所得変化
所得が変化した場合、予算制約線が上下に動きます。
2財の価格は変化していませんので、予算制約線の傾きは一定です。
異なる所得レベルにおける最適消費点を結んだものを所得消費曲線と呼びます。
※上級材と下級材
上級材: 所得が増えると消費が増えるもの(一般的な商品)
下級材: 所得が増えると消費が減るもの(価格は安いが品質は良くない商品)
価格変化
価格が変化した場合、予算制約線の傾きが変化します。
2財のうち一方の価格だけが変化した場合を想定しますが、この場合次の2つの影響が存在します。
・代替効果: 価格比変化により、安くなった財の消費は増加し、高くなった財の消費は減少します(E→E1)
・所得効果: 価格が変化する、すなわち物価水準が変動したことになるので、実質所得は変化します(E1→E')
※価格が変化したのに何で所得が変化するんだ?という疑問は当然ですが、物価水準の変動を通じて実質所得が変化したと考えます。慣れないうちはスッキリしない考え方です。
図で考える場合、次の3点を考えます。
E: 古い価格での最適消費点
E': 新しい価格での最適消費点
E1: 無差別曲線ーAと同じ、予算制約線の傾きーBと同じ(価格が変化したとき同じ効用を維持する点を求めます)
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