映画@フラガール

2007年05月05日 17時12分29秒 | 邦画
昭和40年、福島県いわき市の炭鉱町。
閉山が相次ぎ、町は先細りの一途をたどっていた。
そこで、起死回生のプロジェクトとして豊富な温泉を利用した
レジャー施設“常磐ハワイアンセンター”が計画された。
そして、目玉となるフラダンスショーのダンサー募集が
地元の少女たちに対して行われた。
しかし、応募したのはわずか4人だけだった。

そんな中、元SKD(松竹歌劇団)のダンサー平山まどかが
フラダンスの教師として東京から招かれる。
しかし、とある事情で渋々やって来たまどかは、教える相手が
ズブの素人と分かり、完全にやる気を失ってしまう。。


良かったー!!好きだなー、こういうの。
ストーリーは実に単純明快、ダンスのダの字も触れた事のない
炭鉱娘たちのサクセスストーリー
ベタな作品なのだけど、松雪泰子演じるまどか先生はステキだったし、
蒼井優のダンスは本当に上手かった
しずちゃんのデカさも目立たず、無理やり笑わせるシナリオもなく、
自然で、とーっても良かった
何と言っても、ラストのショーは圧巻!!
フラガールたちの涙は、やり遂げた女優さんたちの本物の涙だと思うな
こちらまでボロボロ。。感動しちゃいましたわ~

今現在もダンスの指導をしているという、まどか先生!!
銭湯の男風呂に殴りこんだり、一緒に涙を流したり
優しくて、厳しくて、凄くカッコイイ~!!
フラの言葉で先生に語りかけた、ホームのシーンも思わず涙、涙で。。
東京に居場所がなくなってしまった先生も、この土地で道を見つけ
無くてはならない存在になっていった
そして、エンディングのテロップに、また感動しちゃって。。

皆がひとつになって目標に向かって進んで行く姿を描く映画って、
似たような作品がいろいろあるけれど、どれも観ていて気持ちがいい
私は凄く好き♪とっても爽やかな気分なりましたっ♪


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映画@東京タワー オカンとボクと、時々、オトン

2007年04月10日 18時46分56秒 | 邦画
1960年代、オトンに愛想を尽かしたオカンは
幼いボクを連れ、小倉から筑豊の実家に戻ると、
妹の小料理屋を手伝いながら女手一つでボクを育てた。

1970年代、15歳となったボクは大分の美術高校に入学、
オカンを小さな町に残し下宿生活を始めた。

1980年代、ボクは美大生となり憧れの東京にやって来るが、
仕送りしてくれるオカンに申し訳ないと思いながらも
学校へもろくに行かず自堕落な日々を送ってしまう。
留年の末どうにか卒業したものの、その後も相変わらず
フラフラした生活を送るボクだったが・・・


“200万人が涙した感動のベストセラー”
言わずと知れた、リリー・フランキーの自伝小説の映画版
「絶対に泣くもんかー」と頑張って鑑賞するも
周りでは、終始鼻水をすする音が・・・
やっぱりだめだ~、こりゃ泣ける・・・

小説も読んでないし、TVドラマも見てない
でもこれだけ話題に上っていれば、だいたいのストーリーは分かる
その悲しそうな内容からして、あまり観たくなかったのだけど、
だけど、オダギリジョーが観たかった!そしてオカン役の樹木希林も、
好演間違いなしだろうと予想し、映画は観なければと

リリー・フランキーは有名人だけど、この映画の中に描かれた
ボクとオカンとオトンは特別な人たちじゃない、ごく普通なんだね
その普通さが、これだけの人々の心を揺さぶった
それは、実家から、親から離れ学校に通うとか、就職するとか
母は息子の健康を心配するし、母が病気で入院し心配する家族、
また、父の居場所がなかったり、親のスネをかじって遊ぶ息子
そして、自分を生んでくれた両親がいる、いつかその両親と別れる日が
来てしまうという事。。
ストーリーの中に、誰もがどこかに必ず自分と重ね合わせてしまうシーンを
見つけられるからだったんだね、きっと

リリー・フランキー役がオダギリジョーっ?!とちょっと失礼ながら
思ってしまったのだけど、やっぱり良かったー
若い頃のショートカットが普通でかっこいい!!
大粒の涙を流すシーンにはもらい泣きしたよー、ステキでしたっ!

母親とはどんな時にでも子供の事を思うもの、
明るくて、優しくて、すべてを受け入れるオカンを演じた
樹木希林にも泣かされたな~
オカンがだんだん小さくなって行くように見えた
身も心もオカンになってたよね
自分もあんな人になりたいって思ったな、オカンのような人にも
樹木希林のような人にも

そのオカンの若い頃を演じる内田也哉子がね、またいいー
時々、びっくりするほど樹木希林とウリふたつでね
さらに、味のある役者さんたちがたくさん出演していて
盛り上げているよねー
親友の平栗くん、めっちゃ良かったよ~!

