映画@ビフォア・サンライズ 恋人までの距離

2006年03月31日 11時03分58秒 | 映画 は行
アメリカ人青年ジェシーと、ソルボンヌ大学に通うセリーヌは
ユーロートレインの車内で偶然出会った
ウィーンで途中下車した二人は、それから14時間、
街を歩きながら語り合う
自分の事、仕事の事、幼い日の思い出、人生観、価値観
微妙に心の揺れ動く二人、しかし別れの時は刻々と迫って来る。。

セリーヌはしっかりと自分を持ったフランス女性
そして、ジェシーはまだまだ少年のようなアメリカの青年
旅先で知り合い、止めどなく会話が続く二人
なんて、素敵な出会いなんだろう
もしも、十代のウラ若き頃、この映画を観ていたら、
旅に出たくなってしまったかもしれないな~。。

お互いを知るには、会話なくしてはありえない
相手を知りたい、自分を知って欲しいというのが、
始まりなんだろうねー♪
でも、恋愛だけじゃなくて、いろいろな場面で必要な事だと思う

イーサン・ホーク、ジュリー・テルピー
ほとんどが、この二人の長ゼリフ
ワンシーン、一気にしゃべり続けているのかな?
聞いていてアップアップしながら、でも見入ってしまう
イーサン・ホークが若い!ハンサムでびっくり!

二人が歩く石畳の道、レコード店、大観覧車、水上レストラン、
カフェの不思議な占い師、宿無しの詩人、バーテンダー
街で出会う小さな出来事のひとつひとつが、シャレてる
中でも好きなシーンはレコード店での二人
視聴室で聞いた曲の歌詞が、セリーヌの心を伝えているようで。。
聞いているジェシーの戸惑った顔、二人の表情が凄くイイ!!
後半、レストランで友人に電話をするフリをしながら、
自分の気持ちを打ち明け合うシーンなんて、ちょっと臭いけど、
これも凄く可愛いかったなぁ

最後、二人は公園で夜明けを迎えた。。
朝、とうとう別れの時間がやって来る。。
別れを惜しむ二人。。
そして。。

「半年後の明日、12月16日9番ホームで会おう」


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映画@ヒストリー・オブ・バイオレンス

2006年03月30日 11時32分48秒 | 映画 は行
食堂を経営する夫と弁護士の妻そして2人の子ども
静かで幸せに暮らしていた
ところがある日、食堂にやって来た二人組の強盗による
拳銃発砲事件が起きた
彼らを撃退した夫は一躍ヒーローとなり店は大繁盛
しかし、一見平穏な家庭は乱れ出す
得体の知れない男たちが食堂を訪れ、夫につきまとい始めるのだ

まず、オープニングから衝撃的だった
蝉が鳴く乾いた風景と二人の穏やかそうな会話、しかしその裏で。。
惨殺された死体の横で、普通に水を汲む男。。
ここから、かなり期待させられる

トムの店に突然現れた男
「なぁ、ジョーイ」と古くから知人のように話しかける
エド・ハリス、やっぱりこの方いいよねーっ!

 怪しすぎ!怖っ!!

妻に、トムの過去を知っていると言うこの男
「なぜ、あんなにも人を殺すのがうまいのか、ジョーイに聞いてみろ」
あの風体とセリフ、説得力ったなー、信じてしまいそうになる
確かに、トムの銃さばきといい、太刀まわりといい、
普通のおやじじゃない。。

そして、この男たちが家を襲わなかった事、
ショッピングセンターで子供を見守っていたところなど、
穏やかさが怖かった。。
終始、緊張感いっぱいで、「トムなの?ジョーイなの?」疑問はつのる
トムの顔が、だんだん悪人顔に見えて来た

学校でいじめに合っている息子、彼が二人の相手を倒したのは
気持ちが良かった。が、息子に向かって
「暴力では何も解決しない」と諭す父、トム
その言葉に嘘はないと思うけど、父親が家族を守る手段も暴力だったのだし
息子が父の命を救った時には、良かった。。と
思うと同時に、凄くショックだった。。

トムの、妻、家族への愛情は始めに描かれているけれど
隠された夫の過去、過去を捨てた男、その過去を許せるか?
トム演じるヴィゴ・モーテンセン、苦悩する妻エディを演じるマリア・ベロ、
派手さはないけど、良かったー!
そして、映像が生々しい

