旧市街の中は電気製品から衣料品までなんでもありますが、いつも私は食べ物に目がいってしまいます。
ダマスカス門を入ってすぐに目につくのが移動屋台の果物屋です。
きれいな色のマンゴーが積まれています。
私がオススメなのが手前の小さなゴルフボールのような黄色い生デーツです。
これはこの季節だけのもので、硬い果実をかじるとほのかな苦みと、さとうきびのような強い甘みがあります。
歩き疲れたときにかじると元気が出る気がします。
食べきれないほどたくさん買っても10シェケル(300円)です。
ここでもエジプトと同じように店舗を持たずに路上で野菜や果物を売る女性たちの姿が見られます。
長い旧市街の城壁の中の通路の涼しい日陰のあちこちに数人のグループを作って座っています。
彼女たちもアラビア語を話すので、「この葡萄はここで採れたもの?」など簡単な短い会話を楽しみながら買い物をしたりします。
種類は多くありませんが、その季節のものを持ってきていて、新鮮なのでいつも楽しみに覗いて歩きます。
エルサレムの旧市街で毎回、写真に撮らずにいられないのがグミを売っているスイーツショップです。
種類も多く色とりどりで、いつも子供のころに戻ったような気分にさせてくれます。
日本でいうと漬物屋にあたるでしょうか、ピクルスを売っている店も多く見かけます。
ここでもピクルスは日々の食卓に欠かせない食材です。
その食欲をそそる香りに思わずふりかえると、ピカピカに光ったオリーブのピクルスが色も種類も豊富に並んでいました。
グリーンオリーブやブラックオリーブ、大きさや固さ、辛さなど好みに応じて何種類か買っていく人が多いようです。
まるでヨーロッパのような、旧市街とは全く雰囲気の違う新市街の「マハネイェフダ市場」です。
旧市街から歩いて20分ぐらいで行くことができます。
距離は近いのですが、ここはユダヤ人街なので歩いている人が旧市街とは違います。
エルサレム最大の有名な食品市場なので、もちろん観光客も多いですし、アラブ人も少ないながらも訪れます。
それでも同じ場所にあってこんなに違うのかと思わずにはいられません。
マハネイェフダではきれいに陳列されている食品は旧市街に比べると割高です。
それでもこだわりを持っておいしそうに並べられたオリーブのピクルスはここも旧市街も同じでした。
それを見ていると、アラブ人もユダヤ人も食べているものはそれほど違わないのにと、少し複雑な気持ちになりました。
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