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英国のEU離脱

2016-06-14 20:56:47 | 経済統計

英国でEUを離脱するかにつき6/23に国民投票がおこなわれます。

9日後に迫ったうえ、離脱派やや優勢の報道を受けて急速な円高・株安が進んでいます。

なぜ英国は離脱するかについてこのブログに本当に3分でわかる解説があります。

3分でわかるイギリスのEU離脱問題とその影響について

この解説が正確なものであるとすると、移民受入の負担がそれほどたいへんなのかと考えてしまいます。

ギリシア等南欧諸国の問題とイギリスの問題が異なるのは、イギリスはEUには加盟しているが、共通通貨であるユーロは導入していません。

欧州連合EU欧州共同体ECについてはリンクに説明があるとおり、ECはEUの一部で経済も含んでいる。

経済といってもいろいろで有名な経済通貨同盟(ユーロ)以外にも関税同盟・競争政策など多様な分野が含まれています。

イギリスは関税同盟・単一市場などはとりいれ、問題の多い(?)ユーロは導入せず通貨政策はキープしておくというという賢明な(?)選択を

したかに思えますが、移民受入が負担になったのです。


合理化(その2)

2016-06-05 17:13:09 | 経済統計

        

合理化の続きです。手順は頭の中や紙の上で完成させ、情報は電子化して瞬時に送ることができます。

ただし、モノの合理化は重量・体積があるだけに難しいだろうと思われてきましたが、技術の進歩でこちらも格段の飛躍を見せています。

バーコード・二次元シンボル・RFID等のデータキャリアが開発され、様々な情報をモノに付加してリーダーで機械的に読取可能になりました。RFIDやGPSに至ってはモノが動く(というより存在するだけで)機械が勝手に読み取ってくれます。工場倉庫自動化(FA)もこの技術に大きく依存しています。え

取引手順も業界ごとに標準化が進んでいます・・・流通BMS(食品衣類日用品)、

ECALGA(電子機器)、JNX(自動車)、JD-Net・MD-Net(医薬品・医療機器)等等。

機械は電子の速さで瞬時に処理できるので、手間のかかる人間の処理に比べれば生産性はほぼ∞なのです。


合理化

2016-06-02 22:34:35 | 経済統計

経済学・統計学とは直接関係ありませんが、「生産性向上のために」会社でよく参照する本です。

その1: 会社の業務を点検し、定型業務は手順化し、属人性を排除します。(ISO9000)

その2: 手順化がすんだらコンピュータの出番です。データも社内外で規格化して(EDI)手間をかけずにやりとりできるようにします。

効果:  業務の手順化 → データの規格化 → スケールメリット → 取扱量の拡大・取引コストの減少 が狙えます。

 

IT革命とか言われだしたのは2000年ころでしたが、情報通信技術が格段の進歩をとげ、信じられないほど「合理化」「生産性向上」が進みました。

このブログもその一例だと思います。ある程度自由度を放棄し、定型化されたフォームに入力すれば専門家でなくても情報発信できます。

自前でHTMLを書くことは考えられなかった私も含め、たくさんの人が参加しています。しかも費用はゼロです。

とまあ、いいことはある一方で、職場では合理化⇒高度化がすすみ、ついていくのがたいへんという一面もあるのですが。


分散とは(統計学)

2016-05-29 13:44:42 | 経済統計
統計学をまったくのビギナーで始めて最初に出てくるのが平均と分散です。
平均に悩む人はいないので、分散を理解するのがポイントです。

平均 = データの総和 ÷ データ数
分散 = 偏差の二乗和 ÷ データ数 (偏差=それぞれの値-平均)

平均は平均で、分散は「偏差の二乗の」平均なのですが、はじめはその意味するところが
いまいちピンとこないので、統計学習の際の第一の関門です。

ユーロ破綻とドイツ

2016-03-27 16:44:02 | 経済統計


ギリシャ問題に端を発するユーロ危機が叫ばれ始めたのが2011年、この本はその翌年に出版されています。

政治的独立を保ちながら経済的には一国として効率性を追求したユーロ圏の試みは、私見では失敗だったように思えます。
仮に北海道・東北・関東・中部・関西・中国・四国・九州が政治的に独立し、ただし日本円は共通通貨として使用したとします。
現状でもおこなわれているように、関東・中部・関西からその他の地域への有形無形の援助がなければこの経済圏は成り立ちません。
単純化しすぎかもしれませんが、関東⇒ドイツ、北海道⇒ギリシア等と置き換えればユーロ圏にもあてはまります。

同じ国なら財政援助・インフラ整備共通化によって、異国なら為替という適切なハンディキャップによって、経済が成り立ちます。
生産性に格差のある国または地域の間で、為替という調整弁もない、援助もない(というか適正レベルについていつももめている)という状況に政治的多元・経済的一元という「政経分離」ユーロの矛盾が露呈しているように思えます。
経済政策は政治なのか経済なのか、市場機能という自律的調整機能を否定した社会主義がいきづまったような、根本的欠陥をかかえているように思えます。
ユーロも崩壊してしまうのか、歴史的検証はまだこれからです。