最後、トムは過去を全て封印して静かに帰って来る
無言で囲む食卓。。
食卓での子供たちの振る舞い、三人の答えがここにあったのかな

「ここからは皆さんにおまかせー」な、あのぶつ切りな終わり方には、
しばらく悩まされそう


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「皇帝ペンギン」のパロディ、ナレーターはサミュエル・L・ジャクソン

2006年03月29日 10時27分19秒 | ハリウッドスキャンダル
第78回アカデミー賞最優秀ドキュメンタリー賞を受賞した
「皇帝ペンギン」のパロディ映画が製作されることになり、
声優をサミュエル・L・ジャクソンが担当することになった。
3月24日、製作会社ThinkFilmが明らかにしたもの。

パロディ版のタイトルは「Farce of the Penguins」。
本家「皇帝ペンギン」のアメリカ公開版では、
モーガン・フリーマンがナレーターを務めていた。

脚本・監督は、米人気テレビシリーズ「フルハウス」の
父親役として知られるボブ・サジェット。
サジェットは、主役のペンギンをはじめ、複数のキャラクターの
声優も務めるという。その他、ウーピー・ゴールドバーグや
ジェイソン・アレクサンダー、ジェイソン・ビッグスらが
声優として出演する。公開は今年の夏の予定。

なのだそう

“ペンギンたちが愛を探しに70マイルの旅に出る”というような
ストーリーみたいだけど、声優も豪華キャストだし、
ポスターを見た感じなんとなく面白そう♪

日本での公開、期待してますっ!!
その前に「皇帝ペンギン」を観ておかなくては!!


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映画@海を飛ぶ夢

2006年03月28日 10時48分38秒 | 映画 あ行
「自分は何のために生きるのか?」
海の事故で四肢麻痺の障害を負った主人公、
ラモン・サンペドロの手記"LETTERS FROM HELL"を
映画化した実話に基づくストーリー

毎日部屋の窓から外を眺め、意識だけ外の世界を自由に飛んでいく、
ベッドでの寝たきりの生活を送るラモン
この生活を28年間続けた末、ついにひとつの決断を下した
それは、自ら死を選び取る事。
それが自分にとって最も尊厳のある生き方、自由を獲得する事なのだと

これは尊厳死をテーマにした、少しばかり重ーい作品
主人公ラモン演じるハビエル・バルデムの強烈な個性、
一度見たら絶対忘れられない存在感
ほとんどがベッドで寝たきりのシーンなのだけど、
顔の表情やセリフだけで、もの凄く訴えかけてくる

まず、思った事は、もしも自分ならどの立場でラモンを見つめるか。。
ラモンを取り巻く3人の女性
自らもいずれ植物人間となってしまう不治の病を背負い、
尊厳死を合法的なものにするよう援助する、弁護士フリア
同じ思いを持つフリアとラモンは強く結ばれていく。。「二人で旅立とう」

生きて欲しい、生きる価値を伝えようとしてラモンに会いに行ったロサ
ロサは強い恋愛感情を抱き始め、看病をしたいと駆って出るが。。
最後、ラモンの希望を受け入れ、彼の手助けをする一人となる

そして、毎日ラモンの世話をし、実の息子のように愛する義理の姉、マヌエラ
それゆえに、「ラモンの意志なら」と彼の死の決意を尊重しようと考える

さらに、死にたがる息子を見つめ、悲しみにじっと耐える父、
弟を絶対死なせまいと激しく抵抗する兄、ラモンを慕う甥。。

どの思いも理解出来る。。皆ラモンの事を真っ直ぐに見ているから
ラモンの考えは尊重するべきかもしれない、でも生きていて欲しい
身近な人ならそう思うはず。。私もそう思う
しかし家族との葛藤の中でのラモンの訴えは、確かに説得力はあった
ラモンは自分の考えを尊重してくれる人、つまり死なせてくれる人が
本当の友だと考えていたのだから、私は嫌われてしまっていたなぁ、きっと

もし自分がラモンだったら。。
車椅子に乗って出かけたり、生きる意味を探したいと、今は思うけど
同じ状況になってみなければ、やっぱりわからない。。

旅立ちの日、家族のもとを離れるシーンは本当に悲しかった。。
ビデオを回し続けた最期、「もうすぐだ」という言葉はショックだった
病気が進み痴呆症になってしまったフリア、一人で旅立ったラモン。。
どちらが幸せだったのかな。。

