SEIKO’s photo gallery from ALEXANDRIA 

エジプトの第二の都市、アレクサンドリアで暮らしながら中東の写真を撮っています。

スークアタバの夏 2 ~ ちょっとひといき

2011-07-17 05:22:52 | 写真






庶民的なエジプトらしさといったものが、まだだくさん残っているスークアタバ(アタバ市場)。

下の写真のような壺をどこでも見ることができます。
「オッラ」とよばれる素焼きの壺です。
気化熱によって冷やされたつめたい水が入っていて、だれでも飲むことができます。
写真を撮っていると炎天下で汗をかいているのを見かねてか、飲むよう勧められることがあります。
今も変わらずホスピタリティーにあふれた、あたたかいエジプト人の心が生きています。







一歩アタバを出ると、おしゃれな女性たちは缶ジュースを飲みながら颯爽と歩いて行きます。
これも「今」のエジプトの姿です。





ジュースといえば、日本のような自動販売機のないエジプトでは、肩に重いジュースの瓶を担いで売り歩く男性の姿もよく見かけます。




携帯した水でコップをさっと流し、冷たいジュースを注いでくれます。





そしてエジプト人が何より好きなのは「シャイ(紅茶)」です。

暑い夏でも、仕事が一息ついたときに熱いシャイを出前してもらい、何度も飲みます。
そこには、あたたかい人の笑顔の輪が広がります。




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アイスクリームを食べながら

2011-07-12 11:53:40 | 写真




スークアタバ(アタバ市場)は庶民的な場所ですが、大都会カイロの中心部にあるので、少し歩くと映画館や商店が立ち並ぶちょっとおしゃれな大通りに出ます。

よくエジプト人は甘いものが好きだと言われますが、この時期は街を歩いていると特にアイスクリームを食べながら歩く人に出会います。

カフェなどで座って食べる人もいますが、ほとんどは立ったまま、または街を歩きながら食べています。
この気軽に食べられているアイスクリームの値段は安く、街中のスタンドではだいたい2スクープで3ポンド(40円)です。
日本でも定番のバニラやチョコに加えて、メロン、イチゴ、レモンなどがあり、中でもマンゴーは生のものを使っている店もあり、人気があります。

家族や友人とのおしゃべりもアイスクリームを食べながらで、見ていても本当に楽しそうです。





ここでは歩きながらアイスクリームを食べるのは子供だけではありません。
恰幅のいい男性も、おいしそうに食べています。





デートの時に幸せそうに食べるのは日本も同じですね。

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スークアタバの夏 1 ~ 暑いので・・・

2011-07-10 11:12:56 | 写真






太陽が肌にジリジリと照りつけます。
エジプトの気温も7月に入り、街中でも連日37~38度を記録しています。


カイロの中心部にあるスークアタバ(アタバ市場)の活気はそんななかでも衰えることはありません。
たくさんのエジプト人が少しでも安くていい買い物をしようと集まってきます。
ここはエジプト人のパワーの集まる場所で、私の大好きな場所です。




あまりの日差しの強さに、むずがる子供をひとやすみさせるお母さんがいました。
ここにはゆっくり休めるところがないので、ぎっしり軒を連ねる店の商品の片隅です。






買い物帰りでしょうか、アタバの通りを歩く女性は、大きな体とは不釣り合いな子供用の雨傘をさしています。






エジプトは気温が高く、日差しはとてもきついのですが湿度が低いので、日陰はたいへん涼しく感じます。
アタバに向かう大通りの街路樹の下は、こうやって休憩している人の姿をよく見かけます。







スークアタバの炎天下の路上の魚屋の男の子の横には、ちゃっかり日陰でおやつを待つ猫の姿も見られます。

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7月のタハリール広場 ~2

2011-07-04 14:15:34 | 写真



「タハリール広場のテントが燃えている」


昨日(7月3日)夕方、ホテルでツイッターの画面を見ていて、私は驚きました。
この日の昼間、このタハリール広場を通って、昼ご飯を買いに行ったばかりだったからです。

タハリール広場の中心部にデモの人たちはテントを張っていました。
この2日ほどテントの数は増えてきていましたが、不穏は気配は全くなく交通量の多い、普段通りの雑然とした広場でした。
それが一転して、テントのデモの人たちと火をつけた人たちとの間で投石まで起こる騒ぎとなりました。

エジプトで「バルタギー」と呼ばれる一種のやくざのような人々がテントに火をつけたと言う人もいます。
元ムバラク派だった人々が、騒乱を起こすためにやらせているという人もいます。
警察の捜査が十分されているわけではないので、本当のところは分かりません。

今日(7月4日)、タハリール広場に行ってきました。

昨日までテントのあった広場の中央にはロープが張られ、テントは一つ残るだけでほとんどすべて撤去されていました。

ところがやっぱり粘り強いエジプト人です。
今度はタハリール広場の端の「モガンマア」とよばれる合同庁舎の前に場所を移してたくさんのテントを張っていました。
下の写真中央の立派な建物です。

「モガンマア」は役人の怠慢が表れる象徴的な場所として、エジプトのコメディ映画「テロリズムとケバブ」(※ケバブはエジプトの串に刺した焼き肉)の舞台としても有名なところです。




この新しいテントの周りにもたくさんの見物人がどんどん集まってきています。

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7月のタハリール広場 

2011-07-01 15:04:43 | 写真




アレクサンドリアを離れ、首都カイロにやってきました。


いったんは完全に平静に戻ったカイロの中心部、タハリール広場でしたが、6月28日の夜、軍とデモの人たちの間でまた衝突が起きました。
ゴム弾や催涙弾が使われ、1000人以上のけが人が出てしまいました。


今日は7月1日、衝突後の初めての金曜日です。

金曜の集団礼拝の呼びかけ(アザーン)のあと、タハリール広場に行ってみました。
数千人の人々が広場に集まり、エジプト国旗を振り、拡声器の声にあわせて叫んでいます。
これだけたくさんの群衆を見るのはひさしぶりです。

広場の中心部には、いったんは撤去されたはずの「テント」も再び増え始めており、なかなかうまく進まないこの国の政治システムに対しての人々のいらだちのようなものを感じます。

それでも、今のところ日中は人々が暴徒化するような危険な感じはなく、どちらかというと「お祭り」気分で集まっている人も多いようです。
日本人には季節外れのような気もする焼きトウモロコシや、派手な飾り付けのジューススタンドが
どこからともなく集まってきて、飲み食いしながらのんびり見物している人たちもいます。


コメント (3)
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