そしてそして、主題歌を歌うのが福山雅治!!
エンディングの歌が切なくて。。
ライトアップされた東京タワーっていうのも、なんだか寂しげに見えて

良かったです、ホント


http://www.tokyotower-movie.jp/

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映画@さくらん

2007年02月21日 17時21分48秒 | 邦画
江戸の遊郭、吉原。
8歳で玉菊屋に買われ、きよ葉と名付けられた少女。
気が強く、脱走を繰り返すきよ葉の面倒を
見ることになったのは、美貌も知性も兼ね備えた完璧な
花魁・粧ひだった。

やがて、日本一のおいらんになると決意したきよ葉は、
粧ひから男をあやつる手練手管を学び取っていく。
17歳となり、美しく成長したきよ葉は、
ついに初めての客を迎える。鼻っ柱の強さと美貌が評判を呼び、
瞬く間に江戸中の注目を集めるきよ葉だったが。。


蜷川実花監督、音楽監督に椎名林檎
カリスマ漫画家・安野モヨコのコミックを映画化って
その原作はよくわからないんだけど、なんかすっごーい作品に
なってるんじゃないかって、想像するね~
そう、確かに凄い!!
映像は蜷川実花の写真の世界そのものだし
好きなんだなー、この方の写真
椎名林檎の歌はカッコ良くて、切なくて。。
江戸時代のお話に、その音楽が違和感なく耳に入ってきたな~

さらに、ヤンキーな遊女、きよ葉が土屋アンナでしょ
この時代にこんなバタ臭い顔だよぉ、イイよね~!!
あんまり可愛くて顔ばかり見てたな~
ストーリーうんぬんよりも、映像に目を奪われちゃう
「時間ですよ!」の入浴シーンみたいなのもあったりして
ちょっと笑っちゃったけど、かなり好きです!私!

その土屋アンナ演じるきよ葉は、遊郭の中で反発して
もがいてもがいて、やがて玉菊屋のナンバー1になるワケだ
でも、その世界にどっぷり漬からないで、
自分を貫き通す、まっすぐで飾らない姿が本当に可愛いんだよね
私まで、きよ葉に夢中になっちゃったわ~

木村佳乃、菅野美穂、椎名桔平、夏木マリなどなど、個性派出演者
この正統派女優二人の濡れ場シーンが、かなり大胆
土屋アンナもだったけど、背中がとっても美っしい~!!
そう、チョイ役に小泉今日子も出てたね、
そしてあらあら永瀬正敏。。もちろん絡みはなかったけどね

遊郭を金魚鉢の中で泳ぐ金魚にイメージし、
咲くことがないと言われ続けた、遊郭の桜を咲かせた
なんともきれいにまとめられた映画だね
美しかった~♪


http://sakuran-themovie.com/


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映画@イヌゴエ

2006年10月09日 12時11分01秒 | 邦画
犬のようによく利く嗅覚を活かし
“臭気判定士”として働く青年、芹澤直喜
しかしその嗅覚がアダとなり、日常生活では
常にマスクを装着、不自由な面も少なくなかった。。
人生に対しても消極的で、とうとう恋人のはるかにも
愛想をつかされてしまう。。

そんなある日、直喜は旅行に出るという父から
一匹のフレンチブルドッグの世話を押しつけられてしまう
さらに、困惑する直喜はその時、妙にオッサンくさい声の
関西弁を耳にする
声の主はなんと、そのフレンチブルドッグだったのだ!

ペス~!!可愛い~♪横座りがたまんなーい!!
直喜役山本浩司さん、そしてペス役ブン太くんの演技が
とってもナチュラルで、ハートウォーミング~♪な作品
独特の世界観のある映画だな~

サトラレ犬だよねペスって!
でも、その心の声、おっさん声の関西弁は直喜にしか
聞こえない。。
そのペスとの出会いによって、一皮むけた直喜は
どんどんポジティブで人間らしくなって行くワケね♪
ところが、ある時聞こえなくなってしまう。。なぜ?
ペスの声を聞くためにはどうすればいいのぉー?

初めは、どう扱えばいいか分からない。。ギクシャクしていた
ペスとの関係だったけど、その時から無くてはならない存在に
なって行くんだよね~
うん、うん、いい話だわ~
動物モノにはどうしてもウルウルさせられるなぁ
これは「泣かすぞー!」って空気が全くないんだけどね
でもやっぱり犬の表情には引き込まれちゃうねー
ラストは泣かされたなぁ~~。。

それにしても、フレンチブルドッグって何であんなに
可愛いのぉ~!!!!
ブン太くん!最高!!


