている人々やそれを取り巻くたくさんの見物人でタハリール広場は埋めつくされていました。
実は金曜日の集団礼拝を翌日に控えたこの日(3月3日)、エジプト軍最高評議会はシャフィク首相の辞任を受け入れ、新政権樹立に向けシャラフ元運輸相を首相に任命したのでした。
明日はどうなるのだろうと少々不安な気持ちで広場を出ました。
広場の大声が響く、すぐ向かいのモガンマア(総合庁舎)の前では、高校生ぐらいの男の子たちが音楽に合わせ、ブレークダンスをしていました。
僕も今日、初めてタハリール広場に行きました。
おかえりなさい。お疲れさまでした。
まだ小さな衝突があるようですが、早くエジプトが落ち着くといいですね。