ラモンは、命を絶つ事に固執してはいたけれど、穏やかで優しくて、
ユーモアに溢れた人、「寝たきりでも何処へでも飛んで行けるんだ」という、
イマジネーションの豊さが映像でも表現されているので、
この映画が重くなり過ぎず良かったと思う

尊厳死とはなんとも難しい。。答えなんて出せない
生きている価値ってなんだろう。。


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映画@銀河ヒッチハイク・ガイド

2006年03月26日 11時45分49秒 | 映画 か行
「地球のみなさん、こんにちは。
ご存知のとおり、辺境区の開発計画に基づき、
太陽系を通る銀河バイパスが建設されます」

抵抗虚しく、地球はあっけなく消滅してしまった
最後の地球人となったのは、極めて平凡なイギリス人男性アーサー・デント
彼は、宇宙で生き抜く『銀河ヒッチハイク・ガイド』を頼りに、
果てしなく広大な宇宙へ旅に出る
アーサーを待ち受ける、変な生き物、常識ではありえない事件
その旅の行く末には、地球誕生にまつわる驚愕の『真実』が!!

まず、オープニングのイルカの映像と「お魚をくれてありがとう♪」の
歌から期待感いっぱい!!
「よーし、笑うぞっ!」と乗り出して観たものの。。
おバカな映画には違いないし、楽しめるけど、うーん。。大笑いまでは。。

でも、結構好きですよっ♪
説明のナレーションとアニメ
拷問が詩の朗読のヴォゴン人
向かってくる敵を変えてしまうスイッチ(?)
毛糸玉の世界に入ってしまったり、「何で、植木鉢とクジラにぃ?!」
人生に絶望している悲観的ロボット、マーヴィン
スネイプ先生、アラン・リックマンがマーヴィンの声で出演していたねぇ
脱力な感じが可笑しい

最後のオチは期待してしまいましたけどねー
マーヴィンの復活のシーンと2匹のネズミは良かったけど。。
「で、タオルは?」「42の秘密は?結局なんだっけ?」

次があるのかな??

原作を読んだ方が面白いのかも。。
  


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映画@ステップ!ステップ!ステップ!

2006年03月25日 12時55分40秒 | 映画 さ行
ニューヨークの公立小学校の5年生
情操教育の一環として、社交ダンスを学ぶ子供たち!
10週間のコースが義務づけられ、 コース終了後に
ニューヨーク市のコンテストに出場する
さて、今年の優勝校は!!

凄く、良かった!!
練習風景、子供たち、先生へのインタビューが織り交ぜられた、
ドキュメンタリー作品なのだ

子供たちは社交ダンスを知り、コンテストでの勝利を目指しながら
ダンス以上に多くのことを学んでいく
先生たちの愛情と熱意が伝わり、子供たちがどんどん変わっていくのだ
子供たちの姿を見ては涙が出るし、ダンスのインストラクターや先生の、
涙のインタビューを見ると、もらい泣きして来るし。。
どうも、最近涙腺が緩みがちなのだぁ。。

ドミニカ移民が多い、ワシントンハイツ第115校
貧困家庭が多いという状況で、家庭に問題を抱える子供が多い
「今年は絶対にドミニカ人が優勝するわよっ!」と気合い十分の熱血先生
ヨマイラ先生


そのもとで、大人顔負けに踊る子供たちは
血もあるんでしょうかねー、上手かったー!!
いやいや、顔負けどころか、普通の大人では敵いません!
他の学校の子供たちとは、レベルが違いすぎるぐらい上手かった!!



この女の子、子供とは思えないセクシーさっ!!
大会では、情熱的なダンスを披露して
審査員にウケまくってましたねー
そして男の子の紳士のような振る舞い、ダンスの上手さにも
クギヅケ間違いなしっ!!

子供たちへのインタビューがまた面白い
私、こんな事言えるかな?みたいな、しっかりした答えが返ってきたり、
無邪気な部分もあったりで凄く可愛いし
負けたチームの会話の中でも、それぞれ個性たっぷりで
「審判がちゃんと見ていなかったのよ」と言う子もいれば
「もっと努力できたかもしれない」としっかり分析している子もいる
笑ってしまうし、感心したり、こちらが教えられてしまう事も。。

そして迎えたファイナル、自分の家族が出場しているような緊張感で
先生たちと一緒に応援したくなる
本当に嬉しそうに踊る子供たちの笑顔が良かったし、
その子供たちの親へのインタビューも凄く良かった