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映画@出口のない海

2006年09月20日 13時19分19秒 | 邦画
1945年4月、1隻の潜水艦に極秘任務を帯びた
4人の若者が乗り込んでいた。
敗戦が色濃くなった日本は、最後の秘密兵器
“回天”に戦況挽回の望みをつないでいた。
それは定員1名、脱出装置なしの小型潜水艦。
敵艦への自爆攻撃を仕掛ける、人間魚雷だ。。

4人の若者のうちの一人、並木浩二は、甲子園の優勝投手
周囲の期待を背に大学へ進学したものの、肩を壊して
エースの座を手放してしまう。
それでも並木は野球への情熱を失うことはなかった
艦内で出撃命令を待つ並木の脳裏に、そんな野球に打ち込んだ日々、
そして大切な人たちのと思い出が静かに甦る


海の特攻隊、人間魚雷“回天”の乗員に志願した若者たちの
戦争映画ではあるけれど、これはどこか美しい青春物語にも
観えたかな。。
主人公の並木くんが劇中に言っていた
「自分が何故回天に乗り込んで死ぬのか。。それは
回天というモノがあった事、乗り込んだ自分たちがいた事を
後世に伝えたい」
そのメッセージはしっかりと伝わってくる映画だったと思う

確かに人間魚雷という言葉は耳にした事はある
上官から訓練中の志願者たちへ説明の中に
「“回天”は前にしか進まない、中からは開けられない
緊急脱出装置はない、爆発するまで止まらない」
これを聞いた時、本当に怖くなった
大丈夫なの、これ?これが本当に日本の最新鋭と言えるのか?と
疑いたくもなったし、現に故障して、出撃出来ず
「何故死なずに帰って来た」と周囲から指をさされ、
自分を追い詰めてしまう兵士もいたワケだ
そこがまた観ていて辛い。。
彼らは、純粋に自分の大切な人を守るために
この人間魚雷に乗り込む事を決意していたけど
でもたった1人、あの狭い艦で出撃して行く若者の姿は
本当に悲しかった。。
私だったらあの中に入った途端、頭ん中真っ白
習った事なんか全部忘れてパニックになりそうだわ
そう、いろんなところで彼らは自分との戦いでもあったんだね。。


その葛藤を見事に演じていたのが、市川海老蔵



力強くて真っ直ぐな並木くんが、この暗~くなりそうな作品に
爽やかさを残していったのだと思うし
なんてったってあの目力が、生きる力を感じるよね

脇を固める俳優さんたちも良かったなー
「最近おかんに似てきた」佐久間くん演じる、柏原収史
そして艦長役、香川照之もまたまたいい役どころ
確か、昔子役で出てたよねー?と思い出させる面々も

若い命を、いとも簡単に奪ってしまった戦争。。
戦争なんてもう二度と起こらないで欲しい。。
平和な今、日々無駄にせずしっかりと生きていかなくては
いろいろ考えさせられる映画だったな。。

http://www.deguchi-movie.jp/


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映画@蛇イチゴ

2006年07月22日 12時19分11秒 | 邦画
明智家の娘・倫子は、幼い頃から真面目で優秀
現在は小学校で教師をしており、同僚で恋人の鎌田との
結婚を控えている
そんな彼女は働き者の父、優しい母、ボケてはいるが
明るい祖父に囲まれ、平穏な毎日を過ごしていた

だがある日、痴呆の進んだ祖父が亡くなり、その葬式に
10年間も行方知れずだった長男・周治が姿を現わした
世渡り上手の周治は、家族に内緒で多額の借金をしていた
父の窮地を救い、家に迎えられるのだが、倫子だけは
お調子者の兄をどうしても受け入れることができずにいた


「ゆれる」の西川美和・脚本、監督作品
デビュー作ですねー、これもとても面白い!!
「ゆれる」ほどの衝撃は無いものの、やはりこれも余韻の残る
家族のゆれる心を分かりやすく描いている

この作品も家族の心情、またその住いが綺麗すぎない、
リアルでシニカルな目線で描いているところが、私は好きだなー
そして、すごく間がある
黙って食事している時もあれば、ボーっとしている時もある
家族ってTVドラマのように、ずっと会話し続けていないよね
ありそうで、なさそうな普通の家族なのだ

この普通の家族、おじいちゃんのお葬式の日、
実は母親にとっては、ホッした日をきっかけに、壊れ始める。。
いや、本当はもう壊れていたのかもしれない。。
心の奥の、ジクジクした部分がここではじけ始めるのだ
でも、ドロドロなのに暗くない
きっとそれはそこに、あの兄が現れたからだろうね。。

認知症の義理の父親の介護に疲れた母、
リストラされ借金まみれの父。。
窮地に立たされた両親は、勘当した厄介者の周治に
救世主現る!かのように救いを求める
それも分かる気がする。。しかし、周治は詐欺師だぞ!
そんな事も忘れて兄を頼る両親に「どうしちゃったの?」という倫子
倫子と同じ気持ちで観ちゃったなー
その上、倫子は結婚が破談になりそうだ。。
父さん早く仕事探せよって感じだし
普通だと思っていた家族が、救いようの無い家族へと
変わってしまったよね。。
倫子がひとりぼっちな感じも、うまく描かれていたと思う

周治は、もう!悪い兄さんなのよー、でも憎めないんだよね
家族を本当に助けてくれるんじゃないかって気にさせるのよぉ
でも、違うんだなー、それを倫子だけは見抜いてる
倫子役、つみきみほの厳しい目に嘘はつけないわ
それに対して、おちゃらけたいい加減な兄、周治を演じるのが
宮迫博之、なんかぴったりだったよねー
口八丁手八丁、弁護士のフリをして父親を救うシーンや、
倫子との会話などなど、結構笑えるシーンもあって
この方のお陰で、コメディに仕上がってるんだね
あっ、宮迫さん主役だったわっ

