エルサレム旧市街の通路は奥に行けば行くほどどんどん狭くなっていきます。
店先に張り出した商品でさらに狭くなった幅2メートルもない古い石畳がずっと続きます。
ここでは売っていないものはないと思えるほどさまざまな生活用品が売られています。
観光客も多いですが、地元の人たちも買い物にやってきます。
通りを行くと「スーク アッターリーン」と書かれたタイルの看板がありました。
近くのお店の人に聞くと、ここは昔からの古い通りで、「香料通り」というそうです。
通りを進んでいくと、2メートルほどの間口と同じほどの奥行きの狭い店の前にたくさんの人が集まっています。
少し近づくだけで強い香辛料の香りとともに、鼻がムズムズしてきます。
中にはおじさんが一人だけ、店内はたくさんの香辛料で埋め尽くされていて、左右に2、3歩しか歩くスペースがなさそうです。
集まった客があちこちから「自分だけの香辛料」の注文を出します。
おじさんは客と会話しながらその注文に応じて、壁の棚や手元の木箱に入った香辛料を手際よく小さいスコップですくってビニール袋に入れていきます。
次に袋を膨らませるといきおい良く振って「自分だけの香辛料」ができあがります。
その瞬間、ふわっと香辛料の香りがあたりに立ち込めました。
このあたりには他にも香辛料の店が多く、香辛料とともに香水や化粧品も売られています。
時間がゆっくり動いてきたような不思議な感じのする通りです。
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