アレクサンドリアで釣る その２

今日もアレクサンドリアの地中海には、釣り船が見えます。
ラマダンが明け、今まで少なかった船も日を追うごとに増えているような気がします。

地中海に面したアレクサンドリアは立派な漁港もあり、魚を獲ることで生計を立てている人も多くいます。
この日も漁を終えた船が港に向かっていました。
この写真の船は日本では大きいほうの漁船とは決していえないと思いますが、ここでは立派なほうです。




比べると分かると思いますが、多くの漁師は公園に浮かぶレジャーボートかと思うような小さな船で漁に出ています。



2人から3人がひと組になり、海に網を投げ入れて魚を獲る漁のようです。
貧しい暮らしの人が多く、どの船にも救命胴衣を着けている人は見かけません。



浮き輪と見間違えるようなチューブにつかまって投げ網漁をしている漁師までいて驚きましたが、そのたくましい力強さに感心するとともにしばらく見入ってしまいました。

おしゃれは足元から？

エジプト人女性のヘジャブ（宗教的理由で髪を隠すためにつけるスカーフ）に対する「こだわり」は、以前にこのブログで触れました。

今回は足元です。
どの写真も今、エジプトで見られる街中を歩いている若い女性です。

以前はロングスカート派が圧倒的に多かったのですが、最近はジーンズをはく女性もかなり増えています。
ひとくちにジーンズといっても、チュニック（緩やかな短めのワンピース状のもの）と組み合わせたりしながら、うまくコーディネートされています。
この組み合わせは、足や腰の線をはっきりさせすぎない効用もあるので好まれています。

足元はスニーカーをあわせることが多いようです。



ジーンズだけでなく、ボリュームのあるおしゃれなパンツにサンダルを合わせる女性も見られます。




この女性は、ちょっと見るとミニスカートに見えるのですが、黒の厚いタイツで
しっかりと肌が見えないようにカバーしています。
そして、まだ日中は暑いのですが、最近エジプトでも流行のブーツをもう履いています。

エジプト北部海岸へ その２

アレクサンドリアから車を1時間ほど走らせたところから始まる「エジプト北部海岸」にやってきました。

海岸線と平行に東西に伸びる道路を車で走りました。
海のほうには延々と別荘が並び、海にたどり着こうとしますが、どこまで行っても海に近づくことができません。
一区画ごとに「ゲート」が設けられていて、守衛が「ここはプライベート地域だから入れない」と入れてくれないのです。
別荘には、政府や軍などの幹部が利用するものと、分譲のものがあるようです。

このような地域ができ始めたのはここ10年ほどのことで、それまでは誰でもが遊ぶことのできる海だったと思うのですが・・・。




やっとのことで一人10ポンド（150円）のチケットを買えば入れるところを見つけ、海を見ることができました。

アレクサンドリアも綺麗な海ですが、とても比較にならないぐらい透明度の高い海と、ごみの落ちていない白い砂浜がずっと続いています。
まさに「地中海」のイメージそのものです。

人もまばらで、別荘地に遊びに来ているエジプト人家族が何組か見られるだけでした。




いつもはどこに行っても人口密度の高いエジプトなので、ここがエジプトであることを忘れてしまいそうです。
海岸は必要以上に手が加えられることもなく、簡単なシャワーがあるだけでした。




別荘の中には庭付きのものや、中にはプールがあるものもあります。
ここはエジプトでも特別に豊かな生活をしていないと手の届かない世界でもあります。
そういう人々は、エジプトの人口の数％でしょう。
　
整然と立ち並ぶ別荘とたくさんの自家用車を眺めながら複雑な気持ちで海岸をあとにしました。

エジプト北部海岸へ その１

ラマダン明けの祭りの間にどうしても見ておきたいところがありました。
以前にグーグル・アースの衛星写真で見た、「エジプト北部海岸」とよばれる場所です。
グーグルの画像で見るその海岸には整然と立ち並ぶ別荘地が海に沿ってどこまでも続いていました。

車でアレクサンドリアを出て、海岸に沿って走る道を西に向かいました。
目的地は車で１時間ほど走ったところですが、そこにいたるアレクサンドリアの西側の地区はどちらかというと貧しい人々が多く暮らしています。
そこで軽トラックの荷台を引っ張るバイクに追い越されました。
荷台には１０人以上の子供たちが乗っています。



ラマダン明けの休みなので、親戚の子供たちを集めて移動遊園地にでも遊びに行くのでしょうか。
カメラを構えた私を見て、元気に手を振ってくれました。
見ているこちらははしゃいでいるうちに落ちはしないかと気が気ではありませんでした。