演技で言えば、母親役大谷直子がリアルで凄い!!
介護に疲れ、家族のトラブルに見舞われる母
おじいちゃんの様子をかすかに聞きながら、
お風呂掃除をするシーンはドキドキ
父親・平泉成、おじいちゃん・笑福亭松之助に
家族全員が主役だね

気なるのは、どこでどう蛇イチゴが出てくるのか。。
ラストはやっぱり凄いね、倫子凄い!!
ゆれるハンガー、残された蛇イチゴ。。
またまた、心に余韻をたっぷり残されましたわぁ
あれで良かったんだろうけど、やるせない。。
「お兄ちゃーん!」と、追いかけた~い

それにしてもこの家族、いったいどうなるんだろう。。
まだまだ見ていたかったな


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映画@ゆれる

2006年07月11日 11時25分19秒 | 邦画
東京で写真家として成功し、自由奔放に生きる弟・猛
母の一周忌に久々に帰郷した彼は、そこで父と共に
ガソリンスタンドを経営する兄・稔と再会する
猛は頑固な父とは折り合いが悪かったが、
温厚な稔がいつも2人の間に入り取りなしていた

翌日、兄弟はガソリンスタンドで働く幼なじみの智恵子と3人で
近くの渓谷に出掛けた、そこで事件は起きた
川に架かる細い吊り橋で、智恵子が渓流へと落ちてしまう
その時、そばにいたのは稔ひとりだった。。
事故か、事件か、やがて裁判が始まる。
裁判中、稔は意外な一面を覗かせる
一方、一部始終を目撃していた猛も激しく揺れ動くのだった


ちょっと重かったかな~、でも最初から最後まで引き込まれた。。
ストーリーは分かりやすいけど、余韻を残したラスト
それにに続く、エンディングの歌。。
「テクテクうちへ帰ろう♪」って詩。。
終わった後しばらくぼーっとして、動けなかった。。
いろいろ考えながら、肩を落として帰ってきた感じ。。
でも暗く悲しいだけじゃなく、兄弟って何なんだろう、
家族って本当に助け合えるのかな?とかいろいろ考えさせられる
最後は家族の絆を取り戻して良かったね♪なんて言える映画じゃない
小さな吊り橋がゆれるように、2人の心がゆれていく
繋がりなんて、もろく壊れやすいモノなのね。。
そして、それと同じようにまた思い出しながら、
ずっとずっと心がゆれてる
しばらく、気持ちの切り替えが出来そうもないな。。

『早川兄弟』猛と稔は、常に対照的に描かれている
田舎の町に生まれた長男の稔、家業を継いでいて家事もする
いつもいい人でいなくちゃいけなくて、
いろんな事を我慢していたんだよね。。
都会で好きな仕事をして、派手に暮らしていそうな弟に
当然嫉妬していただろうし、それにビジュアル的にもねぇ。。
兄の事を思うと、やりきれない。。

弟の猛はそんな田舎から都会へと逃げて行ったんだよね
それも分かるよねー、責める事は出来ないと思う
事件を見ていないフリをしていたのも、逃げたかったから?
そして再会した智恵子からも
でもカメラマンなんだから、あの時事実を写真に撮れば良かったのに

いつも、兄は偉いと感心し、理解していたつもりかもしれないけど、
2人の気持ちに、ズレがあったんだろうな。。
兄弟だから言えない事だってあるし、傷つけ合ってしまう。。
兄に本心をぶつけられて、猛は凄く傷ついたけど
綺麗ごとじゃない、それが真実だよね、もうドロドロ
橋を渡る前まで、2人の心は本当に繋がっていたのかな?
事件が起こる前だって、どこか上っ面だけの会話に見えて仕方無かった
どうであっても、兄と弟、どちらの立場に立っても辛いわ。。

それに、父親や弁護士のおじ、亡くなった智恵子の家族だって
これから大きな傷を背負って生きて行かなくちゃいけない
幸せになれそうな人が誰もいない。。
唯一救いに思えたのは、2人の母親が今ここにいなかった事
亡くなってしまっていたとはいえ、こんな状況を見なくて
幸せだったかもしれない。。


兄弟を競うように演じている、兄・稔役、香川照之
弟・猛役、オダギリジョー、2人とも凄い!!
ストーリーが進むにつれて変化していく心のゆれを
見事に演じていたと思う



香川照之さんは、凄い俳優さんだったんだね
丸首のシャツ姿で、洗濯物を畳んでいる小さな背中
ガソリンスタンドで、お客さんに謝っている姿
弟にキレる、そしてラスト、バス停へと歩く後姿とかすかな笑顔。。
思い出すとまたウルウルしてくるよぉ、素晴らしい演技だった




オダギリジョーは見ていて、ドキドキしちゃったわー♪
良かったなー!!表情が絶妙!!
この年代で、こんな役が出来るのはこの人ぐらいじゃないかな?
都会で成功して、カッコよく生きているように見えるけど
心の中はいつも満たされていないみたい、いつも寂しそうだった
明るく調子良く話している時よりも、影を感じる演技の方が
違和感がないね、うまい!!