あんなに頑張ってくれたら、そしてあんな笑顔を見せてくれたら、
先生たちも、これからもっと頑張れるねー
子供たちにとって、これからの人生を左右する経験をしたに違いない

もっともっと、ダンスを見ていたかったな
音楽も凄く良かった♪
いやぁ、子供たちからエネルギーをもらえましたわ


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映画@マザー・テレサ

2006年03月24日 10時45分25秒 | 映画 ま行
「私は最も貧しい人々のそばにいたい」
マザー・テレサの36歳から、1997年87歳で天に召される
までの50年間の軌跡

1946年、インドのカルカッタ
カトリック修道院内の女子校で教鞭をとっていたマザー・テレサ
「貧しい人の中でも、最も貧しい人に奉仕しなさい」という神の声に従い
「自分の居場所は修道院でなく、貧しい人々の中」という強い考えで
一人で街に出て人々に救いの手を差し伸べる
やがてマザーは自分の信念に従って自由に活動できるよう
神の愛の宣教者会を設立
「私は神様の持つえんぴつでしかない、動かしているのは神様だ」と信じ
数々の問題に真っ直ぐ取り組んで行く

マザー・テレサ。白いサリーを着て、人々に尽くした偉大な人だという
ぐらいしか知らなかった。。
これ程までに何の見返りも求めず、奉仕活動だけに生きた女性だとは。。
神に選ばれた人なのだと思う
マザーの姿を見て、言葉を聞いて心を動かされた人が大勢いる
どんな問題が起こっても負けない、小さい体の中に凄いパワーを持つ女性だ
「これが神の望みであれば、必ず実現する」そう信じて祈るマザーの前には
神がかった偶然が度々起こるのだ

イギリスから来たボランティアの女性、アンナに難病が発病する。。
戻りたくない、ここに居たいと言うアンナに対して、マザーは、
「ここの仕事も大切だけど、奉仕の仕事はここだけではありません
ロンドンに戻って祈りなさい、それがあなたの仕事です。やってくれますね」
と諭す。時が経ち、マザーを悩ませる問題が起こった時。。
マザーはイギリスに戻ったアンナに電話を掛け、助けを求める
「あなたの祈りで天国を揺さぶって」と。。
その祈りが通じたかのように、やがて解決するのだ
感動のシーンはたくさんあるのだけど、これは中でも好きなエピソード

そして、マザーの気持ちはいつもインドを向いていた
ノーベル平和賞受賞式のパーティーでの食事も辞退したそうだし
会議の席に出されたミネラルウォーターの値段を聞き
「3ドルあれば、子供達が一年間学校へ通える」
「これからもシンプルに奉仕をしたい」と席を立ったのは
マザーらしくて素敵だった

マザーは心に残る言葉をたくさん残していた。。
「私たちの行いは大河の一滴にすぎない。でも、何もしなければ、
その一滴も生まれない」
「愛するには笑顔からはじめるの」

私にはマザー・テレサ自身が神様に見えた
インドの貧しい人々、マザーに触れた人々にも、
きっとそう見えていたのではないかと思う。。

本当に心が洗われる映画だった。。


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映画@フレンチなしあわせのみつけ方

2006年03月23日 11時00分46秒 | 映画 は行
主人公のヴァンサン、その友人ジョルジュとフレッド、
サッカー仲間の三人は、集まればいつも女性の話。
まるで悪ガキ三人組
この三人の、うまく行っているようないないような
微妙な家庭生活を描いている

ヴァンサンと妻ガブリエル
小学生の子どもが一人いる共働きの夫婦(実際も夫婦と子供)
妻は夫に不満だらけ。浮気疑惑も!!しかし、愛しているんだよねー、夫を
まっ、ガブリエルも夫以外の男性と、もしや。。の場面もあったけど、
やっぱり女性は賢いね

ヴァンサンはいつも家族を驚かして、楽しませるのだけど。。
「この夫婦、いったい何をしてるんだろっ」と思ってしまう喧嘩(?)
突然キレた?生卵をお互いぶつけたのには、思わず笑ったけど
最後は「あら。。」コミュニケーションの一貫だったようで。。

