SEIKO’s photo gallery from ALEXANDRIA 

エジプトの第二の都市、アレクサンドリアで暮らしながら中東の写真を撮っています。

ベイルートマラソン(2)

2016-11-19 19:22:44 | 写真
 


 どんどん通り過ぎていく選手たちを追うため近道をして海岸通りへ。
一般のボランティアの他に、兵士が銃を構えて警備に立っています。


   


 学生などの団体カテゴリーもあります。
ベイルートアメリカン大学やベイルート市内にあるパレスチナ難民キャンプからも子供たちが団体で参加しています。

   

 
   



 障碍者カテゴリーもあり、海沿いの道路を勢いよく駆け抜けていきます。


   



 The Daily Star にベイルート在住者のこんなコメントが寄せられていました。
「ベイルートマラソンは私たちをひとつにしてくれます。このマラソンはレバノンではそういった力をもつのです。政治的でもなく、すべての人がその価値、使命、メッセージを認めています」

   


   

 
 
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ベイルートマラソン2016(1)

2016-11-18 17:16:42 | 写真


 昨年に続き、今年もベイルートマラソンにやってきました。

 ベイルートマラソンは2003年から始まった国際的な大会です。
最初の大会は49カ国から6000人ほどの参加でしたが、今年は99カ国から43000人が参加しました。

 レバノンは私の住むエジプト(9割がイスラム教)と違い、キリスト教徒とイスラム教徒の人口がほぼ同じです。
そのイスラム教徒の中にもシーア派とスンニ派がいて、70〜80年代にかけて宗教・宗派が争う内戦が続いていました。
また地理的にはシリアの隣国で、いまもシリアから逃げてきた難民がたいへん多く、街中では母子があちこちで物乞いをしています。


 11月13日、朝起きると窓の外が何やら騒がしい。
今日は朝6時半からカテゴリー別に出発するとのことで、撮影のため早く出る準備はしていたのですが、私の滞在するハムラ通りでは生バンドにあわせて大音量の歌の応援で早くもヒートアップ中。 

 ハムラ通りはイスラム地区の繁華街です。
スターバックスコーヒーの前をフルマラソンカテゴリーの参加選手がどんどん通り過ぎていきます。

  
   




 こちらは同じく世界でチェーン展開しているコスタコーヒー。
レバノンの主要産業は金融や観光で、お金持ちも多く、のんびりコーヒーを飲みながらの応援です。


   




 参加者は子供から70歳オーバーまで幅広く、気温が20度を超えて湿度も高めでしたが元気に駆け抜けていきます。
 

   




 イスラム教徒のなかには髪を隠し、肌もなるべく出さないようにしたウエアを着用した参加者も多く見られました。


   




 去年までゴミ収集の賃金不払いによるストで、街中にゴミがあふれていましたが、今年はそれもあまり見られなくなりました。
もちろんこのマラソン大会でもゴミはきちんと処理されています。


   




 通り過ぎる選手たちを先回りするため、近道をして海岸通りの方へ向かいます。


   



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アレクサンドリアのイード

2016-07-07 18:26:56 | 写真

 

 2016年のラマダンが終わりました。

 カイロに次ぐエジプトの第二の都市、私の住むアレクサンドリアもラマダン明けのお祭り(イード・ル・フィトゥル)です。
 日本でいうと昔の正月三が日のような雰囲気でしょうか。

 
   


 いま平均年齢が24歳ほどのエジプトです。
 
 若者の姿があちこちでみられます。
 この日は仲間同士で釣りをしたり、中学生ぐらいの子供たちがちょっと大人っぽくおしゃれして海岸通にくりだしています。


   


 この時期はラマダンの終了とともに首都カイロ(アレクサンドリアまで車で3時間)や中東のあちこちから避暑に訪れる家族連れも多くなります。

   


 イードを楽しむ若いカップルも堤防の上を通り過ぎて行きました。

   


 