さらに、周りの個性的な俳優さんたちも素晴らしかった!!
検察官のキム兄さんなんて、怖かったわー。。
頑固そうな父親、伊武雅刀、おじの蟹江敬三などなど
熱の入った演技が見ものでしたねっ!!

それにしても、間宮兄弟に続いて、早川兄弟
ジャンルも違うし偶然なのでしょうけど、何故今兄弟モノ?
間宮兄弟がこんな事件に遭遇したら。。なーんて
想像してしまいましたよぉ、反省会じゃ済まされませんからねぇ
やっぱり、キレる間宮兄弟は全くイメージできないわっ




そしてラスト。。辛いね。。どう理解すればいいんだろう?
バスに乗った?乗らなかった?弟を許すの?許さないの?
時間が経って、2人の溝は縮まるもの?
考えても考えても、これだけはわからない

厳しい結末に辿りついてしまいそうで、切ないな。。



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映画@嫌われ松子の一生

2006年06月08日 10時38分49秒 | 邦画
川尻松子は、お姫様みたいに幸せな人生に憧れていた
しかし、20代で教師をクビになり、家を飛び出して風俗嬢に
その上ヒモを殺害して刑務所へ送られるわの、壮絶な不幸の連続

ありえないぐらいの不幸に揉みくちゃにされながらも、誰かを愛し、
傷ついても、その人だけを信じて突き進む松子
そんな彼女はいつも幸せそう♪
最後まで夢見ることをやめなかった松子の、波乱万丈の人生


いやいや、想像以上に面白かったー!!
「下妻物語」以上のパワーでしたわー
よくぞここまでやった、中谷美紀ー!
歌にダンスに、あのヨリ目顔!!
あの顔は恥ずかしかったと思うよー、絶対



その松子の周りにはいつも花がある
ハッピーな気分な時には、松子の周りに花びらが飛んでる
カラフルな色彩にファンタジックなCG、ミュージカルのような
歌とダンスにのせて、救いようのない不幸な人生が
ものすごーく、明るく描かれている

松子が何度も言っていた

「なんで?」
ホントー、なんで、あんなに不幸な事ばかり?

ボロボロになって。。
「これで人生終わりだと思いました」
でもすぐに笑顔に戻る

なんて前向きっ!全然懲りない。。一瞬なんだよね、落ち込むのは
そしてまた次の恋をして、新たな松子へと、クルクル変わって行く
松子のそんなところが好きだなー♪



その松子が生きた当時を描いたレトロな感じがとてもイイ
次から次へと登場してくる、古の数々
デパートの屋上遊園地、太陽の塔のキーホルダー、夢の超特急
ユリ・ゲラーに、最後は光GENJIまでー!
更にイキナリ登場のTVドラマの片平なぎさ、そのセリフとストーリー、
また、木村カエラやAIの歌とストーリーが合わさっていたりの演出も
とっても好きですっ♪

松子が不幸になるきっかけ、そう、あの時の
「とりあえずこの場をなんとか切り抜けたい」という
気持ちにしろ、ひとりぼっちじゃなければいい。。みたいな所も
最後、ひとりで好き勝手に暮らしたくなったあの生活も
映画では極端に描かれているけれど、なんだかありえそう。。
なんて思えちゃったなー
松子が自分で選択して行った道、そこからどう転ぶかも自分次第
警察のご厄介になるような事は、絶対にイケナイですけどね
最後は、やっと家族の許に戻れたのかなー
切なかったね。。それにあの最期はやるせない。。

みどころは豪華な出演者にも!!
柄本明、瑛太、柴咲コウ、、香川照之、武田真治、宮藤官九郎、
劇団ひとりなどなど、個性的な顔ぶればかり
こちらも見応えありましたねっ!!

「まぁげてぇ~、のばしてぇ~♪」の曲に合わせて出演者が
登場するエンディングが凄く良かった!!
あの歌が、まだ、頭の中でリピートしてるよぉ

中谷美紀は監督から『殺してやる』『おろしてやる』
『何度やっても同じじゃねえか』『女優やめろ』などと
言われ続け、寝ずに撮ったりしたそうだよね
でもその結果、こんなに面白い映画が出来上がって、
最初から最後まで飽きる事無く、楽しませて貰って本当に嬉しい!!
よくここまで盛り込んだモンだと、感動してしまいましたねー
笑えるし、泣けるし、本当に楽しめる映画でしたっ!!


http://kiraware.goo.ne.jp/index.html

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映画@下妻物語

2006年06月07日 10時03分37秒 | 邦画
四方八方田んばだらけの茨城県下妻。
バリバリロリータ少女・桃子は、大好きな
お洋服欲しさに始めた個人販売で、これまた時代遅れな
バリバリヤンキー少女・イチコと出会う