そして、子供が良く仕込まれてて、巧かったわー
バスの中でキレイなお姉さんの隣に座っちゃって、離れない所なんて
可愛かったけど、でも、この子もやっぱり男だなー

ジョルジュと妻ナタリー
また、こちらの夫婦はいつも大喧嘩。喧嘩する程仲がいいとは言うけど。。
しかし妻の言い分、日本の家庭でも良く聞くような事ばかり
どこの国でもそうなんだー、なんて納得
でも、ここもまたいい感じに元のサヤに戻ったけど、
最後は。。。やっぱり、奥さんのせりふは元の通り

そして、モテモテの独身貴族フレッド(ナゼに?)
いつものように、三人でランチをしている最中に女性からの電話
また別の女性からも。。そしてまたまた女性からの間違い電話!
二人はお手上げ
でも、「女房にうるさく言われてみたいもんだ」などと言う訳だ
結局、付き合っている相手に子供が出来ちゃって、最後は普通の夫

ヴァンサンの両親として出演の、アヌーク・エーメとクロード・ベリが
レストランで食事をするシーン、良かったなー
結婚40年の貫禄でしょうねっ、あんな風になりたいねー

そしてそして、見知らぬ男としてガブリエルを魅了した男性
なんと、ジョニー・デップ!!
名前も出さず、カメオ出演していたそうで、これにはちょっと得した気分♪
それにしても最後の突然のファンタジー映像!あのシーンはいったい??
ジョニデとガブリエルが。。あれ、彼女の妄想でしょうねぇ!

隣の芝生は青く見えるし、ちょっとした事で事態は変わっていくもの
「万国共通なのねっ」と思えるシーンが、なんだかホっとしたし、
しあわせは、なにげない日常にあるって事なのかなー

それにしてもシャルロット・ゲンズブール、足長かったなー


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映画@ブロークバック・マウンテン

2006年03月21日 11時59分39秒 | 映画 は行
イニスとジャックは、ブロークバック・マウンテンの
農牧場に季節労働者として雇われ、運命の出逢いを果たす

まず、壮大な美しい景色に見入ってしまう
山と空と緑、沢山の羊たち、本当に綺麗な映像だった
流れる音楽がまた良くて、切ない。。

そして、この配役のイメージのぴったりさっ!!
ジェイク・ギレンホール扮するジャックは、
陽気で開放的、花形ロデオカウボーイになるのが夢だ
一方、ヒース・レジャー扮するイニスは無口で堅実的、婚約者もいた

あまり自分の事を話さなかったイニスだったけど、ジャックの人懐っこさで
次第に心を開いていったのだ

ある晩二人はついに結ばれる。。。
男同士がこうなっちゃった場合、次の日いったいどんな風に
顔を合わせるんだろうか?と興味津々で観てしまったが
想像通りだったかな

夏の終わり。。それは二人の別れの時。。
二人は感情を胸の奥にしまって、またいつか会おうと別れる
ジャックは車のバックミラーに映るイニスをずっと見つめている、
しばらく歩いて、道路の脇で泣き崩れたイニス。。
観ていて本当に辛かった。。

今でこそ、同性の結婚も認められるようになってきたけど、
この時代には許されない事、笑いものにされ、死に追いやられる事実を
イニスは子供時代に目にしてしまっていたのだし。。

イニスは婚約していたアルマと結婚、二人の子供が生まれるが、
生活は厳しく夫婦喧嘩も絶えない日々となっていく
ジャックも明るくて情熱的なテキサスの女性、ロリーンと結婚
しかし、社会的地位のある妻の両親には好かれてはいなかった

二人の生活は対照的だったものの、どこか居心地の悪い家庭は同じだった
そして再会、20歳で出会った時から20年
山の中でだけは、ありのままの姿をさらけ出せた
「ゲイの話」と括りたくない、好きになった人が同性だっただけ
まさに純愛、愛を永遠に貫き通した二人なのだ

感情を抑えられず会いに行くジャック、
周りにばれてしまったら。。しがらみや偏見を恐れる気持ちで苦悩し、
殻に閉じこもっていってしまうイニス
二人の繊細な演技は本当に素晴らしかった!!
感情がひしひしと伝わって来た


少年のようなジェイクのフサフサの長いまつ毛にブルーの瞳、


ヒースの何かを内に秘めたナイーブな眼差しには、
もうやられっぱなし

最後に悲しい結末が。。
ジャックの両親の、全てを受け入れている寛容さに心を打たれ、
ジャックの部屋にあった二枚のシャツ。。
山に忘れて来たと思っていたシャツじゃないかー(涙)
その二枚のシャツを丸めて持って来たイニスを見た母親が
何も言わずうなずいて、紙袋を用意してあげているシーン、
わーもうダメ、思い出すとまた涙が出る。。
両親を出してくるなんて、反則だよぉ。。
喪失感。。イニスの涙を溜めた深い目が、切なくて切なくて。。
イニスは、どうやってこれから生きていくんだろうか(心配。。)

