さて、金属ネタです。
ということは、また製作/リペアが滞っているという事に他なりません。なので、またヨタ話でも・・・。
今回の金属は、オメガ・スピードマスター・プロフェッショナル。
この時計はNASAの有人宇宙飛行における制式装備品としてつとに有名です。1960年代のマーキュリー計画に始まって、ジェミニ、アポロ、スカイラブ、スペースシャトルに至るまで、「市販状態のまま」で宇宙空間を飛んできました。(厳密には、宇宙服の上から装着するためにブレスレットが長めのベルクロバンドに交換されましたが。)もちろん、アポロ11号で月に降りた時計でもあります。
60年代当時からよほど基本設計が優れていたのか、特別な処理無しでNASAのテストにパスし、そのまま宇宙へ行ってしまったというのがストーリー的にスゴいのですが、現在でもほとんど変わらない姿で販売されているのもスゴい訳です。そんなにスゴい時計がディスカウントストアで普通に売られているというのも、また別の意味でスゴい・・・。(私は並行輸入販売店で購入しました)
これは2001年に購入したシースルーバックのモデルです。そのためムーブメントは「見せる」ための仕様になっており、ロジウム・メッキにコート・ド・ジュネーブやペルラージュといった磨き処理が施されています。ちなみに宇宙に行ったモデルは中身が見えない通常モデルで、ステンレスの裏ブタに軟鉄製インナーで塞がれています。しかし基本は全く同じですから、シースルー外周には「FIRST WATCH WORN ON THE MOON」と刻まれています。そうです、この「月に行った・・・」というのが、この時計の最大のセールスポイントですね。
細かい話をすると、マーキュリーからアポロまでの有人宇宙計画に使われたスピードマスターにはCal.321というムーブメントが搭載されていました。その後、基本設計を変えずに刷新した(?)Cal.861を経て、現在販売されているモデルにはCal.863が搭載されています。シースルーバックのモデルでは番号の先頭に1が追加されてCal.1863となります。右の写真をよーーーく見ると、天輪の下に1863の刻印が・・・。
2001年当時、とにかく私は「手巻きのクロノグラフでシースルーバックの現行品の時計」が欲しかった訳です。すなわちそれはオメガ・スピードマスター・プロフェッショナルしか存在しなかったのでありますが、購入を強力に後押ししたのは「宇宙」という付加価値でした。もうメロメロです。関連書籍だけでもこれだけ揃えたりしました・・・。
とはいえ、欲しい欲しいというだけで高額の買い物ができるほど世の中は甘くありません。購入にあたり、相応に辛い思いはしたつもりです。それでも、クロノグラフのスイス製機械式腕時計としてはリーズナブルな価格帯であるというのがオソロシイ・・・。
ということは、また製作/リペアが滞っているという事に他なりません。なので、またヨタ話でも・・・。
今回の金属は、オメガ・スピードマスター・プロフェッショナル。
この時計はNASAの有人宇宙飛行における制式装備品としてつとに有名です。1960年代のマーキュリー計画に始まって、ジェミニ、アポロ、スカイラブ、スペースシャトルに至るまで、「市販状態のまま」で宇宙空間を飛んできました。(厳密には、宇宙服の上から装着するためにブレスレットが長めのベルクロバンドに交換されましたが。)もちろん、アポロ11号で月に降りた時計でもあります。
60年代当時からよほど基本設計が優れていたのか、特別な処理無しでNASAのテストにパスし、そのまま宇宙へ行ってしまったというのがストーリー的にスゴいのですが、現在でもほとんど変わらない姿で販売されているのもスゴい訳です。そんなにスゴい時計がディスカウントストアで普通に売られているというのも、また別の意味でスゴい・・・。(私は並行輸入販売店で購入しました)
これは2001年に購入したシースルーバックのモデルです。そのためムーブメントは「見せる」ための仕様になっており、ロジウム・メッキにコート・ド・ジュネーブやペルラージュといった磨き処理が施されています。ちなみに宇宙に行ったモデルは中身が見えない通常モデルで、ステンレスの裏ブタに軟鉄製インナーで塞がれています。しかし基本は全く同じですから、シースルー外周には「FIRST WATCH WORN ON THE MOON」と刻まれています。そうです、この「月に行った・・・」というのが、この時計の最大のセールスポイントですね。
細かい話をすると、マーキュリーからアポロまでの有人宇宙計画に使われたスピードマスターにはCal.321というムーブメントが搭載されていました。その後、基本設計を変えずに刷新した(?)Cal.861を経て、現在販売されているモデルにはCal.863が搭載されています。シースルーバックのモデルでは番号の先頭に1が追加されてCal.1863となります。右の写真をよーーーく見ると、天輪の下に1863の刻印が・・・。
2001年当時、とにかく私は「手巻きのクロノグラフでシースルーバックの現行品の時計」が欲しかった訳です。すなわちそれはオメガ・スピードマスター・プロフェッショナルしか存在しなかったのでありますが、購入を強力に後押ししたのは「宇宙」という付加価値でした。もうメロメロです。関連書籍だけでもこれだけ揃えたりしました・・・。
とはいえ、欲しい欲しいというだけで高額の買い物ができるほど世の中は甘くありません。購入にあたり、相応に辛い思いはしたつもりです。それでも、クロノグラフのスイス製機械式腕時計としてはリーズナブルな価格帯であるというのがオソロシイ・・・。