見た目も趣味も全く違うこの二人の間に不思議な友情が芽生える
ギャグ満載!!爆走青春ストーリー


いやー、この映画、こんなに面白いとは思わなかったー
笑ったし、泣かされましたわ。。

“友情”だの“愛”だのには全く興味がないロリータギャルと、
その正反対に、不必要なまでに“熱い”ヤンキー娘
この2人が何故か仲良くなっちゃうんだよねー

ロココ時代のおフランスに生まれたかった、桃子
現実離れしちゃってて「えぇーっ、何言ってんだー」って思うし
天然だし、でもあそこまで徹底してロリータしちゃって、
確かに自己チュウかもしれないけど
彼女はしっかりと自分を主張してるし、自分を持ってるじゃなのー

そして、喧嘩ジョウトウのイチコ、情にアツイし優しいし、
イチコもしっかり自分の道を見つけてる
こんな2人が、お互いを認め合えた時、ふかーい友情が芽生えたんだよね
それにしてもイチコ、格好良かったねー!!
「女は人前で泣いちゃいけねーんだよ」だってー!!
カッコイイーーっ!!

それに名言が多いよね
『幸せを勝ち取るには勇気がいる』とか
桃子の元ヤン祖母=樹木 希林の
『お前の道を行け、他の誰とも違う~』なんてセリフには
涙が出そうだったねー

竜ヶ崎桃子役に深田恭子、ロリータぴったりね
また、アツいヤンキー娘・白百合イチゴ役に、土屋アンナ
この2人、地でやってるとしか思えない雰囲気
掛け合いが良かったねー
邦画で女の子の友情モノってあまりないよね

映像の色合いやアニメも凄く好き、本当に楽しめる映画
そして、最後の笑顔が可愛い2人
なんかとっても幸せな気持ちになったなぁー♪


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映画@間宮兄弟

2006年04月26日 12時25分30秒 | 邦画
兄・間宮明信はビール会社の商品開発研究員
つらい時、やけ酒に走る。。
弟・間宮徹信は小学校の校務員
フラれる度、新幹線を見に行く。。

引っ込み思案の兄と情熱的過ぎる弟は、女性からは恋愛対象として
見られることがあまりなく、しかし様々な日常に歓びを重ね、
楽しく暮らしている。そんな彼らに恋の予感が訪れる(?)

主役の間宮兄弟、兄 明信に佐々木蔵之介、
弟 徹信にドランクドラゴンの塚地武雅

 よく寝る二人

佐々木蔵之介は、よくドラマでも見ていて好きな俳優さんだし
ドランクドラゴンの塚地も良かったよー!!癒されるかもー♪
お笑いブームですからねー
ギャグ満載!かなりウケを狙っているのを感じましたがぁ。。
でも面白かったー!!笑っちゃいましたよー!!
「やだー、30過ぎてこの二人、ありえなーい!オタク?大丈夫なのー?」
なんて本気で観ちゃうと、違和感があるかもしれないけど
ほのぼの楽しく観るに限るね、この映画♪

二人ともマジメだし、優しくて純粋だし、兄弟愛がいいんだよねー
夜はいつもパジャマで、野球や映画を観たり、何かあれば反省会をしたり
「兄ちゃんの塩むすび食べるかー?」なんてセリフは涙もの(笑)
そして二人が住んでいる部屋のマニアックな小物なんかもイイ!!
(MAMIYAだからTAMIYA?)

女性にあまりご縁のないこの兄弟が、勇気を出して身近にいる女性を
自宅でのパーティーに誘う事から展開していくのだけど
カレーパーティーのカレーはホント美味しそうだったし、
ゆかたパーティーでの神経衰弱、モノポリーとか笑えるー!!
全員が自然に楽しんでる感じだったのが良かったなー

二人の恋は叶わなかったけど、更に兄弟の絆が深まったかな♪

そして、常盤貴子、沢尻エリカ、北川景子、中島みゆきなどなど
女性陣が豪華!!

中島みゆきが二人の母親ですからねー!びっくり!
飛んだ母でしたわー!
江尻エリカのゆかた姿も色っぽかったな


久しぶりの試写会での鑑賞♪
着いた時にはすでに席がいっぱいで、しぶしぶ前の方の席に座ったのだけど
でもそれがちょっとラッキー!
思いがけず、森田芳光監督と佐々木蔵之介さんの舞台挨拶があり
感激ーー!!近くてよく見えたのですよぉー♪
でも塚地さんが来られなかったのが残念。。

餃子にカレーに塩むすびetc・・・美味しそうな物がいろいろ登場してくる
やっぱりこういう普通の物がいいんだよねっ、幸せ感じちゃう
また、美味しそうに食べるんだよね、みんな♪
なので、空腹で観に行ったら、ちょっとツラいかも。。(私です。。)


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映画@メゾン・ド・ヒミコ

2006年04月09日 12時44分39秒 | 邦画
ある雨の日、塗装会社で事務員として働く女性、
吉田沙織のもとに若くて美しい男性が訪ねて来る
岸本春彦と名乗るその男性は、沙織が幼いときに
家を出ていった父、照雄の現在の恋人だという
有名なゲイバー“卑弥呼”の二代目を継ぎ成功した照雄は、
その後店を畳んでにゲイのための老人ホーム
“メゾン・ド・ヒミコ”を建てた