   
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レバノンマラソン 2

2015-11-18 17:56:55 | 写真


    レバノンはもともとは「中東のパリ」とよばれた美しい国ですが、1975年から1990年まで
    内戦状態でした。
    復興も進んではいるのですが、現在も政治の混乱が続き、ゴミの収集業者のストで街中にゴミがあふれる
    など問題は残っています。
    それでも真新しいビルの立ち並ぶ新市街を走るランナーを見ているとかつて「中東のパリ」とよばれた
    この国の底力を感じずにはいられません。           
    
    



    レバノンは西側は地中海、北東にシリア、南にイスラエルと隣接しています。
    地理的に考えただけでもどれだけ複雑な国かが分かります。
    参加者の中にはパレスチナの旗を背中に背負って走っている人も見かけました。

    



    髪を覆い、なるべく肌を隠すスタイルでイスラム教徒の女性も参加していました。
    この女性はリレーマラソンの参加者です。

    



    いろんな人たちがあまり枠にとらわれずそれぞれ自由に参加しています。   

    




    政治的にも宗教的にも複雑なこの国がじつはうまく暮らしていくヒントを持っているのかもと思えてきます。

    
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レバノンマラソン 1

2015-11-17 18:10:10 | 写真
 
 
 レバノンの自爆テロがあったのが11月12日。

 そのとき私は滞在先のレバノンのベイルートのホテルで呆然とテレビニュースを見ていました。

 事件があったのはベイルート南のボルジュ・バラジネというシーア派地区です。
 2回の爆発で死者40人以上、負傷者200人以上。
 この無差別テロで、多くの市民が犠牲になりました。

 さらにその翌13日にはフランスのパリで連続襲撃事件が起こり、129人もの方が亡くなりました。


 私はレバノンの自爆テロのわずか4日前にレバノンマラソンの写真を撮りにベイルート市内を歩き回っていました。
 晴天の下、のんびりとお祭り気分で楽しむたくさんの人々の姿を撮りながら私自身も楽しみました。

 レバノンの事件はとてもショックでしたが、さらにショックなのがパリの事件が起こった後はレバノンのことは
 ほとんど話題にされなくなったことです。
 どちらも今シリアで起こっていることが関係しているとみられるのですが、欧米や日本などではフランス人のことは
 なんとなくイメージできてもレバノン人は「中東の人」というぐらいであまりイメージできず共感できないのかもしれません。

 レバノンマラソンは盛大で楽しいイベントだったので、犠牲になった方たちのことを考えるとどうしようかと考えましたが
 この人口430万の小さな国でほぼ同数のイスラム教徒とキリスト教徒が暮らしているというレバノンのことを少しでも
 見て知っていただけたらと思いブログにしました。


 
    

 今年のレバノンマラソンは世界85カ国からの参加も含めて4万人近いランナーが参加しました。
 日本のマラソン大会をイメージして出かけましたが、行ってみると「沿道で旗を持って応援する人」はいません。 
 海岸通りではのんびり散歩を楽しむ人、ブレイクダンスをする人たちまで。
 それぞれがときどきマラソンランナーを横目で見ながら、休日を楽しんでいます。



    

 フルマラソンだけでなく、女性、10キロ、5キロ、2キロ、障害者、親子、子供と様々なカテゴリーがありましたが、
 犬を連れての散歩?いえ参加者も。

   
    

 この男性はアスファルトの車道のコースを裸足で走ってきました。
 なぜ裸足なのか、これで何キロ走ることができるのかいろいろ疑問がつきません。


    

 これは10キロのカテゴリーの中間点。
 中東の国なのでイスラム教徒のイメージがあるかもしれませんが、レバノンはキリスト教徒も多いので、
 髪を隠さず、肌の露出の多い女性もよく見かけます。
 


    

 これも中間点。親子マラソンの参加者でしょうか。
 キックボードに乗っていたって静止したりする係員はいません。


    
    

 この女性は買い物に行くのではありません。
 ゼッケンをつけているので参加者とわかるのですが、それにしても長いドレスのガラベイヤはマラソンにはどうかなと思ったら
 足元はちゃんとスニーカーでした。


     

 


 
 
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