映画@綴り字のシーズン/BEE SEASON

2006年06月06日 11時56分48秒 | 映画 た行
少女はたった一字で家族を救う

宗教学者の大学教授ソール・ナウマンは、
家では家事もこなす理想的な夫にして良き父親だった
幼い娘イライザは、父の期待を一身に集める優秀な兄アーロンに
引け目を感じていたが、スペリング・コンテストで才能を
開花させて以来、その立場は逆転する

秘密を抱える母ミリアムは、全国大会へ向け特訓に励む
父と娘の姿を不安な目で見つめていた
しかし、文字や言葉には、神と対話する特別な力があると信じる
夫ソールは、全米大会へと勝ち進んで行く娘の能力に夢中になり、
妻の不安など知る由もなかったのだ。。
イライザが勝ち進むにつれ、家族は離れて行ってしまうのだが。。


スペリング・コンテストなんていうものがあるんだねー
ステージの上で、出題された単語のスペルを言うという
簡単なコンテストだけど、アメリカの国民的行事で、
80年も続いているそう、知りませんでしたわー

それにしても、この映画理解に苦しみますねぇ
まず、ミリアムの考えている事が最後まで良く分からなかった
結局事件を起こしたのは、心が病んでた、深いトラウマからかー
父親を妹に取られたアローンも、変なカルト宗教に入っちゃうし
でもそれは、アローンもミリアムも、ソールに対して、
家族を支配しているだけだとか、私の事なんて分かってくれないとか、
ソールに対する不満から来ているかのように見える
でも、大学教授で、家事もする、妻も子供も愛している
日本では、ゴロゴロしているお父さんが粗大ごみ扱いされてたり
するけど、「凄くいいパパじゃ~ん!」って思ったけどな~
ソールに足りないモノはいったい何?

でも、はた目から見れば理想的な家族も、実は秘密がある、
簡単に壊れてしまうって事なのかなー
そんな中で、神と会話が出来る能力を持った(?)娘イライザは
賢かったね、ちゃんと家族の事を見ていたし、壊れかけた家族を
元通りに修復出来る鍵を握っているのは自分だ、気づいたんだから
そのイライザがステージの上で考えるシーンで使われたCGの
ファンタジーさは可愛らしくて良かったな~

必死で家族を元通りにしたいと願うイライザ、
しかし、全国大会、イライザのラストの回答には本当に驚いた
想像も出来なかった
『オリガミ=ORIGAMY(!?)』
「わざと間違えたー!!」と目を見張ってしまった
その直後、苦悩の表情の父親、その後抱き合う息子と父親、
TVで娘を見つめる母親。。うーん。。これで、家族が繋がったのか?
多分、いろんな解釈が出来るようになっているんだろうけど
元々、この家族が崩壊しているようには見えなかったので
ラストで感動は出来なかったなー。。
ただ、オリガミという日本語がラストの要の問題に使われていたのには
日本人として嬉しかったし、温かみみたいなモノも感じましたがぁ~

中で、単語を並び替えるアナグラムに触れていたり
母が娘に渡した万華鏡と、盗んだモノをキラキラとぶら下げた部屋とか
サスペンスにファンタジーにと、面白いと思う部分はあったし、
リチャード・ギア、ジュリエット・ビノシュも凄く良かったのにー
何か物足りない映画になってしまっていたのが、とても残念


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