春彦は、その父が癌で余命幾ばくもない、ホームを手伝わないかと沙織を誘う
自分と母を捨てた父を許すことができない沙織だったが、
破格の日給と遺産の話しに心動かされ、ついにはホームへとやって来る
しかし、長年の間、嫌悪感を抱いていた父親、更に同じホームで暮らす
ゲイの男性たちにも同じ嫌悪感を抱いてしまう。。

愛し合えるはずのない男と女、理解し合えるはずのない父と娘
だが、彼らの間に、優しい、いとおしい、微妙な関係が生まれはじめる

“メゾン・ド・ヒミコ”で暮らすゲイの人たち、個性的で情に厚くて優しい
しかし、皆孤独だ。。
父親と別れ、母親も亡くしてしまった沙織、彼女もまた孤独なのだ
でも、ここにいれば皆で食事も出来るし、諍いもない
“メゾン・ド・ヒミコ”ここはなんだか理想の居場所に思えた

これは、オダギリジョーがやっぱり良かった~♪
存在感たっぷり、衣装もやっぱり変わってたし、
淋しげでどこか影のある、独特な雰囲気、ほんと良かった!!
しかーし!あのクラブのダンスはいかがなもんでしょうかねー?
あのダンスシーンはオダギリファンでも。。ちょっと頂けません!
白いスーツはめちゃくちゃカッコ良かったけど(いやっでも素肌にスーツ?!)
足元が、えっ、ぞ、ぞうりー?(いつものだ。。)
あんな踊りありえないしっ!!どうしても笑えませんでしたわ。。

柴崎コウはブサイク役を演じたようだけど、ちっともブサイクじゃない
彼女のいつもの、お決まりの演技だったのではないでしょうか。。
この方には、明るいハチャメチャ役の方が似合うのではないかと思うなー

はじめは「ルヴィさんの話なのぉ?」という感じで、このままどうなるのかと、
いろいろ想像したけれど、ゲイへの偏見、老人介護の問題などが折り込まれ
沙織対する、春彦、父親、ホームの住人たち、そしてゲイを嫌っていた少年たち
偏見を越えて、いつしか、なくてはならない関係になって行く。。
この辺り、良かったよねー!!

壁に書かれたいたずら書き、結局はこの最後がすべてだったような気がするし
最後のみんなの笑顔が本当に良かったー♪


参加してまーす♪
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映画@かもめ食堂

2006年03月15日 10時11分03秒 | 邦画
フィンランドのヘルシンキに“かもめ食堂”という
小さな食堂をオープンした日本人女性サチエ
おにぎりは、日本のソウルフードだ!と
看板メニューはシンプルな“おにぎり”
でも、お客さんはほとんど来ない。。

それでもめげずに淡々と営業を続けるサチエは、
訳ありな二人の日本人女性、ミドリとマサコと出会うのだ

小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ
この個性たっぷりの三人が繰り広げる、優しさ溢れるコメディー
爆笑するほどじゃないけど、三人のあうんの呼吸の掛け合いが面白い
ニヤニヤしてしまうのだ
そして、この方たちの独特な空気感と間が、なんだかホッとするし、
フィンランドのゆーったりした雰囲気も相まって
観ていて「フワヮーっ」と暖かい、ゆるーい感じが凄く良かった
(これぞ群ようこワールドなのかも)

サチエは、どんな人でも暖かく迎えるし、もし去って行っても
それがその人にとって一番いい事ならいいと、
おおらかでキリリとして気持ちがいい
ミドリはちょっと不思議な人だけど、サチエの父親とのエピソードに涙する
ムーミン好き(たぶん)で心優しい人
悩んでいるフィンランド人の女性と向き合い、言葉が通じてないのに
理解し合ったマサコ、大人だけどおかしくて、ステキな人だった
三人とも何かに開放されて、ひとりフィンランドにやって来ていた

サチエの店は日本食屋じゃなくて、食堂
メニューは、おにぎり、焼鮭・生姜焼き・とんかつ定食
煮物に唐揚げ、卵焼き、こんな普通の和食が本当に美味しそう!
そしてシナモンロールやコーヒーも、香りが漂ってきそうなくらい
お腹をいっぱいにして観た方がいいね

観たのが、平日昼間のせいもあってか、年配の方が多くて
劇場内が笑いに包まれ、お茶の間で観ているような雰囲気だった
それもなんだか良かったなー

かもめ食堂が近所にあったら行きたいねー
サチエさんに「いらっしゃいっ!」って言ってもらいたいな

フィンランドの綺麗な景色と優しさがいっぱいで、
肩の力がすっと抜ける、いい映画だったねー♪


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映画@忍 SHINOBI

2006年03月01日 11時06分06秒 | 邦画
愛し合う運命。 殺し合う宿命。

長きに渡り、戦うことを禁じられていた忍者の
二大勢力、伊賀と甲賀
互いに憎しみあう両家にあって、それぞれの跡取りである
朧(おぼろ)と弦之介(げんのすけ)は互いの立場を知らずに出会い、
運命的な恋に落ちる