ジャックと出会った事でイニスの人生は変わってしまったのかもしれない、
でも、本当に大切な人に出会えたんだよね

 二人は永遠に一緒

ストーリーはとてもシンプルだと思う、でも深い、凄く丁寧に作られていた
本当に観て良かったと思える、ゆっくりと深く心に残る映画だった


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映画全般 - 映画

映画@ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密

2006年03月20日 10時43分15秒 | 映画 や行
シッダは、ニューヨークの劇作家
母親ヴィヴィを「良い母でなかった」と語った言葉が記事になり、
二人は大喧嘩!すっかり意気消沈したヴィヴィを見て、
ヴィヴィの生涯の友、ヤァヤァ・シスターズが立ち上がる!
シッダをさらって故郷ルイジアナへと戻り、
彼女に1冊のスクラップブックを見せる
それは、40年以上にわたりヤァヤァズが記録してきた、
ヴィヴィたち4人組の歴史だった。

合言葉は『ヤァヤァ』
ヴィヴィと、8歳のときから生涯の友であり続けている3人の女性
お互いを知り尽くし、悲しみも喜びも分かち合った
思った事は気にせず何でも言い合い、自然体で付き合える仲間なのだ
そして、誰かに何か問題が起こったら、どこまでも駆けつけて行く!
本当に素晴らしいー!!
4人の掛け合いが、本当にオチャメで可愛い!!
子供の頃のまま。こんな風に年を取りたいな

母親のヴィヴィは、気まぐれで、常識はずれで周囲にいつも迷惑を掛ける
でも、美しくて陽気で、エネルギーとユーモアに満ちあふれた
凄~く魅力的で可愛い人でもあるのだ

シッダは、幼い頃からそんな母親に振り回され、傷ついていた
自分も母親のように家族を傷つけてしまうのではないか。。
シッダは恋人との結婚を延期したいと言い出してしまう。。
この二人、反発し合いながらも、さすが親子
実はとっても似ている所が面白い
母親と娘というのは、常にライバルでもあって、
どうも素直になれない、私にも思い当たる所が沢山ある。。

こんな様子をほっとけないのが、ヤァヤァ・シスターズ!!
彼女たちは、ちょっと手荒い手段も使ったけど愛情はいっぱい、
シッダは本当の母親を知り、大切なものも失わなかった

スクラップブックをシナリオにしての回想シーンの中で、
一番良かったのが、大勢で遊覧飛行機に乗りに行くシーン
勇気が無くて乗れなかったシッダを元気づけ、お金を都合し
シッダを飛行機に乗せる!
気風のいいヴィヴィがカッコ良かった!

こんな女性たちのパワーに押されながらも
いつもヴィヴィとシッダを、優しく見守り続ける父の存在も良かった!!

最後に二人が向き合うシーンにも、グッと来た
多くを語らなくても、お互い許し合い理解し合った
二人は喧嘩をしながらも、いつも心の中では一番思い合っていたし
いい関係に修復出来た二人、この辺はやっぱり親子だね

「ひとつ聞きたい事があるんだけど。。」
「。。。。」
「私太って見える?」
この質問はヴィヴィらしくて、可愛くて良かったなー!
違う質問を想像したもんね

ヤァヤァ・シスターズ、彼女たちのような人が近くにいてくれたら
心強いし、楽しいし、元気になりそう
またひとつ大好きな映画が増えたなー♪


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「シリアナ」のオファーを断って大後悔の ハリソン・フォード

2006年03月18日 12時21分39秒 | ハリウッドスキャンダル
ハリソン・フォードが、「シリアナ」の出演を断った事を
後悔していると報じられている

ハリソンいわく、

「ジョージ・クルーニーの役は、最初に私にオファーが来たが、
スクリプトが真実味に欠けていると思ったので断った」
のだそうだ

しかし、実際に完成した同作を鑑賞したハリソンは、

「私は間違っていた。私のところに話を持ってきた後にスクリプトを
変更したようで、僕がおかしいと思っていた部分が削除されているんだ
ものすごく真実味のある作品に仕上がっていたから、
オファーされた役を演じたかった」と後悔しきり


