音色も演奏も、素晴らしい録音で聴かせる
ヨー・ヨー・マとジョン・ウィリアムズの組み合わせ
映画音楽の作曲家としてご存知のジョン・ウィリアムズ(1932-)は今年90歳、あと何年映画音楽を作曲できるのか気になるところ。最近、続けさまに自作の曲をクラシック・オーケストラやヴァイオリニストと録音しているが、今回もウィリアムズの指揮により、チェリストのヨー・ヨー・マと録音したCDが発売された。ヨー・ヨー・マのために作曲され1994年に初演された《チェロ協奏曲》は、昨年改訂された楽譜を用いての録音。現代音楽的な旋律はちょっと馴染めない人もいるかもしれないが、すがすがしいクール感と、大太鼓やコントラバスによる低音感が印象に残る。「シンドラーのリスト」からは3つの小品(〈テーマ〉〈1941年冬、クラクフのユダヤ人街〉〈追憶〉)、バーンスタイン生誕100年に作曲された〈ハイウッドの幽霊〉、「リンカーン」より〈誰に対しても、悪意を抱かず〉、「ミュンヘン」より〈平和の祈り〉が収録されている。真空管1本入っている装置で聴いたが、ふくよかな音色は私好みの音質、いい買い物をした感あり。ソニー・レーベル。
ソニー・ミュージック '21/9録音 '22/5発売 5作品(10曲) 68:28 1,802円(輸入盤 国内通販)
ヨー・ヨー・マ(チェロ)
ジェシカ・ジョウ(ハープ)
パブロ・サインス=ビジェガス(ギター)
ジョン・ウィリアムズ(指揮)
ニューヨーク・フィルハーモニック
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