だが、宿命とも言うべき悲劇が二人を待ち受けていた。
それは天下人・徳川家康からの指令
伊賀と甲賀、5対5の忍術合戦で、どちらが生き残るかによって、
次期将軍を決するというものだった。。
精鋭たちが選ばれ、超人的な秘術を用いた戦いが繰り広げられる中、
敵として再会する朧と弦之介。。
二人の愛の結末は?そして忍たちの未来は。。

良かったー!!
朧と弦之介の悲恋の物語、切なかったなぁ。。
衣装など今風な感じで、忍者忍者していない所も良かった
忍者同士の戦いが、迫力満点!見ごたえアリ!!
映像も凄く綺麗だった

終盤の砂丘(?)でのシーン
やはり二人は殺し合わなくてはならない運命
とうとう朧と弦之介が対決する。。
この辺りから、来た。。うるうるが。。

朧は瞳の必殺技が出せない。。
弦之介だって朧を殺す事なんて出来ないよねぇ、絶対に
「参れぇー!!」という弦之介に向かって朧は刀を突き立てる。。
止める事が出来たはずの弦之介。。

その後、家康の元へ朧が行く
「どうか里はそのままにしておいて欲しい」
朧は身体を張って懇願する。。それは、弦之介の願いでもあった
が、既にその頃、二つの里では。。

なんと言っても、弦之介さまはオダギリジョーですからーっ♪
アクションこそあまりなかったけど、カッコ良かったー!!
仲間由紀恵も美しかったけど、妖艶な黒谷友香、少女のような沢尻エリカ
女優陣が綺麗だったし、存在感たっぷりの椎名桔平も良かった

弦之介さまと結ばれるのは夢の中。。
エンディングに流れた、浜崎あゆみの「HEAVEN」があまりに
ぴったり合っていて、また(涙)。。


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映画@子ぎつねヘレン

2006年02月26日 12時34分51秒 | 邦画
春の北海道で、東京からやって来た少年・太一
ある日、母親とはぐれた1匹の子ぎつねに出会った
子ぎつねの姿に、母親が仕事で忙しく、
いつもひとりぼっちで淋しい思いをしている
自分を重ね合わせ、一生懸命育て始めたのだが。。。

「子供と動物」やっぱりこれはイケマセン。。
思惑通り、泣かされますわ。。
子ぎつねのヘレンがめっちゃくちゃカワイイ~♪
名演技をした訳ではないけど、見てるだけで癒されるぅ

目も見えない、耳も聞こえない、子ぎつねヘレン
毎日話しかけ、必死に面倒を見る太一の姿には心を打たれるね
そして、大学病院に預けられたヘレンを太一が取り戻しに行った時
あのぐったりしたヘレンが、太一を感じたのには、驚いたし
ヘレンは、太一を母親と思っていたのかな。。
それ以来、太一だけ信頼し続けていた
動物って不思議な感覚を持っているんだなー
太一のまっすぐさ、大人たちはこれを忘れていたのかも
命の大切さとか、親子の愛とか友情とかを描いている

そして「助けてぇー!!」と叫ぶインコや、ほふく前進する犬とか
笑えるシーンもありましたねー

が、しかーし、
ストーリーは実話がベースでとってもいいんですけどぉ。。
イマイチ盛り上がりに欠けるっていうか。。ちょっと苦手な部分もあって
せりふや演技に少々わざとらしさを感じてしまったから。。
最後のお花畑も。。(どうしてそこだけにぃ??)
心から「感動したー!!」と言えないのはこのせいかなぁ。。

あまり深く考えず、ピュアな気持ちを楽しんだらいいのかな♪


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映画@THE有頂天ホテル

2006年02月11日 10時51分45秒 | 邦画
とにかく面白かった!!
これでもかこれでもかと登場する
豪華キャスト、全員が主人公

緞帳が上がるところから、ワクワクだったんだけど
のっけから来ましたよね~「謹賀信念」(笑)
ホテルマン、宿泊者、それぞれがストーリーを持って登場して来る
役者になる夢を諦めた副支配人、神出鬼没のコールガール、
汚職議員の武藤田、死にたがる演歌歌手、徳川。。などなど
また、役者さんのキャラと役がピッタリ合っていて!
伊藤四朗の白塗りにはホント笑えたし、
オダギリジョーの暗い感じも「うんうん、ピッタリ」って思ったり
松たかこの片言日本語、副支配人新堂さんの
字のへたっぷりにも爆笑~!

「幸せになる人形よ」と回りまわって、最後に持ち主に
戻って来たところなんて、うまい!!と思ってしまいましたねー
三谷幸喜さんって本当に凄い!!

YOUの歌も良かった♪
最後にはみんなハッピーエンド!!
観ている私もハッピーになれる映画だったな♪
三谷幸喜さん、ありがとうー!!


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