映画@ゴーストワールド/GHOST WORLD

2006年06月30日 18時03分37秒 | 映画 か行
オシャレすることと絵を描くことが大好きなイーニド
金髪で美人、どこにもいそうな普通の子レベッカ
幼なじみの2人は、一緒に暮らす約束をしているほどの大の仲良し
つまらない高校を卒業した2人は、これからの進路も決めないままに、
好きなことをして楽しんでいた

2人は、ある日新聞に載っていた出会い系広告を発見して、
いたずらで呼び出してみることに
現れたのはどうしようもない中年男。。
待ちぼうけをし惨めにひとりミルクシェイクをすする。。
イーニドとレベッカは、店を出て行った男の家まで尾行することに。。
からかい半分ながら、イーニドはそのダサイ中年男シーモアのことが
なぜか気になり、やがて、シーモアの趣味である古いブルースの
レコードをきっかけに二人の奇妙な交流が始まるのだ

コミックの映画化なのだそうだけど、思ったより凄く良かった!!
確かに青春映画だけど、なかなか深い!!
年代関係なく共感できると思う

周りの同年代のノリについていけず、やりたい事も見つからない。。
とにかくいろんな事に文句を言いたくなる、才能はあるのに
結局どうしていいかわからない
そんな子なんだよね、イー二ドは。。
何やってもうまくいかない、友達にもキツイ事を言ってしまって
自己嫌悪に陥り、話を聞いて欲しい時には周りに誰もいなくて。。
イー二ドの寂しさがなんか痛いほど伝わってくる。

こんな風に自分の居場所がない孤独感、
決してこの映画に出てくるような10代の女の子だけじゃないと思う
大人だって、男性だってきっとある
イーニドが、大人のシーモアに入れこんじゃう気持ちも分かる気がする
シーモアもイーニドと同じように、社会にあまり順応出来ない人だし
古い音楽に関してはオタク級で、イーニドは同年代の普通の男の子にはない
自分に近いモノを感じて、彼のところは落ち着く場所だったんだろううね
あと、いつも同じ場所でバスを待つお爺ちゃん、ノーマンにもね

だけど、彼女まだ高校卒業したてのホヤホヤ、いくらでもやり直しもきくし
なんだって出来る年代なのに。。
でもこの頃って分からないんだよね。。
大人になってから、あの頃もっといろんな事やっておけば良かったとか
全く何してたんだろう。。とか思うんだな。。
ただ、大半はレベッカのようにごく普通に過ごしていく訳だよね。。

イーニドは、紹介されたコンピューター関係の仕事に就くとは
もちろん思えなかったけど、でも、そこで働きながらでもいいから、
自分の道を探して行って欲しかったなー。。
だってあのバスに乗って行っちゃったって事は、
もう戻る事はなさそうだから。。
他に一台の車も走っていない、夜明けの道路。。
彼女ひとりしか乗っていないバスを見送るのは辛すぎた。。


スカーレット・ヨハンソンは、ちょっと脇役的でしたねー
でも、ゾーラ・バーチのイーニドが相当個性的だったから
対照的に普通の子という感じが、良かったかも
おまけの映像の中に、少しだけアニメの絵が見られるんだけど
ゾーラ・バーチが絵とそっくりー!!
ファッションも可愛い!彼女真っ赤な服が良く似合ってて!

そう、それからイーニドが描く絵日記が凄く好き♪
シーモアとの出来事を描いたページが可愛くて!あの絵が欲しいなー

そしてそして、なんと言ってもシーモア役スティーヴ・ブシェミ!!
好きなんだなー、この方



いつもクセのある役どころを演じているけど、今回はダサイ中年男役
オタクだけど、物静かな普通の中年男風、
でもやっぱり病んでいたんだねー
最後の最後まで見逃せない!
ラストの映像で彼の本質がわかっちゃった感じ。。

ちょっと痛みも残るけど、面白い!
凄く好きかもー♪


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