あらあらハリソンさん、今さらそんな事言ってもぉー
後悔先に立たずでしたねぇ


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映画@エミリー・ローズ

2006年03月17日 10時36分29秒 | 映画 あ行
彼女の中に棲みついたのは、病いか、悪魔か。。
その闇は、なぜ彼女を選んだのか

19歳の女子大生エミリー・ローズが怪死した
彼女の悪魔ばらいを行ったムーア神父は、死の原因を作ったとして
過失致死罪で起訴される

これは、ドイツで実際に起きた悪魔祓いをめぐる死亡事件をベースにした、
法廷劇なのだ!!(実はホラー映画だとばかり思っていた。。)

劇中のほとんどが、法廷シーン、その中での再現シーンに、
あの予告で流されていた、怖~いエミリーが登場して来る
再現シーンでは、おどろおどろしいさはあまり無かったものの
悪魔に変身するエミリーは相当な迫力で、
スクリーンに引きずり込まれてしまう
音にも驚かされそうだったので、かなり構えて観てはいたけど、
クラスの男の子の目から黒い血が出たのには、一瞬ドッキリ!!

そして、悪魔祓いのシーン
「123456、123456・・」は怖かった。。
エミリー役のジェニファー・カーペンター、凄い演技だわーっ!!
顔、怖っ!!でも普通の顔の時もちょっと微妙。。
あれ?乗り移ってる?って時も。。
弁護士役のローラ・リニーも良かった
最後、陪審員に訴える姿には、ウルっとした。。
この方の締まった感じの、歯切れのいい話し方が凄く好き、巧いなー

しかし、判決が良くわからない。。
結局、悪魔だったのか、病気だったのか?
有罪だけど、「今日で刑期は終わりって事で。。」って?ん?
じゃ、無罪でもいいじゃん。なんて安易に思っちゃったけど
「本当は有罪なんだけど、悪魔の存在は否定出来ないよね」って事?
ちょっと曖昧な気がしたな。。

午前三時、焦げ臭い匂いを感じたら、要注意!!


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映画@運命を分けたザイル

2006年03月16日 10時56分39秒 | 映画 あ行
未踏峰のシウラ・グランデの初登頂に成功した
二人のクライマー、ジョー・シンプソンとサイモン・イェーツ
しかし、帰途に山は一転し嵐に見舞われる
視界ゼロ、体感温度マイナス60度という悪条件の中、
ジョーが滑落、骨折、氷の絶壁の上で宙吊りという
絶対絶命の状況に!!

二人を繋ぐのはたった一本のザイル。。

実話だというので観てみたのだけど
冒頭から生還した二人が出演しているので
無事帰って来ているとわかり少し安心する。が、緊迫した映像が
繰り広げられるには違いない
この二人が、当時の事を語りながら回想シーンのように
ストーリーが進む、ドキュメンタリーな作品

足を骨折したジョーをザイル一本、一人の力で降ろす事自体
普通じゃ出来ないと思える中
宙吊りになってしまったジョー、下は氷のクレパス
必死にザイルを登ろうとするが、それも限界が来て。。
しかしサイモンからはその状況は全く見えない。。
サイモン自身も、これ以上持ちこたえられないという限界が。。
二人落ちてしまうか、凍えて死んでしまうか。。
選択はひとつ、ザイルを切ったのだ。。

この事は、後にサイモンへのバッシングとなってしまった。。
でも、そうするしかなかったとしか思えない
見捨てたと言ってしまえばそれまでだけど
ザイルを切ってしまった、サイモンの方が心の傷は深いと思う

クレパスに落ちたジョーは、奇跡的に命は助かった
ここからのジョーは凄かった、足の痛み、孤独、恐怖、渇き。。
途中何度もくじけそうになる。。精神的な限界が何度もやって来る
そして、絶望の中から生還して来るのだ!!
これは観ていて痛かったし、ジョーの精神力の強さには圧倒される
ジョーは、この後二年間で六回の手術を受けたという事だから
相当な重症を負った中でだ。。

そこに山があるから登るという登山家の気持ちは、私にはわからない
こんな思いをしたジョーは、また山に登っているというのだから!!

さらに、「こんなリアルな撮影をいったい誰がしたんだー」と
すぐに思ったのだけど、二人が実際にこの山に登り撮影したそう
これも驚きだ!!


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映画@かもめ食堂

2006年03月15日 10時11分03秒 | 邦画
フィンランドのヘルシンキに“かもめ食堂”という
小さな食堂をオープンした日本人女性サチエ
おにぎりは、日本のソウルフードだ!と
看板メニューはシンプルな“おにぎり”
でも、お客さんはほとんど来ない。。

それでもめげずに淡々と営業を続けるサチエは、
訳ありな二人の日本人女性、ミドリとマサコと出会うのだ

小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ
この個性たっぷりの三人が繰り広げる、優しさ溢れるコメディー
爆笑するほどじゃないけど、三人のあうんの呼吸の掛け合いが面白い
ニヤニヤしてしまうのだ
そして、この方たちの独特な空気感と間が、なんだかホッとするし、
フィンランドのゆーったりした雰囲気も相まって
観ていて「フワヮーっ」と暖かい、ゆるーい感じが凄く良かった
(これぞ群ようこワールドなのかも)

サチエは、どんな人でも暖かく迎えるし、もし去って行っても
それがその人にとって一番いい事ならいいと、
おおらかでキリリとして気持ちがいい
ミドリはちょっと不思議な人だけど、サチエの父親とのエピソードに涙する
ムーミン好き(たぶん)で心優しい人
悩んでいるフィンランド人の女性と向き合い、言葉が通じてないのに
理解し合ったマサコ、大人だけどおかしくて、ステキな人だった
三人とも何かに開放されて、ひとりフィンランドにやって来ていた

サチエの店は日本食屋じゃなくて、食堂
メニューは、おにぎり、焼鮭・生姜焼き・とんかつ定食
煮物に唐揚げ、卵焼き、こんな普通の和食が本当に美味しそう!
そしてシナモンロールやコーヒーも、香りが漂ってきそうなくらい
お腹をいっぱいにして観た方がいいね

観たのが、平日昼間のせいもあってか、年配の方が多くて
劇場内が笑いに包まれ、お茶の間で観ているような雰囲気だった
それもなんだか良かったなー

かもめ食堂が近所にあったら行きたいねー
サチエさんに「いらっしゃいっ!」って言ってもらいたいな

フィンランドの綺麗な景色と優しさがいっぱいで、
肩の力がすっと抜ける、いい映画だったねー♪


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映画@サイドウェイ

2006年03月14日 10時17分33秒 | 映画 さ行
離婚のショックからまだ立ち直れないでいる、
中年の小説家志望の国語教師マイルスが、
結婚を1週間後に控えた大学時代からの親友ジャックと
カリフォルニアのワイナリーへとワイン・ツアーの旅に出る。

ジャックは、かつてはテレビドラマにレギュラー出演していた
人気タレントで、それを武器に女性を口説き落とすプレイボーイ
結婚前に思う存分女遊びをしたいというのが、ジャックの旅の目的なのだ
一方、恋愛には全く不器用なマイルス
真逆の二人は時にぶつかり、険悪な雰囲気にもなり。。

そんなマイルスが旅の途中で出会う、ワイン好きの魅力的な女性マヤ
マヤも離婚を経験し、新しい道に進む途中だった
マヤがマイルスに興味を持っていそうだと見抜いたたジャックは、
二人が近づくよう仕向けるのだが。。

様々な事件を通して、旅はいつしかマイルスが自分自身を
見つめ直す旅へと変わっていく
そして、最後には。。

この映画の見所はワインにもあった
たくさんのワイナリーを試飲して回る
素晴らしい景色と美味しそうなワイン、レストランもお洒落だし

マイルスとマヤのワインを飲みながらの会話がまたイイ!!
ワインの成長を人生に例えて熱く話すマヤがステキだった

ワイナリーの人も納得させる程、マイルスはワイン通!
「カリフォルニアの白は人工的な味がする。樽臭が強い」
「ピノはぶどうの皮が薄い、取れる場所も少なく強さは無いが繊細な味」とか
たくさんの種類のワインが紹介されているので
ワインの勉強にもなりそう

カベルネとかシャルドネは良く聞くけど
マイルスとマヤのお気に入りはのピノの「ハイライナー」と言うワイン
見つけて飲んでみたいなー
ワインの味は、正直言ってよくわからないけど
「美味しい!」と思うワインに、まだめぐり会っていないのかもしれない
この映画を観て、美味しいワイン探しがしたくなって来たな~

「SIDEWAYS」は人生の寄り道
ワインを飲みながら友人たちとゆっくり会話する時間、
大切だねっ♪


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